詐欺はある東洋人?に持ちかけられ、ベルトレーとオガンドは貧しい家族のために
良心の呵責に悩みながらも受け入れた。しかし2005年のビザ取得の際にバレた。
オガンドは2005年12月にルール5ドラフトでOAKからTEXへ移籍し、投手に転向。
当初はこのスキャンダルの罰則は1年だけだと思われた。
しかし、2006年春に再び2人はビザ取得を拒否された。
そこでTEXは2人を40人ロースターに載せ、メジャー契約としてビザを取得できるようにした。
ところがこの時、メジャーリーグを巡るスキャンダルに対しては、
特にステロイド使用などの影響で厳しい風が吹いていた。
TEXのオーナーであるヒックスは彼らのために縁故のある共和党に働きかけたが、
芳しい成果は挙がらなかった。国務省は移住詐欺に対しては断固たる措置を採った。
投手転向して2年、オガンドは100マイルを計時するまでになっていた。
2人は昨年、ドミニカのサマーリーグとウィンターリーグで活躍。
カリビアンシリーズでベルトレーと共にプレーしたTEXのネルソン・クルーズは、
「ヤツは97マイルの速球と凄いスライダーを持ってるよ」と言う。
2人はドミニカで暮らす貧しい大家族にあって唯一の労働者である。
TEXの関係者は「ベルトレーが昨年チームにいたら、メジャーリーグで活躍してただろう」と言う。
「私たちはアメリカの法律を尊重しているし、彼らが過ちを犯したことは認める。
しかしその罰が一生科せられるのは残念なことだ。彼らも被害者なのだ」
TEXは現在、税関の専門家を雇って彼らがプレーできる道を模索し努力している。