【ガッツの】小笠原道大 Part4【フルスイング】
東京ドーム暴力団に利益提供
巨人戦チケット毎試合100枚無償で
東証1部上場の「東京ドーム」(林有厚社長、東京都文京区)が、指定暴力団住吉会の傘下団体に、
ドーム主催の巨人戦などのプロ野球観戦チケットなどを無償提供したり、関連施設を無料で利用させていたことが、
関係者の話で分かった。前身の後楽園時代から数十年にわたって続いているといい、
提供したサービスは年間数千万円に上るとみられる。
会社側もこうした不適切な関係を大筋で認めている。
利益提供を受けていたのは、指定暴力団住吉会傘下の音羽一家。
同一家の総長(68)=強制執行妨害罪などで公判中=は住吉会の会長補佐を務める最高幹部の1人。
関係者の話によると、ドーム社は、同社株6000株を保有する音羽一家系組長(62)
=今月1日に病死=を通じ、音羽一家側に、ドームで開催する年間百数十試合のプロ野球公式戦チケット
(正規料金大人1200円〜5900円)を毎試合約100枚無償提供していた。
また、「後楽園ゆうえんち」の無料招待券(入場料大人1000円)も毎月約10〜100枚渡し、
ドームで開催されるコンサートのチケットも譲り渡していた。
ドーム内にあるサウナ(正規料金はコース別に2700〜1万2300円)などの関連施設も、
無料や格安料金で利用させていた。このほか、ドーム敷地内の場外馬券売場近くで、
競馬の着順予想や競馬新聞の販売を手がける音羽一家関係者に、敷地を無償で貸していたという。