巨人戦の視聴率低下・観客動員減少を語るスレ13

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416代打名無し
 川島はしかし、交流試合なしを決断した。「もう少しパが集客力をつけないと難し
い。時期尚早」が理由だった。パの危機を放置するかの決断に「何もしないコミッシ
ョナーだからな」と吐き捨てたパの球団代表もいた。
 それでも「現段階で実施すれば集客力の望めない多くの試合が生じることは目に見
えており、実施は極めて困難と言わねばならない」との見解を示した。
 今季、巨人は二十億円以上、中日は約十二億円、阪神は三億円前後、横浜、ヤクル
ト、広島は一、二億円程度の黒字になる見通しだ。巨人戦は一試合三億円ほどの利益
があるとされる。交流試合をすればセ球団は巨人戦が一試合減り、計算上、三球団が
赤字に転落する。「財政基盤の弱い広島は、三年赤字が続けばつぶれる。だから交流
試合は無理だ」。セのある球団代表は、利権は渡せないと言う。
 長嶋巨人−王ダイエーのような人気カードが生まれる一方で、多くの不人気カード
も出る。山も高くなるが、谷も深くなる。ファンは喜び、パの底上げになっても、セ
が消耗し、球界全体の体力が低下する。川島は十三シーズンにわたって会長を務めた
セの意向、事情を無視できなかった。
 交流試合を困難と判断した川島は「地方試合増」を旗印にした。来季、巨人が倉敷
で公式戦を実施するなど、セでは一定の成果をあげた。しかし、パは六試合も減る。
興行主がつかなかったからだ。理想を掲げても、動かぬ現実は多い。