http://www.zakzak.co.jp/spo/2007_11/s2007111916_all.html 山本信号機ただいま工事中…星野J最大の弱点露呈
星野ジャパン最大のウイークポイントが、いきなり露呈した。宮崎合宿中の星野ジャパンは18日、ソフトバンクと練習試合を行い4−2で勝利したが、守備走塁のミスが続出。
特に心配されるのが、当初から指摘されていた、三塁コーチャーを務める守備走塁担当・山本浩二コーチの信号機だ。2回、2死一、二塁の場面でソフトバンク・川崎が右前打。
ところが、山本コーチは二塁走者の横浜・村田に対し、腕を回すわけでもなく、ストップの合図もなし。三塁ベースをけったところで右手を横に広げ「ゴー」のようなしぐさをみせただけで、足が速いとはいえない村田は、本塁手前で楽々タッチアウトとなった。
さらに3回、1死二塁で、ヤクルト・青木が左中間を破る打球を放った際にも、大きなアクションはなし。青木が三塁まで来ることは想定外だったのか、走ってくると慌てたように滑り込みを指示する動きをみせる、ドタバタぶりだ。
本塁憤死に山本コーチは、「試験的に(本塁へ)回すぞ、というのは言ってあった。少しでも前に前にという気持ちでやらないとな」と説明。これまでの試合でミスが目立つことはなかったが、社会人相手も含め3試合目で、ついにボロが出た格好だ。
山本コーチは日本一の三塁コーチャーの異名をとっていた巨人・伊原ヘッドに会った時、「三塁コーチャーはどうやってやるんだ?」と質問し「まずは肩を回す練習をしておいてください。
急にやると、本当に肩を壊しますから」と教えられたそうだが、まだ準備不足だった、ということなのだろうか。また、二塁を守ったロッテ・西岡が、中継プレーで外野からの返球を2度ミス。
二塁手の人材不足で、シーズン中は遊撃の西岡が入っているが“急造”の影響がモロに出た格好だ。無駄な点を与えたことに山本コーチは、「課題は守りよ。中継ミスがな。
丁寧にやらないといけない。ミスで次の塁を取られている。キッチリいけば(走者を)殺せる。本番でもあることだから」と振り返ったが、守備走塁コーチとしての仕事は山積状態。
壊れた信号機というのは、よく例えられるが、赤も青も点灯しなければ、走者は自分で判断するしかない。アジア予選は1点を争う緊迫した試合展開が予想されるとあって、なんとも不安いっぱいの山本コーチのシグナルである。