野球をデータで見る総合スレ 3公式目

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308代打名無し@実況は実況板で
過去のNPBのドラフトの成功率を検証してみた。
まず、これまでのドラフト(65〜04年)で指名されて入団した数は、
高校生投手614人、野手688人、大学生投手244人、野手308人、社会人投手476人、野手362人
と高校生が多いが、逆指名導入以降(93〜04)だとそれぞれ
154、211、133、127、176、102
となり、いわゆる即戦力組の比率が増している。
また、ドラフト外選手に関しては完全なデータが見つからなかったため、正確な数字はわからないが、わかった範囲で見ると
高校生投手139、野手160、大学生投手20、野手43人、社会人投手57、野手73。
ドラフト外の野手だと捕手の指名なども目立つことから、当時は現在の打撃投手やブルペン捕手として
獲得したケースも多かったのではないかと思われる。

ここから成功率のデータになるが、
成功基準は、小関順二著「2003年版問題だらけの12球団」で用いられた基準をあえて採用。その基準は、
投手:タイトル獲得選手、通算40勝以上(1セーブ=0.5勝)、通算300試合登板
野手:タイトル獲得選手、通算500安打以上
これで逆指名導入以前の92年までのデータを検証してみると、
高校生投手16.4%、野手17.4%、大学生投手29.8%、野手34.8%、社会人投手30.3%、野手21.2%
となる。また、これに上記のドラフト外選手も加えると、
14.5%、14.8%、27.7%、28.6%、27.2%、18.0%
であり、さらに高校生組:即戦力組という比率で見ると、
投手は14.5%:27.3%、野手は14.8%:22.3%
高校生は成功率が低いということが言える。
309代打名無し@実況は実況板で:2005/11/12(土) 17:31:18 ID:saHLxEs80
ただ、小関氏のような人たちは「高校生はモノになった時が違う」とよく言うので、それも検証してみる。
その基準は、先ほどの基準を単純に倍にし、
投手:通算80勝以上(セーブは上記の通り)、野手:通算1000安打以上とする。
これでまずドラフト指名選手を見てみると、
高校生投手:8.4%、野手10.5%、大学生投手14.9%、野手21.5%、社会人投手12.7%、野手8.8%
ドラフト外選手を加えると、それぞれ
7.1%、8.6%、13.5%、17.9%、12.0%、7.5%
であり、高校生:即戦力では
投手が7.1%:12.4%、野手は8.6%:11.7%
と、高校生の占める比率が若干上昇したものの、大学・社会人の方が大物になりやすいと言えるだろう。
また、この基準を満たした選手の平均値(NPBのみ)を比較してみると、投手は
高校生:452試合124勝105敗、防御率3.49
大学生:470試合105勝97敗、防御率3.62
社会人:423試合102勝95敗、防御率3.63
大学・社会人はリリーフで活躍した選手も多いためこういう数字になった。次に野手。
高校生:打率.273、HR185、出塁率.343、長打率.434
大学生:打率.278、HR172、出塁率.347、長打率.433
社会人:打率.281、HR189、出塁率.358、長打率.438
こうやって見ると、野手はともかく、投手は高校生の方がエースタイプが多いように思えるが、
その一方でそういったエースがドラフト初期に特に多かったことや最近でも即戦力組を安易に
リリーフで使う傾向があることを考慮すると、一概には言えないと思う。