交流戦前には、2位の北海道日本ハム以下に5ゲーム差をつけていた埼玉西武。
交流戦で失速し、北海道日本ハムに一度は1ゲーム差まで迫られたが、
ここへきて4.5ゲーム差と、再び突き放しにかかっている。
その原動力は打線の復調だ。
交流戦では本塁打(34本で1位)こそ減らなかったが、チーム打率(2割5分2厘)が11位と低迷。
打線はつながりを欠き、得点力が大きく下がった(交流戦前12球団最多→交流戦は7位)。
しかし、交流戦が終わると同時に打線に活気が戻ってきた。
交流戦24試合で2度しかなかった2ケタ得点は、その後の21試合で5回。
1試合平均得点は4.1点から6.5点に跳ね上がった。
とくに最近6試合では59得点と驚異的な破壊力を見せている。
その大きな要因のひとつは、リーグ戦再開と同時に一軍に昇格してきた後藤武敏の好調だろう。
最初の試合で3安打、3戦目で2本塁打を放つと完全に勢いに乗った。
ここまで19試合で打率3割4分4厘、4本塁打と結果を出している。
そして、後藤が打ち始めると、その後藤が目立たなくなるほど、打線がそろって打ち始めた。
交流戦とは別のチームのようにさえ思えてくる。