191 :
二死たん、ひどい。:
2001年8月30日(木) 12時45分
巨人・阿部、マウンド上で袋叩きに!?(夕刊フジ)
巨人ファンにとっては見たくもないのが、
投手が打ち込まれてマウンド上に、宮田投手コーチがベンチから走ったり、
内野陣が駆け寄ったりする毎度おなじみのシーン。
狭いところで繰り広げられている事実を再現してみると、
長嶋巨人が抱える現実を証明していた。
先発が崩れれば、中継ぎが5人も6人も出てくる今の長嶋巨人。
ピンチの度にマウンドに選手、コーチが集まる。
当然、宮田コーチは投手と話をすることになる。
「気合で投げるしかないんだ。一番いい球を投げろ」とか。
まあ、投手とコーチの関係から、これは当たり前。
ところで、マウンドにそろった一塁手・清原、二塁手・仁志、三塁手・江藤、遊撃手・元木は何をしているか。
コーチがそばに来ているから、打たれた投手には何も言わない。
「阿部のリードに対して文句をこれでもか、あれでもかと並べている」(球団関係者)
「何であんなところに投げさすんだ。打たれるに決まっているだろう、
もっと状況に応じて考えろ」「同じ攻め方ばかりしてもしようがないだろう」
と阿部に浴びせる。実際問題、的を射ている文句なのだから、阿部に返す言葉もない。
先輩諸氏を前にうなずくのがやっと。
特にピンチで阿部が内野手の守備位置を変えさせようとする場合、
4人の内野手は完全無視。「次の打者が苦手な内角低めに投げさせるから、
守るところを変えてくださいって言われるけど、そんな際どいコースに(ウチの投手が)
投げられるわけないだろう? 実際に投げたコースを見極めて、ポジションを替えているんだよ」とは仁志。
長嶋監督はベンチの中。だれも止めることはできない。
信頼関係のかけらもない。周囲に聞こえないマウンド上で、とんでもない事態が起こっている。
[夕刊フジ2001年08月30日]