3位進出でも CSファイナルステージ敗退なら3000万円の出費
西武、オリックスが熾(し)烈(れつ)なクライマックスシリーズ(CS)争いを繰り広げる中、バカにならないのが「CS予算」だ。
3位でCSに進出したチームは、ファーストステージ、ファイナルステージとも敵地での試合を強いられる。膨大な遠征費がかかるのだ。
例えば、昨年リーグ3位から日本一になったロッテの場合、仮にファイナルステージ(ソフトバンクと計6試合対戦)で敗退していれば「約2000万円の赤字だった」という。当時を振り返ってロッテ関係者がこうつぶやく。
「去年のウチはチーム全体で80人程度の大所帯でしたからね。内訳は福岡までの往復航空券が80人分で約400万円。約1週間の福岡滞在の宿泊費が約800万円。他にユニホームの洗濯代、道具運搬費、選手の球場までの移動費などさまざまな経費がかかった。
西武とのファーストステージの諸経費を含めれば、赤字は2000万円を超えたかもしれない。ウチは日本シリーズに出てテレビ放映権料や分配金が入って赤字にはなりませんでしたけど……」
今季のパのCSはソフトバンクの福岡と日本ハムの北海道で行う。オリックス、西武どちらがCSに進出しても、昨年のロッテ(ファーストステージの所沢からファイナルステージの福岡へ)以上の長距離移動と長期宿泊を余儀なくされる。
「仮に北海道に3泊で、福岡6泊ならチーム全体の経費は3000万円以上になる」とはさる関係者だ。
日刊ゲンダイ 2011/10/18
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