阿波野引退

このエントリーをはてなブックマークに追加
170セニョール・パ
僕は、ここでは評判が悪い西武ファンでした。
あのブライアント4連発のダブルヘッダー、西武球場1塁側で実際みていたのです。
特に、4発目が一番大きく飛び、ちびっこ西武ファンで埋まるライトスタンド最上段へ消えました。
冗談ではなく、ライトスタンドが静まり返ったのを覚えています。結局、力づくの野球には
勝てないんだと思いました。照明もすでについていました。

阿波野は、本当にきれいなフォームで投げていましたね。セットから右足をほぼ垂直にあげるのと共に、
軸足の左も少しつま先立ちになる。左腕がスーッとのびて、少々前かがみになりながらスリークォーター
の位置から投げる。ボールを離すタイミングが遅いので、余計に投げた後のボールの伸びがすばらしく
見えたものです。草野球でピッチャーをしていた僕はフォームを真似して投げていました。
伊原コーチの難癖は、阿波野の一件以降、僕のまわりでも話題になりました。あんなことまでして勝ちたいの
かと。「勝てば官軍」だ、と思っていた僕が、西武流の野球がつまらないものだと思ったキッカケでした。

あの2シーズン、近鉄、そして阿波野は紛れも無くパリーグの星でした。ほんとうに野球が熱かった。
西武も近鉄も、球場にはファンも少なかった。でも、名勝負をたくさん見せてくれた。
なんかうまくいえないけど、やっぱり僕も感謝したいです。

近鉄ファンの皆様が多いスレで、西武ファンが書き込むのをご容赦ください。
チームは敵でも、阿波野は僕にとって華麗なるエースなんです。もちろん、これからも。

久しぶりに、キャッチボールでもしたくなりました。