【AP通信】ニコースキー2稿目【特派員】

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41代打名無し@実況は実況板で
ニコちゃん日記 3月10日

今日から9日間の遠征が始まる。七つの異なるスタジアムで七つの異なるチームと七試合。なんとも過酷な雰囲気だし、きっと過酷だろう。
最初の四日間はすべて弾丸列車すなわち新幹線で移動する予定で、これは楽しみだ。
シーズン中は新幹線に乗ることはあまりない。うちのチームはリーグで一番南に位置しており、移動はたいてい飛行機になるからだ。

試合後、ちょっと驚くニュースを聞かされた。ピッチャーの一人、タケオカが二軍に送られたのである。
「タケ」は2001、2002年にアトランタ・ブレーブスのAAAチームで投げていた。英語もとても上手で、わたしに大変親切にしてくれた友人なのだ。
かれは今夜のゲームでひどい出来だった。ゲーム後半、2−1でリードしているとき、タケはバッターにぶつけてしまい、さらに二人を歩かせた。
そこで降ろされたのだが、ランナー二人がかえってしまい、わたしたちは3−2で負けた。

タケは昨シーズンすばらしい活躍だった。一軍の22試合で投げて防御率1.88だったのだ。
それでも2軍に送られてしまうのだから驚きだ。事情通の話によると、このチームはぶざまな負け方をすると一軍登録名簿に素早い動きが見られるとのこと。
そしていま、賭け金がちょっとばかり上がったというわけだ。このチームは真剣に勝利を望んでおり、チャンピオンになるためにはなんでもやるのである。
タケの二軍落ちを見ていると、ゲームに集中することがいかに大事か思い知らされる。

わたしの新幹線初体験は楽しかった。ただ列車に乗り込むまでが大騒ぎだった。
ファンが選手に自由にアクセスできるのだ。特別の警備もない。
日本の鉄道駅で表示を頼りに列車に向かっていると、サインを求めるファンに抱きつかれるわけで、どうしてよいのかわからなくなってしまう。
ヒロシマまでは約1時間だった。列車は最高速度時速185マイルに達したという話だ。
もっとスピードが出ていたかもしれないが、このあたりの情報源はちょっといいかげんなのである。