報知の大ヒンシュクの誤報 の2日後に次のようなニュースがでた。
悩める中村公よ、ブーマーになれ 落合監督贈った3冠DVD
中日・落合博満監督(54)が、右のスラッガー候補である中村公治外野手(27)にアドバイスしたのが
「ブーマーになれ」という教え。1980年代の外国人強打者として一世を風靡(ふうび)したブーマーを手本にするよう指示。
大砲の素質がありながら、伸び悩む5年目・中村公に、落合監督が救いの手を伸ばした。
3冠王のブーマーと今季わずか1打席の出場に終わった中村公。実績では天と地ほどの開きがある2人が、
落合監督の目には“紙一重”に映ったのかもしれない。秋季練習が始まって間もなくのころ、
落合監督は伸び悩む右のスラッガー候補に1枚のDVDを贈った。
「すり切れるほど見て、イメージしなさい」
映っていたのは1984年に3冠王、89年に打率、打点の2冠を獲得した当時の阪急・ブーマー。
巨体をのけぞらせながら、右肩の上でバットを揺らすように構える独特のフォーム。
80年代を代表する外国人スラッガーの姿をプレーバックさせる。
ロッテで3冠王を3度も獲得した時代の落合監督とブーマーとは、常にタイトル争いしていた。
落合監督が現役時代に残した3割1分1厘の生涯打率を、右打者では唯一上回っているのがブーマー(3割1分7厘)なのだ。
手ごわいライバルだからこそ、その実力を認めていた。長距離ヒッターの才能がありながら穴が多い中村公に、
パワーとテクニックを兼ね備えたブーマーの打撃フォームが素質開花の手掛かりになると感じた。