北海道日本ハムファイターズ 1013

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513代打名無し@実況は野球ch板で

大坪正則(帝京大教授)と2012年のプロ野球を読む(下)
ダルビッシュら主力6選手がメジャー移籍で空洞化しないか

 IT企業の新規参入がある一方、各チームの看板選手のメジャー流出は加速する一方だ。この流れは止められないのか。

――今オフはダルビッシュをはじめ6人もの主力選手がメジャーに挑戦する。プロ野球が空洞化してメジャーのマイナーのようにならないですか?

「その根底にあるのは日米球団の年俸や経営の差です。メジャーでは選手の平均年俸が約330万ドル(2億5000万円、日本は約3900万円=2011年)です。年金の問題もある。プロですからより高い報酬を求めるのは当然です」

――何か手を打たないといけませんね。

「球団の増収、増益が最善の策だが、その実現には時間がかかる。だからその前に日本は大リーグと交渉すべきです。日本からFAで行く場合の見返りやポスティングについて協議が必要です」

――今後のプロ野球はどうあるべきですか。

「球団の収入はチケット販売、球場内販売とテレビ放送権、マーチャンダイズ(入場料、グッズなどの商標権ビジネス)、スポンサーシップがある。例えば巨人はチケットとテレビで利益を上げてきたが、入場者も地上波中継も減り、いずれは赤字になる恐れもある。
ロッテや楽天は球団と球場の経営の一体化を図り、球場内販売でも利益を上げるようになった」

――球界も球団も経営を考え直さないといけないと……。

「これからは球団は地域密着を図るとともに、テレビ、マーチャンダイズ、スポンサーシップのような全国市場からの収入獲得は個々の球団に任せず、大リーグのようにコミッショナー事務局で一括管理する。そうすることで収入を増やし各球団に分配する。
各球団の経営を安定化させ、価値を高める。プロ野球はそういう時期に来ている。そして将来は各自治体に球場を造ってもらい、そこを本拠地として試合をする。そして球団名から親会社の名前を外す。そこで初めて本当の意味で球団が文化的公共財になるはずです」

日刊ゲンダイ 2012/1/5
http://v.gendai.net/q?uid=1&sid=A817&i=article%2Fdetail&aid=253910&p=1