巨人戦の視聴率低下・観客動員減少を語るスレ19

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845報知のバカコラム
野球ファンならだいたいがご存知のように、巨人のV9時代から強烈な管理野球がもてはやされるようになった。所詮はONを始めとする優秀な戦力がいたことが勝利の最大要因なのだが、結果はいろんなことに過大評価をもたらす。組織の管理論、バントなど小細工の多用、相手のサイン分析など、結果にかこつけた指導者の理論がすべてのように報道された。そして、野村さんや森さんのような、野球をひたすら理論で語る監督がふえた。勝ったときだけ注目され、まるで一般企業をも牛耳れるような大社長のように語る。

 「それは本来のプロスポーツに与えられた使命ではない」というのが、長嶋さんの考え方だった。もちろん、今も継続している。「一対一の対決のすさまじさとか、豪快な力のぶつかり合い。点の入らない投手戦でも、お互い目一杯鍛えられた一流の対決なら、必ず感動がお客に伝わる。激しく頂点まで、鍛えられた人間の、駆け引きなないまともなぶつかり合い、これがプロスポーツに求められたものですよ。戦いの戦術、戦略はあってもコセコセしたものばかりでは、選手も伸びないし、いつかファンもそっぽを向いてしまう。だいいち、コセコセした駆け引きはサラリーマン社会そのものでしょう。身の回りのできごとを、忘れて楽しむために球場に来るんですから、そこらへんを考えないと…」以前からの嘆きだった。大リーグ中継はまず、さんさんと降り注ぐ太陽の下でのイメージ。早いテンポで投手がどんどん投げ込む。思いきりバッターが振る。集団での応援ではなく、ファンも個性的で、白熱したプレーだけに一丸となって盛り上がる。ベースボールと野球との違い…、どことなく開放的、ダイナミックなイメージがイチロー、新庄の参加で身近に伝わるようになった。「ここらへんで、日本の野球も考え直さないとねえ」と、クビをひねった。

 無責任な一部のマスコミが、長嶋人気に翳り…などという報道もあった。長嶋さんがいなければ日本のコセコセ野球の人気はもっと早く壁にあたっていいただろう。いつまでも長嶋さんに頼るのではなく、管理野球の賞賛をやめるべきときなのである。寄せ集め、金権と言われようと超一流のプロたちが見せるドラマはこれだ!と「圧倒的に勝ちまくりたい」と長嶋さん。それがこれ以上の“海外流出”を防ぐ道になるかもしれない。