中川 立浪グラブで一軍定着
5日からナゴヤ球場で行われていた中日の若手有志による
合同自主トレが23日、終わった。最終日は7選手が参加
し、汗を流した。勝負の4年目を迎え、出場機会を求めて
いる中川裕貴内野手(21)は、立浪和義内野手(37)がかつて
使用していたSSK社制の外野手用グラブを発注し、春季
キャンプから本格的に外野守備に挑戦する。
外野用を発注
ジャストフィットしたのは、まさに"内野手のための一品"
だった。メーカーから出されたサンプルの中で、中川が選
んだのは立浪モデルのグラブ。ただ内野用ではなく、外野用
グラブの話だ。「手の感触が一番よかった。普通の外野用
のグラブより小さい。立浪さんも内野なので小さくしたんだ
と思います」。春季キャンプから本格的に外野練習に挑む
中川はこのオフ、外野用グラブを探していた。そこで出会
ったのが同じ内野が本職の立浪の作った一品。通常、内野用
に比べ大きい外野用グラブだが、違和感を減らすため、
小さめに作ってあった。外野未経験の中川のはこれがぴったり
合い、すぐにメーカーに発注した。
外野挑戦は、秋季キャンプ中に落合博満監督(53)から指示
された。もちろん出場機会を増やすためだ。「いきなり代打
で出て打つのは難しい。代走や守備固め。バントで結果を残
して、一軍に定着したい」。来季は川相、奈良原、高橋光が
抜け、ベンチ入りチャンスはある。内野も外野も、代走も
こなせば、何よりのアピール材料となる。秋季練習では
カーブマシン打ちのメンバーに選ばれた。一軍の戦力として
期待されてる証拠だった。「チャンスは与えられていると思
った。しっかり、オフを過ごして、来年に備えたい」。本職
の内野用と間もなく届く外野用。2つのグラブをバックに入れ
、2月の沖縄キャンプに乗り込む。/中スポ3面