躁うつ病とは、気分障害のうち、躁症状とうつ症状の両方をもつ双極性障害(単極性の躁病を含む)です。
躁状態では、爽快気分で、少ない睡眠時間でも元気で、活発に活動します。
おしゃべりで早口になり、いろいろな考えやアイディアが次々に浮かびます。
自分は周囲からカリスマ性のある人間だと確信したり、最後には超能力があるなどの誇大妄想を持ったりします。
初めのうちは自演がはかどるかもしれませんが、症状が悪化すると周囲とぶつかって顰蹙を買い、
問題行動などで迷惑を掛けるようになります。
躁病の経過は、平均3ヶ月〜6ヶ月程度持続しますが、躁状態からうつ状態になる(うつ転)、
逆にうつ状態から躁状態になる(躁転)タイミングは急であることが少なくありません。
一晩のうちに症状が入れ替わることもあります。
双極性障害のうつ状態の症状は、うつ病の場合とほとんど区別がつきません。
<発症率>
100人に1人の割合でかかる病気で、国や地域、性差に関係なく発症します。
発症年齢の多くは20代ですが、うつ症状は中学生くらいから目立ち始めることが多くみられますので、
その時点で躁状態が認められなくても、双極性障害の可能性を含めた診察が必要とされます。
初老の躁うつ病となると厄介で、完治は難しく、
>>1のように一生付き合っていかないといけない人もいます。