http://www.chugoku-np.co.jp/Carp/Cw200712010129.html ▽球炎 球団もファンも変わろう
カープから育った選手が、メジャーリーガーと相対する姿は見たい。
それが1年前ファンの熱意に応え、国内移籍を封印した黒田とあれば、快く米国へ送り出すべきなのだろう。
ただ、この思いは喪失感の果ての感情であり、覚悟していただけである。
新井に続き、黒田までも失った。
両者への感情に違いはあっても、現実的に戦力ダウンを目の当たりにして、「行ってこい」とはとても言えない。
そんな余裕のあるチーム状況だろうか。これ以上の悲しみがシーズン中に起きるのでは、という不安がある。
この決断には誰も幸せになる保証はない。
黒田はメジャーで破格の待遇を受け、強いチームを選択できたとしても、最大の目的は優勝争いを自ら担う投球をすることである。
本当に通用するのか。本人は「不安だけ」という。広島球団も今以上に危機感が求められる。
ファンも無関係ではない。
今季、黒田が地元初登板した4月5日、1万939人のスタンドを見て、彼は激しく落胆していた。
今季、黒田が地元初登板した4月5日、1万939人のスタンドを見て、彼は激しく落胆していた。
今季、黒田が地元初登板した4月5日、1万939人のスタンドを見て、彼は激しく落胆していた。
今季、黒田が地元初登板した4月5日、1万939人のスタンドを見て、彼は激しく落胆していた。
今季、黒田が地元初登板した4月5日、1万939人のスタンドを見て、彼は激しく落胆していた。
今季、黒田が地元初登板した4月5日、1万939人のスタンドを見て、彼は激しく落胆していた。
将来的に復帰の可能性はファンの熱意も問われるだろう。
数年後、「カープでもう一度投げたい」と黒田に言わせることができるか。
黒田も、そう言える活躍をメジャーで成し遂げられるか。
「帰ってこい」。そう言って胸を張れる「広島」に、球団もファンも生まれ変わる始まりである。
(木村雅俊)