これは匿名の野球評論家が(何故か)エロマンガ雑誌に寄稿したコラムからの抜粋。
2000年10月、「来素果森」氏(誰なんだろう?)による清原の来歴解説。
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日本人の長距離打者、ホームランバッターは過去から現在に至るまで
ほとんど全ての打者がバッターボックスのいちばんベースよりに立つ。
これは、出来る限りボールに近づく事で外角球も真ん中のイメージでとらえたいからで、
基本的に引っ張る打者の発想である。
内角は、ワキを締め、腕をたたみ、腰の回転で打つ。
この内角球の打ち方が最高にテクニックが必要な打法である事は当誌6月号で述べた。
ところが清原は生来の器用さが逆に災いして、このテクニック、技術をマスターしないまま
流す事によってそこそこの成績を上げ続けて来た。
多少きつい言い方をすると、小手先でごまかし続けて来た。
それでタイトルが獲れるほどこの世界は甘くない。
それでも、若さゆえの反射神経のよさがあるうちはよかったが、
年をとるにつれて反射神経がおとろえ、ごまかしが効かなくなってくると無残である。
当誌5月号で述べた4人の大打者、王・野村・長嶋・落合がいずれもこういったテクニックを
若いうちにマスターし、黄金の30代前半をむかえたのにくらべ、清原が沈んでいったのは
正にこの差である。
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正体は不明ながら誉め殺ししない分、野村克也よりは心優しい人物なのだろう。