[日ハム]斎藤佑 それでもオフは「殺人スケジュール」
人気低下はマスコミ露出でカバー
今オフは「主役の座」を奪回できる。
日本ハム斎藤佑は30日のロッテ戦に先発。5回8安打2失点(3四死球)で勝ち投手の権利を持ちながら降板。救援陣が同点に追いつかれ6勝目は消え、チームはサヨナラ負けを食らった。
斎藤は試合後「苦しい投球だった? ぜんぜん苦しくないです。1カ月以上白星がない? しょうがないですね」と淡々と語った。
その斎藤は地元北海道でも人気が急降下しているという。先日の札幌ドームでは翌日の予告先発の紹介で斎藤の名前がアナウンスされると、スタンドからは「あ〜っ」というため息が漏れていた。それもそのはずだ。
プロ野球は食うか食われるかの厳しい世界。チームの勝利に貢献できる成績を挙げてこそファンの人気を維持できる。同僚のダルビッシュや共に甲子園を沸かせた楽天の田中が今も支持されているのは、毎年ファンの期待に応えるだけの成績を挙げているからだ。
高校、大学と絶大なる人気を誇ったルーキー右腕は開幕から17試合に登板し、ここまで5勝6敗。5月には左脇腹痛で登録抹消されるなど、人気に比例する数字は残していない。
日ハムは「梨田監督解任」の余波なのか、9月に入ると6勝18敗1分けと大苦戦。3位オリックス、4位西武の猛追もあって2位の座も危うくなってきた。ベンチの配慮で、いつも五回や六回にマウンドを降りるひ弱な投手などお呼びではない。
これまで球団や斎藤が所属するマネジメント会社は「プロ1年生」の「アルバイト」を極力抑えていた。
野球に集中させるため取材等を制限してきたのだが、ファンの期待を裏切る投球が続き斎藤人気はすっかり下火。オフはマスコミへの露出を増やそうと躍起になっているという。
すでにテレビ局では斎藤と同じ事務所のイチローや同期の田中(楽天)との対談などの企画が挙がっている。オフは「あっちのテレビ」「こっちの雑誌」と引っ張り回されることになりそうだ。
日刊ゲンダイ 2011/10/1
http://v.gendai.net/q?uid=1&sid=A817&i=article%2Fdetail&aid=245897&p=1