【イーグルス】野村克也 36ツンデレ【名誉監督?】

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120代打名無し@実況は野球ch板で
というわけで最後のノムラの考えです。


■5回1死2塁から稲葉・高橋が連続三振
この2人に対する阿部のリードが巨人の日本一を決めた。
どちらもカウント2−2からのボール球の内角直球で起こしたのが効果的だった。
これで「次は外への変化球だろう」と意識を高めた2人は直球に見逃し三振。

特に稲葉は右投手にはA型で対応するが、左投手にはスイングの始動が早まるためか球種にヤマを張るD型が入る。
A型であれば手を出せたであろう直球に反応できなかったのだ。
第三戦での本塁打以降は無安打、この日も第一打席の2球目に得意ゾーンの真ん中低めにバットが出ず消極的に映った。

1球たりとも疎かにできない短期決戦では、根拠の無いサインを出した捕手は敗北する。
阿部が「フルカウントから直球」を選んだ根拠は何か、それは全く狙いに来なかった2−2からのあの内角直球への反応だろう。
強打者、中心打者は内角直球を捨て球に使われると「見せ球だ、もう真っ直ぐは来ない」と変化球の気配を察知する。
阿部はこの打者心理のスキを読んで直球を選択したのだ。
一見すれば危険な配球でも、しっかりとした「勝負の根拠」があった。

捕手の最大の育成の場は日本シリーズである。
「捕手は監督の分身」というが、シリーズでは監督以上の仕事をする必要があるからだ。
阿部は稲葉に第2、3戦で先制弾を浴び、高橋にも第4、5戦で左右に本塁打され、悩みぬいたはずだ。
そう考えれば5回のリードこそ阿部がMVPに選ばれるのに相応しい。