【夢の続き】原巨人軍 697 【ジャイアンツ愛】

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外国人選手を買いあさる巨人 金満補強の落とし穴

また“巨人の病気”が始まった。なりふり構わず大補強をしているのである。もちろん「勝つ
ため」。あまりにも度を越したやり口に球界内部だけでなく、チーム内からも「節操がなさ
過ぎる」との声も出ている。これで優勝を逃したら…。

 巨人OBでさえ、あきれる。
 「異常としか思えません。よそのチームの主力を獲って勝ってもファンは喜んでくれない
でしょう。名門の価値がさらになくなります。お粗末な補強の見本ですよ」
 手始めに獲ったのが横浜にいたクルーン。時速160キロの抑えとして知られ、今シーズ
ンは31セーブを挙げた。契約内容は「1年、3億5000万円」である。「日本一になるには絶
対的な抑えが必要」と清武代表。
 続いて手にしたのがヤクルトで16勝をマークして最多勝利のタイトルを獲得した先発の
グライシンガー。「2年、5億円」というビッグな契約である。今年の年俸が4600万円だった
からウソのようなアップである。清武代表は「比較的安い契約ができた」とウソぶく。この
右腕投手とて、右ヒジと肩に不安があるし、性格も研究熱心で真面目という評価がある
半面、気に入らないとベンチ裏でモノを蹴り上げる。リード面で捕手とぶつかるなど気性
の激しいところがある。
 さらに同じヤクルトで打点王に輝いたラミレスも獲った。「年俸5億円」が基礎ベースと
のことである。ポイントは複数年が何年になるか、ということ。
 この補強、セ・リーグで優勝しながら日本シリーズに出場できなかったからである。
 「原監督がダメだからです。あれだけの戦力を持っていながら中日に勝てなかったの
は、監督が無能だったから、というのが専門家の結論。つまり原監督が采配を取ってい
る限り、いくら大物をそろえても意味がない。巨人のフロントは反省がありませんね」(評
論家)
 こんな気になる指摘もある。