>>1-6 【アスペルガー症候群の特徴:社会性の障害】
社会性の障害とは、子供社会の中に溶け込めず、浮いてしまうことです。
ほかの子供と遊ぶことが少なく、結果的には1人遊びが多くなってしまいます。
しかし、このこと自体はそんなに珍しいことではありません。
問題となるのは、他の子供たち・特に同年代の子供たちとの関係を築く能力が
欠落しているということです。その結果、社会的ルールを意識することが
出来ず、無意識に他者に迷惑をかけてしまったりします。
具体的にどんな迷惑をかけるかというと、悪気なく他人の欠点を、
本人に向かって口に出したりしてしまったりするのです。
また、自分の感情をコントロールできず、大人から見れば非常識なほど、
周囲に対し積極的過ぎる行動をとったりすることもあります。
患児本人には、これらの行動が問題であるという意識はありません。
その結果、他の子供だけでなく、周りの大人たちからも特別な目で
見られるようになり、ますます1人遊びが多くなってしまいます。