☆☆☆横浜ベイスターズスレッドPart2310☆☆☆

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165代打名無し@実況は野球ch板で

グローバル時代に逆行するプロ野球チームの買収 [高橋乗宣の日本経済一歩先の真相]
ゲームと中高年は相性が悪い

 DeNAという会社が、プロ野球の横浜ベイスターズ買収について、大筋でTBSと合意したそうだ。買収額は100億円程度と報じられている。DeNAは年間200億円を広告宣伝費に使っているそうだから、買えない金額ではなさそうだ。
むしろ、テレビにカネを払わなくても宣伝できるのだから安いモノ、と計算しているのかもしれない。

 ただ、プロ野球の球団を持つことが、収益の向上につながるかどうかは疑問だ。

 その昔は、鉄道会社が沿線の野球場で試合を開催して利用客を増やそうとしたり、新聞社が拡販の材料に使ったりした。それはそれで効果があったのだろうが、今やプロ野球の神通力は薄れている。球団の保有が直接売り上げ増につながるという期待はできない。

 むろん、ステータスシンボルとしての意味はあるだろう。企業の知名度を上げるためと割り切れば、利点はある。実際、楽天やソフトバンクも、球団買収で日本中に知られるようになった。

 だが、今回はどうか。野球ファンは中高年が中心だ。一方、DeNAは若年層向けの携帯電話ゲームで儲けていると聞く。球団を取得すれば中高年の取り込みに弾みがつくと考えているのかもしれないが、この層は小生も含めて、ハナからゲームに関心がない。
ゲームをやる人たちはすでにやっているし、やらない人たちは球団取得に関係なくやらない。このギャップは簡単に埋まらないだろう。

 本来なら、サッカーのチームを買収し、ゲームに関心がある層をどんどん取り込んだ方がいいと思うが、Jリーグは企業名が前面に出ないスタイル。買収するメリットは少ない。

 同社は、欧米のゲーム関連会社も次々と買収しているそうだ。グローバル展開を進めるのなら、任天堂のようにメジャーの球団を持つ方が理にかなっているのではないか。
国内のプロ野球チームを買収することは、人もモノもカネも楽々と国境を越えるグローバル時代を生き抜く企業にとって、らしくない道だ。せっかく国境を越えて勝負しているのだから、下り坂にある国内のスポーツビジネスに活路を見いだす必要はないだろう。

日刊ゲンダイ 2011/10/21
http://v.gendai.net/q?uid=1&sid=A817&i=article%2Fdetail&aid=247634&p=1