2 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/06/12(月) 16:32:46 ID:BWDjiQHL0
カープはうんこ
バトロワSSリレーのガイドライン
第1条/キャラの死、扱いは皆平等
第2条/リアルタイムで書きながら投下しない
第3条/これまでの流れをしっかり頭に叩き込んでから続きを書く
第4条/日本語は正しく使う。文法や用法がひどすぎる場合NG。
第5条/前後と矛盾した話をかかない
第6条/他人の名を騙らない
第7条/レッテル貼り、決め付けはほどほどに(問題作の擁護=作者)など
第8条/総ツッコミには耳をかたむける。
第9条/上記を持ち出し大暴れしない。ネタスレではこれを参考にしない。
第10条/ガイドラインを悪用しないこと。
(第1条を盾に空気の読めない無意味な殺しをしたり、第7条を盾に自作自演をしないこと)
リアルタイム書き投下のデメリット
1.推敲ができない
⇒表現・構成・演出を練れない(読み手への責任)
⇒誤字・誤用をする可能性がかなり上がる(読み手への責任)
⇒上記による矛盾した内容や低質な作品の発生(他書き手への責任)
2.複数レスの場合時間がかかる
⇒その間に他の書き手が投下できない(他書き手への責任)
⇒投下に遭遇した場合待つ事によってだれたり盛り上がらない危険がある。(読み手への責任)
3.バックアップがない
⇒鯖障害・ミスなどで書いた分が消えたとき全てご破算(読み手・他書き手への責任)
4.上記のデメリットに気づいていない
⇒思いついたままに書き込みするのは、考える力が弱いと取られる事も。
文章を見直す(推敲)事は考える事につながる。過去の作品を読み込まず、自分が書ければ
それでいいという人はリレー小説には向かないということを理解して欲しい。
1さん乙です。
末永vs鬼…とにかく続きワクテカですよ!
9 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/06/12(月) 22:13:13 ID:Pc4fxr+s0
>>1 乙です。
前スレ落ちずによくもちましたな。
12 :
リレー◇富山:2006/06/13(火) 23:06:19 ID:f089RBal0
42.仕掛ける男(1/2)
「トモ、元気でやっとるか」
前田智徳(1)にとっては、それは突然のことであり、予想もしていなかった事だった。
ストラップをつけて首からぶらさげていた携帯電話が鳴ったのだ。
確か主催者の皆さんがなんたらやって、電話は使えないとか言っていたはずだが──
「その声は…監督ですか?」
「そうじゃ。お前にちょっと言っておきたい事があっての」
「…何ですか?」
「メグはこのゲームに乗っとるぞ。問答無用で井生を撃ち殺したけぇのぉ…。じゃけぇ、メグを見たら逃げろ」
「孝市さんが!?」
「まぁ、お前にはいい武器がいくようにしといたけぇ、自分の身はなんとか守れるじゃろ」
「…」
「わしもなぁ、鬼にはなりきれんかったわ。メグとお前だけは…どうしても謙二郎を胴上げさせてやりたくてのぉ。
まぁ確実に生き残るようにはできんが、…お前らならきっと生き残ってくれるじゃろ。生き残って…
強いカープを作ってくれるじゃろ。…まぁ、そういう点じゃぁササや浅井はもう力不足じゃけぇ、特別扱いはしてないんじゃが」
「…」
「じゃが…まさかメグがこのゲームに乗るとはのぉ…。人間、追い込まれると分からんもんじゃのぉ」
電話越しに聞こえる苦笑い。それが前田の神経を逆撫でしている事は明らかだった。
「監督、…ちゃんと監督の考えを聞かせてくださいよ!なんで、こんなゲームをやる必要があるんですか!?」
尊敬する前監督に対し、これほどまでに怒りを露わにする前田は珍しかった。
13 :
リレー◇富山:2006/06/13(火) 23:06:49 ID:f089RBal0
(2/2)
「…それは学校で教えた通りじゃよ。それ以外に理由なんぞないわ」
「監督!!」
懸命に電話の先の山本浩二を呼ぶが、その声は届かない。
──その時、山本浩二の声が突如小さくなった。現地の誰かに話しかけられたのだろう、と察した。
「…末永と…栗原… Fの… …メグに見つかったか。そうか、わかった」
(!?)
「監督!監督!!聞いてますか、監督!!」
「…じゃぁな、トモ。メグに気をつけろ。…死ぬなよ」
_プツッ ツー ツー
結局自分の言葉などもう皆には届かないのか──。
そのままあっさりと電話は途切れた。
前田は少し考えた後、意を決して立ち上がった。
(監督、孝市さん、…みんな一体どうしてしまったんじゃ──?)
─ 末永と栗原… ─
─ メグに見つかったか… ─
何かとんでもなく嫌な予感がした。それが現実ではない事を確かめたいがために、前田は歩き出した。
「そう、トモ、それでええ…」
そして、正面に位置する最も大きなモニターに写った(1)という光が動き出したのを見て、山本浩二はほくそ笑んだ。
【生存者残り35名】
あ、、、
>>12がNGで消えてるのか・・・
お騒がせしましたw
捕手
白濱
やっぱり鈴衛
妖精さん(;´Д`)ハァハァ
うーたん
倉
SETO
山本翔
ぃぉぅ
27 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/06/18(日) 09:38:23 ID:WguMAubu0
2
ほす
保守
西山
水沼
道原
山倉
すずえたんだお
保守
ホシュしようよ
由宇の妖精さん
クララ
hoshu
す
き
42 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/06/24(土) 20:10:48 ID:Jy0nlfQAO
や
き
43.天才薄命(1/6)
_ぱらららららら
_ぱん!ぱん!
ブロック塀と玄関のドアを盾にして、25mほど離れた二人は牽制しあっている。
ただ、末永には勝算があった。
緒方の拳銃の弾が尽きた時、弾を詰めなおす間を与えず突撃。
それが無理でも、少しでも距離を詰める。とにかく動かなければ、何も変わらない。
幸いにも武器は自分の方がグレードが高い。動けば、何かが変わる。
──そう考えている間に、緒方の銃撃が止んだ。
_ザッ
一気に押し込むべく突撃する末永。
──何かが放物線を描いて飛んでくる。
楕円形の物体は、つい先程自分の右腕に大きなダメージを与えたものだった。
自分の数メートル先に落下せんとするその物体。
このスピードで走っていれば直撃をくらってしまう。そうなれば──
(これしかねぇ!)
(2/6)
天才打者の片鱗を、そこでも遺憾なく発揮した。
イングラムの側部で、その”ボール”を弾き返した。
強すぎると衝撃で破裂するかもしれない。それもふまえて、絶妙な力加減で。
(よし!)
グレイト。完璧なセンター返し。ボールはピッチャーの頭上へ───
_ガァンッ!
爆発。轟音。
緒方のバッグの中にあった火器が誘爆したのか、玄関で大爆発がおきた。
ピッチャー炎上───いや!
(嘘だろ??今のをかわすか??)
煙が立ち込める中、赤いユニフォームが末永の視界の左隅に写った。
爆発の直前に玄関から飛び出し得意のダイビングを決めた緒方は、その爆発から紙一重の所で逃れたのだ。
(いや──、けど、もらった!)
_ぱららららららららら
まさに立ち上がりかけた瞬間。うっ、という呻き声と共に、緒方の体が揺れた。
(やった!)
ゆっくりと倒れていく緒方。
勝った。勝ったんだ。あの大先輩の緒方を、倒した!
(3/6)
_ぱん!
緒方は倒れた状態から顔と右腕だけを向け、無防備な末永の胸を的確に撃ち抜いた。
_ぱん!ぱん!
更に的確に、末永の体に致命傷を与えていく。
隙を見せたら負ける。
相手バッテリーとの手に汗握る駆け引きを制し盗塁王にも輝いた男の眼は、冷静だった。
(え?)
「ゲホッ…」
吐血し、よどんだ赤色の液体が飛び散った。力が入らない。
(嘘…だろ…)
生暖かい味のする口の中の液体が再び吐き出され、銃を離して思わず口を押さえた左手が真っ赤に染まった。
嫌な暖かさが伝わった。自分の体温。今尽きようとしている命のぬくもりか。
(なんでだ…!)
──隙を見せた自分が、甘かったのか。
(バカだよ俺… ホントに…バカだ……)
鮮やかな逆転劇。末永が倒れ、緒方が立ち上がる。
高すぎる壁だったのか。
緒方孝市という男は、今の末永程度の男にとっては超えられるはずもない存在だったのか。
黒服の男が薄ら笑いを浮かべながら近づいてくる。田中が、栗原が必死に何か叫んでいる。
そうだ、立て。立つ。絶対に。立てない。嘘だ。立てなくない。立たなきゃならない。
力が入らない。立てない。嫌だ。負けたくない。負けない。嫌だ。死ねない。絶対に!!
(諦めるな!!)
「ガハ…ッ…」
しかし、激痛と共に再び吐血。這いつくばったまま、激しく咳き込む。
忘れていた、ともいえる右腕の激痛も戻り、頭がおかしくなりそうだ。
(4/6)
「ぢぐじょおおおおおおお!!」
自分でも初めて聞く、すさまじいダミ声。
緒方は末永がイングラムを手放したのを見てから、ゆっくりと立ち上がり、土埃を掃った。
(そうか、防弾チョッキに助けられたのか…)
イングラムの弾を数発喰らっても無事だったのは、山本浩二から渡された”高性能保障つき”
という防弾チョッキのおかげだった。その存在をすっかり忘れていたが、最終的には助けられた。
(そうだ、最初は『不公平になるからいらない』なんて言ったんだ)
しかし、催眠ガスで眠らされてこの島に運ばれる時に、スタッフにより勝手に着させられたらしい。
(末永…お前は強かったよ。強かった…。けど、……甘いなぁ、本当に…)
しかし──
「…まだ…」
突如聞こえたその声にビクッと体が反応し、振り向くと──
「まだあああぁ…」
末永が、這いつくばりながらなおも立ち上がろうとしている。
(な…!)
相次ぐ怪我をものともせずに猛練習を積んできた自分すらも比較にならないくらいに──何というかもう、
それが人間なのかすら分からない、そんな威圧感があった──末永の気迫は常軌を逸していた。
ぼたぼたと血を滴らせながら、ほぼ白目になりながら、末永はもがいている。
(立つな!立つな立つな!!もう立つな末永!!)
緒方の心の叫びなど聞こえるはずもない。もう、言葉が出てこない。
「あああああああ!!」
(5/6)
何十秒もかけて、ゆっくりと、ゆっくりと末永は立ち上がる。
それはまるで、生まれたての小鹿が自分の力で立ち上がるような、そんな光景。
だがそれは緒方にとっては恐怖以外の何でもなかった。
──へいへい、あんたが鬼なら、このにーちゃんは、妖怪ですぜ──
そして───、
「畜生ぉぉぉ!!帰るんだよ!生きて帰るんだよ!なんでこんなとこで死ななきゃいけねぇんだよぉぉっ!!」
体に空いた穴からは生暖かい血液を、目からは大粒の涙を、口からはありったけのダミ声を出し、
末永は立ち上がった。気持ちだけで立ち上がった、とでも言うべきか。
こんなボロボロの体で立てた事は自分でも信じられなかった。
先輩の新井がいつも言っていた、『気持ち』。
シーズン中に試合に出ているときは、『気持ちで打てたら苦労しませんよ』などと笑っていたものだが、
この死の瀬戸際になって末永は、新井の今シーズンの快進撃の裏に隠れた精神力の強さを知った気がした。
そして、今までどうして自分があと一歩成長しきれなかったのかも分かった気がした。
──心が、弱かったのだ。
口では『諦めない』と言っても、行動にはできなかった。
この腐ったゲームの中に放り出された時、自分の力でこれをなんとかしようとは考えられなかった。
栗原と合流。前田と合流。前田さんならなんとかしてくれる。新井さん達がなんとかしてくれる。
なんて言って。自分は口だけだった。
(ああ、なんて馬鹿だったんだ、俺は──)
(6/6)
ここから、末永真史の急成長が始まる。
どんな球でも打てる気がする。広島一の、いや、日本一のバッターになれる気がする。
────生きて帰ることができさえすれば。
「へへ…なぁみんな…、俺…、来年は、…とんでもないバッターに、なるぞ…。
俺が、カープを、…引っ張って…、んで、…」
そこで一旦言葉は途切れ、末永は全身の力が一気に抜けていくのを感じた。そして、絞り出すように言った。
「んで…、…ゆう…しょ……」
最後の単語は言葉にならなかった。力尽きた末永は、その場にゆっくりと崩れ落ちた。
栗原も末永も、もしかすると俺よりも凄い選手になったのかもしれない──
そんな才能を、二つも俺は潰してしまった。
俺は、何をやっているんだろうか。
強いカープを生まれ変わらせる??
監督───
これで───良かったんでしょうか───?
言い様の無い脱力感、虚無感に襲われ、緒方は膝をついた。
【末永真史(51)死亡 生存者残り34名】
44.最期に見えたもの(1/3)
末永真史の意識は、今となっては懐かしく感じられる場所にあった。
広島市民球場。
_代打・末永のサヨナラヒットでカープ、サヨナラ勝ち〜!!
(あぁ、あの試合か…)
人生で初めて、サヨナラヒットを打った、あの日。
ベンチに戻ってきた末永はチームメイトにもみくちゃにされ、あちこちを叩かれ、蹴られた。
そのチームメイトの出迎えの列の最後尾に、グラウンドでは全く見せない笑顔を浮かべた選手がいた。
『スエ、よう打ったのぉ』
ずっと憧れていた前田に、一人前として認められた気がした。
思い上がりかもしれないが、とても嬉しかった。
場面が変わった。
ここは前田さんの行きつけっていう居酒屋だ。
『他のチームみたいに、若手がもっとでてきてくれんとのぉ…』
『来年は俺が前田さんからポジションを奪いますよ!』
『お前じゃ頼りなさ過ぎるわ!バッティングもまだまだで、守備は危なっかしすぎて見とられんけぇのぉ…』
『だったら俺に教えてくださいよぉ〜』
『それはいかんわ。自分で悩んで努力し続ける事に意味があるんじゃ』
『それにのぉ…お前には一つ、決定的に足りんもんがあるんじゃ』
『え〜?無いですよ、そんなの〜』
(2/3)
俺に足りないもの。
ああ、分かった。前田さんがあの時言いたかった事が。
『優勝した頃のわしはお前より若かった。じゃが…お前よりもいい選手じゃった。それがあったけぇ』
馬鹿だな、俺。死ぬまでそれに気づかないなんて──。
風景がかすみ、意識が遠のいていく。
慣れ親しんだ球場も街も人も、もう俺の眼には映っていない。
眠くなってきた。
あ、そうか、俺、死んだんだ…。末永真史は、死にました。
そうか、…だから何も見えないんだ。何もできないんだ。
もっと野球やりたかったなぁ…。
なぁ、野球の神様ってのがいるなら、あと1シーズンだけでもいいから、俺に野球をやらせてくれないかな?
まだやりたい事がたくさんあるんだ。…いや、でてきたんだ。
栗原に、今よりもっと厳しいウエイトトレーニングを教えてもらいたい。
新井さんに、護摩行に連れていってもらいたい。
前田さんに、ぶっ倒れるまでバッティングを見てもらいたい。
誰よりも居残り練習をして、ノックで一球でも多くの球を捕りたい。緒方さんに教わりたい。
もう二度と、へこたれたりはしないから──!
だけどもう、俺は二度とグラウンドに立つ事はできない。
末永真史という人間としての意識も、24年間生きてきた中での記憶も全て、今消えようとしているんだ。
そしてもう、誰も俺の名前を呼ぶ人はいない──
(3/3)
「スエ!」
前田智徳(1)は、既に動かなくなった末永の体を抱え、一心に名前を呼び続けた。
「馬鹿もん!お前が死んだら…誰がわしの後を継ぐんじゃ!」
入団したての末永のフリーバッティングを初めて見た時に、類稀な才能を感じ取った。
自分の後継者として、広島カープの看板選手として一時代を築いてくれると思っていた。
あえて厳しくあたったのも、全ては末永が一流選手として開花してくれる事を願っていたからこそだった。
『末永は、あとはもっとがむしゃらにやってくれたら…強い心を持ってくれたら必ず化けると思うんじゃが…』
松本奉文や野村謙二郎に、そんな事をぼやいた事もあった。
─ 前田さん、俺、もし来年も野球ができたら── あなたを超えるバッターになれると思いますか? ─
「スエ!!」
末永真史という野球選手は、もうこの世にはいない。
【生存者残り34名】
スエェェェェェェェ!
富山さん乙です
ああ、やべ・・・涙止まらん。・゚・(ノД`)・゚・。
何この名作・・・ ・゚・(ノД`)・゚・。
富山さん乙です!!
新作キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
富山さん乙です。
んでもってウワァァ━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━ン!!!!
最後の文章にグッときたよ。
>まだやりたい事がたくさんあるんだ。…いや、でてきたんだ。
>栗原に、今よりもっと厳しいウエイトトレーニングを教えてもらいたい。
>新井さんに、護摩行に連れていってもらいたい。
>前田さんに、ぶっ倒れるまでバッティングを見てもらいたい。
>誰よりも居残り練習をして、ノックで一球でも多くの球を捕りたい。緒方さんに教わりたい。
>もう二度と、へこたれたりはしないから──!
ここがめちゃくちゃ切ない。ああまた涙が(´;ω;`)
昨日一日軽く鬱入ってしまいました。
去年から毎度言ってる事だが、腐肉と雑巾は直接潰したいね
雑巾は一塁守ってる時にベース踏んでる足のかかとを思い切り踏んで腱を切り、
腐肉は死球で顔面グチャグチャにしてやりたい
保管庫さん更新毎度乙です!
保守します
保
守
だ
保
守
だ
こんな時間に保守
64 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/06/28(水) 20:53:05 ID:45g+lLTrO
今見たけど末永死んだんだ…かなこが生き残ったのは嬉しいけどなんか複雑。
保守
保守します
保守
ほす
69 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/07/02(日) 01:52:17 ID:pcQvBpTm0
あげます
捕手
保守しなきゃだめだ
保守
そういえば前作はどうなったんだ?
森笠が負傷していわゆる灯台メンバーの元に行ったあたりまでしか記憶にない。
広島家の人々を久しぶりに読んだ。懐かしい…
>>74 続き楽しみにずーっと待ってんだけどな…
西山はいつになったら出て来るんだろうか、とか
保管庫さん乙。
掲示板できたんだね。
保守りバント
保守
80 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/07/07(金) 21:11:13 ID:GYBCw1QiO
えへへ。
保守
白濱捕手
鈴 衛
捕手
未登場選手ってどのくらいいる?
捕手石原
を読んだ記憶がない
捕手上村
まとめサイトの資料ページによると
尾形・小山田・石原・福井・天野・玉山・林・甲斐
がまだ登場してない選手。
hosyu iou
hoossyu
89 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/07/11(火) 22:31:17 ID:W6xKKZeYO
上へまいりまーす
小山田タノシミ
>>91 お〜すげ〜!職人さんGJ!
東出の台詞が意味深すぎる・・
45.紙一重の危うさ(1/5)
「健太さん!ありましたよ!」
木々の間から市街地らしき場所を発見した。仁部智(34)は、岩に腰を下ろしている佐竹健太(36)に駆け寄りながら嬉しそうに報告した。
「そっか。良かった……」
ほっと軽く息を吐き佐竹は顔を上げる。
「はい!そこの斜面から降りましょう。高さはあるけど緩やかですから、簡単に降りられると思いますよ」
「ああ」
辛そうに眉を下げていた佐竹は、懸命に気遣ってくれている仁部に対し、少しだけ笑顔を見せた。しかしその笑顔もまだ強張っている。
昨夜二人はこの山に迷い込み、一睡もしていない。歩きながらも休憩を度々入れていたのだが、遠いようで近くで聞こえる銃声らしきものに、落ち着いている暇は無かった。
自分が起きているからと何度か仁部は佐竹に仮眠を勧めたが、遠慮してか、結局二人とも眠れぬ朝を迎えた。
この島が広島より暖かいとはいえ外で一晩過ごせば秋の夜は確実に体力を奪っていく。
それに加えて朝の放送。二人に衝撃を与えたのは言うまでもないが、佐竹の動揺は明らかだった。
一気に力が抜けたのか、しばらくその場から立ち上がろうとはしなかった。
気休めにしか過ぎなかったが、仁部はあれこれと励ましどうにか佐竹を引っ張って来た。
とにかく休む事が先決だと考えた仁部は、市街地に記載されているどこかの民家でしばらく休む事を提案した。
そしてようやくそれらしき場所を見つけたのである。
ちらっと腕時計に目をやる。まもなく午前7時に差掛かろうとしていた。
「さ、行きましょう」
さっき確認した地図とコンパスの針の方向を思い出す。
よくは分かっていなかったが、方角からすると自分たちが居る場所はあと1時間弱で禁止区域になる確率が高い。
早く市街地に行って休むという事も目的だが、一刻もこの場所一帯から離れなければ。
焦りが無いと言ったら嘘になる。根本的なものが揺らぎ始めている今、誰かに喝を入れて欲しかった。
横山か新井、もしくは同じ意思を持つ人間と早く合流したい。そしてあの時言っていた「全員で生きて帰る」という言葉に現実性を持たせたい。
こんなに揺らぎながらも二人にとって、少なくとも仁部にとっては、今でもあの言葉は心の糧となっていた。
(2/5)
(ああ、でももう「全員」は無理なんだよな。……せめて今生きてる人間で、か)
思わず深い溜息を吐きそうになり、慌てて唇を噛み締める。
聞かせてはいけない。隣にいる佐竹には。
「大丈夫か?」
今度は佐竹が気を遣って声を掛けてきた。少しでも表情に出ていたのか。気を入れ直して仁部は頷いた。
「はい。でも朝露で湿ってるんで、気を付けてくださいね」
「うん。……本当に迷惑ばっか掛けて、ごめんな」
佐竹が申し訳無さそうに謝る。
「さっきにでも仮眠しとけば良かったな。なんか足手まといみたいになって……。俺、情けないよな」
「健太さん……」
よほど気にしているのか。佐竹は仁部の顔を見ることが出来ないのか、下を俯いてぽつりぽつりと喋る。
「気にしないで下さい」
仁部の言葉を否定する様に佐竹は首を横に振る。仁部はそれでも穏やかな声で続けた。
「本当に気にしないで下さい。人間こんな時だからこそ休養も必要です。
それに元気になって貰わないと、この島をいざ脱出する時大変ですよ」
不安にさせてはいけない。少しでもネガティヴな要素を見せるとすぐにでも崩れそうなギリギリな部分を歩いているのだ。
仁部は改めて自分の心に言い聞かせた。
「智……」
あくまで強気でいなくてはならない。そして前向きに。そうすることで根拠は無かったが仁部自身大丈夫な気がした。
「さぁ、行きましょう。十分に休んで横山さん達と生きて広島に帰りましょう!」
左手を差し伸べようとして慌てて右手を差し伸べる。その様子が可笑しかったのか、佐竹から久々に本物の笑顔が零れた。
「ありがとう」
佐竹もつられて右手を差し出す。少ししっかりとした顔つきになった佐竹を見て仁部は安心する。
確信した。そして大丈夫だと思った。お互いを思いやれる気持ちはまだまだ残っていると。
「仁部……?仁部か?」
お互いの手が触れそうになった瞬間、よく知っている声が聞こえた。
案の定その人物は仁部の後方に立っていた。
(3/5)
「……林か?」
「ああ。うん。俺だよ」
名前を呼ばれ返事だけした林昌樹(53)もまた安堵からか、顔を綻ばせ2人に近付いてきた。
足取りが軽いことや特にユニフォームの汚れも無い事から林の無事を確認する。
「無事だったんだな!元気そうで何よりだ」
「ああ。何とかな。ずっと民家に隠れてたんだ」
あっちの方向、と今まさしく仁部達が目指していた市街地を親指を立てて指した。
「……健太さんも一緒なんですね」
仁部の後ろにいた佐竹の存在にも気付いたらしく、いつも通り一礼する。
「ああ。お前はずっと1人で?」
「はい。でも良かった〜。このまま誰とも逢えないんじゃないかって、不安になってて」
「そっか。俺達も逢えて嬉しいよ。なぁ、智」
佐竹も笑顔で仁部に同意を促す。仁部も頷いて、
「俺達横山さんと新井さんを捜してるんだ。多分、2人で行動してるはずだから。お前もあの場に居たから知ってるよな?」
「うん。かっこよかったよな、あの2人。何か正義のヒーローみたいで」
「だからどうにかして二人と合流できないかな、って。それでこの島から脱出できる方法でも、と思ってるんだけど」
「ふーん」
「一緒に行くよな? ずっと1人だったらロクに休んでないだろ。3人で交互に仮眠でもとってさ」
3人で行動ができるのはやはり心強く思っているのか。若干先ほどよりも元気を取り戻した佐竹が続けて聞く。
それに対して林はうんうんと頷いた。
「じゃあ行こう。とりあえず休んでから今後の事考えて……」
「……そうだな。この3人なら悪くない、かもな」
今一度木に手を掛けたところで、林の意味深な発言に仁部が振り返る。
「え?」
「健太さんと仁部と俺ならちょうどいいかな、って」
(4/5)
「どういう意味だよ」
真意を話さず、自分の中で満足気に納得している林に仁部は不審気に聞いた。
「聞きたい?」
「ああ」
人のことをからかっているのか、と言わんばかりの態度にさすがに仁部はムッとした。
仁部をムッとさせたのはそれ以外にもニヤニヤしている林の表情も原因だった。
林もそれを分かってやっているのか。挑発とでもとれそうなその態度で話始めた。
「確か6人生き残れるんだよな?
だったら組まないか?とりあえずこの3人で。そんでその後残りの3人を捜す。
6人集まったらこのゲームが終了するまで行動を共にする。
今生きてる全員で、じゃなくて確実に生き残れる6人で」
衝動的な話に仁部と佐竹、2人の身体が強張る。そんな2人の動揺も気にせず林は続けた。
「終了するまで6人で逃げ切るも良し、殺すも良し。とにかく6人で組んでからは、何が何でもその6人で生き残る。
最強の6人だ。……悪くないだろ?」
林の口元だけを見ていた仁部は最後の言葉でようやく我に返った。
何度も「6人」という言葉を聞いたせいか、少しの間「6」というイメージに囚われる。
話終えた林の表情は変わらず、ニヤニヤしながら2人の返事を待っている。
「……」
動揺はほんの一瞬だけで仁部は落ち着いていた。
「……俺は、お前とは行かない」
林と真っ向から視線をぶつけ、きっぱりと仁部が答えた。
「俺は戦わないって決めた。誰も殺さない、生きてこれを潰すって。だからお前とは行かない」
チームメイトとは戦わないと決めた仁部にとって、林の誘いは通じない。
見たところ林は武器らしきものは手にしていない。佐竹と2人で飛びかかったら軽く気絶させることは出来るだろう。
だけど争う事が目的としていない仁部にとってそれは不毛でしかなかった。
それよりも仁部の中には哀しい感情が芽生えていた。少し裏切られた様な気持ちになり心の中でだけ林を罵る。
皆が皆自分と同じ思いを抱いているとは思ってはいない。ほんの少しの思考のすれ違いなんて日常茶飯事だ。
(5/5)
しかしつい昨日、それまで汗を流し厳しい練習にも耐えて頑張っていたはずの仲間がいとも簡単にこんなゲームに乗ってしまうとは。
信じられないと思う反面、これが現実なのかもな、と冷静に受け入れている部分もあった。
だけどこんな時ぐらいは、こんな時だからこそ他のチームメイトにも期待していた。
期待、というよりも信頼だったのだが。
少し自分の思考が甘かったと反省し、一度深呼吸する。
それよりも今大事なのはここを離れる事。
目的を思い出し、体の向きを変えた。背中を向ける寸前林に軽蔑の視線を投げて。
「行きましょう、健太さん」
未だ固まったままの佐竹に呼びかける。
「健太さん?」
「……あっ、ああ……」
二度名前を呼ばれて、ようやく佐竹は返事が出来たようだった。
一瞬の間。それは仁部が一番不安に感じているものだった。
佐竹の気持ちは揺れている。すぐに悟った。
これ以上はここに居ては駄目だ。仁部はそう判断し、引率するように先に斜面を下り始めた。
その時だった。
「健太さん!」
タイミングを見計らったかのように、佐竹を呼び止める林の声が聞こえたのは。
【生存者残り34人】
は、、、林・・・乗ってしまったか・・・(´・ω・`)
ぎゃああああ林!!
き・・・気になる!!仁部タンカワユス死んじゃヤダ
健太さん!
・・・こぇ〜〜〜w
新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
職人さん乙!
佐竹、悩まないでくれ〜!
>>91 凄くカッコイイ!乙です!
保守
保管庫さんの方のトップ絵に笑ってしまいました。
105 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/07/16(日) 19:26:45 ID:C45fjgWj0
栗原が「審判リンチ」で出場停止となる見通しのシーツの代理でオールスター出場が確実になりそうです
やったね!
301氏はどうしたんだろう。
ユダ設定は凄く面白そうな設定なんだが…
ちょ、保管庫さんハゲワロスwwwww
梵はいいキャラになりそうだな。2005年版で登場が無いのが残念だ。
なにげにこのスレ、保管庫さんも神だよなぁw
46.選択、また選択(1/5)
「健太さん!」
林に名前を呼ばれた佐竹の肩が前後に揺れた。
「俺と行きましょう!俺と組む方が生き残れる確率は高いです!」
(―――ほら、やっぱり……!)
つけ込まれるには十分な、「間」だった。
不安が的中した仁部の足元が微かに揺れる。
脈あり、と思ったのか、林は続けて叫んだ。
「放送聞いたんでしょ!?もう6人も死んでるんですよ。
あれを聞いといて本気で全員帰れるなんて思ってるんですか?もうあの言葉の意味も無いに等しい状況ですよ。
俺達がこうしている間にも誰か死んでるかもしれない」
仁部が下り始めていた斜面を一気に駆け上る。元の位置に戻り今の状況を把握する。
「健太さん!」
思わず振り返りそうになっている佐竹の名前を呼んだ。慌てて仁部も反論を開始する。
「惑わされないで下さい! さっき言ったじゃないですか!未来の選手の為に俺も戦うって!
確かに6人すでに犠牲者は出てるけど、これ以上出さない為にも早く横山さん達を捜しましょう!絶対に道は開かれるはずです!」
「……っ」
仁部の言葉に佐竹は振り返りそうになった体の向きを一度変えた。しかしほっとする間も与えずに林も佐竹の心を揺さ振る。
「横山さん達と合流したところで何が出来るんですか?コレがある限り俺らに自由なんてないんですよ!」
「コレ」と、言いながら首輪を指差す。佐竹の首筋に改めて冷たい感触が伝わる。
「それに仁部の言ってる事なんてどれも曖昧で確実性なんてないじゃないですか!
それよりも俺の方は確実です!6人ですよ?6人集まるだけで最後まで生き残れるんです!自信があります!
俺と組んで、あとの4人を捜しましょう!!」
大袈裟までに演技かかった林の演説は二度決意した仁部の心にも入り込もうとする。
しかしそれを振り切るように首を横に2、3度振って否定する。
『健太さん!!』
(2/5)
二人の声が重なる。完全に板ばさみになった佐竹は動けないままでいた。
あとは佐竹に任せるしかない空気が漂っている。
ゴクリ……と、咽喉を鳴らす。
具体的な生き残り方を言ってくる林を振り返る事は出来ない。しかし、目の前の仁部の顔も見れなかった。
一方は悪魔の囁きで、一方は天使の囁き。でもこの状況ではどちらが悪魔かといえばそれも分からない。
無情にも仲間を犠牲にしてでも確実に6人生き残ろうと言う林。
漠然とだがどうにかして全員で生き残ろうと言う仁部。
佐竹にとってはどちらも酷な選択だった。
ぐるぐる周りの景色が渦巻いて見える。立っている場所もあやふやで、都合よく気絶できれば、と妙に冷静になっている部分で思った。
その妙に冷静になっている部分でもう一つ、これが男女関係だったらちょっと優越感に浸れるんだろうなとも思った。
少しでも脳が、もしくは精神が正常を保とうとしたのか。それでもこんな状況でそんな事を考えるのが異常な気がした。
生きたい。生き残って野球をしたい。生き残って家族に逢いたい。それだけなのに。今自分が望んでいることはそれだけなのに。
「俺、は……っ」
ようやく搾り出した声は上擦った。ぽたり、と顎から流れ落ちた汗が土に染み込んだ。爪を立てていた拳は、弱々しく握り込むだけのものになっている事に佐竹自身気付いていない。
「俺は……―――」
心臓の音だけがリアルな中、選択を迫った2人は佐竹の答えを待った。
長く思えたその状況を崩したのは、3人の間を通り抜けた冷たい風だった。
三者三様に、入り込んでいた世界から現実に戻ってくる。そしてその現実は。
「野球、したいですよね?健太さん」
穏やかな声に佐竹は顔を上げる。つい先ほどもこれと似たような体験をした。だから目の前の仁部を見た。
「生き残ってまた野球しましょうよ」
ああ、うん。そうだな……。そう答えようとして目の前の仁部に笑いかける―――はずだった。
「最強の6人で」
最後の言葉ははっきりと背後から聞こえた。一連の止めの言葉は林の台詞だった。
(3/5)
「……健太さんっ!!」
悲痛な叫びに近い声で仁部が叫ぶ。少し遠くから聞こえた気がしたのは佐竹が林の方を振り返っていたからだろう。
「健太さん……!!」
今一度名前を呼ぶ。佐竹が振り返ってくれるまで名前を呼び続けるつもりだった。
だけど意外にも佐竹はすぐに振り返ってくれた。まだ……、まだ大丈夫だと、それでも仁部は自分に言い聞かせていた。
「―――……智、ごめん……」
歯を食いしばって両目に涙を溜めながら佐竹が無意味な謝罪を口にする。
「…………」
名前を出されて謝られた仁部はしばらく意味が通じず、ただただ佐竹を見つめた。
1人の想いは残酷なまでに裏切られた。
支えていた何かが音も無く崩れていくのが分かった。
自分でも立っていられるのが不思議だった。
―――なんであんたがそんな顔するんだ―――?
―――その表情になるのは、俺の方だろう―――
そう叫びたかった。叫んで佐竹を思いっきり罵りたかった。
だが虚しくなりそうでぎりぎりで堪える。
色んな感情が溢れかえりそうになりながらも同時に襲ってくる無気力感。
とても林の顔は見れない。きっと優越感に浸り見下すように笑っているに決まっている。
血が滲む程唇を噛み締め、仁部は項垂れながらも1人で山を降りるべく2人に背を向けた。
「大人しく行けると思ってんの?」
「……え?」
冷めた林の言葉と同時に仁部の足元を何かが弾いた。
「ぅわっ!」
よろめいた勢いでそのまま山の斜面に身を隠す。
続けて隠れた場所付近で今度ははっきりと分かる銃声が響いた。
最初林からの攻撃かと思ったが、すぐにそれらしき物は手にしていなかった事を思い出した。
(4/5)
(誰だ…!)
仁部の隠れた位置からでも見える場所に林と佐竹は避難していた。
狙撃主は明らかに仁部だけを狙っている。
木々に隠れた自分よりも遥かに目立っている2人に攻撃が及ばない事を考えると答えは一つだ。
(林の仲間か!)
その仲間が誰なのか、どこから撃って来るのか分からない。上手い具合に草木に隠れているのだろう。近くに潜んでいることは間違いないのだが。
(だから林はあんなに余裕だったのか)
どこか薄っすらと笑っていた林の顔。あれだけ人を挑発できたのはいざという時の為にこの仲間がいたからか。
(どっちでもよかったんだな……!)
きっと林にしてみればどちらでもよかったのだ。
自分達の仲間になるのも、ならないのも。ただ結果ははっきりしている。
仲間になれば丸く収まる。しかし仲間にならなければ殺す。極端なまでのその二つの内のどちらかだ。
誘いを拒否した今、自分はただの邪魔者というわけだ。「最強の6人の内の1人」ではないのだから。
もう1人の仲間は初めからこういうことになる事も予想して、様子を何処かで窺っていたのだろう。
それと同時に思い知る。
林の言う「最強の6人」とは誰でもいいのだ。仁部でなくても、もちろん佐竹でなくても。
とにかく自分達2人(もしかしたら他にも数人いるかもしれない。だけど今現在はっきりしているのは2人だ)が最終的に生き残っていればそれでいい―――――
林の思惑がはっきり見えた気がして奥歯をぎりりと噛んだ。
(健太さん、アンタは馬鹿だ……!!)
そう佐竹に忠告しようと口を開け、空気を吐き出そうとしたところで口を閉じた。
つい今しがたその佐竹に裏切られたばかりだというのに、なんて自分はお人好しなんだろう。
この後の事なんて、佐竹自身が選んだ事なのだからどうなろうと知ったこっちゃない。
そう思い直して仁部は唇をキュッと結んだ。
(5/5)
――パンッ!パンッ!
連続で聞こえた銃声は先ほどよりも仁部の頭の中に大きく反響した。
そうだ、今はなによりも自分の危機を回避しなければ。
どうする?どうする?……どうする―――――!?
思わずデイバッグを開け様と手を掛ける。
「……っ」
チャックを下ろそうにも躊躇いが手を振るわせた。
自分は戦わないと決めた。
生きてこれを潰すんだと。そう誓った。
死なない、と。
殺さない、と。
負けない、と。
なのに、あの時の思いは今揺れている。
いいのだろうか。本当にこれでいいのだろうか。
逃げる・戦うの他にも選択はあるのではないだろうか?最善の、良い方法が。
ギリギリの状態の中でもまだ仁部は迷っていた。
仁部の究極の選択が迫られている。すぐ側まで狙撃主は近付いていた。
【生存者残り34人】
新作乙です!
うおぉぉぉぉーっ!ものすごい急展開ktkr
仁部イ`
仁部ちゃん・・。生きて!!
林と組んでる人はだれなんだろう・・・
えっ・・・!!えっ・・・!!えっ・・・!!
戦
え
っ
・
・
・
!!
新作ktkr職人様乙です。
林いいいいいいい!佐竹もそっちへ行ってしまうのか…・゚・(ノД`)・゚・。
仁部もがんがれ
「手負い」(1/5)
蒼白な顔で座り込んでいる尾形佳紀(4)の五感は自らを取り巻く情景の全てから断絶されていた。
緑深い山肌にひっそりと建つ古びた民家の八畳間、窓からは仄かに明けた朝日が差し込み、しばらく前まで響いていた今は耳障りなだけの応援歌も既に鳴りやんで久しい。
しかし呆然と見開いた目は何を見るでもなくただ宙を見つめ、耳の奥では1つのフレーズだけが折り重なるように繰り返し響き続けていた。
――『死んだ奴の名前を……10番……死……比嘉……死んだ……比嘉寿光……』
(死……比嘉……?比嘉、が……死んだ……?)
理解する事を拒否し頭の中でバラバラのピースのように散らばった言葉が組み合わさり、自らの中で改めて形になったと同時に周囲の現実が尾形を捉える。
(――比嘉が死んだ)
ざあっと血の気が引き、長い間停止していた思考が堰を切ったように目まぐるしく動き出した。
(そう言っていた。でもまさか。本当に?
――いやそんな馬鹿な。そうだ、まだ分からない。
――何かの間違いかも知れないじゃないか。そう、そうに違いない)
そう自分に言い聞かせようとするほど、逆に抗いようのない喪失感が心に染み通っていく。
(比嘉が……)
歳こそ3つも下だが、それを感じさせない好漢を絵に描いたような男。
同期入団して以来、寮で、練習場で、誰よりも共に過ごし心を許し合えてきた。親友と言って憚らない仲だった。
次々と思い出される快活なその姿は“死”などと言う言葉とは対極にあり、どうしても結びつかない。
(それなのに、どうして……どうしてお前が!)
悲しみ、困惑、どこに向けていいかも分からない怒りや恨み。そんな感情が身の内に渦巻き、強く握りしめた両拳が白く変色していく。
(どうにかして会えていたら。その手段を探せていたら!)
今更そんな事を考えてもしょうがない。会えた所でどうなっていたかも分からない。そんな事は分かっている。
(けど俺には、出来ることがあったんじゃないか?そう、あれが……)
悲痛な面持ちでゆっくりと首を回した先には握りつぶされた紙片があった。
(2/5)
――昨夜。
尾形はただ焦っていた。何一つ余裕などなかった。
それは他でもなく今年5月に人生2度目となる悪夢のような前十字靱帯断絶に見舞われ、6月に同箇所3度目になる手術を受け今なおリハビリ中の己の右膝に起因する。
殺し合いなんて話を簡単に受け入れられはしないが、ただ一つはっきりとしているのはこの膝があまりに大きなハンデだという事だ。
その思いのみに囚われ、必要以上の焦りだけが心を満たしていた。
日常生活には支障がない程度の回復はしていたが、少しでも無理をするとまだ膝は痛む。
(なのに、まずこの寒空に野宿して足を冷やすなんて冗談じゃない)
どこか屋内に落ち着きたいが集落は危険だ。きっと多くの人間が家屋を目的に集まるに違いない。身体能力が並外れて優れている彼らに対して自分は全力で対抗する事も逃げる事もできない。
全身の感覚を研ぎ澄ませ、背中を伝う冷たい汗を感じながら山の中を休み休み走り、やっとぽつんと三軒並んで建つ民家を見つけたのは午前2時を回った頃だった。
幸い誰かのいる形跡は無く、押入にはカビ臭いながら毛布や布団もあった。疲労困憊した体を投げ出しやっと人心地がついたが楽観できる状況になった訳ではない。むしろ落ち着いて考える事が出来るようになった分、焦燥と憂鬱はより深く心を覆っていくばかりだった。
動くたびに違和感を感じさせるひんやりとした首輪にそっと手をやり、毛布でくるんだ膝に目を落とす。怪我をする前に比べその右足は一回りも細くなりいかにも頼りない。
(首にも、膝にも爆弾とはな)
皮肉も良い所だ。笑い話にもなりゃしない。とにかくこの膝だけは今後のために大事にしなければ――
(――今後、か……まだ帰る気でいるんだな、俺は)
そうだ。膝をかばう自分、それはまだ何も諦めていないという事だ。帰る事を。生き延びる事を。再び野球をする事を。こんな所でこのまま終わってたまるか。
まだ心が折れていない自分を確認できた事に自ら励まされ、そう言えば忘れていた荷物確認をしようとデイバッグを開けると真っ先に意外な物が目に入った。
(3/5)
それは説明された支給品とは明らかに異質の無造作に折りたたまれた一枚の紙片。
この島の地図のコピーのようだが、こちらにはある一点に赤のサインペンで×印がついている。その傍らには『2802-9 田中家 居間 本棚の一番下 3・9・15・21時』という走り書き。
学校を出てからはずっと1人だった。バッグは田村から渡されるまで選手達の手には触れていない。
(すると、これは……)
そう、主催者側にいる人間からの何らかのメッセージに他ならない。
尾形の心は激しく動揺した。
あの教室での奉文や田村の態度、鮮血の海に沈んだ木村一善の姿が蘇り頭を駆けめぐる。
とうてい信じられない。何かの罠かも知れない。
第一、住所らしきものが書いてある事といいこの場所は集落だろう。敢えて避けた場所だ。こんな所にノコノコと出向くなど自らを危険に投じる事に他ならない。とても動く気になどなれなかった。
続けて確認した“武器”は更にその思いを強くさせた。
(これ……?)
水や食料以外にデイバッグに入っていたのは何よりも一番馴染みのあるもの、グローブと硬球。咄嗟に理解できずバッグを引っ繰り返したが他には何も出てこない。
(……これが?野球の道具が?殺戮ゲームの武器として野球の道具を!?まさか)
訝しみ再び手にしたグローブに挟み込まれているメモに気付き慌てて広げてみると
『ラッキー!どんな時にも野球と共に☆ 自主トレは忘れずにネ。硬球は当たり所によって武器にもなるしネ!』
と安っぽい丸文字で印刷された人を食った文字が目に飛び込んだ。
(……っ!)
尾形は言葉を失い、心臓が痙攣するかのような激しい動悸に体を震わせた。
人生を駆け打ち込んできた野球を汚され、愚弄された。
しかも今自分にとってはもっとも遠く、日々その心に渇望してやまないものを。
「馬鹿にするのもいい加減にしろよ!」
その切なる思いを嘲笑われたかのような不快感にカッと頭に血が上り、怒りに震える声で叫ぶと同時にメモと地図のコピーを握りつぶし投げ捨てた。
続けてグローブも頭上に振り上げたが、これは思いとどまりゆっくりと手をおろす。
そこにどんな悪意があろうとも道具自体に罪はない。野球人として道具を粗末に扱う事などできはしない。
(4/5)
「くそ……っ!」
苛つく気をどうする事もできず、しばらく躊躇したのち乱暴にグローブをその手にはめた。市販の既製品らしいそれは新品でまだ皮が固い。
体が覚え込んでいる習慣で親指の部分を掴んで軽く広げ、拳を打ち付けるとバン、バンと耳慣れた音が響く。それは少し哀しく耳に響いたが、心地良く懐かしい音と馴染みのある皮の感触はゆっくりと、確実に尾形の心を落ち着かせていった。
(こうして馴染ませて柔らかくして……そう、子供の頃からずっと……新しいグローブを手にする度に嬉しくてこうやってたっけな……)
バン……バンッ……
取り囲まれた全ての状況から逃げるように、尾形はただその音だけに心を預け暗い部屋で飽きもせずグローブに拳を打ち付け続けた。
――そして迎えた夜明け。
この朝届いた比嘉の訃報は尾形の心に確かな変化をもたらしていた。波立つ心を抑え立ち上がり、自らが投げ捨てた紙片を拾い上げると丁寧に皺を伸ばし改めて目を落とす。
(俺は昨日から何をしていた?ただ青くなり赤くなり……そうして何もしないでいるうちに比嘉は死んでしまった。
いや比嘉だけじゃない。井生も、永川も、田中も、長年チームを支えた大投手の佐々岡さんまでも……)
地図にオーバーラップして彼らの姿が浮かび上がる。これは現実だ。目を逸らし逃げても、ただじっと考え続けても、この現実は変わらない。
(……行ってみよう)
チームメイト達の哀しい結末に対して自分がどうにか出来たはずなどとおこがましい事は思わない。だが、もしかしたら出来たのかも知れない。今からでも出来るのかも知れない。何もせず後悔だけに苛まれる、こんな事だけはもうごめんだ。
(そうだ、俺は……カープのリードオフマンだ)
動くんだ。動かなければ何も始まらない。今年断絶されたその役割を今ここで果たそう。
必ず乗り越えてみせる。この膝の爆弾からも、首の爆弾からも、悪趣味な選抜からも。
(5/5)
2枚の地図を見比べ、慎重に目的地までの安全そうなルートを捻出し頭にたたき込む。潜伏した民家と両隣の家も家捜ししてみたが特に役に立ちそうな物はなく、支給された分だけの荷物を再びまとめた。
(結局武器は無しか。まあいい、誰にも会わなければいいんだ)
静かだが確かな決意を胸に民家を後にし30分ほど歩いた時、しかし尾形は待ち構えるかのように前方に立ちはだかる人影を認めた。
(しまったな……昨夜はあれほど気をつけていたのに)
一瞬心にそう思ったがこうなってはもう仕方がない。それまで己の行動を縛っていた絶対的不利な条件はかえって尾形をあっさりと開き直らせた。
自分には何もない。武器も、相手を懐柔する策も、逃げる足も。ただこの満足に動かない足で信じた事に向かって歩いていく事しかできない。
第一その人影は尾形が気づいた時から微動だにせずこちらを見ていた。今更逃げ隠れは無意味だ。遠くからでも目と目が合い、誰なのかも分かった。
土と血で汚れ所々穴が開いたユニフォームと冷たくこちらを見据えた目は凄味を発していたが、気の昂ぶっている今の尾形には意味をなさない。目を逸らさず15mほどの距離まで近づき足を止め、短く息を一つ吐くとゆっくり口を開いた。
「……緒方さん……」
【生存者残り34人】
乙です!!
がっちょんとかなこでWオガタ対決か?
がっちょんキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
って逃げてえええええええEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!
ががががっちょーーーーん!!
逃げてー超逃げてー!!!!
126 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/07/21(金) 08:02:54 ID:waWpqv5qO
浮上
ヤバイ!!佳紀ヤバイヨ!!逃げて!かなこに殺される〜〜〜〜!!
保守
一昨日東京ドームで白濱見て来たよ捕手。
48.「4の残像」
(1/7)
「…ふわぁぁぁぁ」
幾度目かの欠伸とともに、嶋重宜(55)は両腕を突き上げて背を伸ばした。
(しかし緊張感がないよなあ、まったく)
朝方の放送。だが、未だにその内容に実感がなかった。
嶋は、出発から今までの間、ほとんど何もせずに過ごしていた。
その間に、6人も死んだ。もしかしたら、この間にも犠牲者は更に増えているかもしれない。
ぐずぐずしてはしていられない。何か行動を起こさなくてはいけない……
………はずなのに、この長閑な雰囲気はどうだ。
ため息をついて視線を落とすと、嶋の隣では大竹寛(17)が昏々と眠り続けていた。
初めは緊張のあまり失神してしまったのだろうと思った。
しかし、意識を失った大竹が熟睡体制に入るまでにはそう時間はかからなかった。
あの悪夢のような放送を、いびきをBGMにして聞いていたのなんて自分くらいのものだろうと思う。
(でも、やっぱり、コイツは俺を殺そうとしたんだろうな)
プロ入りして4年も経つのに、幼さの抜ける気配のない後輩の寝顔から目を逸らして、二度三度と首を振った。
人殺し。そんな言葉とは一番縁遠そうな大竹が、失神したときにはその右手に短刀を握り締めていた。
指を開いて大竹の手からそれを引き剥がすと、嶋はすこし躊躇ってから鞘に入れて大竹のバッグに戻した。
(まったく、しっかりしろよ…こんなことだから、いつまでたってもメンタルが弱いなんて言われてるんだぞ)
一喜の死の恐怖に負けて人を殺そうとしてしまった、だがその緊張感に耐えかねて気絶してしまった、大竹の弱さ。
嶋はもう一度深く深くため息をついて、胡坐をかいたまま天を仰ぐ。
頭上を覆う梢の間から空が見えた。不思議なほどに静かだった。
(2/7)
放送で呼ばれた中には、新井と横山という名前はなかった。
連中がこんなところであっさり死ぬとは思わなかったが、取りあえずはほっとする。
(…さて)
さしあたって、何か行動を起こさねばならない。どうにかして彼らと合流する手立てを考えなくては。
いつまでもここに留まっていても埒があかない。
取りあえず、このまま大竹を放り出していくわけにはいかなかった。
「おい、大竹、そろそろ起きろよ」
ハリセンで二度、三度と小突いてみると、大竹がようやくモゾモゾと動き始めた。
「朝だぞー、起きろー」
我ながら緊迫感のない起こし方だとは思ったが、大竹の顔を見ているとどうにも気が抜けてしまうのでしようがない。
「ふわぁー……あ。あ、お早うございます。ってあれ?嶋さん、なんで俺の部屋にいるんですか?」
目をこすりながら身を起こした大竹が、きょとんとした顔をしている。
(やれやれ、コイツ、まだ脳まで起きてねえな)
「ここは寮じゃないんだぞ。わかるか?」
「あ、そうか。そうですね!忘れてた」
「大竹、お前ちょっと、覚えてることを順番追って話してみろよ」
「は、はい。ええと、起きたらユニフォーム着てて、変な部屋にいて殺し合いとか言われて…
一喜さんが死んで、怖くなって走り出して、隠れてたら嶋さんが来て…
殺される前に殺さなきゃって思って、それから…」
そこまで指を折って、大竹はぎくりとして嶋の顔を見た。
「で、俺を殺そうとして、それから?」
「うわぁぁぁぁぁ!」
― パンッ ―
ようやく自分の状況を思い出して大声を上げた大竹の頭を、嶋はハリセンで思い切り引っ叩いた。
(3/7)
「おお、結構いい音するなあ」
「…いて」
「っていうか大声出すな馬鹿!誰かに聞かれたらどうする?やっぱり今の状況わかってないだろ?」
「スミマセンッ!」
怒った後でハリセンもずいぶん大きな音だったと思ったが、大竹はその矛盾に気がついていないようだ。
「まあ、取りあえず地図出せよ。お前の寝てる間にあったこと説明するから。そうしたら今後のことを考えるぞ」
「今後って…」
「ここにずっと隠れているわけにもいかないだろう。何か状況を打開する方法を考えないと」
「俺も一緒に行動するんですか?」
「嫌なのかよ」
「え、だって俺、嶋さんのこと殺そうとして…」
戸惑う大竹のバッグから地図を出して、無理やり右手にペンを握らせる。
「そんな何時間も前のこと別にいいんだよ。もう忘れろ」
まだ不安はあった。大竹がまた自分のことを襲ってこないという保証はどこにもない。
気をつけていても、一緒にいれば隙だってたくさん出来てしまうだろう。
でもそれでも、一緒にいこうと決めた。危険だからといって、このまま大竹を放ってはおけない。
― 全員で生きて帰ろう ―
(これでいいんだよな、横山。きっとお前もそうしただろ、新井)
二人は“全員で帰ろう”と言った。もう、全員には6人足りない。
しかし諦めてはいけない。出来るだけ多くの“みんな”で帰るんだ。
だが、ここには大竹しかいない。つまり、嶋にとっての“みんな”とは、今は大竹と自分のことだ。
大竹が、ゆっくりとひとつ頷いた。大丈夫だ。
(4/7)
書き込みをした自分の地図と大竹の地図の向きを合わせて広げると、額をつき合わせるようにして覗き込んだ。
「ここの場所はわかるよな?。森に入ったばっかりのところ。斜面を登っていくと、この山だ」
「はい」
「で、6時に腕時計から放送が聞こえてきたんだけど」
「放送?」
「そう。時計にスピーカー機能がついてるらしいんだよ。で、監督の声が…」
― ガァァァ……ン! ―
嶋の言葉を遮るように突然銃声が響いた。嶋が急いで大竹の腕を引くと、バランスを崩して転倒する。
「え?何!?何の音ですか?!」
「急いで木の後ろに隠れろ!撃ってきたのは斜面の上からだ!」
何が起こったのかわからないまま起き上がった大竹の肩を無理やり押して、自分の後ろに隠すようにする。
大竹には見えなかった。だが嶋には見えた。
銃弾はもう少しで大竹の背中を掠めるような形で通り抜けると、枯れ枝を粉々に砕いて地面に落ちたのだ。
嶋は自分の体で大竹を庇うようにしながら、顔を斜面に向けたままじりじりと後ろに下がっていった。
(あいつか!)
その時、嶋の目が木の影に隠れる赤い何かを捉えた。額から汗が落ちる。
呼吸が肺まで届かず、喉のところでつかえているような苦しさに、息が詰まる。
一瞬でも目を放した隙にまた銃弾が飛んでくるような気がして、瞬きさえできない。
ゆっくりと後退して体が大きな杉の木が並んだところで、背中の大竹の気配がふと右に逸れた。
「嶋さんも早く隠れて!」
今度は大竹が嶋の腕を引く。
幹の裏に転がるようにして滑り込むと、視界の端でまた襲撃者の影が動くのが見えた。
(5/7)
ガサリと落ち葉を踏みしめるような音がした。
「嶋さん!」
「大竹、いいか動くなよ。俺が声掛けるまで絶対ここから出るな」
そう告げると、嶋はゆっくりと首をずらして上を見上げた。
視界の上の方で斜面を走って登っていく背中が少しだけ見えて、すぐに藪の中に消えていく。
(誰だ?二桁の背番号だったぞ。4…?)
襲撃者は場所を変えてまた攻撃してこようというのか、それとも逃げたのか?
嶋は首を引っ込めると、また杉の影に戻った。
「撃たれたんですか?俺たち、撃たれたんですよね…?」
「怪我したわけじゃないだろ?落ち着け、静かにしてろ!」
嶋は耳をそばだてて襲撃者の気配を聞き取ろうとしながら、「4」の文字の入った背中を思い出した。
(確かに4って見えたよな。でも尾形は一桁だから違うとして、14の澤崎さんも24の河内もいなくて…くそ、誰だ!?)
背番号と名前がとっさに出てこない。
そうだ地図だ、地図の裏にリストがあった。
いや、違う。そんなことは後でいいんだ。
今はあれが誰なのかが問題じゃなくて、そいつがまた撃ってくるかどうかが重要なんだ!
(くそ、俺まで動揺してどうするんだ!しっかりしろ!)
動転した嶋の頭の中で色々な考えが錯綜する。
だが、ここで自分が不安になってしまっては、折角気を持ち直した大竹がどうなるかわからない。
「いいか、落ち着けよ」
自分を落ち着かせるために、嶋はもう一度大竹に言葉を掛けた。
(6/7)
ずいぶんと長い時間が経過したような静寂があって腕時計を見ると、まだ十分と経っていなかった。
だが、これ以上は気持ちが持たない。意を決して嶋は立ち上がった。
「お前はここに居ろ」
「ええ?危ないですよ嶋さん!」
大竹の静止をよそに立ち上がると、嶋は先ほど自分たちが話し合っていた場所まで歩いていった。
山の斜面はそこから一気に急になっている。首を上げて襲撃者のいたであろう方向を見やった。
そこには“4”を背負った人の影はもう見当たらなかった。
(撃つな、撃つなよ…)
呟きながらゆっくりと斜面を登っていくと、稜線にいたる途中の木の根元に踏みにじられた跡をみつけた。
「ここに誰かがいたのか…」
這うようにして近くの地面を調べて、そこからさらに上っていく足跡を見つけた。
だがそれは辿っていけるほど鮮明なものではなかった。
ふと、先ほどまで嶋と大竹がいた場所を見おろしてみる。
木と木の間を縫って、一直線に隙間が開いていた。
狙い撃ちだったはずの銃弾があたらなかったのは、運がよかったとしか言いようがない。
(しかし何で奴は二発目を撃たなかったんだ?
俺には隠れる場所はなかったし、ここからならもう一度狙えたはずだ。
襲ってきた奴に何かあったのか、それとも…)
わずかに見えた襲撃者の姿の映像を思い出す。
最初に見上げた時は、ほとんど見えなかった。人だとわかったのは、そうだ、最初にアンダーシャツの赤い腕が見えたんだ。
次に、木の影に身を隠しながら見上げたときの背中の歪んだ4の文字。
だがその記憶はあまりに曖昧だった。多分二桁だった。それは間違いない。
もう一文字がついていたのは、4の前だったか、後ろだったか…
(あ、そうか。二桁の4って、40番台の背番号っていうのもありえるのか!)
そのことにようやく気がついて、嶋はまた地図の裏のリストを思い出そうとした。
(7/7)
「嶋さーん…」
斜面の下から、大竹の不安そうな声が聞こえてくる。
「おう。今、降りるからそこにいろよ」
答えながら、また自分たちがいた場所を見下ろす。
やはり、大竹をかばうような位置に立っていた嶋のことは、とても狙いやすかったはずだ。
ずっと顔をこちらに向けていたから、姿を見られるのがいやだったのだろうか?
だが、嶋を殺してしまえばそんなことは関係ない。
では、なぜあの襲撃者は、二発目の弾丸を撃たなかったのだろう?
重力に負けて斜面を転がり落ちそうになる重い体を支えながら、一歩一歩降りていく。
そのとき突然、嶋の頭にひとつの考えが閃いた。
(撃ったら俺に当たるから止めた…とか?)
初めの狙撃は、大竹の背中の真後ろを通っていった。
今までまったく気にならなかったが、それは“二人のうちどちらか”を狙って外れたわけではなかったのだとしたら。
杉の木まで戻ると、大竹が安堵の表情を見せる。
いや…おそらく、そうだ。
間違いない。
背番号X4、あるいは4Xの襲撃者は、この大竹寛を狙ったのだ。
【生存者 残34名】
おおお乙です!!!
◎長谷川
△高明
×仁部
ニベタンだったら泣ける!!
つーか俺のふくちんこの行方が気になる・・・
乙です!
>>137の旦那、天野という線も考えられますぜ!
大竹に含むところがありそうなのは大島とか?
とにかく職人さん乙です!
仁部の襲撃者も気になる…
苫米地、吉田かもしれないな・・・
>>140 1軍でてないwww
大島有力だなぁ・・・
理由は・・・ゲフンゲフン
でも大島の支給品って毒薬じゃなかったっけ?
誰かから銃奪ったっていう可能性もあるけど。
143 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/07/23(日) 13:41:49 ID:HVL3p6LzO
大島じゃない?大竹と同期入団でライバル視してるし。
保守
前作ってあのままだと新井さんと東出会わないよな。
死に際で良いから出会ってくれないかな。
前作の続きも気になるなあ…
49.「狂気への試練」(1/5)
「佳紀、か……」
緒方孝市(9)は手の中の首輪探知機を見てつぶやいた。
前後にはたった今自らが葬り去った若い二人の死体が転がり、硝煙の残り香もなお辺りに漂っている。
苦悩と共に壮絶な死闘を終え、半ば放心状態に陥りながらも事務的に確認した探知機の隅に現れた赤い点と“4”の数字。
それは新たなる使命を容赦なく緒方に突き付けていた。そして、それを見た瞬間からあらゆる感情を身の内に抑え、その心を決めた。
――『殺そう』
手榴弾による爆風と末永の放った弾丸とに左足太ももの肉がえぐられ、ユニフォームのズボンは赤く染め上げられている。動こうとした瞬間激痛が走り僅かに顔をしかめたが気力を奮い立たせ立ち上がった。
身につけていた以外の自らの荷物は粉砕されたため、末永のものだったと思われるデイバックを拾い上げ中身を確認し肩にかける。最後にゆっくりと二つの死体を交互に一瞥し、それきり振り返る事無く歩き出した。
足の痛みは一瞬にして遠退き、その顔は冷徹で無機質なものとなっていた。
赤い点の進行方向に回り込みMK23ソーコムピストルを持ち直すと、ほどなく尾形佳紀(4)の姿を視線が捉えた。
尾形の方でも早々にこちらに気付いたようだが、そのまま歩調を緩める事なく歩み寄ってくる。もしもその姿に動揺や怯え、若しくは抗戦してくる気配が見えれば即座に腕を上げ引き金を引いていただろう。
しかし不気味なほどに落ち着き、目を逸らさず歩いてくる尾形の姿は緒方の心に再び微かな波紋を呼び起こした。
(……迷うな。可哀想だが、こいつの足ではもう第一線での活躍は難しい。それならば今ここで)
ほんのわずかな心の隙をつくように、緒方の脳裏に今年前半の数々の試合が蘇る。
守備のお粗末さは目を覆わんばかりだったが、それを補って余りある打撃と走塁。これからのチームを引っ張っていく存在だと誰もがそう確信した今年の開幕ダッシュ。
自分の後継者が現れたか、と緒方自身も心強く目を細める思いだった。
――そう、あの致命的な怪我の再発さえなければ。
(2/5)
(怪我……)
体を使う仕事をしている以上怪我はつきものだ。そして同時にそれは選手にとって何よりも恐ろしいものだ。
緒方自身、不運な怪我に泣かされ続けた選手生活を送ってきた。その辛さは身に染みて知り過ぎるほど知っている。
『あの時のあの怪我さえなければ……』自身に対するそんな言葉をうんざりするほど聞き続けてきた。
(何を今更同情など。もう俺の手は汚れきっているじゃないか)
緒方の心に生じた微かな葛藤を余所に、一歩、また一歩と尾形は近づいてくる。見たところ丸腰だ。
ほんの少し腕をあげ、引き金にかけている指に力を入れるだけで何を労する事もなく全ては終わる。
この男を。今年前半の快進撃の主役を。申し分の無い素質と実力を備えた選手を。
――『あの怪我さえなければ』
誰が悪い訳でもない。起きた事はそれだけで全てだ。そんな言葉に意味はない。しかし。
(俺は這い上がってきた。そしてこいつも過去に選手としての死の淵から這い上がりプロまできた人間だ。再起不能とまで言われた所から)
至近距離まで来てやっと尾形が足を止めた。相変わらず丸腰のまま、特に何かをたくらんでいる様子もない。ただ全身に真っ直ぐな強さを纏っていた。
(だめだ、迷うな。ここでこいつを殺せなければ、俺は……)
「……緒方さん」
(迷うな!!)
しかしその己の心の声とは逆に、緒方の引き金にかけた指ははずれ腕は力なく垂れ下がった。
この時になって初めて緒方が手にしているものに気づいたように、尾形が軽く眉を上げる。二人の間にしばしの沈黙が流れた。
(……こいつならもう一度、きっと這い上がって来れる。今、俺が判断を下すにはまだ早い。復帰できればこれ以上心強い奴はいない。俺は、俺の役割としてそうするだけだ。これで家族に危害が及ぶような事はないはずだ)
「まだだ……。一度だけ、チャンスをやる」
緒方はそう口にすると拳銃を足下に置き、数歩あとずさり背を向け走り出した。
(3/5)
一歩踏み出すごとに肉をえぐられた左足に激痛が走る。体の痛みに思考を奪わせようとするように緒方は走り続けたが心の声はやまない。
(同情じゃない。誰もが認める選手だ。選択は間違っていない)
――井生を、栗原を、末永を、期待の若手を次々とその手にかけておきながら怪我人には情けか?
(……違う)
――同病相憐れむってやつか。いい気なものだな
(……違う)
――ならばなぜ、銃など与えた?ただ見逃せば良かっただけじゃないか?
(……違う!)
「……っつ……」
ついに足が悲鳴を上げ、背の低い茂みの陰に倒れるように転がり込む。周囲に誰の気配も無い事を確認すると空を仰ぎ、大きく息をついた。
(あいつがそれだけの選手なら、この状況からも抜け出せるはずだ。生き残れ。生き抜いてくれ佳紀。そして――)
痛いほど強く唇を噛み、茂みの葉を乱暴にむしり取り握り潰した。
(――そして、次こそは容赦しない。一度だけ……一度だけだ。運の強さだって選手の力の大事な要素には違いない。もしもう一度俺に会ったらそれがお前の運の尽きだ。必ず殺す)
――できるのか?
(できる)
――本当に?
(できる!……俺は鬼になるんだ。既に何人もの未来をこの手で奪ったんだ!)
――なれちゃいないじゃないか?佳紀を、見逃したじゃないか?
(違う、あいつは……)
繰り返される不毛な自問自答に疲れ果てがっくりと首をたれる。どう言い訳をしようと全てが都合の良い自己弁護なのは自ら分かり切っていた。
(4/5)
誰かを手にかける度に襲われる壮絶な痛みが蘇り胸をつく。
やはり自分は弱い人間だったのか。いやそもそも、人を殺せるのが強い人間なのか?
分からない。誰もが将来を嘱望された選手だった。一人として無駄な戦力などないはずだ。なのに、なぜ俺はそれを潰していくんだ。
(そうしなければ、いけないからだ。どんな痛みを心に感じようとそうしなければ……。なのに)
……なのに、なぜ迷うんだ。なぜ狂ってしまえないんだ。
「誰を殺せば俺は、狂う事ができるんだろうな……」
おそらく佳紀はその一人だった。しかし、それを乗り越える事ができなかった。
「誰を……」
その心に渦巻く悲壮な問いに相反するように森の中に差し込む木漏れ日は柔らかく、優しく緒方に降り注いでいた。
(5/5)
走り去った緒方を呆然と見送った後、尾形はその場に残された銃を拾い上げ不思議そうに眺めていた。
緒方と相見えた時には正直多少の覚悟を決めていた。その全身に刻まれた激しい戦いをしたのであろう痕跡、微動だにせずこちらを見据えた冷たい眼差しは確かな殺気を発していた。……はずだった。
――『まだだ』
(何が?)
――『一度だけチャンスをやる』
(なぜ?)
そう言った刹那、緒方の目に微かだが深い葛藤と悲しみが見えたのは気のせいだったのだろうか。
ほぼ確実に緒方は計画に“乗った”側の人間だ。しかしどうやら自分は見逃されたらしい。そしてこの手に残された銃。使うつもりはないが護身用としてはこれ以上ないほどありがたい。
(緒方さん、何を言いたかったんですか?そして……あなたはいったい何を背負っているんですか)
この異常な状況の下、様々な人間が様々な思いを胸に動いている。人の心の内は分からない。ただ恐らく、誰もが苦しんでいる。こんな事はやはり終わらせなければならない。
(だから俺は、俺のできる事をします。次にもし会う時には……何かが少しでも良い方向に向かっているように。だから、それまでどうか――)
拳銃を腰のベルトに差すと、緒方の走り去った方向に深々と一礼した。
(――どうか、早まった事をしないでください。一緒に帰りましょう。あなたは俺の目標なんです)
顔を上げると森は何事も無かったかのように木漏れ日をたたえ鳥の声が辺りを包んでいた。
二人のオガタの思いは決して交錯する事無く進んでいく。
【生存者 残34名】
職人さん乙
再び出逢った時が見ものだな
がっちょんよかった…がんがれ
職人様も乙です
うーん
155 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/07/26(水) 06:14:20 ID:9v18OVCQO
職人さん乙です!かなことがっちょんがどうなっていくか…
職人さん乙すぎる!!
泣けてきた
hoshu
保守します
捕手します
hosyu
保守
162 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/07/31(月) 01:31:39 ID:DSZln3qA0
agge
保守
ほ
も
は
し
「優しい男」(1/2)
「山崎さんが探してましたよ、山内さん」
名前を呼ぶ声にゆっくりと振り向くと、部屋の入口に幹英が立っていた。
「大丈夫ですよ、監督たちにはバレてません。
夜中にどこかの家で電気がついたらヤバかったでしょうけど、
さすがにそんな目立つことをするような馬鹿はいなかったみたいだ」
「お前、俺が何をしたか知って…!?」
「隠し事が下手なんですよ。山内さんは昔から人が良すぎる。気をつけたほうがいい」
電気・水道といったライフラインを停止して、選手たちが一箇所に長期潜伏できないように…
だがその役割を首脳陣から任された山内泰幸は、密かにその命令を無視していた。
朝になってから、そのことが本当にばれていないかと不安になった山内は、
放送が終わり本部の様子が落ち着いた頃合を見計らって学校を抜け出したのだ。
近くの民家の台所で水道の蛇口を捻ると、ステンレスの流し台に水滴が跳ねる。
幹英が現れたのは、それを確認して山内がほっと一つ息をついた後だった。
「焼け石に水ですよ、そんなことしても」
「わかってる。でもせめて…」
「乾きに苦しむ選手が出ないように、ですか。
もっともその恩恵に預かれるのは市街地に潜伏している一握りの奴だけですけどね」
「……だからわかってるんだ、そんなことは!」
思わず声を荒げていた。
家族のことを思ったとき、山内にはこの殺人ゲームの運営者になる他の道は残されていなかった。
計画に荷担することを断れば、間違いなく自分は殺されていただろう。
…一旦そう決めたのだから、そこで自分のため・家族のためと腹をくくってしまえば楽だった。
だが、それができる山内ではなかった。
仲間たちがこんな理不尽な殺し合いに巻き込まれているのを、見ているだけというのは辛すぎた。
(2/2)
「…俺は野球が、カープが好きなんだ」
次々に本部に入ってきた死者の名前を聞いた時の、まるで自分が撃たれたような胸の痛み。
広島以外でプレーをすることはできないとユニフォームを脱いだときに、
自分のできるだけのことを、このチームのためにするのだと誓ったはずなのに、何もできない。
やはりこんな計画、命をはってでも止めるべきだったと涙が流れた。
だが、そうするとすぐに家族の顔が頭に浮かんでしまう。
山内は、そんな己の弱さが情けなかった。
仲間の為に何かをしたくても、こんなことしか出来ない非力さがもどかしかった。
少しの静寂のあとで、幹英がまた声をかける。
「山崎さんが、探してました。例の準備があるんじゃないですか」
「ああ、すぐに行く」
のろのろと歩き出した山内の肩が、幹英と並んだところで声をかける。
「この事は…」
「大丈夫っていったじゃないですか。誰にもいいませんよ」
「なあ、幹英。お前、何を考えている?」
山内には、幹英の心が読めない。
この男は自分と違って腹をくくって運営に荷担しているのか…いや、
「そうですね…色々なことを、です」
いったい何を企んでいるというのだろう。
山内がその家を出て行くのを待って、幹英はそのまま台所に歩み行って流し台に目を落とした。
(俺もですよ、山内さん。俺もこのカープが…野球が好き“でした”)
― カープが好きなんだ ―
銀のステンレスの上に残る水滴は、そう言った山内の儚い優しさの形だった。
【生存者 残り34名】
章番号は50です。
職人さん乙です!
って山内…バレませんように。
職人さん乙!!
山内せつねぇよお
新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
職人さん乙!!!
幹英好きでしたって過去形なのか…
ほ
し
の
の
め
星野飲め?
星野の目?
(T^ω^)ボクの登場はいつになるんだぉ?www
ほす
そういえば、福地とか福井とかまだ出てないよな。
福井が最凶のマーダーだったら笑っちゃいそう
福井がマーダーだとなにやっても笑いそうでwww
187 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/08/07(月) 10:00:51 ID:fjwX9NNQ0
1
ほしゅっとく
ほしゅ
捕手
ほし
絶対捕手
193 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/08/10(木) 13:17:52 ID:6lCRjJhBO
達川 水沼 西山 瀬戸 山中 植田 倉 石原 鈴衛 谷繁
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
_ /__C____ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.|
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
保守しとく
保守
197 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/08/11(金) 20:58:21 ID:u7jyejaXO
去年までいた田村選手、サイコーでした!
保守
保守
保守
保守
202 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/08/16(水) 10:06:25 ID:W4JwAS730
山崎ヲタ氏ね
ほも
保守
保守
捕手
ほす
208 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/08/22(火) 14:00:28 ID:uVd/PRnm0
補習
保守するんだよぉおおおおおおおお
☆ゅ
ここの保管庫さんは凄いな。
とりあえず比嘉を待ち受けにしてみます。
保守するお
213 :
ほかんこ:2006/08/24(木) 21:34:10 ID:FBZaxYiR0
>>211 コイバットさんの写真とかが使えるんで、結構重宝してます。
俺あんな写真撮れないし。
>>213 おお、保管庫さんいつもおつです。
今後も色々期待してますよー
とりあえずあげときます。
保守 ヨコヤマンとあれいさんが気になるお
保守
鈴 衛
捕
手
1
219 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/08/29(火) 21:54:45 ID:eBDYMHMW0
まもる
保守
保 守
wktkしながら保守
223 :
【大吉】 :2006/09/01(金) 01:33:29 ID:vGW4fMRxO
今月のこのスレの運勢
『平凡なフライを掴み取るために』(1/9)
空に白いボールが上がった。
平凡なフライ、暑い日差しを手で遮りながら落下地点を確認する。
少し後ろに下がる。そして、左手を伸ばす。
ふわりとボールが落ちてくる。赤い縫い目が見える。ほら、ボールはまっすぐグローブの中へ入…
甲斐雅人(57)はフライを捕球する寸前で目が覚めた。
霞がかった瞳で見えたのは、茶色い煤けた天井に張ってある蜘蛛の巣。
まだ目覚めない頭でゆっくりと起き上がってみると自分が寝そべっていた隣に誰かが座っている。
誰だろう、と掛けられた布団を体の下の方にやりながら向き直った。
「大丈夫? どこか痛いところとかない?」
いきなり話しかけられ、甲斐は一旦考えた。誰だったろうか、この声は。
瞼をもう2、3度右手の甲でこすると、目の前の霞が段々と晴れていく。
見えてきた姿に、ああ、と思い出した。
「…小山田、さん。はよございます…。」
「おはよう。うん…元気そうで何よりだよ。ご飯、もう食べた?」
甲斐の目の前の男―――小山田保裕(11)は早口でそう言うと、ほっと息を吐き出した。
(2/9)
目覚めの後、『朝ご飯作ったから』と言って部屋を出て行く小山田を見ながら、甲斐は段々と記憶を呼び戻していた。
突然告げられた殺し合いの説明から、木村一喜の死、そして―――『林の中』での出来事。
今更思い出してみると、何もかもが嘘のように感じられてしまう。甲斐はそっと目を閉じた。
(そう、今からでも遅くないから、夢であって欲しい。)
心の中でそう呟き、瞼を開く。
しかし先ほどまでの景色は一変することなく、ただ煤けた天井には蜘蛛の巣が張ってあり、扉は開け放たれたままだ。
甲斐は左手を見た。さっきまでグローブをはめていた手は何事も無かったかのように空気を掴んでいる。
ひっくり返してみると爪と肌の間に小さな木屑や砂が混じっているのが見えた。
短く甲斐は息を吐くと、開けられたままの扉を見つめた。
先日の夜、甲斐は浜辺近くの林で『死体』と化した井生崇光と出会った。
軽い混乱状態にあった甲斐にとっては余りにもそれは悪い意味で衝撃的な出会いだった。
目を閉じれば、今にもまざまざと思い出せる。黒く乾燥したカープのユニフォームにつけられた背番号64。
少なくとも2日前までは共に同じグラウンドで泣き、怒り、悲しみ、そして笑っていた『64』。
甲斐は左手を握り締めた。何故、あの人は死んだのか。いくら問いかけようとも答えなど出ないことは分かっている。
もう一度目を閉じ、深呼吸をした。瞼の裏にはまだ『あの』姿の64が映っている。
血の気が失せ、もう二度と動かない、『あの』姿の―――。
(3/9)
「甲斐?」
はっと目を開く。いつの間にか小山田が不安げに顔を覗き込んでいた。
「何か、凄い顔してたけどどっか痛いの?」
静かに小山田が話しかける。甲斐は肩の力を抜くと、いやと返事を返した。
「いや…考え事してただけです。」
「そう? どっか痛いならすぐ言ってね。出来るだけ何とかするから。」
小山田はまだ不安げな表情のまま笑いかけると、側に置いたおぼんを甲斐に手渡した。
不思議に思いながら受け取ると、若干ひびの入った椀から湯気が見える。
数回瞬きをした後に甲斐はお粥状の物と橙色の丸い物がそれぞれ椀と小鉢に入っていることに気付いた。
「……あの、これ。」
あぁ、と今度は小山田が思い出したように付け足す。
「パン粥…って言うほどのものじゃないけどそんな感じの奴と、この家にあった金柑の砂糖漬け。
ちゃんと毒見して、お腹壊さないって言うのは自分で実験したよ。それにあんまり素っ気無いのもあれかと思って。」
甲斐はパン粥と小山田を見比べる。小山田は首を傾げた後、自分は食べたと話した。
そういえば、と小山田の言葉を聞き、甲斐は部屋の中を見回した。
そういえばこの部屋には見覚えがひとつもない。
蜘蛛の巣がかかった天井も、薄汚れた掛け布団も、ひびの入った椀も、見た記憶がない。
思い出せる範囲での記憶は結局あの林の中で眠れないままとんでもない放送を聞いて、移動を始めたぐらいだ。
林を出て、道を進んでいって、開けたと思ったらそこは港で…。
「…あのう、俺なんでここに…。」
記憶が途切れたところで小山田に話しかける。パン粥はまだ湯気を出している。
小山田は鼻の下に指をやり、2回頬を親指でなぞった。
「うん…船小屋みたいな場所で何か、網に引っかかって倒れてたんだけど…」
「…網に。」
「うん、網に。」
甲斐はもう少し小山田に話を聞いた。
(4/9)
そのところによると、自分は港に来た後、この家近くの船小屋らしき場所に入って行き、網に足を絡めて倒れた。
たまたまその自分が倒れた音をこの家に居た小山田が聞きつけ、倒れたまま動かない自分に驚いて、家に担ぎ込んだ。
もしかすればどこか打ち所が悪かったかも知れないと不安になりながら、ずっと眠っている自分の傍らで看ていた。
だから目が覚めたときはほっとした、と少し駆け足な喋りで小山田は甲斐に説明した。
まったくその記憶がないと言うことは、と甲斐は思った。気絶していたのだろう。
「でも本当によかったよ。久々に人に逢えたし…こうやって話も出来たし。」
俺もよかったです、と言いかけてまた甲斐は考えた。
「久々に、ですか?」
「うん。俺勘違いして黒田さん待ちそびれちゃったし、それにずっとこの家に居たんだけど…誰も来なくて。」
苦笑いを浮かべた小山田に、甲斐はもう一度話を聞いた。
自分の次に出てくる黒田を待つべく、小山田は待っていた。
地図を見ると学校を中心に半径50mほどだと思い、そのぐらいの場所で隠れていた。
が、隣の人物の顔もよく見えない真夜中、50m先に人物が現れたかどうかが見えず、小山田は困り果てた。
そこでもう少し近づいてみようと立ち上がった時、それは起こった。
首輪が突然鳴り出したのだ。出発直前に聞いたあの緊急音を再び小山田は耳にした。
当然、驚く。自分は思っていたよりもずっと学校の近くに居たことに気付き、慌ててその場を離れた。
そして気付けば10分以上経っていて、黒田はどこかに行ってしまい、他の選手たちも自分が来た道とは別の方向に行くか走り去るかして
話し掛けるには程遠くなってしまった。
しばらくその場に留まっていた小山田だったが、その後銃声が鳴り、誰か怪我をしていないか心配になり、その方向に行こうと決意。
しかし地図を見なかったせいか迷子になり、結果としてこの家に辿り着いた…との事だった。
(5/9)
「…凄いですね。」
甲斐はそれだけ言うと、苦笑いをしたままの小山田を見た。
「うん、この年で迷子になるとは…思わなかったね。」
あ、と小山田が言い、甲斐はその視線の先にあったパン粥を見る。
冷めないうちに食べた方がいいとの小山田の言葉に頷きながら、スプーンを手に取った。
さっきよりかは湯気は出ていないが、それでも微かな匂いは鼻に届く。
いただきますと口にし、甲斐は椀を持ち上げ、スプーンで中身をすくい上げた。
どろりとした液体はところどころ茶色がかっている。パンの外側の部分だろうか。
食べる。程よい塩味が水とパンに混ざって…。
…それほど美味しくはない。パンと塩水の味がする。
それでも空腹な甲斐にとっては途轍もなく嬉しい事だった。このパン粥も、小山田の心遣いも。
「ウマいっす。」
甲斐が笑いかける。心からの笑顔。
それに答えるかのように小山田も笑って見せた。
(6/9)
ご馳走様でした、と甲斐が空になった椀をこれまた空になった小鉢の隣に置く。
「いや、嬉しいっす。小山田さんに逢えて、飯まで作って貰って。」
「こっちこそ。やっぱりこんな状況だけど笑えるっていいなー、って思ったよ。」
普段のように饒舌になる小山田。甲斐はおぼんを片付ける小山田の後ろについて、部屋から出ることにした。
部屋を出るとすぐに階段があり、野球選手2人分の体重を支えられるのか不安なようにギシギシと音を立てる。
そして廊下につくと、小山田は迷わず左手の方向へ進んだ。
その行き止まりには台所があり、東窓なのか朝日が差し込んでいて、甲斐の目に埃かぶったダイニングテーブルが見えた。
シンクの中に小山田が椀と小鉢を置き、テーブルに着く。
甲斐は手招きする小山田に答えるように向かい合う席に座った。
「さっきは、ご馳走様でした。」
「いやいや…。うん、無事で何よりだよ。」
そっと小山田が言うと会話が途切れた。その間に甲斐はちらちらと辺りを見渡す。
小山田の後ろには古びた冷蔵庫があり、横には不自然に開いたスペースがある。電子レンジでも置いていたのだろうか。
このように生活感がところどころ抜けている部分が無人島と呼ぶに値する空気を作り出しているような気がする。
(7/9)
「なぁ、甲斐。」
小山田が話しかける。さっきの晴れやかな表情は消え、またどこか不安そうなものになっている。
思考を別のところに働かせていた甲斐は反応が一瞬遅れた。
「何ですか?」
しかしそれを気にすることなく、小山田が続ける。
「あいつら…ヨコとか新井とか、嶋とかカサとか、あの辺見てないか?」
あの辺。甲斐は考えた。
いつも仲がよく、小さな嫌がらせをしては嫌がらせで返して、笑っていた輪のことを思い出した。
「…小山田さんと同じ年の人たちですか?」
「うん、あいつらなんか凄い怒ってる奴とか顔青い奴とかなんか、その、こう突っ走る奴らだから、凄い不安で。」
口調が早まる。よほど心配していると甲斐は受け取った。
いいな新井さん達、こんなに心配してくれる人が居て―――甲斐は小山田達の友情に少しだけ顔がほころぶ。
「見てないですけど、」
一旦そこで言葉を切ると、思っていた通りに小山田が溜息をついた。
「…でも、あの人たちならきっと大丈夫です。新井さんと横山さん、絶対みんなで生きて帰るって言ってましたから。」
「えっ?」
ぽかんと小山田の口が開く。言った後に甲斐は思い出した。
「あのー、実は2人が出発する時、絶対にみんなで生きて帰るって言って…」
小山田の顔がどんどん青くなっていく、かと思いきや今度は赤くなる。
あれ、と甲斐が思った時、小山田が不意にテーブルに突っ伏した。
「あのバカ…何も出発する時に言わなくても…。」
ぶつぶつと小山田が呟く。甲斐が耳を立てると、どうやらすでに走り出した2人にショックを受けているらしい。
(8/9)
「でも…あれですよ。2人の言葉には励まされましたよ。」
慌てて甲斐がフォローを入れる。小山田は顔だけ甲斐に向けた。
「うん、それは分かるけど…どうせあの2人のことだから、大声で叫んだんだろ?」
「正解です。」
「やっぱり…。」
あの2人、どう考えても天然だからなぁ…との溜息交じりの台詞が聞こえ、甲斐は苦笑いを浮かべた。
「まぁ…あいつらだから出来たっていうか、したんだろうな。そんな事。」
小山田が顔を上げる。どこか寂しげながらも満足そうな表情。
「そうですね。だからきっと、やってくれますよ。」
みんなで生きて帰るってこと、と甲斐が呟く。
そしてまた台所に静けさが戻り、朝日が大分昇りつつあるのが見えた。
「…俺、ヨコと新井に逢いに行く。」
ぽつりと小山田が呟く。その目は太陽を見つめたまま。
甲斐はテーブルに肘をつき、黙って小山田の口を見ていた。
「2人に逢って、どうにかして残ったみんなでこの島を出る。」
出る、と甲斐が繰り返す。出たい、ではなくて、出る。
その時甲斐の脳裏には『64』と放送の言葉が浮かんだ。
黒ずんだ『64』とすでに6人が死んでいると言う、『あの』言葉。
(もうみんなは『みんな』じゃ無くなった。…それでも俺は、『みんな』で、野球がしたい。
生きている奴の傲慢かもしれないけど、俺は『みんな』と野球がしたい。)
微笑む小山田を見て、甲斐は不意に夢を思い出した。
平凡なフライを掴み取る、さっき見た夢を―――。
(9/9)
「ヒーローっすね。横山さん、新井さん、嶋さん、森笠さん、小山田さんでちょうど5人だし。」
「ゴレンジャー?」
思わず甲斐の脳裏にゴレンジャーの格好をした5人が浮かび、吹き出す。小山田は不思議そうに甲斐を見つめた。
「っていうか福井も同じ年なんだけど…」
思わぬ突っ込みに甲斐の微笑みが凍る。
「…あれ、俺言いませんでしたっけ。」
「何だよその間。それに言ってない。」
決まりが悪そうに甲斐が笑う。小山田は不服そうに口先を尖らせた。
「……ま、いいんじゃないですか。俺も2人に逢いたいし。」
苦笑いをようやく普通の表情に戻せるまでの時間が経ち、甲斐は小山田に向かってそう呟く。
「え、ついてくるの?」
「ダメですか。」
「荷物持ちな。」
「後輩こき使わないでくださいよ。」
ぽんぽんと交わした会話がやけに面白く、甲斐と小山田はにやりと笑いあう。
そして小山田は思い出したように顔を上げると、甲斐の後ろの瓶を手に取った。
「ならさ、これ持っていこうよ。美味しかったでしょ、これ。」
金柑の砂糖漬けの入った瓶を持った小山田に、甲斐は笑い返す。
でもしばらくはこの優しい空気にしばらく浸っていたい。甲斐は笑いながら、そう思った。
平凡なフライをきちんと掴み取るために、まずは歩き始めようと。
薄く差し込んでくる朝日に包まれながら、甲斐は小山田と共に新井と横山を探すことに決めた。
【生存者 残り34名】
甲斐とおやまんキター!職人さん乙です!51年会、個性的でいいなw
相変わらず同級生軍団はキャラが濃くてイイ(・∀・)!
職人さんGJ!
待ちわびてター!!!!!
おやまんが毒で甲斐を殺しちまうんじゃないかとヒヤヒヤしてたwwwwwwww
236 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/02(土) 18:41:25 ID:ttfQvelH0
レベルたかいな。
キテター!
職人さん乙です
職人さんガンガレ
エース黒田のこれからが気になる保守
あと未登場は天野と玉山と福井と石原ですね。
石原は倉オタに殺されるんだろうか。
福井がどんな形でてくるのか・・・
すでに死んでたら、それはそれで福井らしいw
福井がバーサーカーなら対抗馬は・・・?
やはり同級生だろう
狙い絞って保守
245 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/05(火) 20:05:41 ID:Qol3lbkL0
捕手
記録より記憶』(1/2)
「なんでこんなことに…」
福井敬治(38)は一人で考え込んでいた。
巨人から戦力外通告を受け、この広島のテストに通り入団。
そんな境遇ながらも持ち前の明るさを武器に周りと馴染み、
ベンチでは誰よりも声をあげてチームを盛り上げた。
その雰囲気はまるで生え抜きの選手のようだった。
「今年は大変だったけど楽しかったなあ」
実際に巨人での最後の年の一軍の出場試合数はたったの13。
それが今年は出場試合数だけでも73になった。
野球を続けられるだけでも嬉しかったのに。
さらには交流戦でのホークス戦でスタメン出場。
あの杉内からホームランを打った。
「活躍したのはあの日だけかな?」
それでも広島が拾ってくれなければあの喜びは味わえなかった。
本当に自分を支えてくれた人たちに感謝した一年だった。
それがまさかこんなことになるなんて…
なんどもなんども考えても結局今のことを考えてしまい
気持ちが落ち込んでくる。
(2/2)
みんなは無事だろうか。
既に死んでいる仲間がいることはわかっていても願わずにはいられなかった。
出発地点を出て行くときにあんなことを言っていた新井や横山は大丈夫だろうか。
新井、横山、嶋、小山田、森笠は全員同級生ということもあり、
新しく入ってきた自分をよくしてくれた。
あいつらなら絶対にこんな下らないゲームには参加していないはずだ。
なんの根拠もないことだったが福井はそう信じていた。
「あいつらに会いたい。でも…」
動くことが怖かった。
何度も聞こえる銃声が気持ちを萎えさせる。
「新井なら気持ちを強く持てって言われそうだな」
思い出して思わず笑いそうになる。
「会いたいなあ」
自分の鞄から水を取り出して一口飲む。自分の気持ちを奮い立たせるために。
彼らと会ってこのゲームをぶっ壊すために。
自分が何の役に立てるかはわからない
でもみんなを盛り上げることくらいならきっと出来る。
暗くなった奴を励ますくらいなら出来る。
そして自分の“武器”を確認する。
「でもこれって絶対武器じゃねぇよな」
入っているのは竹笊(ざる)、竹魚篭(びく)、てぬぐい。
そしてひょっとこのお面というどじょうすくいセットだった。
【生存者 残り34名】
フルジャンプキター
シリアスだと思ったら支給武器で吹いたwww
職人さんGJ!
福井wwwww
ある意味福井らしい武器だな…
250 :
リレー版職人:2006/09/07(木) 11:40:01 ID:jY5Tid+90
ちょっと待った。
どちらさんですか??
職人用の掲示板では見たことないし、
うちはだいたい出来上がったものをそこのエピ投稿スレに書き込んで、
細かい修正後ここに書き込むという手順なんですが。
参加したいのであればまずそこで挨拶をくれないと…
ちなみに、福井はある職人さんが職人用の掲示板にはエピを投下済みです。
展開の変更などもあったらしく、現在停滞中ですが。
…って言っても、参加当初俺トリップというものを知らなくて
つけずに参加してたからこういう状況になるとどっちが嘘やら分からない…
まぁ、そのうち他の職人さんから書き込みがあると思われるので。
(最近職人用掲示板すら流れ止まってますが)
間が空いて申し訳ない気持ちはありますが、こういう事をやられると…
>>250 その書き方は少しきつくないか?
このスレと前スレとまとめサイト確認してきたんだが、
「新規職人希望者は掲示板へ顔を出せ」なんて事、どこにも書いてなかったぞ。
職人希望者向けのテンプレとかも>1-10に置いた方がいいかもしれんね。
前スレでこのリレーを立ち上げる話をしているときには誘導があったのですが
現行スレか保管庫さんにもそのことに関する連絡方法を書いておくべきでした
うっかりしてました…
皆さんにご面倒をお掛けして本当に申し訳ない
>>◆AoT8KYCnWo 氏
鯉バト05のリレー版に職人として参加しているものです
よかったら職人打合わせ板の方に参加していただけないでしょうか?
そちらで今後の展開・地図等に関する話し合いを行っています
打合わせ板の場所をご連絡したいので、目欄までお願いします
お手数をお掛けして申し訳ありません
>>職人各氏
打合わせ板までお願いします
事務連絡に使ってスミマセン
リレーは大変だね。職人さんガンガレ
知らなかったとはいえご迷惑をかけてしまい申し訳ありません
このような事態になってしまった今は、以前のように
一読者に戻り職人さん達の作品を楽しみにしたいと思います
◆yUPNqG..6A氏、わざわざ丁寧にありがとうございます
お騒がせいたしました
保守
捕手
257 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/09(土) 12:01:10 ID:6VI+d6lC0
ほしゅ
258 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/10(日) 00:04:49 ID:te8/0cnY0
捕手
ぃぉぅ捕手記念日
捕
手
hosyu
262 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/11(月) 19:49:46 ID:S37Gl3c00
保守
ho
shu
保守
266 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/14(木) 20:58:30 ID:AnldJCv30
捕手
白濱。
268 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/15(金) 17:18:37 ID:rk3w0IEp0
末永
269 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/15(金) 17:39:55 ID:F8AwPWA+O
観客が少ないダサダサカープは野球人気低迷に拍車をかけている。よって、朝鮮リーグに加盟して下さい。セ・リーグはもとより日本球会には必要有りません。
(=゚ω゚)ノぃぉぅユーティリティー捕手
連敗脱出祈願保守
ほしゅ
273 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/18(月) 19:59:21 ID:sPWvuyW30
捕手
保守
ホモな選手
276 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/19(火) 22:26:54 ID:7Cm9jCcS0
ケロイドロイアル(笑
新井・横山組ガンガレ保守
278 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/20(水) 21:06:29 ID:6oXJ6MT60
原爆ロワイヤル
保守
ほすほすほすほす
281 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/23(土) 00:12:05 ID:JusZEkB90
ケロイドロイアル(笑
282 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/23(土) 08:00:16 ID:XSHSytAK0
放射能保守
荒らしは無視で捕手
このスレ荒らしてどうすんだよwwwwイミワカンネwwwwwww
こんなとこまで…珍ヲタ(失笑)
286 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/25(月) 00:52:31 ID:0WXe/XGw0
ケロイド保守
>>◆yUPNqG..6A氏
新規職人希望でメールさせて頂きました
お暇な時にでもご確認頂ければ幸いです
>>スレ住民の皆さま
個人的な事務連絡に使って申し訳ありません
新規職人さんキタ――――(゚∀゚)―――!!!
みんなガンガレ保守
289 :
職人より:2006/09/26(火) 06:56:09 ID:ODeb3amn0
リレー立ち上げ時から今までの間、職人参加を希望する方がなかったので、
我々の中でこのメンバーでいくものだという思い込みが出来てしまっていました
この件に関して、本当に申し訳ないです
現在リレー中の鯉バト2005は、職人専用板で打合せを行いながら進めています
話し合っている目的は、主に
・時間軸の整合性をあわせる
・登場選手のダブりによる没稿(及びそれを書くために要した時間のロス)を防ぐ
以上の二点で、内容や展開などは基本的に各職人が好き勝手に書いています
確かに打合せ板を経由しなくてもリレーを続けていくことは出来るのですが、
上記の利点から、職人さんは出来るだけ打合せに参加してもらえないでしょうか
新たにリレーの書き手として参加してくださる方は大歓迎です
その際よろしければ、目欄までご連絡くださいますようお願いします
>>◆AoT8KYCnWo 氏
今回の件でご面倒をお掛けしました
もし可能ならば今後も書き手としてリレーに参加していただけませんでしょうか
勝手なお願いとは承知の上で、いつでもご連絡お待ちしています
>>保管庫氏
参加希望職人の方は打合せ板の案内を送りたいという旨と、
目欄連絡先をどこかに載せておいていただけると助かります
>>287氏
確認しました
案内メール送りますので少々お待ちを
53.「Restart」(1/5)
倉が目を明けた時、森笠はまだ俯いていた。
長い長い祈り。
どれだけ祈っても足りるということはなかった。
彼らの目の前には佐々岡と永川の身体が横たわっている。
死んでいた。
「どうして、こんな……」
森笠の声が震えている。
どうしてだろうなと、倉が呟く。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
深夜の銃声の動揺からようやく落ち着いた矢先に放送があった。
そこからもう一度冷静さを取り戻すためには、更に少しの時間を要した。
行ってみよう。あの銃声で、もしかしたら、誰か。
その倉の予想は、最悪の形で的中していた。
夜中に聞いた音の方角へ、記憶を頼りに山を登った二人は、すぐに無残な死体を見つけた。
(2/5)
「…倉さんは、これでもまだ信じられますか」
「信じる?」
地面に座り込んだ森笠が、膝の上で拳を硬く握り締めている。
「これだけ死んで、殺されて、まだ信じられますか?みんなのことを」
誰かが死んだということは、誰かが殺したということだ。
そしてその誰かは、自分たちのチームメートと呼ばれる人間。
「俺は信じるよ」
「どうしてですか?」
「確かに佐々岡さんも永川も死んでるんだよな…銃声も聞いたし。
でも、信じるしかないだろ?俺たち、仲間を信じて野球をしてきたじゃないか。
それが信じられなくなったら、終わりだろう?」
「じゃあ、俺は終わりですね」
森笠がゆっくりと立ち上がる。
ずっと膝をついていたので、ユニフォームが土に汚れている。
拳は握り締めたまま、そして顔は涙でボロボロだ。
「だって俺、自分が信じられませんから」
「森笠?」
ゴメンな新井。横山、俺、やっぱ駄目だわ。
「倉さんに黙っていたことがあるんです…俺、福地さんを見捨ててきました」
(3/5)
何度か、外野のレギュラーの椅子が見えかけたことがある。
ああ手が届く。
そう思った時に、いつも調子を落とした。怪我をした。
あとほんの少し。指先が触れかけた瞬間にするりと逃げた。
いったい何が足りないんだと自問した。
緒方・前田・金本…先輩たちに届かなかったもの。
嶋にはあって、自分にはなかったもの。
「長谷川と合流できなかったというのは嘘です。
話しかけると、あいつは銃を向けてきました。俺を撃とうとした。
それを、福地さんが身体をはって止めてくれました。
福地さんは俺に逃げろって…そう言われて、俺は本当に逃げました。
すぐに後ろから銃声と福地さんの悲鳴が聞こた。
でも、俺は戻りませんでした。福地さんを、見捨ててきました。
チームメートを、お世話になった先輩を見殺しにしたんです。俺は……」
一晩中ずっと胸を塞いでいたものを、言葉にして嗚咽と共に吐き出した。
倉に言葉を挟む間もあたえずに、一気にまくしたてる。
二人の死体を見つけたとき、散々泣いた。
それでもまだ涙が止まらない。
「俺は、自分なんか信じられません………!!」
(嶋だったら、きっと逃げなかった。緒方さんや前田さんも…)
いや、その前にきっと、銃なんかに怯まないで、怒鳴り飛ばして、殴り倒して。
こんな状況になって改めて突きつけられた、自分に足りないものたった一つ。
どんな時にも逃げ出さないで、ただ向き合って乗り越えていくための力。
膝のあたりから、もう一度地面に崩れ落ちそうになるのを必死で耐えた。
それだけで精一杯だった。
(4/5)
「…放送」
森笠の言葉が途切れるのを待って、倉がポツリと口を開いた。
「44番福地って。お前、聞こえたか?」
「いえ」
「6人死んだって聞いたとき嘘だと思いたかった。
でも、本当に佐々岡さんも永川も死んでた…だからあの内容は本当だったんだ」
森笠と倉のすぐ脇で、佐々岡と永川の身体が静かに現実を突きつけていた。
「だから死んでなんかいないんだ。生きてるんだよ、あいつは」
「福地さん…」
「だから、誰を信じられなくてもいいから、福地のことだけは信じてやれよ」
ああ、そうだ。
こんな糞ゲームの中で、自分の命を救ってくれた人がいる。
無条件に信頼できる人が、まだどこかで生きている。
自分たち同級生が馬鹿をやった時、あるいは度を越したいたずらや何か。
いつも一緒に笑ってくれた一つ上の穏やかな先輩が、二人。
一人には命を救われて、一人にはどん底から救われた。
(面倒かけてばっかりだ……)
腫れ上がった目を閉じて、森笠は深く息を吸い込んだ。
(5/5)
「スミマセン。もう、大丈夫です」
頭を下げた。
ゆっくりと姿勢を戻しながら、森笠は一つ頷いてみせる。
「行きましょう。ここにいても何もならない」
「よし、じゃあ、基本的には人を探すってことでいいか?」
「はい、出来れば新井たち…どうしてですかね、普段はあんなに頼りないのに、
こういうときだとやっぱりアイツは何かしてくれそうな気がする。
それから、福地さんを見つけます。そして、助けてくれたお礼を言いいます」
去り際にもう一度佐々岡と永川の死体に手を合わせた。
絶対にみんなで生きて帰りますと、森笠は声に出して誓う。
「よし、行きましょう」
バッグを背負いなおして、地図を手に持った。
注意しながら、話が出来る人間を見つけて、状況を打開する手立てを考える。
それは一番最初に決めたことだった。
ただスタートに戻っただけ。
誰かに会う確立がどれだけあるのかはわからなかった。危険もあるだろう。
じっと森の中に隠れて時間をやりすごすという方法も、ないではない。
だが、森笠はその選択を迷いはしなかった。
信じて、逃げないで、踏ん張って、生きて帰って。
もう一度野球をやる。
今度こそ、レギュラーをとる。
出発から八時間。
ようやく森笠は自分自身でこの生き残りゲームをスタートさせた。
【生存者 残り34名】
54.「彼方のバッテリー」(1/1)
合流して以来ずっと何かに怯え続けていたような森笠に、今は生気が戻ってきていた。
(確かに、もう大丈夫だな)
その姿を見て、倉はほっと息をつく。
何かがあったことはわかっていた。
話の歯切れの悪さで、それが長谷川に関することだということも。
数刻前とは別人のように伸びた背中の二歩後ろをついて斜面を下りながら、
倉は森笠の話を思い出していた。
― なあ長谷川、お前は何をやってるんだ ―
【生存者 残り34名】
296 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/26(火) 12:19:52 ID:2OIM7LWR0
おお〜!
クララが立った〜!!
297 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/26(火) 16:12:32 ID:GPUILCBn0
早く起きてのぞいてみたら、リアルタイム投下に遭遇。
298 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/09/26(火) 21:04:32 ID:rmkq606v0
>>297 えっ!また原爆落ちたの?
本当に好きだね、広島県人もw
おおー新作きてる!職人様オツです!
福地…
rmkq606v0
バカ杉wwwwwwww
ほす
捕手
リレー職人さんが増えたのかな?
更新期待保守。
そういえば、昔は長谷川といえば倉だったなぁ。。。しみじみ。
つか俺のふくちんこ生存キタコレ!!
倉はきっと黒田か石原との話になると思ってた
というか長谷川・倉バッテリーなんて忘れてた…
308 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/01(日) 15:43:10 ID:4tIZZCca0
ケ、ケ、 ケロイドーケロケロイドー♪
\ ケケケケローイドケケロケロイド/
♪\(^o^) ♪
キュッキュ __) >_
/◎。◎。/|
\(^o^)ノ「 ̄ ̄ ̄ ̄| |
) ) | |/
(( > ̄> )) \(^o^)ノ
ノ ノ
\(^o^)ノ ((< ̄< ))
) )
((( < ̄< )))
309 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/01(日) 15:48:34 ID:Ened+5Dk0
↑
お前さいあくだなもしや半チンファンか
310 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/01(日) 20:38:25 ID:4tIZZCca0
ドッカン
ドッカン
☆ゴガギーン
.______
. | | |
∩∩ | | | ∩∩
| | | | | | | | | | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ,,) | | | (・x・ )<おらっ!出てこい、ケロイド!!
/ つ━━"....ロ|ロ . | l |U \___________
〜( / | | |⊂_ |〜
し'∪ └──┴──┘ ∪
311 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/01(日) 20:44:24 ID:SMxa54Bb0
荒らしに反応する奴もうざい
そんな人間のクズほっとけよ
313 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/03(火) 00:15:58 ID:mEmAQthg0
>>312 はげどう
たぶんここで荒らしてるやつはケロイドみたいな顔してるんだと思う。
お前らいい加減に専ブラか壷で透明あぼーんしてください。
315 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/03(火) 18:05:00 ID:iAlouejV0
どうでもええけど
ほんま次どーなるんか楽しみじゃわい
316 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/03(火) 21:54:06 ID:mEmAQthg0
ドッカン
ドッカン
☆ゴガギーン
.______
. | | |
∩∩ | | | ∩∩
| | | | | | | | | | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ,,) | | | (・x・ )<おらっ!出てこい、ケロイド!!
/ つ━━"....ロ|ロ . | l |U \___________
〜( / | | |⊂_ |〜
し'∪ └──┴──┘ ∪
>>315 sage忘れないように気をつけてくれ
頼む
318 :
sage:2006/10/04(水) 12:53:29 ID:HKu7SsIx0
>>317 スマソ 気ぃつけるわ
今回は堪えてくださいや
ミスった ほんまワシあほいわ
320 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/04(水) 18:49:20 ID:eQLLSJ2u0
あぶなああああああああああああああ
捕手
322 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/06(金) 09:45:44 ID:pqgr2YJF0
♪ ♪ \\ ♪ 僕ら〜はみんな〜 生〜きている〜 ♪.// ♪ ♪
♪ \\ ♪ 生き〜ているけど ケロイド氏ね〜 ♪// ♪
( ゚∀゚.) ./! |ヽ (.゚∀゚ .)
( ゚∀゚.).o /! ̄| |( ゚∀゚.) /! !ヽ__(.゚∀゚ .)| |~|ヽo.(.゚∀゚ .)
. ( ゚∀゚.).o/| ̄| |( ゚∀゚.).o/! ̄! | | | .|ヽo.(.゚∀゚ .)! |~!ヽo.(.゚∀゚ .)
/ヽ∞| ̄ | |( ゚∀゚.).o/! ̄! !_!/____∧_∧_____.ヽ.!_.! !!ヽo(.゚∀゚ .) .| ! ̄!∞/\
//| ∨|_ | /ヽ∞| ̄ | |_|/_○..____(. ゚∀゚ .)_____.○_ヽ.|l | ̄l∞/\ヽ.|_|∨ |\ヽ
.. ○ | |゙ ○//| ∨|_ |/! .|○______┌U--っヽ______○ヽ.|_l∨ |\ヽ○ .! .| ○
| | |/ /○ | |! ○/ l !. | [|≡(=O=◇ l l ○ .| |/ノ ○l l.| l !
/ /! !!,ノ.ゝゝ| | |. ,/ !ノ ゝゝ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄` (_)~ ,ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/ノ l l ! l !\ /ノ l l\ヽ
/!,ノ ゝゝ / / /! !ノゝゝ/ ._________∪______. \ /ノ l l\ヽ.\ /ノ i丿
| ̄ ̄ ̄ ̄|./!,ノ ゝゝ / / \ \ /ノ i丿 .| ̄ ̄ ̄ ̄!
|  ̄ ̄ ̄ ̄| / \ | ̄ ̄ ̄ ̄ |
|_________|/ \|_________|
☆ゅ
保守。
wktkしながら新作を待ってるよ
325 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/10/09(月) 12:50:39 ID:w7ONPXEP0
保守したいんじゃっ