ゲンダイ(笑)より
某球団のドラフト戦略に関する話だ。
ある日、その球団のスカウトのもとに、一本の電話が入った。相手は有名なドラフト候補を抱える学校の野球部関係者だった。
ドラフト候補に対しては、すでに別の球団が指名を公言している。しかし、その球団に行きたくないのか、それとも何か思惑があるのか、その関係者は必死でドラフト候補を売り込んできた。
「タイプとしては……」と日本人大リーガーの名前まで挙げて、「彼と比較しても遜色ない」と言った。
有力選手の所属チームの関係者だけに、今後を考えればむげにはできない。
編成担当者は実際に指名する気はサラサラないが、
「そんなにスゴいんですか! じゃ、かなり期待できそうじゃないですか!」と故意に声を上ずらせて電話を切った。
「○○球団がドラフトで××を指名」
スポーツ紙にスカウトの球団名と有力選手の名前が報じられたのは電話の翌日だった。
学校関係者がスポーツ紙に情報をリークした理由は定かじゃない。
しかし、そのスカウトはドラフトまで3週間となったこの時期、ガセ情報がスポーツ紙を賑わせるのはマイナスではないと考えている。
いまから手の内をさらす必要はまったくない。
むしろ他球団も含めて周囲はガセ情報に踊らされろと思っている。
こ、これは・・・