―今日はロッテマリーンズの守護神、小林雅英投手にお話を伺います。小林さん、よろしくお願いします。
小林 ああどうも、よろしくお願いします。ガムをどうぞ。
―あ、ありがとうございます。早速本題に移らせてもらいますが、小林さんはいつ今の劇場のスタイルを確立したんですか?
小林 確立した・・というのなら今年からだろうね。劇場を始めたのは去年だけど去年は燃える事も多かったから。
まあ劇場に終わりはないけどね。
―何故、劇場を始めようと思ったんですか?
小林 (少し間をおいて)僕はストッパーになってからがむしゃらにやってきてまあ固定してもらえるような成績を残してきた。
そういうことをずーっとやってきた。そしてそれに満足していた。
去年はどうも開幕から調子が良くなかったんだけどやっぱり精神的にはきついものがあるね。チームに迷惑を何度もかけてきた。
試合中は吹っ切れてるんだけど、終わって時間がたつごとにだんだん暗くなっていくんだ。
あれは・・4月の終わりごろだったかな。1アウトランナー2、3塁、ああ、またかっていう感じだったね。
そのころはすっかりネガティブになっていて、このまま打たれて負けるんだ・・そう思ってた。
で、投げた三球目のシュートが絶妙な位置に決まってね。ショ−トに飛んでゲッツー。試合終了。
あのときの球場の感覚は今でも忘れることは出来ないね。それまで自分が抑えてきた試合とは明らかに違った・・。球場自体が明らかにどよめいてた。
ああ、こんな風に抑えれば盛り上がるんだ・・。そのときはそう思った。
その後僕がしたことは二つ。このような投球スタイルを「劇場」と名づけたこと。小坂さんに「これからもよろしくお願いします。」と言いに言ったことさ。
―なるほど・・それ以来小林さんは劇場の魔力に取り付かれてしまったわけですね。
小林 そういうことだね。それからはストッパーになり立てだったときと同じ。ただひたすら勉強。
最も違うことはこの勉強は一生続くことだけどね。
劇場というのは現在の厳しい財政状況のプロ野球じゃ興行的にもおいしいスタイルだと思うんだ。佐々木さんみたいなのもいいけどあれじゃ視聴率は伸びない。
反面僕は視聴率が伸びる(笑)
―小林さんは来年32になりますが後継者というのはいるのでしょうか。
小林 うちのチームじゃ内君だね。今年はファームでもあんまりだったけど彼はすごいポテンシャルを秘めてるよ。僕を越えれると思う。
他のチームじゃカープの永川君とかタイガースの久保田君とかジャイアンツの林君とかかな。特に林君は原さんが先発転向も匂わせてるけど絶対抑えを続けてやって欲しいね。
―字面も残り少なくなってきました。ファンに一言よろしくお願いします。
小林 これからもこのスタイルを変えずに楽しくハラハラドキドキする野球をしたいと思ってます。応援よろしくお願いします!
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今回インタビューに応じてくださった小林雅英選手より、
サイン入り「ロッテガム詰め合わせ」と小林雅英選手著フィクションSF小説、「シャイニングスターを奪い取れ」を頂きました。
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>>7)をご覧ください。