チームが優勝争いしてようが、下位に低迷してようが、選手はそれぞれに思っている。
当然、ベンチを預かる首脳陣も、来季の布陣を考えなくてはいけない時期に入る。夏の
高校野球は終わった。大学野球は秋のシーズンが始まる。社会人の日本選手権は、10月の
ドラフトが終わってからだが、ドラフトでうまく選手がとれたかどうかで、戦力外と
なったプロ選手が挑戦するトライアウトを活用する方法も今はある。
こうやって考えていくと、今のチームの現状を見れば、トレード、FA選手の獲得、
外国人の補強をしなくてはいけない状態にある。俺はトレードなどはしないという
考え方がひとり歩きしているように見受けられるが、必要ならトレードもするし、
FA選手の獲得にも力を入れる。このオフは、率先して補強に力を入れることになりそうだ。
投手も足りない、捕手も足りない、内野手、外野手もいない。だから、動かざるを得ない。
大幅な血の入れ替えも必要になってくる。監督になってからこの7年間、ほとんど動かなかった。
大型補強はタイロンウッズとFAの和田だけ。これ以外には動いていない。
だから選手がのんびり構えているところもあるのかもしれない。
7年の中で選手が育っていないという意見があるかもしれないが、今のレギュラーは今の体制に
なってからレギュラーをとった。彼らを追い越せる選手は出ていない。そうしたら一手打たなきゃ
いけない。これからの1ヶ月で、数字を残してくれれば、評価も変わる。
今のままなら、いくら1軍にいても、評価の対象になっていない選手もいる。若いから大丈夫、
ベテランだからダメというものでもない。常々言っているように、自分で辞めると言える選手に
なるか、球団から辞めなさいと言われる選手になるかは本人次第。本人がそれまで何をしてきたかで、
見方は変わってくる。監督はペナントレースを戦いながら、先を見据えなければならない。
ドラフト、FA、トレード、外国人。オフは今までのような無風状態ではない。