□“続投”絶体絶命…野村“ジダンダ”自縄自縛状態
(8月22日13:08)
クライマックスシリーズ出場権争いから取り残されている最下位の楽天。来季続投条件として自ら「最低でもCSに出場せんといかんやろ」と公言していた野村監督は自縄自縛状態だ。
就任1年目の最下位から昨年は4位に浮上。3年契約の3年目の今季は一時期は優勝争いにも絡んだのに、再び最下位転落では面目丸つぶれだ。
(夕刊フジ編集委員・江尻良文)
「ノムさんも来季の去就問題には神経質になっていますよ。三木谷球団会長が仙台を訪れ、球団幹部と会食した際に、呼ばれなかったことで疑心暗鬼になっています」
と球界関(ryが楽屋裏情報を明かす。
好調時は野村語録が話題になり、数々の野村本が売れるなど、明一色だったが、暗転。まさに口は禍の元だ。
自らCS出場を続投の最低条件にあげなければよかったものを−と言っても今さら後の祭り。
頭が痛いのは球団側も同じだ。フロント首脳が前ヤクルト監督の古田氏らポスト野村候補と接触していた時期もあったが、CS出場どころか、優勝争いに絡む勢いのある時期もあったので、
動きが止まっていた。
「山崎が将来の監督候補であるのは間違いありません。ただ山崎の場合、いつまで現役をやるかという問題があるので、監督就任は引退の時期との絡みになってきます」と、
ある球団幹部。
ポスト野村候補には山崎がいるといっても、来季から即監督就任は難しい状況だというのだ。
となれば、最下位になっても来季1年限定で野村続投という選択肢が出てくる。ただしそのためには、球団側としてはファンを納得させる大義名分が必要になってくる。
戦力のなかった球団旗揚げ1年目、最下位でも仙台のファンに支持された田尾監督を1年で解任し、勝てる監督として野村監督を招聘した以上、
「野村監督は人気があるから」という続投理由は通用しない。
さて、どんな理由付けで野村政権維持を図るのか。それともアッと驚く監督交代劇が行われるのか。CS出場権争いからはカヤの外の楽天だが、監督問題は興味津々。
今後の最大の見どころになってくる。