高橋由の存在がチームの足かせに
27日のヤクルト戦の初回、1番・鈴木尚が四球で出塁すると、初球にすかさず二盗。
木村拓が送り、1死三塁から小笠原の二ゴロで先制の本塁を踏んだ。
無安打での効率のいい先制点に鈴木尚は「自分の持ち味。いいスタートが切れた」と笑顔。
二回には中前適時打を放ち、巨人が7―0と快勝した。
理想的な試合展開に試合後の原監督も上機嫌。
「初回の鈴木尚の盗塁? 1番を任せる理由ですから」とうなずいた。
この鈴木尚が1番に入ってから7勝2敗。巨人は今季5度目の4連勝で貯金を最多の9とした。
指揮官は「選手の層が厚くなってきた」と目を細めたが、すっかり影が薄くなったのが“元1番”の高橋由。
この日は5番・右翼で先発出場も、六回の守備からさっさとベンチに退いた。
打率.230、本塁打12、打点27の高橋由は腰痛のため5月4日に二軍落ち。
6月15日に一軍復帰したものの、あっちが痛い、こっちが痛いと休み休みの起用が続いている。
昨オフ、年俸3億5000万円で4年契約を結んだが、これでは給料ドロボー。
今年の高橋由の打撃は粗っぽくて淡泊なため、相手投手は怖さを感じない。
133試合に出た昨季はともかく、ここ数年はヒマさえあれば故障している(05年88試合、06年97試合)
球団が甘やかし過ぎている。
複数年契約を結んだ選手がこんな体たらくでは、頑張っている他の選手にも示しがつかない。
以前はチームリーダーとして、まとめ役も担ってきたが、その役割も無い。
阿部がキャプテンとしてチーム全体に気を配っているし、移籍組の小笠原やラミレスも阿部をサポート。
苦しかった春先に一軍にいなかった高橋由や二岡がチームリーダーではない。