鳴尾浜の若手・二軍選手を語る.part229

黒田強肩発動！球場どよめく
　阪神の中堅手・黒田の“剛速球”に球場がどよめいた。
場面は１点ビハインドの八回だ。
２死二塁から脇谷が放った当たりはゴロで中前へ。二塁走者の中井はちゅうちょすることなく、三塁を蹴（け）る。
中堅の守備位置から勢いよく前進した黒田は、本塁へノーバウンドでストライク送球。間一髪、アウトにした。
　「アウトにできて良かったです。アウトにするイメージは持っていました」
　伊藤隼に代わって六回の守備から途中出場。
平田２軍監督も「いいところをアピールできた。こういうイメージで投げたらアウトにできると分かったんじゃないかな」と絶賛した。
　フェニックス・リーグ合流前の秋季練習。
育成選手ながら抜群の身体能力が水谷チーフ打撃コーチの目に留まり、打撃の直接指導を受けた。
この日は無安打に終わったが、黒田は「（打撃が）小さくならないようにやっています」と打撃向上にも必死だ。
　「何でもいいのでアピールできればいいです」と汗をぬぐった。
来季で育成３年目を迎える。支配下選手登録を目指し、猛アピールを続けていく。