☆bj league★新潟アルビレックスBB Part11☆
「クラブの成熟まだまだ」
鈴木監督の就任により、サッカーの内容では徐々に進化の兆しが見えてきた。
だが、フロントを含めたクラブ全体は果たして今季のキャッチフレーズである
「新生」に なり得ただろうか。
触れておかなければならないことが1つある。それはケガ人の処遇。昨季の
DF丸山良明(現仙台)の場合、戦力外通告後の12月7日に股関節手術をした。
だが9月下旬の時点で、すでに手術をすることは決まっていた。それなのに
手術まで2ヶ月以上の時間を要した。今季のDF喜多靖の場合は、怪我をしたのは
10月3日。だが手術をしたのは1カ月半後の11月16日で全治2ヶ月だった。
結局、2人ともトライアウトを受けることが出来なかった。もっと早く手術に
踏み切っていれば、戦力外通告を受けてもトライアウトでアピールするチャンスが
残されていた。もっと早い通告ならば、次のチームを探す時間が与えられた。
手術までに時間が、かかるのはクラブに問題があるのか、病院に問題があるのかは
不明だ。だがJリーグ選手協会では、2年続けて手術した選手が解雇されたことで
調査に乗り出す構えを見せている。
昨季、新潟を去ったある選手は「他のチームなら移籍先探しに協力してくれたり
するけど、ここでは”ツテが ないから自分で やってくれ”と言われました。
ちょっと冷たいですよね。」と漏らしていた。新潟は、ただでさえ地理的不利を
抱えている。そんな中、選手間に「新潟は冷たい」という評判が伝わることは
補強面でもマイナスだ。ピッチ上だけでなく、クラブ自体にも改善すべき点は
まだまだある。
(文 白鳥健太郎) (終わり)