佑で沸いたあの街は今 故障二軍帰還≠ナ本紙記者いざ鎌ケ谷へ
あれれファン50人 1月は2000人 4か月で97.5%減
佑ちゃんフィーバー≠ヘどうなったのか。今年1月以降、球界の主役は日本ハムのゴールデンルーキー・斎藤佑樹投手(22)だった。テレビでは連日、朝から晩まで斎藤の映像が流れ、新聞や雑誌に「佑ちゃん」の活字が躍った。
ところが、今月9日に左脇腹を痛めて二軍落ちするや次第に減り、最近はほとんど見かけない。その斎藤はフィーバー発祥の地・千葉県鎌ケ谷市の二軍練習場で一軍復帰を目指して調整中だ。しかし、雰囲気はだいぶ変わったようで…。鎌ケ谷の今を追跡した。(三浦優佳)
斎藤が鎌ケ谷市にある日本ハム二軍の本拠地「ファイターズタウン鎌ケ谷」のお隣「勇翔寮」に入寮したのが1月11日。
200人を超す報道陣と佑ちゃん≠ひと目見ようというファンが全国から駆けつけた。
その後球場で行われた公開練習には2000人超の人々が押し寄せ、寮の前には取材規制のテープが張られる厳戒態勢となった。あの騒動から4か月…。
斎藤が一軍に合流し鎌ケ谷を離れて以降はファンの足も遠のいていたが、斎藤が左脇腹の筋挫傷で二軍落ちしてからは「佑ちゃんに会える!」「人の少ない今ならサインがもらいやすい」と熱烈なファンが足を運んでいる。とはいえ、1月のフィーバー時にははるか及ばない。
もちろん、東日本大震災の影響もあるだろうが、その実力が明らかになったことも少なからず人気に影響を与えているのかもしれない。
17日は雨天の影響もあって、わずか10人。18日は50人程度。土日になれば、100人単位のファンが訪れる可能性はあるが、佑ちゃんは並の人気選手になってしまったのか…。
2011年05月20日(金)付の東スポ 裏1面
http://www.tokyo-sports.co.jp/touspo.php?tid=471 http://up.mugitya.com/img/Lv.1_up4848.jpg ・1月12日の新人合同自主トレ初日、斎藤(中央)に報道陣もファンも殺到(写真上)。しかし、18日は斎藤(中央)を取材する報道陣も声援を送るファンも数えるほどだ(写真下)
・ガラガラのスタンド。1月のフィーバー時では考えられなかった光景だ(カメラ・長島昌徳)