巨人戦の視聴率低下・観客動員減少を語るスレ11

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888代打名無し
「哀れ、日本プロ野球」と米有力紙

 有力紙『ニューヨーク・タイムズ』は現地時間17日、「日本プロ野球のスター選手が米国でますます輝きを増す一方、日本国内では逆に、プロ野球自体に悲愴感が漂っている」と報じている。

 同紙は、「日本は戦後、鉄鋼からスーパーコンピューターに至るまで、『米国を追いつき、追い越せ』と自らを叱咤激励し、経済が繁栄。野球も、日本のベスト・プレイヤーが次々とメジャー・リーグで活躍。ようやく今、『日本人も、メジャーと対等にプレイできるのだ』という自信が沸き起こってきた。だが、そんな矢先、今度は、『日本プロ野球は、果たして、優秀選手の確保・獲得競争で、メジャーに勝てるのだろうか』という新たな課題が浮上している」と切り込んでいる。

 同紙は「シアトル・マリナーズのイチロー、ボストン・レッドソックスの野茂英雄、ニューヨーク・メッツの新庄剛志らが健闘する姿は、日本人のプライドを強烈に刺激し、日本全国において多大な興味や関心を呼び起こしている」と続ける。しかし、「その一方で、日本のプロ野球人気は急降下。下落に歯止めをかけるため、日本のプロ野球機構は、真剣に対策を練り始めている」と報じる。

 読売ジャイアンツと利害を一致させる日本テレビの幹部が、『メジャー・リーグのニュースをトーンダウンするように』と、ニュース番組ディレクターに秘密裏に通達したスクープも紹介。

 同紙は、「日本テレビは、このスクープを全面的に否定しているが、読売ジャイアンツの試合が“記録破りの低視聴率”を記録した2日後の5月3日、メジャー・リーグでは、イチローとレッドソックスの野茂英雄投手が対戦。日本の各メディアは、大々的に報じたが、日本テレビのスポーツ・ニュースでは一切報道なし。このスクープが本当かウソか。これ以上の証拠は不可能」と強調する。

 ノーノーを2度達成した野茂、メジャー屈指の功打者イチロー、そして、メッツの新庄らの話題は、日本の新聞や各誌にとって不可欠であることにも触れており、「日本のニュース番組では、アナウンサーはまず、メジャーの日本人選手の速報を伝えてから、突然、無表情になり、『それでは、次に、日本のプロ野球ニュースです…』といった調子。日本プロ野球の面白みの無さを如実に反映している」と説明する。

 ジャイアンツの主砲であり日本プロ野球のスター、松井秀喜選手がメジャーを望んでいる点にも言及し、同チームの長嶋監督が『松井が去ったら、日本プロ野球は致命的打撃を受ける』と朝日新聞に明かしたことにも触れながら、「長期経済停滞の日本では、スター選手が次々とメジャーに移って行く事実と、不景気、不透明な将来などをダブらせて見る向きも多い」と描写。

 また、『スター選手が減っていけば、人気はさらに下降。人気がなければ、観客収入やテレビの試合視聴率も激減し、広告収入もダウン。収入が減れば、好選手も確保できず、日本プロ野球はますます泥沼化。メジャー・リーグと協約を結ぶなど、対策を講じなければ、深刻な問題になる』と予測する日本のスポーツ解説者等のコメントも列挙する。

 しかし、メジャーへの流れを肯定する向きもあり、『規約や制約、法外な関税などで過剰保護主義を取ってきた日本経済が頭脳流出や企業流出を招き、国内企業育成を失敗したように、日本プロ野球も自分で自分の首を締める結果を招いた。これからは、メジャーと対抗あるいは共存共栄をはかるべき。たとえば、若手をどしどし、メジャーに送り出し、大成した選手を招いたり、マイナー・リーグの有望な若手を引き付けるなど、アイデアは尽きない』と語る専門家の意見を紹介している。

 これまでも、日本プロ野球の「アイデア不足」や「規制主義」を批判した記事は、米各紙に登場しており、日本プロ野球の再生を望む声は、日本国内の野球ファンだけではなさそうだ。