混乱続く協会、指導力なし
32年ぶりの五輪出場を目指した日本だったが、またも海外勢の高さに屈した。
大型選手の育成など根本的な高さ対策に、混乱が続く日本バスケットボール協会が
どこまで本気で取り組んできたのか、疑問が残った。
昨年開催した男子世界選手権で約13億円の赤字を出した責任問題を巡り、
協会はいまだに今年度予算を成立させていない。
主将の佐古は「アジア選手権が開催できるのかどうか不安で、問い合わせた」と明かす。
選手に不安を持たせる協会に五輪切符を獲得する指導力があったとは言い難い。
協会幹部は混乱の収拾を図らないまま、来年の五輪女子世界最終予選の
開催地立候補を検討するなど新事業に目を向けている。順番が逆ではないか?
現状の姿勢では代表チームの強化もおぼつかない。(由利英明)
2007/8/3 朝日朝刊21面 より