“モバゲーベイスターズ”に補強は期待できない
「買収は最終に近い形」とDeNAの守安社長
31日、横浜ベイスターズの球団買収問題の渦中にあるDeNA守安社長(顔写真)が、決算発表会に出席。「報道されている通り、TBSHDとの(球団譲渡の)話は、最終に近い形で詰めています」と話した。
問題となっている球団名も、企業名を「モバゲー」に変える案などが社内で検討されており、「若干揉めているが、球団名さえ決まれば(球界参入は)いけると思っている」と話した。早ければ4日にも正式発表とはいえ、この会社にファンや選手が望むチーム強化が期待出来るのか。
DeNAの興味は球団運営ではないという印象が先に立つ。主な野球ファンといわれている30〜50代の層を携帯ゲームユーザーとして新規開拓すること、もうひとつが企業のイメージアップだ。守安社長はこう話す。
「プロ野球は突出した人気を誇っている。中高年になるに従って、ファン人口も多い。我々が開拓しなければいけない層と合致している。(中略)我々は一流と認められる会社になりたい。
モバゲーは出会い系などという世間の見方? 世間の目が向くことは短期的にはともかく、中・長期的にはブランドイメージの向上になる」
年間20億〜30億円といわれる赤字も「広告戦略に内包しているが、それも改善していきたい」と話すように、補強どころではない。100億円前後といわれる買収額を回収するのも時間がかかる。
そもそもDeNAの主な関心は、モバゲーの中国、欧米進出にある。野球はむしろ二の次なのではないか。
29日にはキャプテンの村田が、「親会社がしっかりしたら僕の意見も伝えたい。勝てる球団をつくって欲しい」と話していた。村田に言う資格があるかどうかはともかく、TBSHD時代同様、ロクな補強もされずにBクラスに低迷することになりそうだ。
日刊ゲンダイ 2011/11/1
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