デイリー『岡田の法則』より
破壊力抜群(の新作どん語)やって言うてんねん、ほんま
開幕前、本紙客員評論家・岡田彰布氏(51)のセ・リーグ順位予想は
@巨人AヤクルトB阪神C広島D中日E横浜だった。
今だから明かすと、実際の本音としては「阪神は4位、下手したら5位もある。
でもオレが新聞に予想でもそう言うわけにもいかんし」と話していた。
あす14日にオリックス監督就任会見に臨む岡田氏に、09年は4位に沈んだ“古巣”についての総括を聞いた。
(日曜の夜に携帯へ電話。どこかのビルの通路か。
通話の後ろでかすかに音楽が聞こえる)
― 飲みに出てはります?少し音入りますが。
「おー大丈夫よ」
― 阪神のほうは大丈夫ちゃいました…。まさか神宮で2連敗するとは…総括してください。
「いや、総括ゆうてもいっぱいあるからなあ。もうあまり言えんこともあるしなあ」
― 了解です。直接は交流戦4試合とはいえ、来年は敵になりますし。
「うん、だからまず結局は1年間通してこれで戦うゆう見通しが立たんかったわな。
144試合ある中でどっかで辛抱してしのぐ時期が要るのに、早うに二ケタ借金いってもうたことよな」
― 借金9までと10以上はそんなに違うと?
「もう全然ちゃうよ。
全体のモチベーションゆうか、二ケタなったら、まだまだ頑張れば優勝もいけるゆうのがなくなってまうんやから」
― なんで一ケタでしのげなかったのでしょう?
「そこよ。結局はブラ入れて打つほうに頼ってしもたことよな。
そら確かにブラはようやった思うよ。
でも本来、借金抱えてるチームが立て直そう思うときは先発ピッチャーの整備やんか。そやろ、ほんま。
バッターは1年間毎日練習して特打やっても、それでも毎日ゲームあってなかなか結果出しにくいし、
当てにできん、計算できへんよ!
だから負けが込んでる時に一番やらなあかんのは5日も6日も間隔あいて準備できる先発ピッチャーの整備やんか。
負け込んでるチームは点取ることより、点やらんことを考えんと。
ええっ、ほんま鉄則やんか!」
(シーズン中幾度もあったが、だんだん私が怒られてるみたいになってきた。言葉を挟みづらいが…)
― これ…デジャビュ(既視感)ですわ。
「ほんま、そうゆうことやんか!
そら貯金5あるチームが打つことによって勢い付けて貯金10にしていくゆうのはあるけど、逆やろ、
借金5あるチームは打つほうに頼ったらあかんのよ。
借金あるチームが打つほうにあれしたら余計に打つほう全体にプレッシャーかかってまうやんか!」
(私の話は全く耳に入っていないもようなので黙って続きを聞く)
「だからもう能見の13勝なんてだれも思てへんかったやろ。
そやのに去年ゼロの能見がそんだけ勝っても最終的にチームがシーズン負け越しゆうんはおかしいんよ。
普通は貯金あるよ。いかに先発ピッチャーの整備、準備ができへんかったかとゆうことやんか。
だから借金6は正味の借金やからな。
どんなチームでも過去に打つことを計算できてほんまに打つだけで勝ったチームなんかあったか!?
ええっほんま、ないやろ。結局は今年の阪神は守りの野球を忘れてしもてたんよ。」
― なるほどです。
「てれさよ」
― はあ?
「ちっ、もうだからお前カラオケのデジャなんとか言うてたけど、ちゃうわ!
ちょっと聞こえたんはあれお前、テレサ・テンやって言うてんねん、ほんま」
― りょ、了解です。
(話聞いて頂いてたのはうれしいが、だれも歌手名とか聞いてませんし…)
★おー大丈夫よ
★ええっ、ほんま鉄則やんか!
★打つほうにあれ
★ええっほんま、ないやろ。
★てれさよ
★ちっ、もうだからお前カラオケのデジャなんとか言うてたけど、ちゃうわ!
★ちょっと聞こえたんはあれお前、テレサ・テンやって言うてんねん、ほんま