デーブ大久保博元応援スレ Part2 【打撃コーチ】
今更だがデーブさんテンプレ
4/28 ラジオ日本 柏英樹のG-PLUS SPORT ゲスト:大久保博元 18:30〜
(25日の赤田サヨナラ満塁弾について)
「二死満塁で初球がボール。ストライクが入らないんですね。
僕は「待て」って言いたくなった。でも、監督は「将吾、次に
甘いところ来るぞ!」って叫んで。僕なんか全然弱気だったんです。
で、HRになって。監督は「今、入ったの?HRなの?」って、監督もびっくりで。
押し出しの四球なんて頭に浮かんだら勝てませんでした。投手出身だから
こそ、心理を読んでくれて、選手を後押ししてくれています。
(コーチ生活について)
「コーチ」なんてもともと呼ばれないです。デーブ、とか大久保さん、とかたまに「デブ」とか。
おいおいそれは違うだろ、と。ナイターやって、所沢の友達の家に行ったりするんですけど、
お店や町で、地元の人が温かくて、それがとっても嬉しいです。監督は投手出身、
コーチ経験もあり、二軍監督経験もあります。僕らは監督が悔いを残さないような策をしていきたい。
(今シーズンこれまでの戦いぶりについて)
投手がまず、いいです。昨年もHR、盗塁ともにトップでしたから、
個人的には得失点差の方を気にしています。野手もいいですけど、
抑えられた時に、投手へ申し訳ない、という気持ちが沸いて、うまくかみ合ってます。
そして、選手の潜在能力の高さです。評論家時代、12球団のキャンプを13年間
見学してきましたが、ここまで一緒に行動してきて、想像以上の能力がある
選手たちばかりでした。たとえば「高めの球だけ絞って狙おう」って指示すると、
本当にちゃんとその通りに打つ。僕なんかはそんな指示があっても、実際打席に
はいると低めを打ってしまったりしたものです。けれど、徹底して選手はやっています。
(コーチの評価と仕事をきかれて)
「選手が調子いいからデーブいいね」なんていわれるけど、とんでもないです。
土井さんや立花さん、森(博幸)さんが育ててくれたから。僕自身も皆さんに
昔お世話になった。立場がコーチですけど、そんな皆さんから選手を預かってるだけ。
僕は何もできてないですよ(笑)。選手たちは練習をよくやります。明日も13時試合
開始ですけど、銀仁朗は・・・控え捕手って普通なかなか練習をやりません。
でも、メールが来るんです、前日に。今日はまだないけどあとで多分メールがきます(笑)。
「7時半からお願いします」って。僕もだから6時半にはいきます。潮崎さんも付き合って。
岡村さん相馬さんも。そして、続いて栗山、上本、片岡、中村も、みんな出てきます。
(渡辺監督について)
監督はチャンスも与えますし、二軍に落とす時もただ抹消するのではなく、
「今は左打者がほしい、右は少しスタンバイしていてほしい」と具体的な理由を挙げてくれる。
あと、ミーティングで結果論は一度も言わないです。この姿勢に選手がついていってます。
ある試合で、8回に追いついて、勝ち越しのチャンス、同点のランナーが2塁に片岡でした。
その片岡は盗塁し3塁へ、そして、次の打者が四球で1、3塁で、中嶋。この時に、片岡が
牽制死したんです。でも監督は「ヤスだから3塁まで行けたんだ。ああいう展開じゃ
いっぱいいっぱいのリードは仕方ない」って。その試合は結局引き分けたんですが、
気持ちは監督と一緒です。
(新外国人について)
鈴木哲さんが連れてきました。ボカチカは風邪をひいたりしたこともあって二軍に落ちて。
片平さんと森さんが「落ちてきたらアドバイスするから」と言ってくれて。ホント僕何もしてなくて。
で、実際に二軍にいる間、ちゃんと修正をしてくださって。すごいなぁーと思います。
もともと開幕前から、ブラセルの方が変化球にゆっくりタイミングがとれていたので、
苦労するのはボカかな、とは思っていましたが。でもホント、僕は打撃練習の時間計ってるくらい。
(いつも円陣ではどんなことを?)
「このまま打てると思わない方がいいよ」とか。経験を含めてちょこちょこと。
この間の試合(26日)は、「三井はいい投手、あの試合で負けになれば、ひっかかりが出て
しまう。三井を生き返らせてほしい」と「相手も少ないリードを守るのは大変なはずだから」と。
江藤さんや平尾さん、この二人は僕より年下ですけど、さん付けをしてしまいます(笑)が、
よく雰囲気みてくれてます。だから、円陣を組む前に、僕はよく二人に「こういうことを
話そうと思っているんだけど、言っていいかな?」なんて事前にたずねたりもします。
平尾さんは「デーブさん、そろそろ集まりましょうか」みたいに声かけてくれて。気遣いに感謝してます。
(今後、と交流戦について)
パリーグはどこも強いです。ライオンズは選手も頑張ってるし、たまたま一位だとは
思いません。でも、イーグルスも強くなったし、ホークスも強いです。ファイターズも。
オリックスだってゲーム差は大きく開いていません。本当にみんな強いです。
チーム練習より個人の練習時間が多い選手もたくさんウチにはいますから、そういう選手
には数字もでてほしいです。巨人ですか?いいところも悪いところもよく観ているチームなので、
投手の癖も含めて、アドバイスしていきたいです。
以上
『今日、明日なんて考えるな、と言ってきた』 大久保博元(41歳 西武コーチ)
オリックスとの3連戦は、西武打線が猛威を振るった。3試合で10本塁打、29得点。
サヨナラ満塁アーチあり、再逆転3ランありと劇的な一発も多かった。
昨季、26年ぶりにBクラスに沈んだチームが、首位を快走している原動力が、打率はリーグ
2位、チーム本塁打と得点はトップの打線だ。
新打撃コーチに好調の理由をきいたら「オレ、(打撃練習で時間を計る)タイムキーパーしか
やってないから、わからないなあ」とかわされた。ただ、キャンプから振り切る打撃を徹底して
きたのは確かだ。そして、冒頭の言葉を言い続けてきたという。
「目の前の結果で一喜一憂せず、3年後、5年後にどんな選手になりたいか、それをイメージして
野球をしなさい」という意味だという。カブレラと和田が抜けて、格段に若くなったレギュラー
選手に「3年後はオールスターに出る」とか「5年後は年俸3億円」といった明確な目標を立て
させ、そのためには今、何をすべきなのかを考えさせている。
結果を求めないことが、かえって好結果を生んでいるわけだ。「渡辺監督は『負けたときは
監督コーチの責任』と宣言して、言葉通り、打てなくても、盗塁で失敗しても、一切選手を責め
ないですからね」と大久保コーチ。
4月29日毎日新聞朝刊より抜粋。