ソフトバンク入り パディーヤの恐るべき実力<先発もリリーフもOK>
悪評をうのみにしていたら痛い目に遭う。
18日、ソフトバンク入りが決定的となった元レッドソックスのビセンテ・パディーヤ(35)のことだ。
中米ニカラグア出身で、通算与死球が109個という「当て屋」であることからメジャーでは「死球王」として恐れられている。
09年には自身の所有するライフルで自分の右太ももを「誤射」するなど、プライベートでも問題が多い。
日米のメディアは早くも「昨年1試合投げただけで早々に帰国したペニー(タイガースからFA)のようになるのでは」と不安の声が上がる。
だが、メジャー通算108勝。昨年はレッドソックスで56試合に登板して4勝1敗1セーブ。06年のレンジャーズ時代には
先発として15勝をマークした。先発、救援のどちらも可能だ。本人をよく知るメジャー関係者は「大活躍する可能性もある」とこう続ける。
「内角を突く強気な投球が持ち味で、緩急を使った投球はメジャーでも指折りですからね。特に80キロ前後の超スローカーブと
150キロ近い直球のコンビネーションは抜群で、99年から14年間、先発とリリーフで活躍できたのはこの緩急があってこそ。
そこに、落差のあるシンカーとチェンジアップも加わるため、攻略は相当難しい。ケガさえなければ、史上最強の助っ人になる可能性も秘めています」
荒くれ者のイメージが強い一方、性格は陽気で、野球に対してはマジメに取り組むという。
このオフ、来日した投手の中では最も期待できる助っ人かもしれない。
http://gendai.net/articles/view/sports/140553