「京都の幽霊マンション。僕らが以前行ったときね。取材で行ったときも
あのお兄ちゃん言ってましたけど、所謂ね、霊の通り道ちゃうかと、そこ自体は。
確かにね、オレ、前あの後にね、もういっぺん京都に仕事に行くときにあの道を
通ることになったので止めてもうたんよ、スタッフに。で、あのマンションの前に
降り立ったんよ、もっぺん。どうやったかなぁと思って。でもね、あそこはな、やっぱり
おかしい。あのね、ホンマにね、晴れた日やのに曇ってんねん。そこだけね。
変なトコやでなぁ。あのう、言うてみたら周りがねちゃんと晴れてんのにその
マンションの上だけね、なんか、なんて言ったらいいんかな。霧がかっているって
言うんかなぁ、曇ってんのよ。あれ、どう見てもこんな快晴の日のときも夏場でも、
なんか澱んでんねん。あれ不思議やなぁ。オレ、仕事の前に降りて、ここやったよなぁと思って、
まぁ、あんなんすぐ憶えているから、場所は簡単やから。でも、あれなぁ」
「あれ、廃墟やったらわかるんやけど、人が住んでるからねぇ」
「そうやねん。オレと中山君が行ったとき最初は廃墟やと思ったもんな。でもね、住んでいるヤツは
おるんですよ」
>>181 北「もともと京都の幽霊マンションはトゥナイトで一緒にやってた岡元のあつこちゃんがよく東映の仕事に
行ったときによう行ってたんですよ。泊まりに行ってたんですよ。そこで物凄い男の人とかみんなが
ワーワー泊まりに来たら必ず男の人が幽霊を見るって言うねん。女性の幽霊を見ると。それでまぁ
まこタクの納涼怪談特集で行ったんですよね。で、中山君を連れて行って、中山君はこの手の話は
喜ぶわと思って、新耳袋にまた書くやろうと思って行ったんですけど」
中「そもそもね、さっき出ましたようにトゥナイト2のロケ。3年前でしかた?」
北「3年前やね。3年前ね岡元あつこを関係無しにして、その場所を教えてもらってその幽霊マンションへ
行くって話しやっったんですよ」
中「僕は知らされてなかったんですよ。幽霊マンションに行きますよってことは聞いてたんですけど、
どこかってことは言わなかったんですよ。ただね、そのとき絶対ここ出ますからね。ディレクターが電話でね」
竹「なんで、そんな確信をもって?」
中「よくわからなかったんで、本当ですか?って聞いたんです。マジです。怖い。絶対ビデオに撮れると思います
って言って、当日お願いしますと言ってガチャンと電話が切れたんです」
北「まぁオレは岡元あつこから何回も話を聞いてたから、いやそれは相当マジモンやと思って。僕も実際マトモには
見たことがないからね。その声を聞いたり、嫌な音を聞いたりとかはしてますけど、えらマジモンはなかったから。
で、なんかね岡元あつこ曰く男の人が入ると急にハンガーがバーンと飛んだりしたりするねんて」
中「それがね、割と撮影所に近いところにあるマンションだったらしく。で、ロケで遅くなったりしたらホテルに泊まるのも
面倒くさいし」
北「みんなが泊まりに来るところやねんね」
中「で、泊まりに来るときに、岡元あつこさんの泊まってた家主ですね、親戚の人が家泊まってもいいけど幽霊出るで
って必ず断りを入れるんやけど。断りをすると、え?幽霊が出るの?って怖がる人間の前には出ない。幽霊なんか
おるわけないやん。何言ってんねんって言って、行こう行こうと言って泊まりに行ったらその人間の前で、例えば
ビールを注いでいると、パキーンとコップが割れたりとか、
>>182 中「ハンガーがピュンと飛んだりとかするという。顔を洗っていると、なんかふと鏡を見ると見知らぬ女が
鏡に写ってたり」
北「だから、今回はそこに行ったら間違いなく見れるって言ってた。オレはそれを聞いていたからそれマジ
にヤバイんちゃうかとか言ってて。で、中山君は知らんと来てたんです。そのロケ当日遅れたんですよ」
中「30分くらいちょっとホールのほうに取材行ってまして。で、30分遅れたんです。8時に京都駅だったのが
8時半になったんですよ。で、じゃあロケに行きましょうかって。で、まずマンション以外で、京都と言えば
まぁ深泥池、清滝のトンネル。。。で夜中の1時か1時半に終わって。さ、これから僕としてはその例の幽霊
マンションかなと楽しみにしてたら、金子ディレクターが、じゃあこれで撮影が終わりますって言ったから、
えっ、終わり?マンション行かないの?って思ったんですけど、早く終わるに越したことはないなと思って
期待半分なんか助かった気がして何も言わずにバスに乗り込んで帰る途中頃金子ディレクターの携帯電話が
プルルルって鳴ったんですよ。で、ハイもしもしって言ったらあっあっちゃんか」
北「岡元あつこです」
中「探してたんだよ。海外にグラビアのロケに行ってたんだって?という会話をしていて、そのうちに、えっなんで
そのことを知ってんの?えっなんでそのことを知ってんの?誰がそんなことを言ったの?なんで君がそのことを
知ってんの?金子ディレクターがそんなことを繰り返してだんだん顔が青ざめていって、それでプチッと携帯電話を
切って真っ青な顔をしている。で、どうかしたんですかというと例のマンション行かなくてよかったですって」
北「結局ね岡元あつこに連絡が取れなかったから、住んでいる親戚のお兄ちゃんところに行くってのが連絡取れなかったんね
で、最終的には。でもそのとき金子に電話があったのは、あんたらの行動は逐一わかってんねんやと、というのをマンションの
家主から電話があってんて。なんでやって言うたら、実は女の幽霊がマンションの家主の前に現れて、私をテレビに映そうとしている
ヤツらが来ると。で、酷いめに今から来たら遭わすからってことを岡元に言えと」
>>183 中「後悔させてやる。来たら後悔させてやる。えらいめに遭わせてやるから」
北「ほんで、そのときに8時半にまず京都駅に集合してっていうのを幽霊が全部言ってた。10時頃に
深泥池に行ってて12時頃なんとかの辻というところに行ってて1時頃に清滝のトンネルに行ってた。
こういう行動をあいつらは取ってたはずやって。というのがまた当たってんねん」
中「今は京都に向かって帰っている最中やって。ちょうどそこから京都のマンションの前を通るんでね、
来るなと。後悔さすぞと。金子ディレクターとしては岡元あつこがそんなことを知るわけがないってんで、
東京にいるわけですから。で、スケジュール通り動いたとしたら8時に出ているはずなんですよ。
僕が30分遅れたことまで見透かされて。なんで知ってんの?なんで知ってんの?なんで知ってんの?
幽霊が言ってるってことになって、えっ?って」
北「で、オレがその話を聞いて中山君に言って、みんなで嫌な話やなと。つまりオレらの行動は全部見えていたんかと。
竹「まぁ、付いてきてたんかもしれないですよね?その人が」
北「まぁ、あのね、あのマンションを見たらわかるんやけど、そんなとこやなっていう・・・」
竹「でもさ、それって非常に悪意のある幽霊ですよね?」
北「とりあえず自分がそこに出ているのはかまわないけど、撮りにくんなってことなんですよ。テレビに映すな。
ということでトゥナイト金子は諦めたんです。そこから1年後リベンジするためにまこタクで行こうと思ったんです」
竹「そうか、だから勇気があるって言われたんや」
北「で、そのときに岡元あつこはトゥナイトのロケで来れんかったけどまこタクでわざわざ呼んで、中山君に事の真相を
全部確認しようと思ったんです。ただ、そんとき既に住んでた東映の家主さんはもう引っ越してたんよ。
で、また同じように京都でウロウロしたんですけど、イマイチやなと思ったんで岡元ほんなら行こうやと。家主はおらんけど
とりあえず見に行こうやと。中山君も酷い男で中に入られんのやったら外観だけも大丈夫やでと。岡元はマジ嫌がってましたね。
ぜったい嫌やって」
竹「オレはね2年前まではね、そういうのを聞きながらもっと行ったらいいのにって思ってましたけど、
>>184 竹「とある霊能力者2人とお知り合いになったんで、今だからこそ言えますけどやっぱりねさわらぬ神に
祟りなしってのはありますよ。あんまりね行かんほうがいいですよ。行くんだったら中山君みたいに
商売にして幽霊が近寄ってくれたほうがお金になるわって思えるくらいにならないとこれはヤバイですよ」
北「それでマンションに着いた瞬間ね。行ってまずマンションの前に立ちました。オレと岡元らが歩いているときに、
ホンマにオレ、マジに聞いたもん。ヒューー、ドーン。それでオレが音声さん今の音何?って言ったら、音声さんが
聞こえました聞こえましたって。明らかにね、何か何階からか、ダンボールか何かを落とした音やねん。
ヒューー、ドーン。中山君は聞こえへんって言ってねん。オレと音声さんだけが聞こえてんねん。
オレは一番先頭におったからな。今の音なんや?オレね、マジにね今でもその音を憶えているけどね、誰かが
飛び降りたんやと思った」
竹「誰かが飛び降りてるんですよ。昔」
北「そうやねん。それでオレが岡元にそんな話をしてワーワー言ってたときに、元家主に電話をしたら、滅茶苦茶あそこ
飛び降り自殺が多いんですよ。もう、そこでオレはパニック。えー、今の音間違いなく誰かが落ちてるで。
どう見てもそんな音やねん」
中「オンエアしたらね僕はビデオに撮って何回も聞いてたら最近聞こえるようになりましたわ。最初は聞こえなかったんですよ、
やっぱり、小さいからね。最近ね、ドカンって音が」
北「聞こえてるやろ?」
中「聞こえてる」
北「ホンマにキレイに落ちてるからね。ヒューー、ドーン。あれ、明らかに上から誰かが物を落とした音や」
中「それもねちょうど岡元あつこが上を見て、あのねあそこのって言った瞬間」
北「言った瞬間、ヒューー、ドーンって音がしてん。オレ、それ聞いて無茶苦茶怖くなってな。でもあそこのマンションってね、
場所はあえて言いませんけど、建物の状態とか奇妙やもんなぁ。あのね建物自体が物凄い変なマンションの形してんねん。
1周まわったけど」
竹「あのね、コの字になってたり中に空間があるマンションがあるじゃん。ああいうのはやっぱアカンのやって」
中「コの字でもないんですよ」
>>185 北「どっちかと言ったらデコボコやな」
竹「変なね、空気の澱み作るような。澱んだところに溜まるって」
北「でね、岡元が言ってたけど、昼間でもこのマンションの上だけ妙に暗いんですよって言うねん」
竹「かなり瘴気が漂ってるんやね」
北「で、実際に歩いたらね、そこだけ澱んでいるねん、空気が。空気が澱みやすいマンションの構造
なんやわ。1周歩いたけど気持ち悪かったよねぇ。で、その後態勢を立て直して、岡元、お前も
以前何回もここに昇り降りしてんのやからエレベーターで昇って8階まで俺らと一緒に上がろうと言うて。
あの、デジカメを持ってずーっと歩いて言ったら、今度エレベーターの上へ昇るボタンを押したら、
降りてきたエレベーターの中で女のすすり泣くような声が聞こえて、オレとまた出てきてん」
中「後でね、デジカメ持って追いかけてきたADが聞こえましたって」
北「泣いてんねん、女が。もうね、あれはね入るなって警告なんですよ。あのすすり泣く声でさすがに
オレももうええわと。岡元あつこも泣き出しましたからね。もう許してくださいと。あれはもうちょっとねぇ。
後は中山君に岡元あつこの電話番号を聞いてもらって、元家主を紹介しますわってところは僕は
憶えてんねん」
中「それ以降が本に書いたように僕が独自に取材し。。。Sさんというね、太秦で映画の録音技師を
やっている人なんですけど。この人が8年間、なんとそのマンションに住んでまして」
>>186 中「そもそもそのマンションに住むきっかけといいますのは、動機は非常に簡単で安かったっていう」
竹「それが一番ヤバイじゃないですか。ものごっついヤバイわ・・・」
中「とにかくその人は録音技師だったので職場に近い・・・京都市内ですね。京都市内で職場に割りと
近くて交通の便が良くて広くて安かったらええと。。。そしたらありますと不動産屋さんに連れて
もらったのが8階のね、8階建てのマンションなんですけど、エレベーターで8階に昇った瞬間、
エレベーターが開いた瞬間、ヤバイ、これはヤバイとSさんが思うくらいいうくらい空気が澱んでいたんですって。
これはアカンのとちゃうか?と思いながらも、この部屋ですと開けて見せてもらったらリビングは
10畳、6畳の部屋が2つと4畳半の部屋が1つ。かなり広いですね。それが安い。7万円くらいです」
竹「だからその辺で気つかんか?って話ですよ、本来」
中「怖かったんですが友達2人で住むと、1人3万5000でしょ」
竹「まあ、安いわな」
中「そうなると少々ヤバイけど、まあええかと思っちゃったんですって」
竹「その気持ちはわかるわ」
中「3万5000でこんなに広いし。みんなでワーと飲みたいし。10畳のリビングがあるし。ええやんかということで
つい借りてしまったと。これがそもそもの間違いやったと。で、そのSさんはその玄関の近くにある4畳半の部屋を
自分の部屋にして寝てたと。引越しして3日くらい経ってですかね、寝てますと」
竹「だいたい3日ほど経ってからですね。だいたい・・・」
中「寝てますと、ふっと夜中に目を覚まして見ますと、窓の外にキレイな20歳前後の女の人が立っているんですよ」
竹「それでアカンね、僕らは。4日目に出ます」
中「キレイな女の人やなと寝ぼけながら見てたら、ふっと思った。ここ8階やと。しかも窓のところはベランダやないと。
下、道なんですよ。こんなところに女が立っているわけがない。もっぺん見ようと思ってみたらやっぱり
立っているんですよ。で、そのときにこれはこの世のものではないと思ったのが、黒い長い髪の毛で黒い服を
着ているんですけど、その黒い部分が透けているんですって。透けて向こう側の明かりが見えるので
これはこの世のものではない、
>>187 中「これはヤバイと思って布団をかぶってそのまま背中を向けて寝ようとしたら、なんか衣擦れの音が、
スッースッーと畳を踏みしめる音がタッタッと来て、うわぁヤバイと思ったら、ユサユサと揺さ振られて、
あそぼって言われたらしいです。」
竹「あそぶかい」
中「うわあぁと思って、もう止めて止めてってガタガタなって。何回かあそぼって言われて。で、怖くなって
朝になったんですって、いつのまにか。恐ろしいことがあったって・・・それでもね、夢かもしれない。。。
変な夢やしと思ったら、次の日も出て、またスーっと。その時はまだ窓の外にいるんですけど、窓も開けずに
そのままスーっと抜けてこっちに入ってくるのがわかるんですよ。で、また衣擦れの音がスッースッーと
あそぼっていうのが3日ほど続いたとき、あっ、ここはこういうところなんやと」
竹「割り切りの早い人ですな」
中「そうこうしているうちに、その撮影所の仕事仲間が引越し祝いとか言って酒を持ってばーと来て10畳の
リビングでワーと騒いでたんですって、一晩。騒いでいたら・・・ま、女の子が2人いたんですけど眠たいと
言い出したんで、じゃあオレの部屋で寝たらと言って、その4畳半の部屋に入れて」
北「拷問や」
竹「そんなとこ、あえて入れんなよ」
中「入れてしばらく飲んでいると、その1人の女の子が起きだしてきて、こっちへヨタヨタと来るんですよ。
あっ、もう目が覚めたんか?とか言っていると、ブツブツブツブツと言っているんですって。何を言っているんかなと
思ったら、ナンマイダブナンマイダブとお経をあげているんで、コイツ酔っ払って頭がおかしくなっているんとちゃうか?
ちょっと送ったれ送ったれってタクシーに乗せて帰したんですって。で、またしばらくワーとと飲んでて朝になったら
もう1人の女の子が、すーと起きてきて、ねぇねぇあの部屋何がいるの?と言われたんです。えっ、何がいるって?
何かいた?って言ったら、いたじゃない。私寝てたら窓の外にキレイな女の人が立って、何かしらと、あそこベランダ
ないでしょ?なのに女の人が立って、キレイな女の人がスーと壁を抜けてこっちやってきた。私怖かった。で、布団を
かぶってワーと震えているとユサユサと揺さ振られて、
>>188 中「幽霊が・・・そのぅ、言っていいのかなぁ。。。幽霊がユサユサとやって、私みさおっていうのって言って」
北「また、名前言いよった」
中「名前を言ったんです。それで」
竹「それはちょっとごめんなさい。その名前を言うことによってその人がここ来るってことはないですよね?」
北「ある」
中「あるんです。僕えらい目に遭ったことがあるんで」
竹「言うたのは中山君ですからね、あくまでも」
中「みさおって言うのって名前を言っちゃって、その女の子はみさおって誰?そのSさんは名前は聞いてなかったので
名前言ったの?実はオレも名前は知らんかったけどこんなん見てんで。
オレだけだと思ったけどお前も見たんか」
北「よう、そんな部屋に入れたな」
中「とりあえず怖くなったんで、みんなでちょっと降りようということになって、降りて近くの喫茶店に入ってその話を
してたんですって。誰だろ、みさおって?と言っているとマスターが、あのう、お客さんもしかしてあそこのマンションに
お住まいですか?8階ですか?やっぱり出るんだぁ。えっ、何かあったんですか?みさおさんっていうね8階に住んでいた
女の子で飛び降りしたんですよ」
北「飛び降りしたんですよ。オレがロケ行ったときにヒューードンーンって音がしたんは・・・」
竹「彼女・・・」
北「いや、名前言わんといてな」
竹「僕、言わないです。そういうところは慎重ですから、僕」
北「オレが聞いた音は嘘やなかったんや」
中「8階からなんですよ、から道へですから、ちょうど誠さんが立っていたとこなんですよ」
北「その横で音がしたんや」
竹「ちょうどそのコースを辿って落ちたんや」
北「で、実際住んでいたSさん曰く、何人もそこから落ちているんですよ。それ以降も。」
中「死体処理を手伝ったこともあるって言ってましたで」
北「年に1回や2回済まんぐらいに飛び降りが多かった。それも住人じゃなくて誰かが上がってきて降りてはんのよ。全く見知らぬ
人が来て」
竹「あ、ここって感じで招かれて」
北「そう。別に自殺の名所とかじゃなくて」
竹「かなり強烈ですね」
中「強烈でしょ。で、幽霊の正体を知っちゃった。いろいろ聞いていると確かにそういう人がいて、飛び降り自殺をしたって。
>>189 中「そしたらね、そのSさんが、そのみさおさんなんですが、また枕元に立ってね、こう言うんですって。
私はこの部屋が気に入っているから居させてって言うですって。で、あなたもこの部屋を気に入って
借りているんだから私はあなたの邪魔をしない。だからあなたも私の邪魔をしないでっていう契約
みたいなものを幽霊と取り交わしていたと。そこにあんたらが来ようとしてたんで怒ったんでしょねって
言ってました」
北「あぁ、僕らがね。興味本位で来たらあかんよと。だからSさんの友達が飲みに来ているぶんはええねんけど」
竹「あの、かなり身近な幽霊ですよね。人間的というか。ある意味、取引があるという」
北「だからねSさん曰くね、あそこ霊道みたいなもんちゃうかなって言うねんね。そのマンション自体が
霊のよう通りやすい道になってたらしくて。だから1人の彼女だけやなくてもっといっぱい出てんねんてね」
中「あの、廊下があるんですよ。玄関がありまして廊下があって4畳半6畳と。向こうがリビングで。当然廊下が
あったら4畳半のSさんの部屋の向かい側に洗面所とかトイレがあります。洗面所で例えば歯を磨い
てますよね。洗面所の戸を開けっ放しにして歯を磨いていると、洗面所の戸を開けっ放しということは廊下が
塞がっているんですね。塞がっているんですけどもそのドアをスっと抜けていろんな人が通行しているんですって。
道になっているんです。それがね、普通の買い物カゴを持ったおばちゃんとか昔のお役所さんの格好をした人
だとか時代がバラバラなんですって。で、女子学生みたいなのも通るって言うし。どんどん人が通る。
それが鏡にも見えるし、はっきりと」
竹「なんかにぎやかなマンションですね」
北「だから構造自体がなんかたまたま呼んでしもうたんやろうな」
中「それが必ず玄関からリビングに向かう方向ばっかりで逆に通るのは見たことがないと。だから一方通行なんですよ。
それはしょっちゅう見てるって」
竹「だから人間にとっては居づらいけど、霊にとっては居やすい場所なんかな」
北「居やすいというか多分霊道なんやろうな。霊道というなんか霊の道ができて、まあそれをどう呼ぶか知らんけど
僕らは霊道と呼んでましたけど。
>>190 北「Sさん曰く、電話で聞きましたけど、あそこは半端やないくらい霊が通って行くんや。電話で言ってましたから。
僕ね、そのマンションへ行ったときね。触れてはいかんところに来たなと。今までね、あらゆる、トゥナイトでね
新潟のホワイトハウスとかも含めてね、所謂霊スポットに行っているんですけど。あの、あきるの市の
連続幼女殺人事件があったトンネルとホワイトハウスっていう新潟の廃墟。この2ヶ所。と、この京都のマンション。
この3ヶ所だけはホンマに行ってはあかんトコなんやなということだけようわかりましたね」
竹「だからある人から言わすと。霊能者から言わすと・・・僕ね、中山君とか誠君の勇気に感服してるんですけど、
そういうところに行くのは長さのわからないロープでもってバンジーしているみたいなもんで、もの凄く勇気の
あることらしいですよ」
北「そうやろうな。霊能者から言わせたら。霊能者からあともう1つ言わせると無謀なことはやめときやって。今回
中山君がこの原稿を上げたときに新幹線で東京に持って行くときなぁ、あるご婦人に言われたらいしやん」
中「新幹線で鞄の中にフロッピーと原稿を入れて乗ってますとね。そのおばさんが、通路を歩いているおばさんが
ふっと見て、えって怪訝な顔をするんです。それがどうも僕の足元を見て怪訝な顔をしている。で、そのおばさんが
あのうって声をかけてきて、あのうその鞄の中に何が入っているんですか?って言われて、別に着替えと
原稿しか入ってませんから、別になにといってと言うと、何か黒い煙みたいなものがトグロを巻いて出てきた。
なんか鞄が燃えているのかと思ったんですって。そのとき僕はわからなかったんですけど、あとで考えてみると
何が入っていたかというと原稿が入っているは、それも京都の幽霊マンション、完成した原稿だったんですよ。
それしか心当たりがないですから」
竹「それってね、かなり強烈ですよね」
中「Sさんに言わすとね、今は引越しした。引越ししたんですが幽霊のマンションにいたころのほうがいろいろと仕事も
ついていたし、人生いろいろなことがあって面白かったし。で、今引っ越すとどうも調子がよくないんですって。
>>191 中「だからひょっとしたらその見守られていたっていうか。とにかく人がきたんですって。誰かが居候している状況
だったんで、ひょっとしたら幽霊が招いているというか。で、みんなでにぎやかにワーって」
竹「つまり福の神みたいな面もあったのかな」
北「だから座敷わらしっぽい繁栄の神様やったかもしれん」
竹「契約さえ守ってくれたら・・・」
北「ただ、たまに知らん人が出てきてね。そんなアホな。幽霊なんかおるかいなと思ってた人が、あの、ちゃんと
目の前に現れて、この家から出さんって言うてるからどないかしてくれーというぐらい暴れて出て行くとかね」
中「Sさん自身は、例えば阪神大震災のときあったやないですか。あのときに寝てますとね。なんか起こされ
たんですって、ユサユサと。で、ふっと見て起きて、誰かに起こされたなと思って。起こされたから何気なく
台所にいたんですって。そしたらもう1人の同居人も出てきて。台所のところにぼーっと座って、何か
起こされたわって話をしていると、ドーンと地震が来て、ワー来たーと言って慌てて部屋に入ると、その寝てた
所にスキーが立てかけてあって、それがねエッジを向けて枕のところにバサーと落ちてたんですって。
あれ、起こされてなかったらきっともの凄い怪我をしているか死んでるかもわからん。だから助けられたんやな
って。そしてその同居人がまた変な幽霊を見ている。Sさんは4畳半の部屋で、そこにみさおさんが出る
わけで。Sさんと取材で喫茶店で向かいあって話をしてたんですよ。で、実はね、同居人のMってヤツが
おってね。そいつもね、いろいろ見てるんですよって言って。どんなものを見られていたんですか?って
言うと。いや、お互いにね、そういう話をしなかったもんで具体的にあいつが何を見たかっていうのは僕は
あまり知らないんですよと言うてると、Sさんの携帯電話がプルルルと鳴って。あ、すんません。こんなときに
電話が鳴ってきてって言うてふっと見たら、Mからですわ。半年ぶりくらいですって。なんというタイミング
でしょうねって言いながら、あっもしもし、あーMかって言って。今ええところに電話してきたなぁ。実は
中山さんという人が来てちょっとこうこうで・・・ちょっと聞かせてあげてって、
>>192 中「で、電話をかわってもらって。Mさんですか、始めましてって言って。何で電話してきたんですかって聞くと、いや
なんとなく電話せんとあかんかなと思って、なんとなく電話したんやって。これは喋れということや。で、Mさんは
何を見てらしたんですか?と言うと、僕はねと、6畳の・・・4畳半とはまた反対側の隅っこの6畳の部屋に寝て
たんですと。寝てるとね、まぁ押入れがあったんですが、和室でね、押入れの襖は取っ払ったんですって。
寝てますと、夜中にふっと人の気配がして押入れのところをふっと見るとおじさんが、その押入れの2段目の
ところに、段のところになんか膝を抱えて座っているんです。それがポンっと畳の上に降りてとっとっとっと歩いて
反対側の壁にすっと抜ける。でね、抜けたと思ってふっと見たらまた押入れにそのおじさんが膝を抱えて
座ってて。またポンっと畳に降りてとんとんとんとんと歩いてすっと抜けると。3回連続したんですって。これが
毎日じゃないんです。なんか、何日にいっぺんくらいの割合で。必ず3回で。それでどんなおじさんですか?
いや、普通の宅急便のおじさんみたいな、帽子をかぶった。なんか前ざらいみたいなのをつけて三河屋さん
のような人が、御用聞きみたいな人が普通に歩いてふっと壁に抜けると。最初は怖かったけども何回も
何回も見ているうちに、別に何をするわけでもないんで、ただ単に。で、歩くコースが毎日一緒で。変な気が
起こってきて、いっぺん邪魔したろかと」
竹「そのMさんも変わっとるわ」
中「そんで男が通る通り道にその日は布団を敷いて、そこで寝たんですって。そしたらこのまま直進すると
踏まれるし、オレが寝ているのに気が付くとよけるか何かするということで。どういうリアクションをとるんやろう
と思って実験したんですって。で、ある日ふっと見るとその押入れのところにおじさんが居た、膝を抱えて。
あ、出た。とんっと降りてとっとっとっとこっちに向かってくるんです。どうするんかなどうするんかなと
思ってたらポーンと跳んだんですって、布団を。ジャンプして壁を抜けたときに、あっ意識がある。オレのことを
認識しているとなって逆に怖くなったと」
竹「意思があるもんやとわかったわけや」
>>193 北「ただ何のためにそれをやっているかわからない。このね、Sさんの部屋でね。どうせ怖いんやったらリング見ようって。
女の子たちが昼間やったらええやろって。この恐ろしい幽霊マンションでリングを見たのよ」
中「そうそう。Sさんが帰ってきたら。仕事場から帰ってきたら、そのもう溜まり場やったんで女の子たちが何かビデオを
見てた。何をみてんの?リングを見てるのよ。何で家で見てるの?いや、怖いビデオは怖いところで見ないと面白く
ないじゃない、とか言いながらみんなで見て。で、見終わって。じゃあビデオここに置いとくからSさんも見たらって
言って」
北「その間にコップとか割れまくってんねん」
中「そうそう。何があったかって言ったらコップがパリンって割れるし、台所のほうでババババって音がするし、
凄かったって。まぁ怖い怖い怖いって、みんな帰ろうってみんな帰ったんですって。で、ビデオ1個だけ残って。
こんな怖いところでオレ、リングなんてよう見れんでって思ったものの、Sさんは映画業界の人間なので、話題に
なったリングをまだ見てなかった。まだ昼下がりなんで。ま、えっか。外はまだ明るいし。まぁええかと思って、つい
ガッチャっとデッキの中に入れて見てしもうたんですって。ずうっと見ているうちにだんだんとこわなってきて、
怖い怖いと言いながら最後まで見てしもうた。最後まで見て、あぁ終わったと思ったら、エンドタイトルが流れる
じゃないですか、下からずーっと字幕が流れるときに。その字が流れてくると、その黒みじゃないですか。黒みに
白い字がずーっとこう・・・ということはテレビのブラウン管に自分の顔が映っているんですよ。ふっと気がついたら、
見始めたときは日があったんですが、もう日が暮れて真っ暗になってたんですって。で、真っ暗になって外のネオン
かなんかの明かりで自分の顔がブラウン管に映っていりこんでいると。で、その自分の顔の後ろのほうにたくさんの
顔が並んでいる。ソファに大勢の人間が座っているのが見えるんですって、画面を見たら。ブラウン管にそれが反射
して。ゾっとして後ろを振り向くのが嫌でそのまま横にすーと抜けて、スライドしてそのまま廊下に出て、ダーっと
>>194 中「走って、そのマンションを出て3日間帰れなかったということがあったそうです」
竹「それってシャイニングの酒場みたいですよね。その人らと話をしたら」
北「それで振り返ってね。振り返れるかなぁ。」
竹「その人たちと話をすればね」
中「いやぁ、それはでけへんでしょ」
北「そらぁ、リング見てエンドロールの画面見てたら。見てしもたと思ってふと見たとき・・・オレ以外の誰かが、それも大勢、
並んでいるって言うんやから」
竹「やっぱり興味があるんでしょうな、そういうものは」
中「でも、Sさん言ってました。あの部屋であの状況でリング見てたら、ホンマにねテレビから貞子が出てきても全然
不思議やないって。そのぐらい怖かったって。貞子は出てこんかったけど変なのが・・・」
北「変なのがすでに出てきとったんや。中山君も耳袋をやったときについつい学生の前でさっきの女の子の名前を言って
倒れてますからね」
中「言った瞬間に背中と肩にズキーっと痛みが走って倒れましたもん。初めてです。僕、いろんなところでこんな話をして
ますけど。話した瞬間にズキーっときたのは初めてです。朝まで寝込みましたもん。で、聞いた学生がまたいろいろと
遭って、あと帰って」
北「今回の京都の幽霊マンションの一連で僕も、もともと不可思議なものはあると思ってましたけど。幽霊の存在
自体はかなり懐疑的なんですよ。あれだけね、僕は夜中のあきるの市のトンネルでね、うるあぁぁぁ!と夜中の2時頃
に何にもない森から声が聞こえたりしてたから。ただ、実体としてね、もの凄いはっきりと見たことはないんですよ。
目の前に。音とかラップとかそんな気持悪い体験はイッパイしてるけどもの凄く懐疑的やから、僕は。それでも今回の
話で、あっこれは世の中にはいるねんなと僕はもの凄く思ったな。世の中にはホンマに理解を超えたものがあんねん
なぁって。で、最近はでは先ほど言った京都の幽霊マンションがオレらの理解の範疇を超えて・・・」
中「もう、凄いですよ、ここ。ホンマに」
>>195 162 名前:名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2006/08/26(土) 11:44:46 ID:oBGtjo6O
>>157だけど糞暑い中JR乗り継いで逝ってきた・・。
こりゃ幽霊も出るわな なんか廃病院みたいで気持ち悪かったぜ
166 名前:名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2006/08/26(土) 14:00:15 ID:SbJpeUM3
>>162 空気が澱んでた?
8階まで上がった?
マンションの上だけ曇ってた?
167 名前:名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2006/08/26(土) 14:08:12 ID:oBGtjo6O
166
1階から見ただけで上には上げってない
1行目と3行目はまさに当てはまる
185 名前:名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2006/08/26(土) 18:50:54 ID:Kp8DEQy5
>>167 もう遅いからいないかもしれないけど
空気の澱みってどんな感じなん?
マンションの上のモヤってはっきり見えるものなん?
そのモヤがどんなのだったかできるだけ説明して
186 名前:名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2006/08/26(土) 18:58:03 ID:oBGtjo6O
>>185 説明難しいんだぜあれは 地上からでもびっくりするぐらい普通に見えるんだよ
澱みが なんかそこだけ夕立が降りそうに見えるんだわ 写真撮ってきたらよかったな
色:黒にちょっと紫がかかっていた
>>196 289 名前:27[] 投稿日:2001/08/14(火) 23:25
なんか贋27クンまででてきちゃってさ。
真27の来臨です。
ヘポートうp。
俺、一抜けた。ここ嫌だ。怖い。
昼と夕方と七時半の三度見に行ってどうもなんか空気が・・・・
隣接して超明るいスーパーがあるのにその空気がマンションの前で瘴気に変わってるよーな・・・
部屋の住人占有率はなんと2、3割。野球の打率かよ!(部屋の明かりを俺が視認)
マンションのまん前に「交通事故多発」のピン札看板が二つも。
喫茶店は確かにある。見に行った時ばあさんが店を閉めようとしてた。
店は半分埋まってる。
外から見える階段は薄暗く、外壁はシミ、シダ植物だらけ。
エレベーター??行けるかボグェェッ!!屁ポートっつたろーがァ!!
あそこに住んでる住人に誰か、このスレの画像とラジオの音声送ってやれ。
313 名前:27[] 投稿日:2001/08/15(水) 04:36
あ、それと。
昼と夕方見に行ったときベランダや窓の様子から「何だ、住人はけっこうパンパンじゃん。」
と思った。
七時半にみにいったとき、それらの窓にいっこうに明かりがつかない。ほとんどだ。
なんでかなーと思ってよく見たら明かりのつかないベランダの整備、がぼろぼろ。
カーテンなんてほっぽりだして住民がトンズラしてるってこと!!
マンションの周りは本当に明るい。隣接してスーパー、ガソリンスタンド、大型チェーン店
の薬屋、すぐ手前の丸太通りも往来激しい。
なのになのに、マンションは薄ぐらい。外壁がとにかく暗い。シミが多い。