巨人戦の視聴率低下・観客動員減少を語るスレ18

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しかし、ここで疑問なのは、何故、急に日テレの数字が下がり始めたかと言うことだ。特に、朝番組のように、視聴習慣のついている番組が急に下がり始めるというのもおかしな話だ。一体、何故なのか?その答えは「視聴率調査の変化」にあるらしいと、ギョーカイ内では言われている。
 「視聴率」といえば、テレビ局も黙るビデオリサーチ社が行う調査だ。今や、普通の人たちまで、この数字を気にするようになっている。ご存知の通り、この視聴率は徹底的な秘密主義の元、公平な調査が行われていると言われている。人口統計比に基づき各世代の割合を抽出。その割合に合うように視聴率調査の機械を調査対象の家に配分していく訳だ。
 では、「視聴率調査の変化」とはどういう事なのか?実は、最近、ビデオリサーチが人口統計比に基づく世代の割合を変えたらしいのだ。ちょっと判り難いだろうから説明しましょう。
 皆さん、ご存知の通り、日本は高齢化社会を迎え年配者の数が多く、若い人が少なくなっている。これを人口統計の分布でみると、いわゆる逆ピラミッド型になるわけだ。つまり、人口統計比にあわせて視聴率調査の機械を設置していくと、どうしても年配者の所に多くの視聴率の機械が設置されることになるわけだ。ということは、必然的に、年配者の動向に影響されやすいということだ。
 しかし、この現象に視聴率を参考に効果的な広告を打ちたいクライアント(スポンサー)は、どうしても納得してくれない。「うちは購買力のある若い人が観る番組にCMを出したいが、これでは若い人の情報が反映されない」って感じだろうか。そこで、スポンサーサイドは、かなり前から、この統計方法を変えるように要請していたそうだ。そして、ようやく、最近、ビデオリサーチが視聴率調査の世帯の割合を変え、年配者よりも若い人の割合を増やしたと言われている。これが「視聴率調査の変化」なのだ。ただし、ビデオリサーチは正式には発表していない。
 この変化が、何故、日本テレビの視聴率に影響を与えたのか?理由は簡単である。日テレの視聴者層の多くが年配者だったと言うことだ。極論すれば、減らされた年配層の視聴率が、そのまんま、若年層へ移行した分、若い人が多く観るテレビ局に影響を与えるわけだ。つまりは、フジテレビなどがいい例だ。実際、最近のフジテレビは調子がいい。
 あえて言えば、日テレの調子が悪くなったのは番組が悪い訳ではない。調査方法が変わった為だ。しかし、それは一種の戦略ミスと言うことも出来る。当面、この調査方法が続く限り日テレには、逆風は吹き続けるだろう。