豪腕伝説・最速は俺だ!!PART2

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283nanasi
今から約3〜4年前に、関西テレビで放送された、
「パリーグをおもろうした男・西本幸雄」という番組の中で、
近鉄の監督をしていた時に対戦した阪急・山口について、次の
ような思い出話を語っている・・・

「僕はねぇ、随分長い間野球をやってきてね、日本の中で
一番速い球をほおるピッチャーが山口やったと思うんやね。

 近鉄と阪急が優勝を争っていたんやけど、いつでも試合の
しまいの方に山口が出てきよって、そいで抑えられて、結局
阪急に負けてしまったんよね・・。

 地球の引力から言うたら、どんだけ速い球ほおるピッチャー
でも、ホームベースに近づくにつれて、だんだんだんだん
下に落ちてくるもんなんやわ。
 せやけど、山口の球だけはね、引力関係無しに「パーン!」
と、そのまま落ちんと来よったんや。

 バッターの方から見たらね、みんな、「あっ、この球は
このままスーッとストライクゾーンに落ちて来よるやろな」
と思うて振るんやけど、来る球来る球、みんな、思うとる
よりも高いところに来よるから、全然、バットに当たらんと、
来た球よりもえらい下の方でスイングしとった。

 それぐらい山口の球は速かった・・。」