「アダルトゲームは本当に幼児性愛好に走らせるのか?」
朝日新聞6面 12/7
師走、多くの国民に不安と怒りを覚えさせた少女誘拐事件。テレビのコメンテーターの多くがこの事件の犯人像を「アダルトゲーム、フィギュア萌え族」の犯行ではないかと予想する。
だが、ちょっと待って欲しい。本当にそういったアキバ系の犯行なのか?
アダルトゲームをすることで人間を幼児性愛好に走らせてしまうのだろうか?
記者はそれを確かめるべく、大型電化製品店のアダルトゲームコーナーへと足を運んだ。そこで積み木のように積まれていた「ToHeart2Xrated」を購入することにした。
家に着きさっそくToHeart2Xratedをプレイしてみる。主人公はとある学園に通うごくごく平凡な男子学生。ゲームの目標は、同じ学園に通う女の子たちの中の一人と数多くの試練を乗り越えて恋仲になることだ。
ゲームを進めていくうちに、小牧愛佳というキャラクターに興味を引かれた。
ちょっと間が抜けた感じの性格と、ほんわかした可愛らしい顔に萌え萌えしてみることにする。
数々の選択肢が記者に襲い掛かる。だが馬鹿にしないでいただきたい。私には、今はソファーで横になりながら煎餅を頬張っているが、結婚当初はそれはそれは花も恥らう美人な女性娶ったのだ。
その昔取った杵柄が活きたのか、順調にストーリーを進み、いよいよ小牧愛佳とのSEXシーンを迎えた。男性器を初めて迎えた愛佳はとても印象的なセリフをはいた。
「せ、せっくす・・・たかあきくんに、せっくすされてる・・・」そのセリフでさらに気持ちが昂った主人公、「もっとセックスする!」と意気込んだ。記者はこの直接的なセリフを最初違和感を覚えたが、なあに慣れてしまえば心地良いものだ。
こうして愛佳結ばれハッピーエンドを迎えた。記者は「アダルトゲームは幼児性愛好に走らせるのか?」ということの問題に答えを見出した。答えは「NO」である。むしろ抑制する効果がある。
というのも、あまりにもアダルトゲームの中の女の子が魅力的で、現実の女性が霞んで見えてしまう。こうなるともうゲームの中の女の子たちにしか性の対象になりえない。
そうして記者は、今日も愛佳ともっとセックスするためにToHeart2Xratedをプレイする。