☆★★ レラカムイ北海道 part4 ★★☆

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日経夕刊の桜井の記事うpるよ
かなり多いんで分けるから連レス続く。
最近のバスケの記事ではかなり破格の扱い。
試合結果記事なんか比べものにならんくらい

一応日経夕刊のサイトに載っていたトピックスの案内コピペ↓
駆ける魂 バスケットボール選手・桜井良太さん(スポーツ面)
バスケットボール男子の日本リーグに今季新たに参入したレラカムイ北海道。
司令塔のポイントガード(PG)の位置に194センチの長身と、独特の身体能力を備えた
桜井良太(24)が構える。
三重・四日市工高3年時のウィンターカップで名門、秋田・能代工高を相手に
51得点を挙げて番狂わせを演じたダンクシュートの異才。
愛知学泉大時代から前日本代表監督、ジェリコ・パブリセビッチに見いだされ、
昨夏の世界選手権では16強にあと一歩と迫る戦いに貢献した。
点取り屋からの脱皮と、そのためのプレー時間を欲し、
トヨタ自動車から北海道に新天地を求めた。国内最高といっていい実業団の競技環境を離れ、
新規プロ球団で「風の神(レラカムイ)」の1人に。国内を見渡しても桜井のようなPGはいない。
粗削りな自身のプレーを反省するが、“活発すぎる”ほどの攻撃力が見る者を引きつける。
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じゃ、今からコピペるね
338バスケ大好き名無しさん:2007/12/05(水) 23:53:27 ID:???
駆ける魂 バスケットボール選手・桜井良太(上) 日本経済新聞12/3付夕刊 その1

◎破格のプレー さらに進化へ
繁華街、すすきので日本ハムのリーグ優勝パレードに集まった約82000人が集まった11月24日。
札幌郊外の月寒アルファコートドームで行われたバスケットボール日本リーグ、
レラカムイ北海道−OSGフェニックス東三河を約2000人が見詰めた。
レラカムイはアイヌ語で「風の神」を意味する。実業団主体の日本リーグに今季参加した、
サッカー、野球に次ぐ北海道3番目のプロ球団である。
ゴール裏すぐに売店が並び、甘い香りが漂う。ちょっぴりのどかなホームコートで、
北海道のパス回しの起点になっているのがトヨタ自動車から今季移籍した桜井良太(24)。
新天地でポイントガードに転向、プレースタイルを広げる挑戦が始まっている。
このポジションで194cmの長身は日本では異色だ。実際、この試合で相対したOSGの米国人PG、
ホーキンスでさえ184cm。ただこの日は運が悪かった。ホーキンスは26歳の誕生日。
イタリアなど各国クラブを渡り歩く米名門ケンタッキー大出身のプロの意地が爆発し、
1人で30得点。北海道は97-107で敗れた。
桜井自身、4個目のファールが痛かった。退場を恐れてベンチに下がっている間に
ホーキンスが暴れ回り、チームを乗せた。桜井の目下の悩みはファール。
「落ち着いて、と言い聞かせているつもりでも熱くなってミスが出る。感情をコントロールできない」
339バスケ大好き名無しさん:2007/12/05(水) 23:55:41 ID:???
駆ける魂 バスケットボール選手・桜井良太(上) 日本経済新聞12/3付夕刊 その2

◎プロの自覚 北海道で芽生え
日本人らしからぬ、かといって黒人選手とも異なる独特の敏しょう性とそのボール扱いで、
ゴールに突き刺すようなダンクシュートを軽々と決めてしまう点取り屋。やられたらやり返す、といった昨年までの好戦的な姿勢を
どう改め、冷静沈着、ミス厳禁のPG色になじむか。
それでも1試合平均のアシスト数はリーグ3位の4.38(2日現在)。上にいるのはキャンベル(トヨタ)と
ホーキンスで、桜井は日本人トップに立つ。試合に出ずっぱりとなるチーム事情が一因なのも確か。
それでも豊富なプレー時間を得て外国人選手に立ち向かう桜井本人の成長カーブは急だ。
11月24日は17得点、9アシストとダブルダブルまであと一歩だった。
しかしヘッドコーチの東野智弥が夢見るのはもっと上だ。「彼はトリプルダブルが狙える器」。
その日、リバウンドは6個にとどまった。まだまだ粗削りだが海外で通用する破格の日本人PGを育てるつもりでいる。
そんな大胆な起用を試みるのも新参者球団ならではといえる。
「体育館が練習で自由に使えず時間も限られ、シャワーがなかったり。それでもしんどいなと思ったのは最初だけ」。
昨年まで2連覇したトヨタの競技環境は専用体育館を持つ国内トップレベル。そこを離れた不自由を上回る北の大地でのプレーの自由。
「街を歩いていてチームのポスターを見ると背筋が伸びる。そんな経験は初めて」。プロの自覚も少しずつだが芽生えてきた。


中に続く
340バスケ大好き名無しさん:2007/12/05(水) 23:58:41 ID:???
駆ける魂 バスケットボール選手・桜井良太(中) 日本経済新聞12/4付夕刊 その1

◎高校時代、ダンクで名門圧倒
伝説が生まれたのは2000年ミレニアムのクリスマスイブ。舞台は東京体育館だった。
ウィンターカップ2回戦、秋田・能代工高が三重・四日市工高に82-83で破れ、
屈指の名門が初めて初戦敗退を喫した。
番狂わせの主人公は桜井良太。1人で51点をたたき出し、前半の10点差を跳ね返した。
3本のダンクシュートの中には両手でボールをつかみ、リングにぶら下がるメリーゴーランドもあって
場内はざわめいた。
この年のインターハイ、四日市工高は福岡・福岡大大濠高をやはり初戦敗退に追い込んでいた。
桜井はその試合で37得点。「高校で身長が190cmになって、ダンクが出来るようになって嬉しかった。
当時はスクリーンとかピックアンドロールとかは知らず、発想が自由だった」。
無邪気なダンクが名門をなぎ倒した。
ただ、神童現るとは言っても数ある原石のひとつに過ぎなかった。
愛知学泉大に進み、1年で新人賞を獲得したが、日本代表前監督ジェリコ・パブリセヴィッチの抜擢がなければ、
世界への道が開けるのも遅れたに違いない。
昨夏日本で行われた男子世界選手権。地元開催の大会に向け03年に招かれた
クロアチア人のパブリセヴィッチは20数年にもわたる五輪空白期間を経て
内向きの「日本色」に染まった実業団の選手を早々に見切り、
大学生を主体に招集、毎月約1ヶ月の欧州遠征に連れ出した。
そこでは高地での激しい体力強化と並行して連日連戦を課した。
桜井はそこに呼ばれた1人。今季日本リーグで1年目から先発している竹内公輔(アイシン)、譲次(日立)の2m双子兄弟もそう。
世界選手権本番では16強にこそ届かなかったが。優勝したスペイン、NBAのスーパースター、ノビツキーを擁するドイツなど
強豪に食らいついた。
341バスケ大好き名無しさん:2007/12/06(木) 00:00:49 ID:???
駆ける魂 バスケットボール選手・桜井良太(中) 日本経済新聞12/4付夕刊 その2

◎世界と戦い 転向に意欲
悲願の世界1勝を挙げたパナマ戦で、桜井は15分出場で12得点と逆転の立役者になった。
空中遊泳ダンクも決めた。「ジェリコは僕のバスケット人生を変えてくれた。
チームで一番怒られたけど、最後まで代表に残してくれた。理不尽な怒られ方をされたことはない。
信用してくれたと思う」
パブリセヴィッチが鍛えた選手は欧州合宿中の連戦と、世界選手権で海外のトップ級と相まみえており、
若くとも国際試合の経験は豊富でたくましい。竹内兄弟はもちろん、石崎巧(東芝)1年目で主役の座に就きつつある
ゴールデンエージが内紛騒動が暗い影響を落とす協会参加の日本リーグに明るい希望をわずかにもたらしている。
「世界基準」を示したパブリセヴィッチから桜井は言われた。「お前の本当のポジションは1番(PG)。
日本では(194cmの選手に)やらせないから、できないと思っているだけだ」
桜井が好きな選手はNBAのサンズで05.06年MVPのPGナッシュ。ゴールに飛び込む点取り屋もいいが、
もっと試合に長く出てパスも出したい・・・・。世界と戦った余熱が冷え切っていないからこそ、
2季プレーしたトヨタ自動車から北海道への移籍を決断した。


下に続く
342バスケ大好き名無しさん:2007/12/06(木) 00:03:39 ID:???
駆ける魂 バスケットボール選手・桜井良太(下) 日本経済新聞12/5付夕刊 その1

◎「日本の枠」越えた挑戦
日本人初のNBAプレーヤーとなった田臥勇太。2004-05年シーズンの開幕直後だけで外れ、
今もなおNBA復帰に挑む田臥に直面する壁は「サイズ」と「日本人的まじめさ」だ。
身長174cmでは、いくらスピードがあっても守備に回れば大きな穴になる。
レラカムイ北海道のHCに就任した東野智弥は、今季もNBAの開幕入りを逃した田臥と電話で話したという。
「サイズが足りないと言われると、がぜんやる気になると言っていた。そのガッツが俺は好きだ」
それでもサイズとパワー重視が世界の流れとは感じている。東野は昨夏日本で行われた
世界選手権の日本代表チームでアシスタントコーチを務めた。その後、北海道に生まれた新球団のHCに就任すると、
移籍リストに載った折茂武彦と桜井良太を誘った。
日本屈指のシューターである折茂は同い年の縁で引っ張り、桜井への口説き文句は「うちでPGをやってNBAへ行かないか」。
折茂と桜井は代表の主力。世界のトップと真剣勝負をした余韻いまだ冷めぬ者同士が集結することになった。
194cmの桜井のPG起用について、東野は明快だ。「日本の側から見た判断ではなく、世界から見た判断。
ジェリコさんと3年間やって、世界の基準で若い選手を育てないと先がないと思った」
実際、優秀とされるPGは他チームにがっちり確保され、新設球団が今さら探そうにもいなかったという事情もあった。
ただ1976年のモントリオール大会を最後に五輪と縁のない袋小路の日本リーグのレベルに縛られていては夢が小さすぎる。
自前で育てるなら「日本の枠」を越える夢と可能性にかけた。
東野の誘いに桜井は乗った。「試合の全責任を負うPGは、自分がやりたいと言ってやらせてもらえるポジションじゃない。
これを逃したら一生やる機会はないだろう、と」
343バスケ大好き名無しさん:2007/12/06(木) 00:05:43 ID:???
駆ける魂 バスケットボール選手・桜井良太(下) 日本経済新聞12/5付夕刊 その2

◎粗削り 個性に化けるか
7チームと2戦ずつこなした段階で6勝8敗と大健闘したが、寄せ集めから始まった
新チーム特有の守備の弱点を突かれるようになっている。トヨタとパナソニックには3戦3敗。
絶対的な存在感でチームの後ろ盾となっているのが37歳のベテラン折茂。
桜井は全試合先発でPGを務める。今季のプレー時間は途中出場のスーパーサブだった
トヨタ時代の2季をすでに上回り、勝利の快感と敗戦の痛みに揺れながら経験値をためている。
コート上の桜井は理想の線を追う。「特に練習の時なんですが、自分が走るべき方向、
ゴールへとボールが吸い込まれていくまでの流れが1本の線になって見える。高校時代はその感覚が強くて、
今もそれを追いかけている」
両腕を広げると2mある手足を使ったトリッキーな大技小技は芸術的でさえある。
半面、理想が独りよがりとなるとチームごと崩壊しかねない。最大の魅力が常にリスクと隣り合わせ。
そんな日本人離れした"不安定""ふまじめさ"も個性に化ければ強力な武器になる。

おわり