[落合監督]やっぱり球界から総スカン
密かに狙った巨人監督就任も雲散霧消
◆日本ハム、横浜、マスコミからも
名古屋では、「落合が巨人監督の座を狙っている」「信子夫人が東京でもう一花咲かせたがっている」なんて話が、OBやテレビ関係者の間で囁かれていた。
落合監督は巨人での現役時代、FAでの入団が決まった清原に追われる形で日本ハムへ移籍。その際、読売の渡辺社長(現会長)に本社社長室に夫婦で招かれ、花束とともに「これで縁が切れたのではない。また読売グループに戻ればいい」との言葉を送られた。
単なる社交辞令が現実味を持って語られ始めたのは、今年で3年契約が切れる巨人の原監督が退団する可能性があったから。渡辺会長は、原監督と比較して「落合の方が頭がいい」と言うなどライバル球団の指揮官を高く評価。
人材不足といわれる「ポスト原」に、「落合が浮上する可能性はある」と一部読売関係者の間でも話題になった。
だが、原監督の来季続投が決まり、再来年以降の監督は「桑田(真澄)で固まりつつある」(読売関係者)という情勢。出る幕のなくなった落合監督の行く先として次にウワサになったのが、“古巣”の日本ハムだ。
「右腕の森ヘッドも日本ハムで投手コーチを務めた経験がある。コンビでポスト梨田に横滑り、という話も球界で浮上したものの、日本ハムはすでに次期監督候補を評論家の栗山(英樹氏)で一本化。日本ハムは球団主導でチームづくりをするところ。編成権を持って補強や外国人を取ってくる落合―森コンビの
やり方とは正反対で、これはあり得ない話です。日本ハムが求めるファンサービスができ、爽やかなイメージという監督条件にも合致しない。加えれば、身売り間近といわれる横浜の監督に、という話も出ているようですが、清新なイメージが求められる新球団で落合招聘はあり得ない」(球界関係者)
落合監督は「勝つことが最大のファンサービスだ」と言い、ファンサービスもスポンサーとの付き合いも一切しない。マスコミに口を開くことすらほとんどなく、8年間の中日監督生活でファンの存在を完全に無視し続けてきた。
そういう態度が中日の著しいファン離れを招いた、というのが12球団の共通認識になっているのだ。
(続く)
日刊ゲンダイ 2011/10/3
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