『こんなに周囲に心配かけて、励ましてもらって・・・迷惑をかけてしまっている・・・・』
鬱病の人の心の行く方向です。
『鬱病は心の風邪』です。誰もがかかる可能性がある、普通のありふれた病気なのです。
身体が風邪をひくと、風邪薬を飲んで、安静にして休むことで治します。
心の風邪も同じことです。安定剤を飲んで、安静にしていれば治る病気なのです。
身体の風邪をこじらせると、肺炎になって命に関わるように、心の風邪もこじらせると命に関わります。
だからこそ、適切な病院。自分に合った薬。理解ある家族・周囲の人々が必要になってくるのです。
じゃあ、鬱病とは何なのか・・・・・・?
心の風邪であることをまずは理解してください。普通の人なのです。狂った人間じゃありません。
鬱病とは、心の動きがマイナス方向に動いてしまう病気です。
心の風邪をひいてなくても、落ち込むことはありますよね?
それがものすごく落ち込んでしまって、這い上がれなくなってしまう病気です。
特に『自己否定』が強く働きます。『自分なんて消えてしまえばいい』『自分がいるから周りに迷惑や心配をかけてしまう』
『こんなダメな人間の自分は死んでしまったほうがいい』
すぐには理解できないかもしれませんが、このように心が動いていきます。
じゃあ、落ち込むことが生活でなければ、そんな心の状態にならないのか・・・?
それが違うのです。不思議なことに普通のなんともない日・時間でも突然『鬱』は襲ってくるのです。
だから、仕事や家事などが出来ない日が出てきてしまい、やむなく退社させられたり、家族や周囲に白い目で見られたりしてしまうのです。
そしてそのことでまた更に鬱になります。もう手がつけられない状況ですね。
そんな時、周囲に理解してくれる人がいたならば、最悪の状況は回避できるかもしれません。
最悪の状況とは・・・・自殺・・・・です。
心の風邪をひいていると、苦しくて自分がイヤで・・・自分を消してしまいたくなります。