結局球団合併は止めることが出来ず、礒部選手は記者会見で涙ながらに「申し訳ございません」と無念の心境を語ったのですが、
第二・第三の合併を推し進めたり、パリーグ5球団、はたまた1リーグ制を唱えていた権力者達が頑として認めなかった
新球団の誕生を礒部選手達の戦いによって勝ち得ました。
もし権力者の思うがままに球界が動いていれば、今もこうしてプロ野球の隆盛が保たれているなんてことは先ずありえなかったことでしょう。
僕はこの戦いを通じて礒部選手の姿から素晴らしい野球人・人間としての生き様を見ました。
僕が人に「尊敬している人はいますか?」と問われると、恐らく「礒部公一」と答えるでしょう。
●そして気持ちはイーグルスへ
話は先ほどのオリックスvsイーグルス(大阪ドーム)観戦に戻ります。
この試合でオリックスに複雑な気持ちを抱いて野球を見ていた際、この礒部さんの姿が目に入ったとき、
僕はそんな合併問題での礒部選手の姿が思わず甦ってきたんですよね。
そして僕はオリックス応援側の1塁側に座ってたにも関わらず、思わず「礒部さーん!」と声援を送ってしまい、
その後の試合中はずっと必死でイーグルスを応援していました。
翌日も、オリックスを引き続き応援している我が嫁に気を遣って結局1塁側に座りましたが、
既に気持ちはイーグルス。本当は3塁側に行ってイーグルスを応援したい気持ちでいっぱいだったんですよね。
僕はこの試合を見て、これからはイーグルスを応援していく!!礒部さんに付いて行く!!と心に決めました。