>>555つづき
「小松は今季1勝だけど、WBCまでは良かった。スタートでつまずいて、取り戻せなかったね。
でも、力がなかったら15勝はできん。まだ昨季と今季の違いがわかっていないようだけど、2月
くらいになったら自分でわかってくると思う。
今季の終盤は金子が抑えをやったりしたけど、それはさせない。決められたポジションで
自分がチームにどう貢献できるか、それを選手に徹底させたい。阪神の監督時代から
ずっとそうしてきたように、先発がダメだから中継ぎに回すようなことはしない。
先発の中で調子が悪くなったら、二軍の先発ピッチャーと代える。それで選手のやる気も
違ってくるんや。
ただ今季は中継ぎ以降のピッチャーの防御率がメチャクチャ悪過ぎた。そこが課題だと思っている。
阪神のときのように『JFK』をまた作る?おればな。でも、なかなか作れんよ。
それでも、結構面白いピッチャーがおる。たとえば延江(20)。左の横投げで、バッターが
嫌がるような投げ方がいい。それを自分の武器にせなアカンが、武器にできれば、大化けする
可能性がある。他にも、ずっと評価が高かった西(19)や梶本(23)。名前も知らなかったような
ピッチャーやけど、逆に新鮮。みんなにチャンスがあるよ」
>>557つづき
・日ハムと力の差はない
秋季練習の初日、選手たちには「成績が良かった選手も、悪かった選手も、それは白紙で
ゼロからみんなを見ていく」と声をかけた。
実績のある選手は危機感を覚え、チャンスが欲しい選手は目の色を変えた。その一人が、阪神からオリックスに
移籍したかつての教え子・濱中(31)だ。
「濱中もここ二年間よくなかったけど、そういう意味では来年が勝負の年という感じで行かんとな。
濱中についてはこの一ヵ月で伝わってくるものがあった。悲壮感じゃないんやけど、もう一回
ゼロからやり直そうという姿勢が見えた。フリーバッティングの姿を見ればわかる。
今まで以上の気持ちというのがな」
秋季練習ではチームに足りない部分も見極めた。岡田監督の持論は「心・技・体」では
なく、「体・心・技」の順番だ。
「この一ヵ月だけでも何人か足が張ったり、肉離れみたいになったのがいる。強い体が
がなければ練習もできない、ということは上手くならない、レギュラーを取れない。
144試合の長丁場をバテずにやれる選手はそうそういないけど、強い体がなければ
自分の成績に跳ね返ってくる」
>>558つづき
「コリンズ監督のときは練習がアメリカ式であんまり量をこなしてなかったみたいやな。
ピッチャーはやっぱりブルペンで球数を投げ込まないと。若いピッチャーを中心に、
秋季練習では毎日ブルペンに入れるようにした。春季キャンプもピッチャーは2クールぐらい
投げ込ませる。そうしないと、1年間、体が持たない。阪神時代は、井川(ヤンキース)や
久保田とか、投げ込みをするピッチャーばかり見ていたからね。彼らは投げ込みが好きだったんよ。
そういう選手は成長していく。
あとは勝つ喜び。阪神もずっと弱いときがあったけど、オリックスにも足りないのは勝ち癖かな。
今の選手は相当、勝つことに飢えていると思う。勝ったらこんなにいいことがあるという
喜びを教えたらなアカン。
パリーグ6球団はそんなに戦力差はないと思う。日本ハムが優勝争いする安定した力が
あるけど、そんなに飛び抜けていいとは思わんね。昨年、一昨年の5位から西武が優勝した
ように、オリックスが優勝争いに絡む力は十分ある。」
タテジマから新たにブルーを身にまとった岡田監督。来季パリーグに大きな波を起こせるか。(了)
追記:どん様特集のページの広告は「若ハゲ、うす毛に効くバイオヘア即効増毛法でした)