職人様超乙です!!
エエエ大村さん!?
乙様どうなるんだ…(;´Д`)
超乙!
楽しみな展開だ。。
捕手
捕手。
大村、何考えてるんだろ。俺が西口だったら背筋凍るな。
柴原たちのグループに、何気に期待。
>「普通の人間は、そうでしょう」
普通の人間じゃない → ヽ<´θ`>ノpico-n
とか思ってしまった…すごいシリアスな展開なのに…
ともあれ、職人様GJです
今後の展開がすこぶる気になりますな
捕手
捕手
職人さん乙。
大村は柴原のことさん付けで呼ぶと思うけど。
『放浪の民』
繁みで血痕を見失った二人が、再び佐々岡の場所を察知したのは、一発目の銃声
が聞こえた時だった。
その後、立て続けに2発。
音を頼りにようやく二人が現場にたどり着いた時、彼らが見たのはマシンガンで
繁みを撃つ清原と、その傍らに座り込んだ元木の姿だった。
まさか――
嫌な予感だけが空間を支配する中、咄嗟に地面に伏せ、様子を伺う。
次に野村と黒田が見たのは、『何者か』が清原に足を掴まれ、繁みから引きずり
出されるところだった。
足。
この位置からは、繁みから覗く右足しか見えない。
だがそれでも、彼をよく知る者からすれば、彼が何者であるか確信を持つには
十分だった。
「……ぅ……っ」
黒田が、すぐ隣で口元を覆う。嗚咽を抑えようとしているのはすぐに分かった。
パタパタと、彼の頬を伝い落ちる涙の音が聞こえてきそうな程の静寂。
背番号5と、背番号2。
二人の足下から伸びる影が重なりながら去っていくのを完全に見送ってから、
野村は繁みから這い出した。
ついてこようとする黒田を手で制し、一人、男の足が覗く繁みへと近づく。
次第に明らかになる、その足の主。
「……はぁ……っ」
無意識に止めていた息を、野村は一気に吐き出した。
「くっ……なんてことだ……」
瞑目する。背の高い繁みに埋もれ、事切れた男。
「清原さんが……」
それは紛れもなく、佐々岡真司その人だった。
「ちくしょう、畜生……!」
迫り上がってきた怒りに、野村はすぐ側にあった木の幹を殴りつけた。
チームカラーに染まったユニフォーム。仰向けに倒れた佐々岡の顔は恐怖に引き
つっていた。大きく開いた口から、生々しい赤い舌が反り返っている。喉から声を
絞り出そうとして、そのまま事切れたような――
「何かの……何かの間違いじゃないのか」
気が遠くなる。無責任に意識を失うことが出来れば、どんなに楽だろうか。そんな
甘い誘惑に駆られる自分を、別の自分が叱咤する。
「いくら清原でも、こんな……こんな簡単に人を殺すなんて……」
オカシイ。正気を失っていた佐々岡とは訳が違う。恐ろしく冷静に、そして淡泊
に、身近な人間が身近な人間を殺したという事実。
一瞬平衡感覚がなくなる感覚に、よろめく。先程殴りつけた木に縋るようにして
野村は爪を立てた。
「しっかりしてください! 野村さん!」
野村の異変を察知した黒田が、駆け寄りその肩を掴む。
「これが現実なんです!」
マシンガンで上半身を撃ち込まれた佐々岡の身体は、子供でも一目見て死んで
いると分かるだろう。
だが野村はその場に跪き、彼の脈を確認した。
「野村さん――!」
黒田の悲痛な声が届く。
すでに体温を失いかけている手首を握りしめる。
視線を感じ、野村が顔を上げると、黒田が縋るような眼でこちらを見つめていた。
「逃げても、この現実は消えません!」
消えてなくなってしまえば、どれだけ幸せだろう。
佐々岡の手を離し、野村は薄く笑みを浮かべた。守ると決めた後輩に叱責されて
いる自分への自虐の笑みだった。
項垂れ、野村はそっと佐々岡の手を置いた。
「分かってるさ……」
これが、現実だってことくらい。
清原がわざわざ引きずり出した遺体を繁みの奥へと運び込み、二人は死に顔を
整えた佐々岡に跪き黙祷していた。
まさかこの短期間に二人の同僚を追悼することになるとは思わなかった。
先程まで泣いていた黒田は、何かに耐えるように眉間に皺を寄せ、固く目を閉じ
ていた。
彼は彼なりに何かを考えているはずだ。その心の最奥を覗くことは敵わないが、
知る必要もないと野村は考えていた。
事実の受け止め方は人それぞれだ。互いの価値観を突き詰めていって、摩擦が
生じたとき、関係が決裂することを野村は恐れていた。
袂を分かった、あの男のように。
(前田……)
佐々岡の死に、不思議と涙は出なかった。
それが酷く、恐ろしかった。
(こうやって当たり前になっていくんだ)
死が。殺人が。
それは、罪人ではないのか。
許し難い価値観の世界に、少しずつ足を踏み入れているような不安と恐怖。
自分たちが罪深い暗闇に連行される、囚人の行列のように思えた。
「なんでこんなことに……」
弔いを終え、身を起こした黒田が、ユニフォームの袖を払いながら呻いた。
「……俺も知りたいよ」
野村が応えた。意味のない答えだが、彼からすればそう応えるしかないだろう。
黒田自身、明確な答えを求めての問いかけではなかった。
ただ、嘆きたかっただけだ。無益だとは分かっていても、嘆かずにはいられない。
理不尽に課された突然の試練は、不条理な絶望を一方的に与えてくる。
神も仏もない。不条理の塊のようなこの世界で、自分が何をしたのだと叫んでも、
それは無意味なことだ。
「この銃……」
死に際、佐々岡が握っていた銃に黒田は目を落とした。
九四式拳銃。
弾のないそれは、佐々岡の傍らに置いたままだ。あの時黒田が見たこの拳銃の暴発
と、清原の話を照らし合わせれば、自ずと真実は見えてくる。
佐々岡はこの銃に殺されたのだ。
マガジンはもう一本、佐々岡のバッグに入ったままだが、使うことはないだろう。
「もうあの船小屋も使えませんね」
3人の荷物を置いたままの場所を思い出し、黒田は呟いた。
佐々岡と黒田の残した血痕が浜辺に残っている。血に飢えた奴らに、手負いの人間
が隠れていると宣伝しているようなものだ。
「置いたままの荷物だけ取りに戻って、引き上げた方が良い」
「そうですね。また新しい場所探さないと」
野村の提案に、黒田が同意する。それは最重要課題だった。二人は、来た道を戻る
ように歩き出した。
黒田は、一度だけ佐々岡の眠る場所を振り返った。
自分たちが、同僚たちの屍を乗り越えて生きている。
その現実を、忘れてはならない。
彼の死に顔を、逃げずに目に焼き付けておくことが、助けられなかったせめてもの償いだ。
そしてその怒りを、力に転化しなければ、生きていく意味を見失ってしまいそうだった。
「日が暮れるまでには、落ち着ける場所を探さないとな」
幸い、まだ辺りは明るい。この近くには湖があり、その周辺には集落もあった。
ハズレさえ引かなければ、眠る場所を探すのは可能だろう。
「俺たち放浪の民みたいですね」
「合ってるんじゃないか、俺たちには」
「やけくそですか」
「やけくそだよ」
自暴自棄に応える野村に、黒田は軽く笑った。その笑みの裏に、秘めた思いを押し隠す。
自分の中に灯る下らない復讐心を、彼に知らせる必要はない。
(多分俺はもっと、やけくそなんやろうな)
復讐の為なら、命を賭けてもいいと思えるのだから――
【残り52名 年俸総額111億6580万円】
>>814 やってしまった・・・orz
すみません。ご指摘ありがとうございます。
保守
職人様乙華麗です。
馬様そっちへ行っちゃうんですかー!?
822 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/05/01(月) 00:15:41 ID:37mAxg5d0
age
職人様乙です!
ノムケン・・・・
824 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/05/02(火) 01:00:53 ID:uun6JlNf0
ほ
保守
hosyu
≡∴∵∵∴∴ Σ[;`Д´] (‘ ε ’)<王手モナ
↑
銃弾
ちょっとした保守
>>827 佐伯ー! 後ろ後ろー!
(‘ ε ’)<戦争には威信があるモナ。大義あり、目的があり、確執が・・・云々
・・・大義なき殺し合いほど無益なものはないモナ
(‘ ε ’*) フフ・・・モナかっこいいモナ・・・
[ `Д´ ] ・・・・・・
[* `Д´ ]<要するにアホっちゅーことやな!
(‘ ε ’;)<・・・まあそういうことモナ
保守。改変スマソ
829 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/05/04(木) 21:39:24 ID:MBE0xig70
捕手。age
ほ(・∀・)しゅ
捕手
職人様、保守してくださってる方々超乙です!
『奇襲』『トワイライト』『カエサルのものはカエサルに』
『誰もいない窓の外』『猫』『放浪の民』
うpしました。
それと、職人様にお願いがあるのですが・・・
題名はなるべく『』でくくって下さるとありがたいです。
面倒とは存じますがよろしくおねがいします。
何もしてない俺だが保管庫乙
保管庫様乙華麗です!
いつもありがとうございます!
秘酒
保管庫様、いつも乙です!!
たまにはあげてみる
捕手
いよいよ交流戦保守
840 :
代打名無し@実況は実況板で:2006/05/09(火) 10:56:06 ID:RarIZL7CO
巻き返し狙う
……ッテか願うorz保守
『奇襲返し』
「佐伯! 今岡! 死んでもらうぞ!」
散弾の衝撃に鍵が壊れたドアを開け放ち、突撃銃を片手に飛び込んできた一人の
男――斎藤隆。
反撃に備えて身を低くして突入した斎藤は、部屋に転がり込むと即座に身体を
起こした。銃を構え、辺りを見回す。
「あれ……?」
そこはごく普通の、小さな民家だった。
入って正面奥に、8帖程の畳の間がある。
その中央に置かれた、古ぼけた将棋盤と、それを挟むように敷かれた座布団二枚。
飲みかけの湯飲み。
「いない……」
確実に先程までそこにいたと感じられる気配が満ちた部屋。ただ、あるはずの人間
の姿がだけ、忽然と消えていた。
いやそもそも、この部屋の間取りで、この位置に座っていたならば、最初の襲撃
で蜂の巣になっていてもおかしくはないはずだ。
(どこかに隠れたのか……?)
周囲に気を配りながら、一歩踏み出す。そう思うと、部屋の奥の物置が怪しく映った。
物置に通じる襖を睨み付けながら、斎藤は一歩ずつ部屋の中へと踏み込んだ。
銃口と一緒に視線を動かしながら、ぐるりと周囲を見渡す。こんな狭い部屋で隠れて
いたら、すぐに見つかるはずだ。
だが、そこに人影はない。
念のために、背後も振り返り、180度確認する。正面の開け放たれたドア。視線
を左にずらすと、黄ばんだ白い壁が続き、すぐ隣に背の高い棚が置かれていた。その
隣の壁には、布団が貼り付いているだけだ。
「布団……!?」
布団は壁に貼り付けるものではなく床に敷くものではなかったか?
あっさりと見送ったその光景に疑問を感じ、斎藤は思わず、もう一度そちらを振り
返った。
カコーーーン!!
「がっ……!?」
その瞬間、脳天に響いた激痛と甲高い金属音に、斎藤の視界は暗転した。
どさっ……
「ふぅ……」
崩れ落ちた斎藤を確認し、静かに床に降り立った今岡が嘆息する。手には、器の
部分が金色の金属で出来た柄杓が握られていた。
「意外に上手くいきましたね」
「んっふっふ……だ・い・せ・い・こ・う!」
くぐもった浮かれた声が壁から聞こえ、ばさりと壁に貼り付いていた布団が二つ
折りになった。その裏から、佐伯貴弘が姿を現す。
あの時、いち早く敵襲に気付いた今岡の指示を受け、二人はそれぞれ棚の上と布団
の裏に隠れ、手持ちの冗談のような武器での対抗策を講じたのである。
「どや、忍法布団隠れの術!」
「人間、当たり前のように不自然な物が存在すると一瞬思考が停止するもんです。
さすが佐伯さん、見事な演技でした」
布団を引きずりながら近づいてくる佐伯に、今岡が称賛の言葉を贈る。
「……ってか、誰かと思ったらタカシさんかい」
予め棚の上に登っていた今岡から柄杓攻撃を受け、後頭部にたんこぶを作って気絶
している斎藤隆を確認し、がっくりと肩を落とす佐伯。
「新たなアホのお出ましかと思ったら先輩かいな……何や凹むわ〜。俺そんなに嫌わ
とるんかな〜」
急転直下のテンションと一緒にその場にしゃがみ込む。
仮にも一緒に行動しようと思って、命がけでゲートスタッフに絡みながら待って
いた相手なだけに、ショックは大きい。やはりグラウンドに出る時に出したサイン
は届いていなかったらしい。
「アホと行動しなくて良かったやないですか」
気絶しているとはいえ、この縦社会で年上をアホ呼ばわりする今岡。
(なんや、励ましてくれてるんかい……)
すぐ隣にしゃがみ込み、淡々と言ってくる今岡の思惑を何となく感じ取り、佐伯は
少し気持ちが軽くなった。
相変わらず変化に乏しい表情からは分かりにくいが、彼なりに落ち込んでいる佐伯
を慰めてくれているらしい。
「自分、よく敵が近づいてること分かったな」
不景気な話題はそこで止め、話を変える。今岡が敵の襲撃を察知し、知らせてくれ
なければ、今頃王手をかけられた状態でうんうん唸っている間にドア越しに散弾に当
たり、二人仲良く死亡という洒落にならない事態になっていたはずだ。
「勘です」
「…………うん、まあ今岡クンやしな」
そういうことにしておく佐伯。
「てか、君に言われたとおり移動せんかったら、えらい目におうたぞ!」
こんな大爆発のあったところに住んでいる人間がいるなんて誰も思わないとか何とか
もっともらしいことを言っていたはずだ。事前に敵を察知するだけの勘があるなら、
そもそもこんな目に合わないだけの危機回避能力を見せて欲しいところだ。
彼に出会ってからはどうもとんでもない敵に出会ってばかりな気がする佐伯だった。
「人生こんなこともあります」
「まぁそうやわなー。何が起こるか分からんのが人生……ってちょっと待てオイ!
反省の色なしかい!」
「反省はしますよ。次に活かしましょう。というわけで後は頼みます。」
「後!? 後って何やねん!?」
そそくさと部屋の奥の襖を開け、物置に避難する今岡。
そんな佐伯の疑問は、さほど間をおかずに解消された。
「隆ー!!」
(ぎゃーーーー!? )
先に突入した斎藤隆の異変を感じ、もう一人の男が駆けつけたのだ。大型の突撃銃
を持ち近づいてきた佐々木が、ドアの向こうに倒れている斎藤の姿を見て目を見張る。
「どうした隆……って布団!?」
「うばぁぁぁ!」
再び布団に扮し襲いかかってきた佐伯に度肝を抜かれる佐々木。
「わぶっ!?」
頭から布団をかぶり、思わず尻餅をついた佐々木に、上からのしかかる佐伯。
「失礼しまっす!」
布団の下でもがく佐々木の両足を掴み、一応先輩なので断りを入れてから両脇に
抱え込む。
その瞬間、佐伯は兄弟の杯を交わした友のことを思い出していた。
「友よぉぉぉぉ!」
叫び、189センチの巨大な体躯を持ち上げる。
「らっしゃぁぁぁぁ!」
気合いで左右に振り込み、身体ごと佐々木を振り回し出す佐伯。
「ぎょえぇぇぇぇ!?」
ぐるんぐるんぐるん! と次第に遠心力を利用し、スピードを上げてきた回転に
悲鳴を上げる佐々木。
「どりゃあ!」
十分にスピードが乗ったところで手を離し、その反動で、佐伯はたまらずその場
に座り込んだ。
飛んできた佐々木の体に弾き飛ばされ、将棋盤がひっくり返る。派手な音を立て
盤上の駒が飛び散り、ぶちまけられたほうじ茶が畳に染みを作った。
「きゅぅ……」
手を離された当人は、短い距離を飛行し派手に壁にぶち当たり、星を飛ばして
気を失った。
「頭のでかいお前に比べれば回しやすかったぜ……」
尻餅をついていた体勢を慌てて正し、膝を付き、決めポーズでフィニッシュを飾る佐伯。
「お見事です。さすが佐伯さん」
パチパチパチ
格好を付ける佐伯に、物置から顔を出した今岡の事務的な拍手が部屋に響いた。
「お前、本気で隠れてるだけやったな……」
どうにも無感動な今岡に憮然と突っ込み入れる佐伯。
「佐伯さんも一人目の時は布団になってただけやないですか」
それもそうだ。
納得してしまう佐伯。
ペースを乱されるだけの今岡との会話を取り止め、佐伯は大きく息を吐き出した。
オフでここしばらく技をかけていなかったから身体が鈍っている。肩を回し、大嵐
が去った部屋をぐるりとを見回す。
何の変哲もないはずの民家の一室には、武装した男が二人、気を失い転がっていた。
幾つもの風穴が空いたドアが、吹き込んでくる風にギコギコと音を立てて揺れている。
ひっくり返された将棋盤。
今岡が突然ゲームを取り止めたので、首の皮一枚繋ぎ止められていた佐伯の王将は、
無惨に畳の上に転がっていた。
足元に落ちていたそれを拾い上げ、じっと見つめる佐伯。
「戦争ですらないゲーム――か」
感傷に浸る男を眺めていた今岡が、ぽつりと呟いた。
「佐伯さん、案外せこいですね」
「ちゃ、ちゃうわい! 不可抗力や!」
結果がうやむやになったことを内心喜んでいたのを隠して言い返す佐伯。
「それにしても……」
話を逸らし、佐伯は壁にもたれ掛かり、気絶している佐々木に目を落とした。
「なんなんや? この重装備は」
佐々木と斎藤、二人ともが、同じ型の突撃銃を担いでいる。それだけならともかく、
佐々木の腰には一丁の拳銃と、一振りのナイフが差してあった。
「俺はスリッパ(しかも片方)やっちゅーのにたいした差別やな!」
「どこから手に入れたんでしょうね」
それが誰かを殺して奪ったモノなら気味が悪いし、この二人は大変な危険人物で
あるということになる。無論、問答無用で奇襲を仕掛けてきた時点で危険人物確定
ではあるが。
「……って、何してるんですか、佐伯さん」
「お! この拳銃ちっこくて持ち運び便利そうやな。てかどんだけ武器持っとんねん。
目ぇ覚ます前に丸裸にしといたろか」
ケケケ、と笑い声が聞こえてきそうな悪魔の角を生やしながら、気絶した佐々木
の装備を漁る佐伯。
「追いはぎですか」
「素晴らしく響きの悪い言葉やな。ほれ、お前も何かもらっとけや。そんな武器じゃ
道端に水撒くくらいしか出来へんやろ」
「俺はいいです」
親切心で拳銃を渡そうとする佐伯にあっさりと断りを入れる今岡。
「あぁん? ガンジーかお前は! 無抵抗主義か!」
「俺の仕事は、銃を持つコトじゃありませんから」
ノリで逆ギレしてみせた佐伯に、今岡が真顔で答えてくる。
「…………」
その言葉に、思わず黙り込んだ佐伯は、柄杓を握りしめる今岡を見上げた。
こんな目に遭っても、そんな支給品一つで飄々と言ってのける今岡が、えらく
格好良く見えた。
さらりと言った、今岡の言葉に考えさせられる。
(俺の仕事は……)
バットを持つことだ。白球を打って、走って、守って、チームを勝たせること。
ファンを喜ばせること。
横浜の夜空に浮かぶ花火を思い出した。
「そんなん、俺やってそうやわ」
ガシャン
「佐伯さん?」
抱え込んでいた佐々木の銃をその場に投げ捨てると、佐伯は屈伸をしてから立ち
上がった。
「あーもーなんか気ぃ悪いわー。行くで、ハマオカくん」
「…………ハイ」
「あれ? 突っ込みは?」
スタスタと戸口に向かう佐伯の後を大人しくついて来る今岡。
その時、彼が珍しく嬉しそうな笑みを浮かべていたことを、佐伯は知らない。
【残り52名 年俸総額111億6580万円】
乙です。
乙です
やっぱりこの2人好きだw
乙っす!
布団キタ―――(・∀・)―――!!
あげ
>>851 感想書こうよ…
職人さん乙です。
モナさん柄杓でもカッコイイよ…
この2人がなんか鍵を握ってる様に思ってしまうから困る。
職人様超乙であります!!
布団wwwやっぱこの2人最高。
なんかリアルで好きになってきたw
職人様乙です。
柄杓と布団で重装備なやる気の人間二人も撃退できるこのコンビ大好きだww
この二人TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEwwwww
ふたりともリアルじゃアレダガ。
いやーでも、こいつらはいつかきっと痺れるような展開を見せてくれる気がしてしまうw
職 人 様 超 乙 !!
佐伯のファンになりそうですw