監督交代ハマらぬ思惑…オリ“二股作戦”マネただけ
田代代行は貧乏くじ
(写真)大矢監督路線と決別、佐々木球団社長と握手をかわした田代監督代行。果たしてその手腕は
18日、横浜・大矢明彦監督(61)の休養と田代富雄2軍監督(54)の監督代行就任が発表されたが、
狙いは見え見えだ。昨年成功したオリックスの二股作戦のコピーだ。が、世の中、そうは甘くない。
オリックスの場合と根本的に事情が違うからだ。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
http://www.zakzak.co.jp/spo/200905/s2009051916.html 19日から始まる交流戦を前に突然発表された横浜の監督交代劇。開幕6連敗、2度目の同一カード3連敗、
もっか4連敗中で13勝24敗、今季最多の借金11、首位巨人から13ゲーム差、昨シーズンはあわや100敗危機の
48勝96敗2分。リーグ優勝の巨人から36.5ゲーム差をつけられ最下位。それだけに、悪夢の昨年の二の舞を
避けるために早めに監督交代を断行したと言える。なぜこの時期かと言えば、昨年のオリックスの再現狙いだ。
昨シーズン、5/21まで21勝28敗の借金7、5位という成績不振でオリックス・コリンズ監督が指揮権を放棄して電撃辞任。
同23日から大石大二郎ヘッドコーチが監督代行に就任。チームを急浮上させた手腕を買われ、8/2に新監督に昇格。
通算54勝40敗1分、勝率.574の好成績を挙げ、最終的にチームを9年ぶりのAクラスに押しあげ、一躍時の人になった。
オリックス側がいきなり新監督にしなかったのは二股をかけたから。大石氏の手腕を見極めるのと同時に、宮内
オーナーお気に入りで、現役引退が決まっていた将来の幹部候補生・清原和博氏の存在があったためだ。
大石氏でチームが浮上しなければ、シーズン終了後に一気に話題性のある清原新監督誕生へ。大石氏が手腕を
発揮したら、そのまま新監督に昇格させ、清原新監督は先送りすればいい。完全な二股作戦だ。