【強い気持ちで】松中信彦☆9【4番の凡打】

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416代打名無し@実況は野球ch板で
2012年山崎タケシ、マークタマグワイアと松中は熾烈な三冠王争いをしていた。結局山崎タケシが三冠王を獲得松中は.321 45 124で終わった。
シーズン終了後契約を巡り契約に不満を持ったのかMLBと突然契約 マイナースタートだった。
始めはストライクゾーンの違いに戸惑うものの、10試合を経過した辺りから順応し、持ち前の長打力でホームランを量産し始める。
マイナーで25試合経過時点で .358 14HR 41打点という好成績が首脳陣の目に止まり、ついに念願のメジャー昇格。
メジャー昇格後前半戦で松中は鮮烈な印象を残す。毎試合、二塁ゴロは打つがソロホームランも放ち、翌日地元紙は松中のことを“日本からの最高の輸入品”と称した。
しかし、これは松中の最初で最後の輝きだった。中盤からの試合は二塁、遊撃ゴロ連発で、早くも松中はゴロキングなどと 叩かれ始める。
松中は結局52試合 .214 HR14 打点33という成績でマイナー落ちを言い渡される。
気落ちした松中はそのまま引退。それから松中を見た者はいない。
その年同じくメジャーへ帰ってきた旧姓幕田(中日→NY→オリックス→NY)のマークタマグワイア選手は、.448 88本224点155盗塁でメジャーのシーズン記録を全て塗り替えた。
世界で最もエキサイティングな街。夢を掴むためにニューヨークへ辿りついた者、また、夢に破れボロ着をまとい徘徊する者。
私は地下鉄を待ちながらマークタと松中のことを思い出していた。
すると一人のホームレスが私に日本語で話し掛けてきた。そして見覚えのある顔だった。
電車がやってきた。
私は「ナイスソロホームラン」と一言呟き、そのホームレスに100$渡した。
ボロ着をまとったその男は、地下に響き渡るほど大声で泣き崩れた。