現在の生き残り
[0] 高橋 和幸
[1] 柴原 洋
[2] 城島 健司
[3] 松中 信彦
[4] 出口 雄大
[5] 吉本 龍生
[6] 鳥越 裕介
[10] 本間 満
[11] 小椋 真介
[12] 松 修康
[14] 馬原 孝浩
[18] 新垣 渚
[19] 永井 智浩
[20] 寺原 隼人
[21] 和田 毅
[22] 田口 昌徳
[23] 城所 龍磨
[26] 的場 直樹
[29] 森本 学
[34] 吉武 真太郎
[36] 明石 健志
[37] 宮地 克彦
[38] 神内 靖
[42] ズレータ
[44] 水田 章雄
[45] 岡本 克道
[47] 杉内 俊哉
[48] 中村 浩一
[50] 田中 直樹
[51] 荒金 久雄
[52] 川崎 宗則
[55] 大道 典嘉
[57] 三瀬 幸司
[59] 笹川 隆
[60] 稲嶺 誉
[63] グーリン
[66] 斉藤 和巳
[68] 竹岡 和宏
[69] 井手 正太郎
現在38名生存。
投手1名、捕手1名、内野3名、外野3名生き残り。
その他登場人物
孫 正義
[89]王 貞治
[15]藤井 将雄
[16]内山 智之
[81]根本 陸夫
リレー版ポイントランキング
1位 20P 竹岡選手【68】
2位 18P 出口選手【4】
3位 11P 三瀬選手【57】
4位 10P 寺原選手【20】
5位 6P 宮地選手【37】
6位 5P 柴原選手【1】、岡本選手【45】、大道選手【55】
9位 4P 永井選手【19】
10位 2p 松選手【12】
10位 1P 吉本選手【5】、鳥越選手【6】、馬原選手【14】、和田選手【21】
吉武選手【34】、中村選手【48】、斉藤選手【66】、
井手選手【69】
以上がリレー版の現在の状況です
保管庫で連載中の◆UKNMK1fJ2Y氏版はそろそろ終盤です。
ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!!
スレたて出来たら人稲嶺!
(( (`Д´) (`Д´)
(/ /) (/ /) ))
< ̄< < ̄<
あるある探検隊!
あるある探検隊!
_(Д´ ) _(Д´ )
ヘ| |\ ヘ| |\
< <
60レスでしたっけ?捕手まで。
あの人まで逝ってしまったorz
でも最期までかっこよかったよ・・・
よくある質問
Q.◆UKNMK1fJ2Y氏版ってどこで読めるの?
A.
ttp://sbh.kill.jp/でログイン名を◆UKNMK1fJ2Y氏版にしてenterを押すと入れます。
Q.保管庫に入れないんですけど?
A.IE5.5以上で入れると思います。ブラウザのバージョンアップをしてみてください。
Q.書いてみたいけれど、マリバトみたいに打ち合わせ必要?
A.今現在打ち合わせはしていません。職人さんが書きたい話を書いている形です。
保守ついでにこんなの貼っておこう
Ch.183 パーフェクト チョイス 6月4日12:55-16:00 生/欽ちゃん球団VSソフトバンク2軍
Ch.181 パーフェクト チョイス 6月4日22:00-01:00 再/欽ちゃん球団VSソフトバンク2軍
Ch.180 パーフェクト チョイス 6月5日19:00-22:00 再/欽ちゃん球団VSソフトバンク2軍
>>43 放送あると喜んだら、パーフェクトチョイスかよorz
ケーブルTV者には見るの無理だな
板移動でn日ルール無くなってほしい・・・
個人的にテラモンテと会長の対決がどうなるか気になる。
_______________
./(・◎・)(・◎・)(・◎・)(・◎・)/|
/(・◎・)(・◎・)(・◎・)(・◎・)/ .|
./(・◎・)(・◎・)(・◎・)(・◎・)/ |
/(・◎・)(・◎・)(・◎・)(・◎・)/ / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
./(・◎・)(・◎・)(・◎・)(・◎・)/ / < ほしゅやで
/(・◎・)(・◎・)(・◎・)(・◎・)/ / \_____
./(・◎・)(・◎・)(・◎・)(・◎・)/ /
/(・◎・)(・◎・)(・◎・)(・◎・)/ /
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | /
| 大村さん詰め合わせ |/
|_____________ |/
∧_∧∧∧
〔∂ヮ∂〕◎・) あれ・・なんか背中がおもい・・
ヽ Uヽノ
| | |
(__)_)
_____________
./\ \ \ \ \ \ \ \ \ ゚・*:.。 . .。.:
/ /\ \ \ \ \ \ \ \ \ ★ ゚ ・*:.。. .
/ / /\ \ \ \ \ \ \ \ \
/_/_/__┌─────────────────
|=た 名||最近、つまようじがなくてねぇ
. |=こ∫ =:|.└v──┬──────────────
. |=や 物..:|. /⌒ヽ
|=き .=:||.. ( ・∀・)
~~||~~~..|| _つ| (ノ ────────────────────────
.|| || ===┻===. ∧_∧ < てづかみで食べればいいんじゃないかな?
┌┴┬┴―┴――┴―( )― \________________________
│ |―┬――――― ⊂ ) .―┴┐
│ |―┴―――――. ( ○ .) ―┬┘
│ | | ̄ ̄| . | ̄ ̄|. |
│ | | ̄ ̄| . | ̄ ̄|. |
"""~""" ""^ """" ^ ~~"""""~""" ""^ """" ^ ~ ~ ""
あと8
__________
| |(・◎・)大村の味 |
|__|,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,|
|| γ⌒`ヽ || ∬ 本間はん
タコヤキ || (・◎・;) =コ それでは足りんがな
ヨコセ (ヽ||(ヽ ) ( ∩ ||
∧_∧ ヽ| ̄ ̄| ̄モ ̄ー ̄村 ̄ |
(#‘▽’)<二| | (・◎・)たこやき |
(つ つI  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
) ) )
(_)_)
/.|. |100円.| ____ (うちならうまい棒
.茶 |/|. |___|. l____l 買えるんだけどなぁ)
 ̄ ̄| | | | ヽ´,,ニ,,`/
⌒⌒| | ̄ ̄ ̄|\ | (| /~|)
⌒⌒| |___|/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄購買部 ̄ ̄ ̄
最終的にこういうオチだったらどうしよう
.金
|\_ ○@<旦>@●_/|
\,,_/(┯)‘▽’(┯)_/
ノ( ∧ww∧ )ヽ _ <乙
( ノヽ /ヽ \  ゚̄_ ゚̄ / /ヽ( ソヘ
( ノ ∠( ゝ ヽ ´,,ニ,,`/ ( ソ ( ソヘ
( ノヽ )巛\ ¨ 典 ¨〆/巛ヽ ) ( ソ
〔・,e,・( ヽ`皿´`━´`=´/\∠.. (~ ε ~]
\_ノ/ / /.'´・仝・`. \ヘ \ノ_/
/ ;|\((\ ’ 大 ’/)) /| \
/ノ \))ミ〒∂∂〒ミ(( / ヽ\
(=。。=》 ・◎・ 《∵ ̄∀)
|´∈`..| |´〜` |
/〔‘_ゝ‘| |´-`)〜ヽ
(/(/(/_”ー”> ∠δ誉δ_ ソソソ
∧___∧
( ¨ 典 ¨ )<ゲップ
(つ ⊂)
( ___ )<ク〜ンク〜ン ハンシン?モウイイッス ワハハ ワイオトコマエヤナ
(__) (__)
3
2
1
0
捕手おわり。
25 名前:代打名無し@実況は実況板で 投稿日:2005/05/21(土) 18:40:36 ID:E/XXb1610
【ex10の現在の設定】
圧縮
570→500
即死判定
60レスまで行かないスレは最終レスから約4時間経過でdat落ち
n日ルール
立ってから60日が経過したスレは最終レスから約4時間経過でdat落ち
980レス超(1000到達含む)
最終レスから約4時間経過でdat落ち
らしいので、500くらいまで下がったら一旦上げたほうがよさげです。
それでは保守してくださった方々お疲れ様でしたノシ
1さん乙です。
細かいQ&Aも乙です。
保守に来たら終わってたw
乙です。厳しいルールですね
では降臨待ちに戻ります。
師弟関係(その1)
右手側に福岡ドームが見える。鳥越と和田はドームを横目に歩き、J-7を目指していた。
地図に書かれた謎の☆印、脱出の手がかり、生き残る手がかりになるかもしれない印。
もちろん、地図上で目だっているだけに他の選手がいるかもしれない。
それならそれでかまわない。松中や城島といった頼りになる仲間と合流できる。
とにかく、今は、一刻も早くJ-7に行く事だ。
「大丈夫か?和田」
少し後ろを歩く、和田に声をかけた。
潜伏していた民家をでてからしばらくして、和田の傷が熱を持ってきたのだ。
手当てが不十分だったのか、傷口から雑菌が入ってしまったのか。
傷口が化膿していた。鳥越は一度、診療所によってからきちんと治療して行くことを
提案したのだが、和田に却下された。
『これくらい大丈夫ですよ。それより☆印のとこに行く事を優先しなきゃ、
もしこれが脱出のための重要な手がかりだったりしたらどうするんです』
これが和田の言い分だった。もっともこれは建前にすぎない。
利き腕が熱をおびてきているのだ。投手として冷静でいられるわけがない。
和田はなんとか冷静を保とうと努力をしていた。
鳥越は心配しながらも、その分を聞く事にした。幸い傷口が熱を持っているだけで、
痛みや、ダルさもなく、意識もちゃんとしている。☆印のとこに行った後に診療所に行ったとしても
問題はないだろう。
「あとどれくらいですかね?」
「もうすぐだよ。30分もかからない…………誰かと接触しない限りな」
そう、鳥越は気づいた。左手に広がる広大な森。その中から一人の男がでてくるのを。
少し遠く、背番号の判別まではできない。
「和田!しゃがめ!」
二人は腰を落とし、茂みに身を隠した。
幸いここ、森と、ドームの間には腰くらいまでの背丈の長い雑草が生い茂っていて、
しゃがめばその姿を完全に隠してくれる。
背の高い鳥越が茂みからそっと顔を出す。
男はまっすぐこちらに歩いてくる。
「和田さ〜ん。隠れるのが遅いですよ〜。」
男がしゃべった。和田が反応する。聞き覚えのある声。
隠れても無駄…か。
鳥越が立ち上がった。右手には相手に見えないように銃に手をかける(和田の銃は今は鳥越が持っている)
「テラか…」
寺原は右手に持った斧をぶんぶんと振った。手を振るように。
「あれ?和田さんだと思ったんだけどな。鳥越さんか。
鳥越さん?和田さんいませんか?二人いましたよね?」
あっけらかんと寺原は言う。
なんだこいつは?こんな状況だっていうのに、妙に冷静と言うか、落ち着いているというか…
「俺はここだよ、テラ」
和田が立ち上がった。
「和田さん!よかった!やっと会えた!」
寺原が喜びを爆発させる。それはいつもの寺原と同じ、和田を慕う無邪気な後輩の姿だった。
しかし、寺原は突然思いもかけぬことをしゃべりだした。
「和田さん…勝負しましょう。野球じゃ俺はあなたに勝てなかった。でも。
ここでなら勝てるかもしれない。勝負ですよ。和田さん。どちらがこのゲームに残れるか…やりましょう。」
寺原はそう言うと斧を構えた。
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
うほ!職人さん、来てる!!
とうとう寺原がターゲットをロックオンですか!!!
モンテコワス
無邪気な分怖いよモンテ
職人さん乙です!
71 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/05/31(火) 21:08:55 ID:Qcysbi9qO
怖いのであげ。
とうとう和田対モンテか・・・ゴエの動向にも注目だな。
移転?とりあえずほす
職人さん乙です。
モンテを追っていた会長も気になる…。
保守
そう言えば、柴原・新垣・小椋チームも寺原を追っかけてたような…
>>76 あの三人だから、見当違いのとこを走り回ってる気がする…
個人的に大道がどうなった気になるな。
78 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/02(木) 21:46:58 ID:4t2rJWFa0
危ないので浮上
どれくらいの頻度で保守すればいいのだろうか
保守
81 :
保管庫36:2005/06/03(金) 16:04:23 ID:0zNnAmEJ0
◆UKNMK1fJ2Y氏版アップしました。
お疲れ様です
83 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/03(金) 18:27:44 ID:iu9/S5dk0
+@の展開って本当に凄い…。
84 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/04(土) 18:01:23 ID:8gDQShAL0
絆
三人ともようやく落ち着いたと思った矢先だった。
『17番山田秋親、44番水田章雄、25番大野立詞、33番星野順治、7番井口資仁…』
朝の放送だった。たった今、目の前で死んだ井口の名も呼ばれた。
「うっ……うわあああ!!井口さん…井口さん…!!
俺を…俺をかばったりしたから…!!
ごめんなさい…ごめんなさい!!うわああ…っ…!!」
放送を聞いた途端、井手は大声をあげて再び泣きだした。
川アと明石は顔を見合わせた。
井手も、自分達と同じだったのだ。
川アは斉藤に。
明石は佐藤に。
そして井手は井口に。
それぞれ助けられて、ここにいる。
「うっ…佐藤さん……」
明石も再び泣き出した。
佐藤は明石を助けた。
井口は井手を助けた。
そして、死んだ。
斉藤は川アを助けた。
生きて、川アを探している。
85 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/04(土) 19:09:43 ID:8gDQShAL0
(泣いちゃだめだ。俺は泣いちゃだめだ。和巳さんは生きている。でも井手と明石は……)
佐藤と井口は死んでしまった。
二人の事を思うとまた涙が出そうになった。
でも、泣くわけにはいかない。
今、この二人の後輩を支えてやれるのは、自分だけなのだ。
川アは、涙をぐっとこらえた。
「明石、正太郎」
川アの声に、二人は顔を上げた。
「生きるんだ。佐藤さんの分まで。井口さんの分まで。死んでしまった人たちの分まで。」
明石と井手は、大きくうなずいた。川アの目からも涙があふれた。
「川アさん」
「ん?」
「生きましょう。佐藤さんの分まで。井口さんの分まで。みんなの分まで。」
明石が力強く言った。井手も横でうなずいている。
川アも大きくうなずいた。
「生きて…生きてこの世界を脱出するぞ!!
これ以上…殺しなんてあっちゃいけない!!
この殺し合いを…止めるんだ!!」
「はい!!」
「生きましょう!!」
「おう!!」
三人の間には、強い、強い絆が生まれた。
生きる。三人は誓い合った。
もう、チームメイトの死は見たくない。聞きたくない。
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
しかし、井手にはもう一つ、乗り越えなければならない悲しみの壁があった……
86 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/04(土) 19:13:46 ID:8gDQShAL0
すみません、最後の二行、位置が入れ替わってしまっています…
訂正お願いします。
乙
もう一つの悲しみって北野のことですよね?
88 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/05(日) 00:26:15 ID:UghKrc/C0
そうです。井手…
職人さん乙です!
こっちの三人組も頑張れ〜
職人さん乙です。
91 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/06(月) 14:53:57 ID:Y3wRhLllO
保守age
92 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/07(火) 09:06:42 ID:5tHvaNNp0
保守
野球ゲーム開催中 どうぞ( ̄○ ̄)/
あげ
保守
ほしゅ
97 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/09(木) 14:23:04 ID:k+skU5q6O
圧縮恐いのでage
師弟関係(その2)
「本当にいるのか…?寺原どころか。誰とも会わないなんてさ」
先頭を歩く小椋がぽつりとつぶやいた。新垣と柴原が足を止める。
「放送でどんどん死者が続いてるし…ゲームは続いてるよ。井口だって…」
「寺原ぁあ!!!!出てこいよぉ!!」
「ちょ、ばか!なにやってんだよ。小椋くん。やる気のヤツがいたらどうすんの!」
柴原があわてて小椋の口を押さえる。
「……」
新垣は銃のマガジンをじっと眺めていた。
どこにいる寺原…これ以上罪を犯すんじゃないぞ…
そして……………毅…無事でいろよ…
「とりあえず移動しよう。今の声を聞いて誰かがきたらやっかいだよ」
「勝負……だって?」
和田は寺原のその言葉をもう一度繰り返した。寺原がこくりとうなづく。
「そう。勝負です。このゲーム。俺は和田さんに勝ちたい。勝ったら俺、自信がつく気がするんです。
そう、現実に戻った時、俺、変われる気がするんです。今年までの俺とは…」
ごくり。和田は唾を喉の奥で飲み込んだ。
去年、寺原と一緒に自主トレを行った時に言った言葉を思い出していた。
「お前はさー。才能だったら俺以上のものを持ってるんだからさ。もっと自信を持ってやれよ。
本気で野球に取り組んで、努力すれば絶対すごい投手になるんだからさ…
俺なんて150キロなんて投げようと思っても投げられないんだからさー」
そう本当にそう思っていた。野球に対してもっと紳士に取り組んで、努力して、その努力した自分に
自信を持つ。そうすれば絶対に球界を代表する投手になる。なれる。そう思っていた。
そして現に、寺原は、和田の自主トレをなんとかこなしきった。自分でもよくあの練習についてこれたと思う。
その後も人知れず努力を重ねてきたことを和田は知っていた。
足りないのは―――自信だけ。
「俺に勝てば自信が持てるのか…?」
「和田!バカな考えはよせ!?テラお前もだ!こんなことで和田に勝っても自信なんかつくものか!
勝ちたいなら野球で勝てよ!」
鳥越が必死な形相で二人の間に割ってはいる。
「鳥越さんは邪魔せんでくださいよ」
寺原が一歩近づく。
「テラ…」
和田も一歩近づく。
いつのまにか二人の間の距離は10メートルほどまで近づいていた。
「鳥越さん…すいません。俺行きます。あのバカの目、覚まさせてやります」
「和田!!!」
「大丈夫。殺しはしませんし。……俺だって死にません。
それに…あいつの目を覚まさせることができるのは、今は俺だけだと思うんです」
それだけ言うと和田は寺原に向けて駆け出した。寺原もニヤリと笑い。前に駆け出す。
「バカ!和田!せめて銃を持っていけ!素手で行くなんて殺されにいくようなもんだぞ!!」
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
101 :
保管庫36:2005/06/09(木) 17:31:36 ID:ys+xqqFq0
職人さんキテター!乙です。
◆UKNMK1fJ2Y氏版更新しました。
職人さん&管理人さん、乙です!
あの人の形見の釣竿、役に立って嬉しかった…
管理人さん職人さん乙です。
にしても+@は凄いですね。
もう終わってしまうのかと思うと寂しいなぁ…。
ホントすごいな、+α。
釣竿とかドングリとか、伏線張りまくり。
106 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/10(金) 00:24:27 ID:onVupoB50
あらっ、柴原チーム登場しちゃった。
次の話柴原チームの話でもいいですか??
>>106 申し訳ありません。
そちらの話にあわなければ私の柴原チームの場面は削ってもけっこうですので。
楽しみにしております。
108 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/10(金) 01:01:52 ID:onVupoB50
いえいえ、お気になさらず。
和田対寺原の話の続きも楽しみにしております。
職人さんたち、乙です。リレーにはリレーの面白さがありますね。
110 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/11(土) 07:45:18 ID:EFTma5VtO
圧縮が怖いのでage
保守
捕手
113 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/12(日) 16:09:14 ID:T5mIzjcj0
ホクスヨワーン
114 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/12(日) 21:17:11 ID:dnNwdDvdO
今日休みだったので+@を一気に最初から164まで読みました。
なんていうかすごいの一言
115 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/12(日) 22:53:48 ID:JFoJHb1F0
そこにあった危機
寺原を追う柴原・小椋・新垣の三人だったが、歓楽街を出てから寺原どころか、
選手を一人も見ていなかった。
「さっきの小椋君の声は誰も聞こえてなかったみたいだね」
「しかし、テラどころか選手一人の姿も見ないなんてなあ……。」
「あいつを止めないと…。また犠牲者が出る。それに他にも止めなきゃならない人がいるみたいです」
野手の死者も出ている。寺原は投手だ。寺原の標的が投手なら野手は殺さないはずだ。
止めるべき者は寺原だけではない。
「これ以上の殺しはやめさせねえとな」
「小椋君かっこいい!!」
「当然っすよ……あっ!!」
「………!!」
三人は突然沈黙した。そしてすばやく草むらに身を隠した。
前方に人影を発見したからだ。
「あいつは……」
背番号は50。田中直樹だった。
武器らしいものは何も持っていない。
116 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/12(日) 23:38:13 ID:JFoJHb1F0
(危ねえだろあいつ!!何やってんだよ!!)
(よし、声かけてくる!!)
「田中!!」
「あ、柴原さん……?……わああ!!」
後方から声をかけてきた柴原を見るなり、田中は腰を抜かしてしまった。
柴原の右手には日本刀。
柴原は武器をしまい忘れたまま田中に近づいていたのだった……。
「何だよ。どうしたんだよ。何もしないってば。」
「うわわ……。」
柴原は全く気づいていないらしい。
見かねた小椋が姿をあらわした。
「柴原さん、それ。日本刀。しまってくださいよ。それじゃ誰も信用しないっすよ。」
「あ」
小椋から言われて柴原はようやく気づいた。新垣も姿をあらわした。
「田中、俺達は殺し合いに乗る気はない。…ほら」
新垣は弾丸をぬいたマシンガンを見せた。小椋も何も武器を持っていない事を証明した。
柴原はあわてて日本刀をしまっている。
「驚かせてすまん、田中。一人でいるのは危険すぎる。一緒に行こう。…来てくれるか??」
「は、はい…ありがとうございます……。」
田中はようやく安心したらしい。小椋に手伝ってもらいながら立ち上がった。
117 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/13(月) 00:30:26 ID:lWd/AKWG0
「新垣、どうする?このままテラ探すか??」
「いや…とりあえず安全そうな場所に行こう。…どこがいいかな」
田中まで危険にまきこむわけにはいかない。
ひとまず安全そうな場所へ移動することにした。
「とりあえず西の方行かない??」
「柴原さん、西の方は安全なんですか??」
「いや、何となく」
「何となくって…はあ……。」
柴原のこの何となくの判断が後に吉と出るのだが。小椋はまだ知るよしもなかった。
自分達と一緒にいるのが安全かどうかはわからないけれど。
三人は田中の無事を喜び、四人で西へと向かった。
三人が田中を発見していなかったら田中は殺されていたかも知れない。
「せっかくいい獲物見つけたと思ったんだけどな…。まあいいか、高橋さん探すか。」
三人も田中も気づかなかったが、田中の前方には高橋に重傷を負わせ、瑞季を殺した笹川がひそんでいたのだ……。
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
職人さん乙です。
シヴァが和みキャラにw
乙w
シヴァいいなーw
田中つながりでココリコが瑞季の仇をとるのかな
職人さん乙です!とりあえず西のシヴアたまらん(´Д`*)
121 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/14(火) 01:47:40 ID:k8HQwfZiO
ほ
ほっしゅ
ほっしゅっしゅ
124 :
764:2005/06/15(水) 23:19:42 ID:sr9qNCt80
『境界線で』
白。白。白。
全てが強い光の中にいるような真っ白な世界。
ふと眼が覚めると、高橋和幸はそんな世界にユニフォーム姿で投げ出されていた。
体には何の異常も無い。
(まいったな。なにがなにやら)
異常な世界だとは思いつつも、なぜかすんなりと受け入れてしまう。
ココに来るまでの記憶もあいまいだ。
たしかどこかに行かなければならなかったような気もするが・・・。
ともあれ、まぁじっとしてても仕方が無い。
そう思った高橋和幸は当てもなくテクテクと歩き始める。
どれくらい歩いたのだろうか?
かなりの距離を歩いたような、歩いてないような。だが、体には不思議と全く
疲れは無いので、どの程度歩いたのかも自分で上手く把握できない。
「ん?」
全てが白で覆われた世界の中で1点だけ現れた色のあるものが視界に入る。
まだ遠くてよくわからないがアレは・・・。
歩いていた足が少しずつ速くなっていく。早足、そして駆け足へと。
(間違いない、アレは人だ)
高橋が見つけた「色」それはホークスカラーのユニフォームを着た人で、もはや
遠くからもうっすらと背番号の「33」と言う数字も見える。
(あぁ。やっぱり星野だ)
どれくらいの時間かはわからないが、やはり一人でいるのは不安だった。
近づいていこうとさらに足を速めようとした、その時。
125 :
764:2005/06/15(水) 23:20:14 ID:sr9qNCt80
「だめです!」
急に後ろから大きな声がしたかと思うと、右肩をぐいと強い力で掴まれ、後ろに
ぐいと引き戻される。
それは余りにも強い力だったため、前に行こうとした分だけつんのめってしまう。
「うわ!」
あわてて振り向くと、そこに立っていたのは瑞季だった。
「ダメですよ高橋さん、あっち行ったら。」
どこか、のほほんとした表情を携えながら瑞季はそんなことを言ってくる。
「お前、危ないじゃないか、急に。もう少しでこけるとこだったぞ。」
そう言いながらも、高橋の口調は柔らかい。
やはり、どこか、人恋しかったのかもしれない。
「ところで、あっち行っちゃダメって、向こうに星野が居るみたいだけど? あっ
ちに行ってはダメなのか?」
「えと、そうですね・・・。それよりも!」
瑞季が目の前にパンッと拍手を打つように手を合わせ、上目ずかいに高橋を見上げる。
「ちょっと一生のお願いなんですけど、聞いてもらえますか。」
「ん、なんだよ。急に。・・・しかし、お前の一生のお願いって何回目だ?」
「ま、いいや。なんだ言ってみろよ。・・・・あ、わかってると思うが、金なら無い
からな。」
ため息混じりにそんな事を言ってみる。ま、実際結婚してからというもの、自由に使
えるお金はそんなにないのだが。
「いえ、お金じゃなくてですね。」
そこで瑞季は一旦言葉を止める。
126 :
764:2005/06/15(水) 23:22:25 ID:sr9qNCt80
「えっとですね。ちと自分勝手な事しちゃって稲嶺に心配かけてると思うんで、稲嶺
の奴に『お前は悪くないって瑞季が謝っていた』って伝えてもらえませんか?」
「ん、なんだよ。またケンカしたのか? しゃあないな。また使われてやるよ」
「すいません高橋さん。お願いします」
瑞季がそう言って、深々と頭を下げる。
(しっかし、ケンカするほど仲が良いとは言うが、こいつらはホントにそうだよな。)
高橋はそんな事を思いながら
「りょーかい。で、これからどうする? と、あっちはダメなんだっけ?」
すると瑞季は、頭を上げ、
「えっと、高橋さんは向こう向かってください、ボクはあっちいきますから」
と、瑞季が進路を示す。
「んだよ。お前だけ向こう行くのかよ。やだよ俺も連れてってくれよ」
「ダメですよ。あっちは・・・そう、1軍登録された人しかいけないんですから」
ふと思いついたように、そしてどこか申し訳無さそうな表情をしながら、瑞季が言っ
てくる。
「おー。登録されたのか。おめでと」
「・・・・・はい。じゃ、行ってきます! あ、稲嶺の件よろしくお願いしますよ!!」
そう言って掛け出して行く瑞季。
そのときの表情がやけに眼に焼きついてー。
◆ ◆ ◆
127 :
764:2005/06/15(水) 23:28:23 ID:sr9qNCt80
・・・痛い、痛い。
体中の痛みに耐えかねて、意識を取り戻す。
(ああ、そうか俺は・・確か笹川に襲われてー。)
ふと痛みのすごい胸の辺りを見る。
(・・・包帯?)
誰かが、俺の窮地を救ってくれたのだろうか?
ズキズキと痛む体中をさすりながら、辺りを見る。
視界には広がる海岸線と朝焼けの空。
赤くなった空を見ると、時間は朝か夕方なんだろう。
『ピンポンパンポーン!おはよーございまーす!よく眠れましたか?
皆さんそろそろ起きてくださーい!脱落者の発表をしますよ〜』
脳内に聞きなれた声が聞こえる。
ああ、またこの時間か・・・。
『それでは発表します。死んだ順番です。
17番山田秋親、44番水田章雄、25番大野立詞、33番星野順治、7番井口資仁、
56番瑞季。』
ガシャン、ガラガラガシャーーン!
128 :
764:2005/06/15(水) 23:29:17 ID:sr9qNCt80
脳内音声が流れている中、どこかでなにかをひっくり返すような大きな音が
聞こえてくる。
(なんだろう・・。)
体中の痛みに耐えながらもよろよろと立ち上がる高橋。
やがて、高橋は岩陰のところで、散らばった救急箱を気にもしないで、呆然と
した表情で涙を流している稲嶺を見つけた。
「稲嶺・・・。」
尋常ではない、稲嶺の様子に思わず声を掛ける。
そして高橋は全てを知ることになる。
129 :
764:2005/06/16(木) 00:54:47 ID:bEVrBuNe0
もっと早く書き上げるつもりでしたが、ココまでかかってしまいました。
一応、時系列的に意味は通じますが
103「戻らないもの」→104「師弟関係(その1)」の間のお話だと思って読んでいただければと
思います。
職人さん、乙です。
稲嶺がんばれ〜リアルの瑞季のファンにもなりそう
132 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/16(木) 13:20:20 ID:SQ3VF8GnO
職人さん乙です。
保守。
おっ何かいい話が投下されてる 乙です!
ちょっと上げ足とりをば。
ミスター、多分昨オフに離婚されてます。
あと星野よりゃ年下。
高橋が星野を呼び捨てにしたらいかんなw
135 :
764:2005/06/16(木) 16:03:18 ID:bEVrBuNe0
では、微修正版を
『境界線で』
白。白。白。
全てが強い光の中にいるような真っ白な世界。
ふと眼が覚めると、高橋和幸はそんな世界にユニフォーム姿で投げ出されていた。
体には何の異常も無い。
(まいったな。なにがなにやら)
異常な世界だとは思いつつも、なぜかすんなりと受け入れてしまう。
ココに来るまでの記憶もあいまいだ。
たしかどこかに行かなければならなかったような気もするが・・・。
ともあれ、まぁじっとしてても仕方が無い。
そう思った高橋和幸は当てもなくテクテクと歩き始める。
どれくらい歩いたのだろうか?
かなりの距離を歩いたような、歩いてないような。だが、体には不思議と全く
疲れは無いので、どの程度歩いたのかも自分で上手く把握できない。
「ん?」
全てが白で覆われた世界の中で1点だけ現れた色のあるものが視界に入る。
まだ遠くてよくわからないがアレは・・・。
歩いていた足が少しずつ速くなっていく。早足、そして駆け足へと。
(間違いない、アレは人だ)
高橋が見つけた「色」それはホークスカラーのユニフォームを着た人で、もはや
遠くからもうっすらと背番号の「33」と言う数字も見える。
(あぁ。やっぱり星野さんだ)
どれくらいの時間かはわからないが、やはり一人でいるのは不安だった。
近づいていこうとさらに足を速めようとした、その時。
136 :
764:2005/06/16(木) 16:03:59 ID:bEVrBuNe0
「だめです!」
急に後ろから大きな声がしたかと思うと、右肩をぐいと強い力で掴まれ、後ろに
ぐいと引き戻される。
それは余りにも強い力だったため、前に行こうとした分だけつんのめってしまう。
「うわ!」
あわてて振り向くと、そこに立っていたのは瑞季だった。
「ダメですよ高橋さん、あっち行ったら。」
どこか、のほほんとした表情を携えながら瑞季はそんなことを言ってくる。
「お前、危ないじゃないか、急に。もう少しでこけるとこだったぞ。」
そう言いながらも、高橋の口調は柔らかい。
やはり、どこか、人恋しかったのかもしれない。
「ところで、あっち行っちゃダメって、向こうに星野さんが居るみたいだけど?
あっちに行ってはダメなのか?」
「えと、そうですね・・・。それよりも!」
瑞季が目の前にパンッと拍手を打つように手を合わせ、上目ずかいに高橋を見上げる。
「ちょっと一生のお願いなんですけど、聞いてもらえますか。」
「ん、なんだよ。急に。・・・しかし、お前の一生のお願いって何回目だ?」
「ま、いいや。なんだ言ってみろよ。・・・・あ、わかってると思うが、金なら無い
からな。」
ため息混じりにそんな事を言ってみる。
とは言え、色々あって自分にお金が無いことは瑞季にも百も承知だとは思うけれど。
「いえ、お金じゃなくてですね。」
そこで瑞季は一旦言葉を止める。
137 :
764:2005/06/16(木) 16:04:20 ID:bEVrBuNe0
「えっとですね。ちと自分勝手な事しちゃって稲嶺に心配かけてると思うんで、稲嶺
の奴に『お前は悪くないって瑞季が謝っていた』って伝えてもらえませんか?」
「ん、なんだよ。またケンカしたのか? しゃあないな。また使われてやるよ」
「すいません高橋さん。お願いします」
瑞季がそう言って、深々と頭を下げる。
(しっかし、ケンカするほど仲が良いとは言うが、こいつらはホントにそうだよな。)
高橋はそんな事を思いながら
「りょーかい。で、これからどうする? と、あっちはダメなんだっけ?」
すると瑞季は、頭を上げ、
「えっと、高橋さんは向こう向かってください、ボクはあっちいきますから」
と、瑞季が進路を示す。
「んだよ。お前だけ向こう行くのかよ。んだよ、俺も連れてってくれよ」
「ダメですよ。あっちは・・・そう、1軍登録された人しかいけないんですから」
ふと思いついたように、そしてどこか申し訳無さそうな表情をしながら、瑞季が言っ
てくる。
「おー。登録されたのか。おめでと」
「・・・・・はい。じゃ、行ってきます! あ、稲嶺の件よろしくお願いしますよ!!」
そう言って掛け出して行く瑞季。
そのときの表情がやけに眼に焼きついてー。
◆ ◆ ◆
138 :
764:2005/06/16(木) 16:05:17 ID:bEVrBuNe0
・・・痛い、痛い。
体中の痛みに耐えかねて、意識を取り戻す。
(ああ、そうか俺は・・確か笹川に襲われてー。)
ふと痛みのすごい胸の辺りを見る。
(・・・包帯?)
誰かが、俺の窮地を救ってくれたのだろうか?
ズキズキと痛む体中をさすりながら、辺りを見る。
視界には広がる海岸線と赤く焼けた空。
その鮮やかな赤に染まった空を見ると、時間は朝か夕方なんだろう。
『ピンポンパンポーン!おはよーございまーす!よく眠れましたか?
皆さんそろそろ起きてくださーい!脱落者の発表をしますよ〜』
脳内に聞きなれた声が聞こえる。
ああ、またこの時間か・・・。
『それでは発表します。死んだ順番です。
17番山田秋親、44番水田章雄、25番大野立詞、33番星野順治、7番井口資仁、
56番瑞季。』
ガシャン、ガラガラガシャーーン!
139 :
764:2005/06/16(木) 16:08:06 ID:bEVrBuNe0
脳内音声が流れている中、どこかでなにかをひっくり返すような大きな音が
聞こえてくる。
(なんだろう・・。)
体中の痛みに耐えながらもよろよろと立ち上がる高橋。
『続いて禁止エリアです。・・・・』
放送に注意を払いながら、周囲を見回す。
そして、高橋は岩陰のところで、散らばった救急箱を気にもせず、呆然と
した表情で涙を流している稲嶺を見つけた。
「稲嶺・・・。」
尋常ではない、稲嶺の様子に思わず声を掛ける。
そして高橋は全てを知ることになる。
140 :
36:2005/06/16(木) 16:11:11 ID:hwq2FalxO
764氏のやつ、勝手にさん付けさせて頂きました
と報告しに来たら、訂正版アップされてるorz
すいません、後で訂正させて下さい つД`;)
それと+α版アップしました
141 :
764:2005/06/16(木) 16:13:36 ID:bEVrBuNe0
>>140 多少文章等のニュアンス不足も足してありますので、すいませんが
よろしくお願いします。
て、二度手間取らせてしまって申し訳ないです。
142 :
36:2005/06/16(木) 16:48:36 ID:hwq2FalxO
>>141 764氏の修正版をアップさせて頂きました。職人さん乙です。
>>140 乙ですつ
そんな馬鹿な・・・・つДT;)
見守るスレにはたくさん感想がありますがこっちにはあまりないので…
+@泣きました。野球シーンめちゃくちゃよかったです。
みんな楽しそうに、球を追って…
+@は本当に泣いた。
野球シーン、ヨカタよぉ(つД`;)・゚・。
まさかあんな展開になるなんて…職人さんの構成と文才に脱帽です。
職人さん本当にもつかれ様でした。
んでもって楽しませてくれてありがd。
+@、自分も泣いた・・・
バフィのトコも泣いたし、他にも多々・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
何度読み返してもホントに飽きない。
職人さんお疲れ様です!いいモノ見れて良かった・・・
職人さん&保管庫管理人さん乙です!
+α、泣いた…まさかああいう展開とは…
「4日目」の代わりに目次に登場してる「After」に期待!
もう終わっちゃうのが残念…
泣いちゃった(´・ω・`)
今までの色んなシーンがあの野球の伏線になってたんすね・・・(´Д⊂
『グーリン的ポイント取得法』
本間は、ずっと気にかかっていることがあった。
以前、サーモンを食べたことだ。
食料などは、たしか、ポイントが貯まらなければ手に入らないはずだ。
そして、ポイントは「仲間を傷つける」行為によって加算されるはずだ。
「グーリン、ポイント見せてくれないか?」
本間は、眠そうにしているグーリンの腕をとった。
いきなり腕をつかまれたグーリンは、びっくりして飛び上がった。
バチバチバチ!ビリビリビリビリ!
「うわあああぁあぁあぁあぁあっ!」
「ぎゃぁぁああっっぁぁぁああ!」
本間とズレータが同時に悲鳴をあげる。
2人の悲鳴を聞いて、グーリンから発していた光が消える。
「いきなり、危ないニョホ!」
プン!とふくれっ面をしたグーリンの腕を見ると、ポイントが18になっている。
そういえば、グーリンといると時々軽く肌がかゆくなったりしたのを思い出した。
本間とズレータを感電させて、ちゃっかりとポイントを貯めているようだ。
「今のはびっくりしただけニョホ。普段は痛くないようにするニョホ。」
何ともすっとぼけた言い草だが、いつか役に立つだろう。
激しく感電させないことを約束させて、ポイントの加算に協力することにした。
グーリンワロスwお前は電気ウナギかww
サーモンはポイント貯めて入手してたんだな。川で捕ったのかと思ってたww
サーモンはズレータが川で捕ってきたはずだけど…
密室にて
「どうなっとるんだね」
低いしゃがれた声が室内に響いた。
老人の指すディスプレイの先には【グーリン(GULIN) 18P】の表示が。
「こいつは誰とも戦闘した形跡がないじゃないか…なんでこんなにポイントがたまっとるんだね」
直立不動のままichiは頭を下げた。この老害とよばれる老人どもに何を言っても無駄。
素直に頭を下げておくのが一番だった。
「申し訳ございません。私の監視不足と予測不足でした」
「まぁまぁナベツネさん。どうせポイントなどいくら溜まっても、やつらにはなにもできん。
戦闘が楽しみになっていいじゃないですか」
もう一人の老人が頬づえをつきながら言う。
おまえはこんなところにいていいのか・・・・?本社のほうがいろいろとやばいんじゃないのか・・・?
「なにを見ているのかね」
その老人に言われichiはびくっとした。「す、すいません・・・」
「もういいよ、下がって。運営のほうはきっちり頼むよ。これが終ったらキミも出世の道が開くんだから」
頭の禿げ上がった男がそう答えた
「はい、がんばります。失礼いたします・・・・」
ガチャリ。重厚なドアを閉めると、ichiはふぅーーと大きなため息をついた。
渡辺恒雄、堤義明、孫正義…来期の球界の中心となるであろう3人。
さすがにこの3人を相手にまだ30にもなっていない自分が対等に接するのは無理だ。
しかし・・・・・・なぜ、グーリンがあんなにポイントを稼いでいるんだ?
不正なポイント獲得を防止するために一人から獲得できるポイントは7Pまでと制限してあったのに。
なんでだろうなぁ…
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
>>151 ポイントがたまって出現したサーモン群がちょうどよく川に出現し、
それをズレタがとってきたと解釈した。
宝箱に入ってるだとか、色々ルールもあった気もするけど、
その辺も脳内変換した
154 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/18(土) 11:38:54 ID:Q4Ch0gyi0
田口チームの話書いちゃってもよろしいんでしょうか??
ポイントがなかったら川に入ってもサーモンの群れには遭わなかったんだろうなと
解釈して読んでました。職人さん乙です。
グーリンのことだから手に入るアイテムもただじゃすまない気が…
>>154 職人さんじゃないからなんともいえないけど
ぜひ読みたいです。
156 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/18(土) 12:02:10 ID:Q4Ch0gyi0
では書いちゃいます。もう半分ほど書き終わってますので
明日には書き終わるかと思いますが…。
職人さんたちキテターヽ( ゚∀゚)ノ
グーリンワロタよグーリン。ママンとズレータがんがれ。
後、ichiさんが出てきたのが興味深いな。
グーリンのポイントが貯まる→川の中に宝箱出現
→開けたらサーモン泳ぎだす→ズレータが捕獲
って考えると一応今までの展開とも矛盾しなくなる…かな?補足は必要になるけど
159 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/18(土) 21:46:07 ID:nxAN3Ab7O
+@読んで泣きました。
160 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/19(日) 21:35:32 ID:l6vncS9d0
逃げろ! (その1)
「城所…城所……」
呼ばれてふりかえると、そこにいたのは金子と榎本だった。
「金子、榎本!よかった、お前ら生きて……」
ところが、さわったとたんに二人の体はすうっと半透明になった。
「えっ…あれっ??」
「逃げるんだ…ここは、危ない…」
「え?」
「殺されちゃう。逃げないと…殺されちゃうよ…。
早く…早く…」
真剣な表情の金子。泣き出す榎本。
突然の事に、城所はわけがわからない。
「何だよ。何言ってんだよお前ら。…殺されるって…」
「逃げろ!早く!あの人は……!!」
「あの人…馬原さんは……」
「えっ?」
「とにかく逃げろ!早く!!」
「逃げて、城所…!!」
161 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/19(日) 21:57:59 ID:l6vncS9d0
殺される?
馬原さんに?
…俺が??
「わ、わかったよ。逃げる、逃げるよ。じゃあお前らも一緒に…」
「…ダメなんだ…俺たちは一緒に行けない……」
「何で!?」
「だって…だって俺たち……」
二人のユニフォームがみるみる赤く染まっていく。
「殺されちゃったから………」
「金子!榎本ぉっ!!」
「うわあっ!?」
「……あれ?」
夢を見ていたようだった。
神内が驚いた顔でこちらを見ている。
「大丈夫か?」
「は、はい…。…あれ?森本さんは?」
「見張り交代だよ。……なあ、城所…」
「はい?」
「話があるんだ。…馬原さんの事で」
「…はい」
神内は田口に話した事を城所にも話した。
162 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/19(日) 22:21:47 ID:l6vncS9d0
「…どう思う?城所」
城所は絶句した。
何て事だ。神内さんの考えが正しいとしたら…
二人は…危機を知らせに来てくれたのか!?
「神内さん、俺…」
城所が自分が見た夢の事を話そうとした、その時。
「フフ…ハハハ……」
横から笑い声がした。
見ると、馬原が寝たまま一人で笑っている。
「ま……」
言いかけて、城所はぞっとした。
違う…馬原さんじゃ…ない!!
笑い声はとても馬原のものとは思えなかった。
老人だ。城所はそう思った。
「こいつの周りは…1、2、3…4匹か。さて…」
「………っ!!」
163 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/19(日) 22:42:32 ID:l6vncS9d0
城所は恐怖で動けなかった。
早く。アレから逃げないと。
死ぬ。
殺される。
怖い…怖い!!
何してるんだ。早く、逃げないと!
アレが…起きるぞ!!
でも、体が動かない。
もうダメだ。殺される……!!
「何やってんだ、逃げるぞ!!」
突然大声がした。神内の声だった。
城所ははっと我にかえった。
「逃げるぞ!!…立てるな!?」
「は…はい!!」
「田口さん!森本さん!!」
二人は乱暴に扉を開け、部屋をとびだした。
早く!逃げなければ!!
アレが…アレが動き出す前に!!
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
職人さん、乙です。とうとう馬原が・・・
乙です。
しかし馬原はどのBRでもエライ目に遭ってるな・・・・・・・。
乙ですー。
でもできればsageで・・・
167 :
764:2005/06/20(月) 01:39:15 ID:L2aM+Q6J0
食料ですが、私は家などに置いてあるものが腐っていて、
屋外にあるもの「魚・山菜・水」等は取りさえすれば食料に出来ると、
そう解釈していました。そうしないと若干ゲームの縛りがきつすぎます。
ただ、VR世界なので、全て食料は取ることは出来ないとしても矛盾は
出ない気もします。
ですが、『グーリン的ポイント取得法』を私的に矛盾をなくす為には
『グーリン的ポイント取得法』によってサーモン以外の食料品も得て
(バター)一緒に焼いて食べていた。と、するのはいかがでしょうか?
それでも「リモート・ビューイング act2」と若干矛盾が出そうな気
もしますが・・・。
保守
169 :
149:2005/06/20(月) 21:46:06 ID:IpdhKL1K0
黒服の説明によると
「探せば食料庫・武器庫がある」
「ポイントが満点になると9人に残れなくてもゲームクリア」
食料を得るのにポイントは関係ないということですね。
たぶん+αの方と記憶がごちゃ混ぜになっているようです。スミマセン。
764氏の「屋外にあるもの「魚・山菜・水」等は取りさえすれば食料に出来る」
という案を取り入れて、『グーリン的ポイント取得法』を少し手直しします。
(◆7KR.e180t 氏の「密室にて」と話が噛みあうようにします。)
『リモート・ビューイング act2』の方は、グーリンやズレータが「サーモン」を
意識したから、2人の記憶よりサーモンが形成されたということにします。
170 :
149:2005/06/20(月) 21:57:01 ID:IpdhKL1K0
『グーリン的ポイント取得法』 修正版
本間は、ずっと気にかかっていることがあった。
大道が本間を殴った時、腕時計のポイント数が1点加算された。
たぶん、ポイントは「仲間を傷つける」行為によって加算されるのだ。
大道のことを思い出すと、ふと、心配になってきた。
現在一緒にいるこの2人は、誰かを傷つけてはいないだろうか?
殺し合いに参加するつもりは無さそうなのだが。
「グーリン、ポイント見せてくれないか?」
本間は、眠そうにしているグーリンの腕をとった。
いきなり腕をつかまれたグーリンは、びっくりして飛び上がった。
バチバチバチ!ビリビリビリビリ!
「うわあああぁあぁあぁあぁあっ!」
「ぎゃぁぁああっっぁぁぁああ!」
本間とズレータが同時に悲鳴をあげる。
2人の悲鳴を聞いて、グーリンから発していた光が消える。
「いきなり、危ないニョホ!」
プン!とふくれっ面をしたグーリンの腕を見ると、ポイントが【18】になっている。
そういえば、グーリンといると時々軽く肌がかゆくなったりしたのを思い出した。
本間とズレータを感電させて、ちゃっかりとポイントを貯めているようだ。
「今のはびっくりしただけニョホ。普段は痛くないようにするニョホ。」
何ともすっとぼけた言い草だが、いつか役に立つだろう。
激しく感電させないことを約束させて、ポイントの加算に協力することにした。
ちなみに、ズレータと本間のポイントは【0】のままだ。
171 :
36:2005/06/20(月) 22:28:13 ID:eYUA6j7e0
◆UKNMK1fJ2Y氏版をアップしました。
それと、149氏の109「グーリン的ポイント取得法」の修正版をアップしました。
172 :
36:2005/06/20(月) 22:29:43 ID:eYUA6j7e0
すいません、途中で送信してしまいました
>>170 わざわざありがとうございます。職人さん乙です!
ふくれっつらのグーリンかわいいよグーリン(´Д`*)
38懐かしい人にボーナスポイントの説明のってますよ
10Pで食料はもらえるみたいです
あろえちゃんがたまにあるえちゃんに見える・・・
ゴバクスマソ
176 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/21(火) 19:42:14 ID:g5GGBJEi0
楽天に負けそうです
ほ
ホシュ
保守
180 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/23(木) 22:39:26 ID:O+d0FeaV0
圧縮回避
捕手
松中が首にしてる、ネックレスってゲルマニウムねっくれす?
183 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/25(土) 21:04:11 ID:KpYKjrB40
だめじゃん
184 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/26(日) 02:13:09 ID:bACOI8Gf0
動き出す殺戮者
(…井口が死んだか)
出口はI-2に身をひそめていた。
その頭からの出血は、少量だがいまだ止まっていない。
(くそっ……!)
井手を追おうとしたのだが、逃げられてしまった。
東へ逃げたか、それとも北か。
(どこ行きやがったあのガキめ…。
しかもショットガンまで持って行きやがって)
今までポジション関係無く無差別に選手を狙ってきたが、今は違う。
井手正太郎。狙いは奴だ。
(まあショットガンはもう役立たずだろうな。
弾ぶっぱなしてやったからな…。…ええい、くそガキが!!)
185 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/26(日) 02:30:27 ID:bACOI8Gf0
まさか井手に邪魔されるとは思わなかった。
そして溝口。あの時溝口がよけいなマネをしなければ、井口・井手の
二人とも殺し…今頃銃器が手に入っていたはずなのに。
(あのバカが…。もう少しだったのに。
しかしあと2ポイントか…。2ポイントくらい簡単だな。
…さて、と……。)
出口はゆっくりと歩き出した。
何かに導かれるように、北へ。
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
職人さん乙です!
井手逃げて超逃げてー!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
眼鏡っ漢出口のこれからも気になります。
187 :
36:2005/06/26(日) 12:27:59 ID:tXvLayd70
職人さんキテターヽ( ゚∀゚)ノ
出口さん怖いよ出口さん
つ◆UKNMK1fJ2Y氏版アップしました。
城島編・・・そう来るとは!
190 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/26(日) 16:22:09 ID:bACOI8Gf0
えっと…sageってどうすればいいんですか?
>>190 ホークス本スレからの転載だが、こうすれば良い。
|書き込む| 名前: | | E-mail(省略可): | sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ iii■∧ 。
書き込むとき、E-mail欄に『 sage 』(半角)> 〔 ・,e,・〕/
と記入すると、スレッドが上がりません | ▽(| つ
_________________/ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【 sage の利点 】
,__ 1・書き込みの後もスレッド順位は変更されない。
iii■∧ 。 2・だから荒氏に見つからない
〔∂ヮ∂〕/ 3・マターリ進行のスレッドに有効
▽(| つ
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
192 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/26(日) 16:39:26 ID:bACOI8Gf0
わざわざありがとうございます。
次からは気をつけます。
わあっ、言ったそばから忘れてしまった…。
すみません〜〜!!
あと気になったんだが、推敲はしてるんだろうか。
考えながら書いてるように見えてちょっと怖い。
思い違いなら申し訳ないが。
推…?あの〜、どういう意味なんでしょうか……。
失礼な事をしたんだったら謝ります、ごめんなさい…。
>>195 推敲の意味も知らないの?
とりあえず辞書引きな。
知らないことが信じられないけど。
あとあなた、あげの人なんじゃないの?もし本人ならどこのバトロワに投下しても荒れるからやめてくれ。
すい‐こう 【推敲】
[名](スル)《唐の詩人賈島(かとう)が、「僧は推す月下の門」という自作の詩句について、
「推す」を「敲(たた)く」とすべきかどうか思い迷ったすえ、韓愈(かんゆ)に問うて、「敲」の字に改めたという故事から》
詩文の字句や文章を十分に吟味して練りなおすこと。「―を重ねる」「何度も―する」 .. [さらに]
--------------------------------------------------------------------------------
す、すみません、本当に知らなかったんです……。
ageとsage知らなくて…。わざとじゃないんです!
知らないままだと迷惑になるから思い切って聞いてみたんです…。
もうあげたりしないように気をつけます!
本当に申し訳ありませんでした!
>>195 ageで書くとアラシと疑われたり荒れる元になるので、気を付けてくださいね。
作品自体は、いい感じですよ。
出口、こわいよ、出口。
お褒めの言葉ありがとうございます。嬉しいです。
これから気をつけて書き込みます!
>>200 作品自体に問題があるわけじゃないが、推敲の意味を知らないという語彙力と、
分からないことを調べようともしないというところに、
これからリレーを続けていけるのかすごく不安を感じる。
最近まとめサイトの相談スレに書き込みした人だよな?
分からないことがあったら他人に聞く前にまず自分で調べてくれ。
>>200 あとこれからもリレー参加するならここでの発言はなるべく控えたほうがいいと思いますよ。
介入
「・・・よし」
モニターに映し出された文字の羅列を確認して、彼は疲労の中にも安堵の表情を見せた。
モニターの横には山積みの本。
それらにはハッキングなどに関する少々物騒な題名が書かれていた。
「ここまでハッキングできればいいだろう」
彼がハッキングしたのは警視庁のデータベース。
つまりSクラスのセキュリティを誇る場所への侵入が成功したのである。
驚くべきことに、彼はこの技術を数日でマスターした。
理由は、「教え子たちの開放」。
数日前から、異変は起きていた。
選手はおろか、王監督にさえ連絡がまったくつかない。
それと同時に彼はかつての仕事仲間から相談を持ちかけられていた。
妙な仕事を告げられたというのだ。
それらの関連性を感じ取った彼は彼女に探りを入れてもらうことにした。
その結果、彼女−サチコ−の携帯からおおよその事態が把握できた。
しかし、直接行動を移すのはあまりに危険だ。
そう判断した彼は、BR世界への侵入を試みることにしたのだ。
「殺し合いなんて・・・」
ぎゅっと唇を噛み締める。
これから羽ばたいていくであろう若い選手、チームを牽引する選手、豊富な経験を持つ選手。
そして、共に戦った仲間。
いらない選手なんてどこにもいない。
こんな馬鹿馬鹿しいゲーム、俺が壊してやる。
「それまで・・・みんなを守っててくれよ、藤井」
そう言って彼はまたキーボードを叩きはじめた。
天神のとあるネットカフェの一室で、彼の戦いは始まった。
えー、王監督以外のスタッフ陣の様子が分からないのでちょっと出してみました。
「彼」が何者かは文章を読めば一目瞭然でしょうw
前に出ていた「サチコ」があれ以降全く使われていなかったので、ここで関連付けてみました。
乙です。
・・・誰だか全然わからん・・・
>>204 あんまり余計なこと書くな、誰かわかんないし。
114 正道
間違って、いたのだ。
6時の放送を聞いてから、吉本の頭に浮かんでいたのはそればかりだった。
井口が死んでしまった。ゲームの開始直後に出会った井口が。
『俺結構お前の事面倒見たと思ってたんだけどな』
確かに、面倒見が良い選手が多いこのチームの中でも、よく面倒を見てくれた先輩だった。
今年吉本が開幕スタメンに名を連ねたときも、にっと笑ってがんばれよと言ってくれたのだ。
ゲームの最初、吉本が襲い掛かっても、武器を奪っただけで反撃まではしてこなかった。
ただ悲しげな顔をしただけだった。
――もしも、あのとき。
宮地からの思わぬ攻撃を受け、あと一歩のところでライフルを逃したその後、
休む場所と武器を探して、吉本は歓楽街に来た。元はスナックか何かだろうか、
歓楽街の南側に位置する小さな建物で、しばらくの時を過ごした。
休む場所は確保したものの、武器と呼べるような武器は見つかっていない。
歓楽街まで来て見つけたのはライターと酒瓶くらいだ。とても銃器に対抗できやしない。
武器を探し回ったあげくに吉本が至った結論は、この世界で武器らしい武器は簡単には
見つからないということだった。例えば民家に入っても、まともな包丁は見当たらない。
まな板があるのにもかかわらず、そもそも包丁がなかったり、ボロボロにさび付いていて
使えそうもなかったり、といった具合だ。
嬉しくない結論にため息をつき、それでもなんとか武器を探そうと外に出たとき、
放送が流されたのだ。
井口の死を知って、感じたのはひどい喪失感だった。
放送を聞き終え、呆然と顔を上げると、東の空は赤と青と白の光で彩られていた。
朝焼けは雨の前兆と聞いた覚えがあるが、正しかっただろうか。
正しかったとして、ここでは雨は降るのだろうか。
間違っていた。
この世界に来て、チャンスだと思ったのに、どうして活かすことが出来なかったのか。
一人殺せばポイントが貯まる。同じポジションならならば生き残る確率が高まる。
レギュラーを勝ち取ることができる。とても分かりやすい構図じゃないか。
努力さえすれば、それはポイントで表される。結果が出る。
現実では、そうはいかない。実らない努力の、どれ程多いことだろう。
間違っていたのだ。
あの時、鳥越を逃がしてはならなかった。
三瀬と話しもせず、すぐに殺しておけばよかった。
井口に武器を取られたくらいで怯んではならなかった。
――自分が。自分が、殺すべきだったのだ。
後悔に襲われながらも、吉本はこれからの方策を練った。
考えなければならない。もう後悔をしないためにも。
「がんばれって言ってくれましたよね、井口さん」
あのときと目標はいっしょだ。一軍で野球をして、活躍すること。
手段が違うだけ。
野球と人殺しという、ただそれだけの手段の違いだ。
「俺、がんばりますよ」
もう間違わない。そう固く心に誓った。
元いたスナックらしき建物に戻り、酒の並んだ棚を見る。求めるラベルは見つかった。
スピリタス。アルコール度数が高いため、火気に注意してくださいとの注意書きを見て、
吉本は満足げに笑った。もちろん銃器には程遠いけれど、武器のひとつにはなるだろう。
あとはヘアスプレーの類でも探そうか。
「雨、降らないといいな……」
そういえば雁ノ巣でも同じような願い事をしたことがあると、そんなことを思い出しながら、
吉本は再び外に出た。
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
職人さん乙です!龍生…・゚・(ノД`)・゚・。
おまいやっぱり井口の事敬愛してたんだな。
進む!いいじマン 1
彼−−飯島一彦−−は緊張していた。目の前には新オーナーがいる。
新オーナーから呼び出しがあったのは、ついさっきのことだった。
一介の営業である自分が何故ここに立ってるのか、飲み込めないでいる。
今年は自分の人生の中で、激動の年だった。
突然の解雇通告と、その後の身の振り方の提案。
ユニフォームを脱いだ人生を歩んで行く等考えていなかった。
踏ん切りをつけるのに時間がかからなかったといえば、嘘になる。
だが色々考えた。生き方は一つではない。
営業として野球を多くの人に届ける側に回るのも、道だ。
自分しかできないことも色々あるだろう。
そう考え、第2の人生を踏み出した。
だが今の自分は一介の営業職で、オーナーと直接一対一で会見する様な地位ではない。
なのにいつものように仕事をしようと会社に赴くと、自分あての電話があり、
オーナーが会いたいと言っているという連絡を受けたのだ。
呼び出しを受けたのは、少し郊外にある研究施設のようなものだった。
そして目の前には、遠くからしか見た事のない新オーナーがいる。
「あなたを呼んだのは他でもありません。
選手達へ対するアフターケアをお願いしたく思い、お呼びしました」
突然そう切り出されたが、言っている意味がよくわからない。
アフターケア? 何のアフターケアなのだろう。怪訝な顔をしていると、すぐに後を続けた。
その内容は衝撃的なものだった。
選手は今、バーチャルリアリティの世界で殺し合いをしている、という。
頭の良さを伺わせる淀みのない説明が繰り広げられて行く。
だが内容が内容なだけに、俄には信じられない。
というか、何の冗談だろう、としか思えない。
どこで笑えばいいのか、だが冗談にしては相手の顔が本気すぎて笑うに笑えない。
こちらのその反応は予想できていたのか、オーナー自ら陣頭に立って施設を案内し始めた。
施設の規模に、何かの冗談ではないことが何となく飲み込めて来る。
だからと言って、バーチャルリアリティだの殺しあいだのに納得がいったわけではない。
(確かに凄い規模だけど……その割には意外と安普請だな)
扉を開け閉めしてそんなことを考えていると、唐突に声をかけられた。
「扉の安っぽさが気になりましたか? まぁすぐに破壊するものなのでね」
(破壊……?)
最後にその部屋に入った時、飯島は『背筋が凍り付く感覚』というものを体験した。
少し肌寒く温度設定された部屋には、一面に妙な機械が並んでいた。
それは霊廟に並んだ棺桶を連想させた。
顔の所はガラス張りになっており、中に横たわった人間の顔が見える様になっている。
どの顔も見覚えがある。
福岡ソフトバンクホークスの、選手達。
松中さんが苦悶に満ちた顔をしているのはなぜだろう。
背番号順に並んでいるようだが、ところどころ空いているのはなぜだろう。
寺原の口元の薄ら笑いはなんなんだろう。
「理性はあり得ないと思っていても、感覚で理解できたことでしょう」
後ろに立ったオーナーが静かな声で喋り出した。
「あなたに果たしてもらいたい役割を、改めてご説明します。
この施設は、バトルロワイアル終了時点で『爆発事故』により消失します。
その際に、必要なデータ・人材以外は全て事故により失われます。
選手の死体や……働いている職員も。そのことを知っている職員は極僅かです。
一部勝者となり現実世界に復帰する選手には、重ねて偽の体験をしてもらい、
BR世界の事は全て夢であると思わせます。
あなたにしてもらいたいのは、その後の経過の観察と、
BRのことは夢であると継続的に信じ込ませる事です。
その為には選手に信頼されている事が一番ですので、あなたを選ばせてもらいました」
オーナーの顔を振り返ることができない。
何だかいつものあの憎めない顔で淡々と喋ってる様子が想像できてしまったから。
「今現在も順調に選手の数は減っていますので、全てが終わる迄はそう時間はかかりません。
あなたには終わる迄この施設に留まってもらいます。
ご家族には仕事であるとご説明済みですので、安心されてください。
今回のあなたの仕事に対しては、あなたには拒否権はありません。
ご家族が選手と同じ目に遭われることは望まれないでしょう?」
本能が囁く。逆らってはいけない。
この人はやると言ったらやる人で、つまらないジョークで人を担ぐ為に時間を割く様な人じゃない。
「今……そのBR世界とかいう所で、どういう状況なのか教えてもらえませんか」
「いいでしょう。コントロール室にご案内します」
師弟関係(その3)
「うおおおおおおおおおお!!!!!!」
「――――ッ―――――ァァァァ!!!!!」
寺原と和田が交差する。
寺原の持つ斧が風を引き裂き、和田の体めがけて襲ってくる。
和田は肩にかけていたバックを寺原に向けて振った。
斧がバックを切り裂き、中のペットボトルが破裂し、水が噴き出した。
パンや、地図、色々なものがこぼれだす。
(大丈夫だ。見える…!)
和田はそのまま寺原の右腕を左手で、首筋を右手でつかみ、押し倒した。
二人はこんがらがりながら、草むらの中に倒れこむ。倒れる時に、斧が背中のどこかに
あたったのか、少し痛んだ。
そのまま右手と首を押さえつけたまま、上体を起こした。
細身な和田に寺原の体を押さえつけるのは、大変な仕事だったが、和田はなんとかそれをこなした。
すべては…寺原のため。
寺原が正気を戻してくれるなら、こんなことくらい。
その寺原は和田の下で必死にもがいていた。残った左手でなんとか和田を引き剥がそうとする。
和田も寺原の右手を抑えてる左手に全体重をかけ、それに抵抗する。
すると今度は、その左手側に体を押された。寺原は左手を使って引き剥がそうとするのではなく、
逆に和田の体を、和田が体重をかけている左側に押した。
ちょうど、寺原が寝ていた場所を支点に、二人の位置が入れ替わるように回転した。
そのままの勢いで二人は組み合ったまま、ごろごろと回転していく。
転がりながら蹴りが入り、拳が交わされる。
もはやいつのまにか寺原は斧を持っていなかった。
それは、はたから見てる鳥越には単なる子供のけんかのように見えたろう。
命のやり取りをしているこのゲーム中、二人の戦いは子供のけんかだった。
『あいつより俺のほうが強い』
『あいつには負けないよ』
男なら一回くらいは思ったことのある、思い。
そんな単純な理由でのけんか。
不謹慎ながら鳥越は笑ってしまっていた。
いいな。こういう関係も。
拳をまじわすこともできる師弟関係。言いたい事も言い合って、互いにライバル視もして…
俺に、こういう関係の人がいただろうか…
「ハァ…ハァ…ハァ…俺の勝ちだな」
寺原の上に馬乗りになったまま、和田は言った。
寺原は体力の限界なのか、ダメージがひどいのか動こうともしない。
和田は立ち上がった。その顔はところどころ腫れ上がっていた、女性ファンが見たら悲鳴を上げるだろう。
しかし、和田の表情はすがすがしかった。
「よっ…と」
和田は寺原の肩をかついで、立ち上がらせた。
これまた同じように顔が腫れた寺原がびっくりしたように、和田を見た。
「な…なに…」
「もう勝負はついたろ。もういいだろ。俺たちと一緒にこいよ。用事が終ったら
診療所に行くつもりだから、そこで治療しよう」
和田はあっけらかんと言った。
「や、やめてください。俺、俺、俺…和田さんに勝てなかった。負けたんです!情けは…いりません。
それに、俺和田さんにも、他のチームメイトのみんなにもひどいことしたし」
「ぐだぐだ言うな。年上の言う事は聞いとけ!」
「は、はい!…あ…」
いつもの調子でつい返事をしてしまった。
「よーし。じゃぁ行くか。鳥越さんも待ってる」
「う〜〜〜…は、はい。」
しぶしぶ、と言った感じで寺原は言った。
だめだわ。まだ、俺、この人にかなわない。野球でも、人間の器としても…
このゲームが終ったら、謝ろう。そして、もっと、もっと練習して、いつか和田さんを越える
ピッチャーになってやろう。ホークスのこれからを、和田さんと支えるんだ。うん。
「なんか言ったか?」
「い、いや、なんでもありません」
あせって少しテレながら答えた。
「変なやつだなぁ。行くぞ」
和田は鳥越の方へ歩き出した。鳥越が手を振っている。喜んでくれてるのだろうか。
「―――ッ!」
ん?なんか叫んでるな。どうしたんだろ?
「…ろーッ!!」
「鳥越さんー?どうしましたー?」
「後ろだーー!!!」
え?
ドンッ
何かが当たるような衝撃が走った。
取得ボーナスポイント:寺原隼人【20】(かなり殴り合って上限いっぱい7p・計17p)
和田毅【21】(同上7p・計8p)
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
保管庫管理人さん。職人の皆様、いつも乙です。
新作ラシキテル―ヽ(゚∀゚)ノ―!
某スレさんお帰りなさい、◆7KRさん(携帯からなので
お名前コピペできなくてすいません)お疲れさまです!
221 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/28(火) 23:15:27 ID:T9mp20tFO
あげとくね
田口
うはあ、飯島参加だな。しかも黒幕側だし。
謎のスタッフ(秋山?湯上谷?)はマジで分かんないよ?
吉本の決意、まちがっとるぞ!!!
和田・寺原の話は、鳥越が何気に気になるw
224 :
某スレ579:2005/06/30(木) 03:19:13 ID:hAV99Xkm0
★━━━━━━━━━━□★
□『BR2』 通信 5号 □★
★━━━━━━━━━━□★
お久しぶりの更新です。
なぜ、どうして戦う。
なぜ銃を向けあう。
ともに落ちたBR世界で、互いの心の中を覗く。
そこには、荒涼たる砂漠の中、
闇夜に銃を求めて立ち尽くす、孤独な己の姿が在った。
BR2通信第5号を配信致します。
┏━・ INDEX ・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
[ 最新ニュース]
[ タイムテーブル]
[ 現在のポイントランキング]
[ 編集後記 ]
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
225 :
某スレ579:2005/06/30(木) 03:20:19 ID:hAV99Xkm0
■[ 最新ニュース ]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
まずは脱落者からの発表です。
瑞季選手【56】、北野選手【39】以上2名です。
それぞれ動きがありつつも、小康状態になっているようです。いい殺人鬼
になりそうだった北野選手の死が悼まれます。
他には出口選手、笹川選手などがゲームを面白くしてくれそうな気配。馬
原選手の行方にも大注目。
三人目のボーナスポイントの取得者は、吉本選手です。
割とやる気を見せていた吉本選手。吉本選手の動きも気になるところ。
■[ タイムテーブル]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
今回は、BR世界で重要な意味を持つタイムテーブルについておさらいして
みましょう。
☆脱落者・禁止区域・ボーナスポイントを知らせる放送
6時間おき
☆禁止区域の増加
2時間ごと
*一日目*
BR開始(高橋選手【0】出発)…12:00
第一回目放送…13:45
[二時、四時、六時の禁止区域の発表以下同様]
第二回目放送…18:00
第三回目放送…24:00
*二日目*
第四回目放送…06:00
226 :
某スレ579:2005/06/30(木) 03:21:28 ID:hAV99Xkm0
■[ 現在のポイントランキング ]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
1位 20P 竹岡選手【68】
2位 18P 出口選手【4】
グーリン選手【63】
4位 17P 寺原選手【20】
5位 11P 三瀬選手【57】
6位 10P 笹川選手【59】
急激にポイントを伸ばしたグーリン選手……やはり謎が多いですね……。
寺原選手が和田選手との殴り合いによりポイントを伸ばしましたが、これ
は師弟愛っていうやつなんでしょうか? 今までの殺りくっぷりが嘘のよ
うな爽やかさです。
そしてやはり注目は成長著しい笹川選手ですね。
■[ 編集後記 ]〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
間があきがちなBR2通信ですが、皆さん存在を忘れてはいません……よね?
編集部員も常に募集中なので、ふるって御参加ください。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ 編集:BR2プロジェクトチーム
久々にBR2通信キタ―ヽ(゚∀゚)ノ―!
イイヨイイヨ〜
現在地まとめ
H-5=寺原、和田、鳥越
D-6(診療所)=川崎、井出、明石
H-7=松中、的場(二人は同じエリアにいるが別行動。また松中は寺原のもとへ移動)
F-4(民家)=竹岡、斉藤(F-3かもしれない)
B-4(民家)=城島、杉内、藤井
C-2(神社)=田口、馬原、神内、城所、森本
E-2=グーリン、ズレータ、本間(本間はE-3から流された)
C-9=松
D-9=吉本
F-1=竹岡
I-2=出口
所在不明者
三瀬、宮地:裸電球の小屋
永井:水田 山田の死体のぞば(AM7:00ころ)
稲嶺、高橋:屋外。(なにかあった時の指定場所《高橋が笹川に襲われたのがA=8なのでその付近?》)
新垣、小椋、柴原、田中:西へ
笹川:新垣チームの近くにいた
大道、荒金:E-3にPM8:00ごろいた以来消息不明
岡本、中村:川沿いにいて以来消息不明
>>228 乙!そしてGJ!なんだが…。
志村ー!4行目吉武が竹岡になってるー!
座長が怒ってくるぞw
∧_∧
[ `±´]n <・・・。
/マタロー|E)
(. _ |
し´ `J
230 :
764:2005/06/30(木) 17:44:17 ID:JGXwbWjc0
『ぬぐえぬ罪』
「おい、交代だ」
岡本さんに揺り動かされ、浅い眠りから目が覚める。
「あ、時間・・・ですか。」
目をこすりながら、中村は岡本と体を入れ替えるように場所を譲る。
「ああ、交代で寝させてもらうから、しっかり見張っててくれよな。」
そう言って岡本は先ほどまで中村が使用していた毛布をかけ、大木の陰に横になる。
あのあと、ここ地図で言うとD−2の森まで来た2人は、休息を取る為交代で
睡眠をとることになっていた。
そして、今岡本がその睡眠を取る番になっていた。
(助けてくれ・・・)
中村は思う。
これはゲームだ、やらなければやられるだけ。
そう、仕方がないんだ、と。
でも、なぜだろう。最期の修司さんの姿が、声が、血の感触が中村を苦しめていた。
(助けてくれ・・・)
もう、たくさんだった。
こんなゲームは続けられない。あのあと、自己嫌悪とともにずっと考えていたこと。
中村はふらふらと立ち上がり、歩き出す。
(助けてくれ・・・)
先ほどココへやってきたときに岡本から「そっち危ないぞ!」と注意された
崖の前に中村はたどり着く。
見た感じ、15mほどの落差はあるのだろうか。間違いなく、落ちたら即死でき
るであろう高さだ。
231 :
764:2005/06/30(木) 17:44:45 ID:JGXwbWjc0
(助けてくれ・・・)
中村は崖の前でゆっくりスパイクを脱ぐ。
そして、中村はぼんやりと、自殺する人が靴を脱ぐのって、事故でも殺人でも
なく、カッコたる決意で「自殺」したのだ、ということを示す為なんだなぁ。
そんな事を考える。
(助けてくれ・・・)
あとは、飛ぶだけ。
それだけで、この馬鹿げたゲームから離脱できる。
・・・・だが。
どれぐらい時間が経ったのだろう。
飛べなかった。
決意はしてるはずなのに飛べなかった。
飛べば楽になれるはずなのに。
いつの間にか流れ出していた、頬に伝う涙さえ気にならないまま中村はその崖の
前に立ち尽くしていた。
232 :
764:2005/06/30(木) 18:10:05 ID:JGXwbWjc0
物語を動かすところまで構想は練っていたのですが、破綻しそうなので断念。
でも、もったいないので書き上げて破綻しない文をUPしました。
師弟関係には絡まないとは思いますが、どうなんだろう・・・。
>>232 師弟関係(その3)には一応あと一話続きの話があります。
その話と764氏の構想がかぶるかもということでしょうか?
保管庫のBBSでよければ相談いたしますが。
>>229 まとめ書いたの私です。そうですか。吉武と竹岡間違えましたかorz
234 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/06/30(木) 22:32:19 ID:OKBwBAvS0
捕手age
進む!いいじマン 2
飯島は何故か『資料室室長』という人間に案内され、
コントロール室で現在の状況について説明を受けた。
「あれが生存者を点であらわしたマップ。
あっちのテレビがバーチャルリアリティ空間の映像」
そうやってコントロール室全体を見回している間にも、
「No.49 消滅」
と状況を読み上げるオペレーターの声が響く。
飯島はとっさにテレビ画面を見たが、それがどれなのだかはわからない。
ただダイエーホークスのユニフォームを着た、彼の元同僚らが、テレビ画像の
中で無数に動き回っている。
(さっきNo.○ってのは背番号を表わしてるって説明してた……。
じゃ、修司さんが!? ……)
痛い。
心と言わず頭と言わず、もうどこが痛いのかもわからないぐらい、身体全体が
痛い。
自分がその世界にいる訳ではないので実感は薄いが、それでもオーナーや目の
前にいる人間の言葉を信じるならば、今吉田が死んだということになるのだ。
何故だか、それは嘘ではないんだと唐突に強く感じた。
吉田は亡くなってしまったのだと。もう会えないのだと。
ふと気付くと、涙が出ていた。
それを見た飯島の説明係の人間が、薄く笑う。
「あんたもこっち側の人間になったんだ。
存外、命なんてのは安くやり取りされてるもんなんだよ。
そんなに動揺しなさんな。
今回の事は出費も多かったけど、無事実験が成功に終わればペイはそれ以上に
見込めるんでね。
そしたらあんたにも相当の報酬が支払われるさ」
涙の滲む目で、飯島は男を睨んだ。
ここにいる人間は、報酬で殺し合いのシステム作りに参加したということか。
(俺は、違う)
確かに先程オーナーからは、野球選手として成功してもそうそう手にできない
であろう金額は提示された。
だがその額を聞いて心動かされたようなことは、決してない。
ただ……彼には守るべき者がいた。それが彼から拒否権を奪っていた。
両の天秤に自分の家族とチームメートを乗せ、家族が勝った。
チームメート達は自身の才覚で困難を乗り越える事もできる。
だが飯島の家族は、飯島が守らなければならない。
そう考え、オーナーの提示に抵抗しなかった。
だが今、どうしようもなく動揺している自分がいた。
(耐えられるのか、俺は)
(チームメート達が無惨に殺されて行くのをただ見すごせるのか、俺は)
営業職に誘われたのもこのためだったのか。
自分は金につられる人間だと思われたのか。
……恥ずかしいと思わずに、今は涙を流してしまおう。
そして泣き終わったら考えよう。
家族を危険に巻き込まず、そして仲間を助ける方法を。
(そういえばオーナーは、必要な人間を除いたらほとんどの研究員は『事故』
に巻き込まれ死亡すると言った……)
泣いたら、少し頭がすっきりして来た。
飯島は頭を働かせ始める。
文字どおり、人の生死がかかっているのだ。考えろ、考えるんだ自分。
今まで使った事がないぐらいに脳みそ振り絞れ自分。
目の前のこの資料室室長という訳のわからない役職を持った人間は、
生き残る方と処分される方、どちらの側の人間なのだろう。
ひとまず言える事は、ここの事には詳しそうだ。
(こいつを味方につけられたらいいかもしれない……)
飯島は唇をぐっと噛み締めた。
絶対に後悔させてやる。
こんな役目に、自分を選んだ事を。
238 :
某スレ579:2005/06/30(木) 23:49:42 ID:QsdyYwTY0
いいじマンの話は、今のところ時系列的に少し前のことだと思って下さい
職人さん達、乙です。
中村の話も飯島の話も続きが楽しみ。
職人さん乙です!
中村、死ぬなよ!生き延びてくれよ…
飯島は皆を助けられるのだろうか?飯島無理しそうで何か怖い。
241 :
1/2:2005/07/01(金) 15:07:29 ID:QIxKP35I0
入り口
「やれやれ・・・どうしたものか」
彼はモニターを見ながら悩んでいた。
BR世界への入り口が見つからないのだ。
サチコの情報によると、世界中どこでも見れるようネットには接続されているらしい。
(世界の孫・・・か)
新オーナーらしい発想だ。
だが、その分侵入も可能になったのでまぁ良しとする。
(しかし、どうやって探せばいいんだ?)
彼なりに色々と探してみたものの、事が事だけに入り口の場所はしっかり隠されているようだ。
さすがに目の奥が痛くなってきて、彼は少し休むことにした。
リクライニングシートに体を沈め、文字列に疲れた目を閉じる。
ふと、藤井のことを思い出す。
誰よりも野球を愛し、最期まで希望を捨てなかった男。
初優勝が決まる直前、ベンチの一番前で帽子を後ろ向きにかぶって子供のようにワクワクしていた。
優勝したときの写真のほとんどには、彼の笑顔が写っていた。
余命半年と言われながら、ファームで投げたときもあった。
皆に好かれ、彼もまた皆が好きだった。
(工藤や若田部がいたら、話したかっただろうな・・・)
かつての仲間たちの名前が頭に浮かぶ。
奇しくも今藤井と同行しているのは、同期入団の城島と、工藤の背番号を継いだ杉内。
これもなにかの因果というものだろうか。
しかし、サチコの携帯からの情報では、彼は3日程度しかいられない。
3日間の、かりそめの命。
(あいつがいなくなる前に、他の連中とも会わせてやりたい)
彼は目を開き、再びキーボードを叩き始めた。
242 :
2/2:2005/07/01(金) 15:30:47 ID:QIxKP35I0
しかし既に八方ふさがりの状態。温厚な彼も、さすがにいら立ってきた。
「クソッ・・・!」
今こうしてる間にも、誰かが殺されているかもしれないのに。
自分は何もできないのか。
気が付くと、ヤフーのトップが画面に出ていた。
(世界の孫なら何でもできるんだろ、なら見つけてみろよ!)
腹立ち紛れに『ソフトバンクホークスバトルロワイアル』と入力して検索ボタンを押した。
と、いきなり画面が真っ黒になり、
『目指せ!』
と書かれたポップアップが出てきた。
その下には何かを記入する部分と、OKボタンがある。
「・・・は?」
いきなりのことで、おもわず間抜けな声を出してしまう。
しかし、彼はすぐに頭を切り替えた。
(さっきの文字でここに飛んだということは・・・もしかしてここが入り口?)
このポップアップは、おそらく入るためのパスワードなのだろう。
しかし、何を『目指せ』というんだ?
・・・少し考えて、新オーナーがよく口にしていた言葉を思い出した。
そして、彼はそれを入力してみることにした。
『世界一!』
(まさかな・・・)
そう思いつつ、OKボタンを押した。
『ようこそソフトバンクホークスバトルロワイアル(BR2)へ!』
そこは、まさしく彼が探していた『入り口』だった。
どっと体の力が抜ける。
(こんな入り方だったのか・・・)
およそ殺し合いとは程遠いノリである。
(・・・まあいい。あとはハッキングすれば・・・)
自分に気合を入れなおし、彼は注意深く侵入を開始した。
職人さん乙です!
飯島と謎のOB、どっちが脱出のキーになるんだろ
あと保管庫管理人さん、焦らず自分のペースでやってください。
いつもお疲れさまです
職人さん、乙です。
「工藤と若田部」と2人を呼び捨てにするあたり、秋山なんジャマイカ?
245 :
36:2005/07/01(金) 22:51:35 ID:iiGr18Gr0
職人さん乙です。彼の正体が気になる(´Д`;)
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編アップしました。
職人さん、保管庫管理人さん、◆UKNMK1fJ2Y氏もいつも乙です!
城島編も面白い展開になってきましたね。
続きがメチャメチャ楽しみ。
247 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/02(土) 21:50:21 ID:OAvJKbV20
圧縮回避
保守・・・がてら好きな選手でも。
最近注目は松投手。今何してるんだろう・・・。
保守
私は竹岡かな。悪役好きw
120「忍び寄る影」
チッ……。どこに隠れた?あれだけ殴ってやったんだ。怪我人がそう簡単に移動できるはずがない。
笹川【59】は高橋【0】を探して、ひたすらVR世界を彷徨っていた。長い間探しているにも関わら
ず、高橋の痕跡は全く見つけられない。瑞季を殴り殺した際に感じた快楽が、見つけられない事へ
の苛立ちにとって代わるのにそう時間はかからなかった。
高橋さんはあれだけの怪我だ。誰かが連れて行ったとしても大怪我を負った人間を連れまわすのは
まず無理だろう。いったんどこかの家に隠れ、手当てをするのが普通だ。だがしかし、遠くまで
運ぶ術があるとしたら?その場合は遠くの建物まで運び、そこで手当てをするだろう。
「兎に角、家を調べていくしかなさそうだな」
そう考え、手当たり次第に家を調べて数時間。途中、苛立ちを紛らわそうと見つけた田中【50】に
狙いを定めるも、柴原【1】達の邪魔が入り苛立ちがつのるばかりだった。
苛つきながらも探索を続け、とうとう笹川は川を渡りVR世界の南方まで来ていた。
F-3とF-4の民家付近にたどり着いたその時。
「………で…」
「そ……か……」
「!」
人の声だ。しかも二人。
ナンダ、コンナ所ニ隠レテイタンダ。
カーテン越しにに映る人影を確認し、思わず口元がほころぶ。
あれ、高橋さんってあんなに身長高かったか?カーテン越しだから大きく映っているだけか?
「……ククッ………」
何こだわってんだろ。俺。高橋さんじゃなくても別に構わないじゃないか。
あの時と同じ快感を味わえると思うと、それだけで背筋がぞくぞくする。
「別に誰でもいいよな」
一言ぽつりとつぶやくと、笹川は慎重に窓へと近づいていった。
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
すいません
F-3とF-4の民家付近にたどり着いたその時。 を
F-3とF-4間の民家付近にたどり着いたその時。 に訂正させてください。
よろしくお願いします。
253 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/04(月) 23:33:51 ID:4iWoXif70
圧縮オチ回避の為、ageときますね。
職人さん、乙です。
笹川が欲望のままに動き始めた (((゜ ゜;))))
職人さん乙です。
ガクブル…。F-3.4付近って事は、笹川の目指す民家にいるのって吉武と和巳か?
保守。
新作来ないときは全く来ないなぁ。
ハッキングOBサイドの作者ですが、正直他の選手が動かないと書きづらい・・・
自分の中では次の話はある程度固まってはいるんですが(いいじマンとのつなげ方とか)
あくまでも外部からの接触なんで、選手が動かないとこっちも書けないですね。
選手サイドの職人さん、よろしくお願いします。
憎しみが憎しみを呼んで
「後ろだーー!!!」
ドンッ
和田の体に衝撃が走った。
なんだ?どうした?あれ…?
ゆっくりと後ろを振り向く。そこにいたのは……松中だった。
松中の両手には木で作られた槍が握られていて、その先端は、寺原の左胸を背中から貫いていた。
どん、と和田の肩に寺原の重みが乗っかってくる。
突然のその重みに和田は耐え切れず、寺原の体を落としてしまった。
どさっと崩れ落ちる寺原、もうぴくりとも動かない。
「テラ…?」
和田は寺原の肩をゆさってみる。人形のようにがくがくと上下に揺れた。
それだけだった。
「あ…あ…」
寺原が死んだ。
「あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
和田はきっと松中を睨みつけた。
「なんで殺した!!!」
「和田…」
「あんた内野手だろ!投手の寺原を殺す必要ないじゃないか!!」
松中はなるべく表情を変えずに言った。
「寺原は、他の選手を殺していた。ゲームに乗った人間なんだ。だから、殺した。
俺には!!…乗った人間に殺された仲間の無念を晴らさなきゃならない…」
「ふ、ふざけんな!」
立ち上がり拳を振り上げる。松中はあっさりとそれをかわす。
「松中…」
「ゴエさん・・・」
いつのまにか鳥越が二人のすぐ近くにまでやってきていた。その鳥越が持つ銃の銃口は
まっすぐに松中を狙っていた。
「お前も乗ったってのか?」
「…違う。俺は…ゲームに乗った奴しか狙わない。俺は乗ったわけではない」
「同じことだよ。そんなことしてたら、次はお前が狙われるぞ。そこの和田みたいな奴に…」
鳥越は和田に視線を送った。和田は寺原の死体に突っ伏して泣いていた。
声を出さずに、必死にこらえて。
「松中いけよ。乗ったものだけ狙うなら俺たちに用はないだろ」
「…はい。ゴエさん、死なないでくださいね」
その場を後にする松中。その姿が森の中に消えようとする直前、和田は叫んだ。
「松中ぁ!!!寺原のかたきは俺が絶対取ってやるからな!」
松中はゆっくりと右手をあげた。鳥越にはその姿が「まってるぞ」と言っているような気がした。
取得ボーナスポイント:松中信彦【3】
死亡:寺原隼人【20】
【残り38人】(残り9人でゲーム終了)
遅くなりました。和田パート一旦完結です。最後は急いで書き上げたので
あとでセリフ回しなど修正するかもしれません。
あとラスト三行訂正します
取得ボーナスポイント:松中信彦【3】 (4p・計4p)
死亡:寺原隼人【20】
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
おっ来てた来てた
まっちゃん泣かせますね……
テラ・・・
262 :
36:2005/07/07(木) 14:30:16 ID:DR2h2v1W0
職人さん乙です。
・゚・(ノД`)・゚・。テラ…。松中…。
松中がこれから歩く修羅の道がどうなるかが凄く気になります。和田も。
修正箇所が出てきましたらこちらか保管庫の掲示板かメールでご連絡いただければすぐに
訂正しますので、よろしくお願いします。
松中…予想通りの展開ではあったんだけどなぁ…
テラゆっくり休めよ…
松中、やっぱりやっちゃったのか。
和田は、+αの方でもこんな感じの役回りだったな。
看取り役みたいな。そういうイメージなんかなあ?
265 :
1/2:2005/07/08(金) 02:31:15 ID:nSpuDgeV0
2本柱
(松中・・・)
彼はモニターの前で「それ」を見ていた。
彼はソフトバンクの精緻を極めた壁をなんとかすり抜け、BR世界に最も近い場所まで来ていた。
そこは、デジタルとアナログの境界線。
特定の人物データに近づけば、その人の考えていることまで画面に現れた。
彼がまずチームリーダーである松中と接触しようとしたとき、「それ」は起きたのだ。
松中が、寺原を殺した。
松中の心の中を見ながら、彼はその現場に遭遇したのだった。
(一人で罪を背負うつもりか・・・松中らしいな・・・)
松中は、彼を慕っていた選手の一人だった。
自主トレにも毎年付いてきて、過酷なメニューを一緒にこなした。
同郷ということもあり、彼もまた松中を心強く思っていた。
そして、松中の性格もよく知っていた。
(・・・俺には止められない、な)
小さくため息をつくと、彼は松中から離れた。
266 :
2/2:2005/07/08(金) 03:05:01 ID:j24em0s40
気を付けろ!スタンド攻撃だ!
267 :
3/2:2005/07/08(金) 03:10:59 ID:Il0D9w3OO
その頃松中はちんこから七色の光を出していた
268 :
2/2:2005/07/08(金) 03:11:53 ID:nSpuDgeV0
「来年からはユニフォームも変わっちゃいますけど、新しい人形を用意しておきますよ」
「ありがとう。・・・でもあれからずっとあの人形が一緒にいたなんて驚いたなぁ」
杉内と見張りを交代した城島は、相変わらず寝ようとしない藤井と話していた。
城島と藤井は同期入団ということもあり、昔話に花が咲いていた。
若田部が横浜へ行ったこと、小久保が巨人へ行ったこと、工藤が巨人で未だ衰えを見せぬこと・・・
この数年で、あの時とはすっかり球界が変わっていたこともあり、話題は尽きなかった。
今彼らが話していたのは「藤井ハリー」の事だった。
2000年、闘病生活を送っていた藤井の代わりに胴上げに加わった背番号15のハリーホーク人形。
それからその人形は、いつもチームと一緒だった。ロッカーにはいつも背番号15がいた。
ユニフォームが変わっても藤井ハリーはこれからも一緒に連れて行くのは城島にとって当たり前の事だった。
彼はいつまでもチームの一員なのだから。
「でも小久保が出て行っちゃうなんてなぁ」藤井がため息をついた。
「・・・俺も信じられなかったっすよ。いきなりのことだったし・・・」
2003年、優勝パレードの翌日に突然発表された小久保の巨人への無償トレード。チームリーダーの喪失は、選手全員が衝撃を受けた。
「・・・でも今は松中さんがいてくれるから」「ジョーもいたからね」
「俺?」「うん、ジョーはもう立派なチームの柱だよ。杉内くんも絶対の信頼を置いてたみたいだし」
「俺は・・・そんな立派じゃないですよ」「自分で立派だなんて思ってる人なんていないよ。僕もジョーだから安心して投げてたし」
「・・・ありがとうございます」
・・・かつてキャプテンだったあの人は、どれだけの重圧に耐えていたのだろうか。
『ジョー、聞こえるか?』 突然、城島の頭の中に言葉が現れた。
「え・・・?今のは?」
『聞こえるようだな、良かった。声には出さなくていいから頭の中に返事を思い浮かべてくれ』
突然声をあげた城島を、藤井が不思議そうに見ている。
(頭の中に直接言葉が?これはなんだ?)
『俺は外部からこの世界に侵入している。お前たちを助けに来た。』
(ちょっと待ってくれ、あんたは誰だ?)
『ああ、まだ言ってなかったな。秋山だ。』
3つに分ければよかったと猛省・・・orz
>>266-267は当然のごとく無視してくださいw
キミもリアルタイム書きが禁忌だということを覚えた方がいい。
NGにされても文句言えないぞ。
すみませんorz
某所から転載。リレー小説においてリアルタイム書きが禁忌とされる理由。
>>266-267みたいのを呼んじゃう理由もこれだと思う。
>リアルタイム書き投下のデメリット
>
>推敲ができない ⇒表現・構成・演出を練れない(読み手への責任)
> ⇒誤字・誤用をする可能性がかなり上がる(読み手への責任)
> ⇒上記による矛盾した内容や低質な作品の発生(他書き手への責任)
>複数レスの場合時間がかかる ⇒その間に他の書き手が投下できない(他書き手への責任)
> ⇒リアルタイム投下に遭遇してもダレるし盛り上がらない(読み手への責任)
>バックアップがない ⇒鯖障害・ミスなどで書いた分が消えたとき全てご破算(読み手・他書き手への責任)
>上記のデメリットに気づいていない ⇒作品を書く以前の問題。考える力が弱い。往々にして自己満足傾向
>
>実は最後の項目が一番問題
273 :
36:2005/07/08(金) 11:04:29 ID:38wlqYqF0
>>272 書き込もうと思ってたら先に書いてくれてたwサンクス。
>>271 それと蛇足ですが他の書き手さんと相談したい時は、保管庫の相談掲示板使った方が
ネタバレするなとか言われなくていいと思いますよ。
274 :
:2005/07/08(金) 11:06:24 ID:38wlqYqF0
名前消し忘れた……orzすいません
275 :
36:2005/07/08(金) 15:32:06 ID:38wlqYqF0
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編アップしました。
276 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/08(金) 22:19:24 ID:M317HXfX0
>>275 乙です。OUTになった奴ら、がんがれ…!!
あと、落ちそうなのでage
ほっしゅ
逃げろ!(その2)
「わっ、何だ急に・・・。今から少し寝ようと思ってたところなのに・・・。」
「何だ、どうしたんだ!?」
突然部屋から出てきた神内と城所に驚く田口と森本。
しかし、二人の様子から何か大変な事が起こったという事は容易に想像できた。
・・・何が起きたのか、その内容も。
森本は一人わけがわからない、という顔をしている。
「・・・馬原か・・・。」
「はい!!神内さんの考えは正しかったんです・・・。早く逃げましょう!!急がないと・・・!!」
「えっ?何だよ、馬原がどうしたんだ?」
「あぁもう、森本さんには後で説明しますから!!早く!!」
神内が森本を、城所が田口を連れて神社から飛び出した。
強引に連れて来た様な形になったが、こうでもしなければ殺されてしまう。
仕方がなかったのだ。
「で・・・どうする?どこへ行くか・・・。」
「う・・・う〜ん・・・。」
悩んでいる時間はない!!
早く、早くしないと・・・!!
しかし、焦りは思考を鈍らせる。
まともな考えが浮かばない。
「うう・・・。」
頭を抱え、考え込む神内。
その間にも一秒、二秒と時間は経過していく。
・・・西にはもう道はない。
北も・・・遠くへは行けない。
南は・・・森をぬけ、川を越えて・・・
・・・ダメだ。障害が多い。
残るは・・・
「東だ!!」
そう言うと、神内は森本を連れて一気に走り出した。
城所も田口を引っ張りながら走り出す。
この判断は吉と出るか凶と出るか・・・?
〜現実世界〜
「・・・逃げられたな。こいつは操作にかなり難があるようだが・・・。」
「最初のうちは仕方ないでしょう。」
「まぁうまくいかん様なら捨てりゃあいい事だがね。ハハハハハ・・・。」
彼らにとっては、選手達の命などどうでもいい存在なのだろう。
そしてこの殺し合いはゲーム。
選手達の命をもて遊ぶゲームなのだと。彼らはそう思っているのだ。
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
7行目の
しかし、二人の様子から〜
の、「しかし、」の後に「田口は」を付け加えてください。
すみません。
>>265-268 城島たちは「5時まで休憩」「朝になったら動き出す」はずだったんだが、
なんでのんびり昔話してるの?
そういうこともアルカポネ
>>281 それは、藤井と再会する前のプランだから、変更があってもいい気はする
284 :
281:2005/07/11(月) 21:34:37 ID:A05/2GWo0
比較的はっきり時間が書いてあったもんだから気になったんだ、すまん。
ま、保守です
286 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/13(水) 00:34:18 ID:0o/pB7Pi0
sageて「保守」とか言ってるのは池沼か?
鯖が二転三転して
落ちるのは最後に書いてからの間隔に戻ったから
sageで保守になるよ
ほす
289 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/14(木) 12:14:44 ID:RQK9BYKIO
保守age
たぐち
291 :
36:2005/07/15(金) 14:50:40 ID:RRJ3TXGl0
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編アップしました。
∧_∧ ノノノノ -___
(;´∀`) (゚∈゚ ) ─_____ ______ ̄
( M1 ) 丿\ノ⌒\ ____ ___
| | | 彡/\ /ヽミ __ ___
(__)_) ./∨\ノ\ =_
.//.\/ヽミ ≡=-
ミ丿 -__ ̄___________
(⌒\ ノノノノ
\ヽ( ゚∋゚)
(m ⌒\
ノ / /
( ∧ ∧
ミヘ丿 ∩∀`;)
(ヽ_ノゝ _ノ
丿 ,;⌒⌒i.
ノノノノ⌒ヽ ( ;;;;;) _______
(゚∈゚ ) ミ) ,,:;;;) | WARNING |
/⌒\/( ) ヽ| |/ |;,ノ | エリア51 |
( ミ ∨∨ | / .,i. |___________|
ノ / | | ,,i; ,, ,;⌒‖
( \/ヽ ,,,丶, | |,,,;. ;i, .‖ヽ
\ ) ) .. ,, ´ヽ (,, ‖丿.,,,
/// ,, ,, .. ´ヽ ‖,,, ..,
`ヾ ヽミ ,, .、 ヽ .. ヽ丶,.ヽ ‖、,,
今だから聞くけど、小坂とエロズリーのシーンの元ネタってこれ?
age
ほ
田口
>>294 えーと…すみません、このネタ初めて見ました。
白状しますと、あの辺は童謡「森のくまさん」が元ネタです。
タイトルや使用アイテムもその辺から…
森の中で
「いない。逃げられたんか?」
彼はうっそうと茂る森の中、木の陰から顔だけこっそりと出してつぶやいた。
あたりを見渡す。木の陰に誰かいないかと目を凝らすが人の気配すら感じ取れない
「もうおらんか」
さきほどこの森の中で見つけた民家で仮眠を取っていたら大声が聞こえた。
その声で目を覚ますと、すぐさま飛び起き外に出た。
人がいるー
そう思った彼は荷物を一旦そこに置いて、すぐにその場所に向かった。
声からして距離は500メートルも離れていないはず
10分くらい経ってようやく今その場所についたのだが、そこには誰もいなかったのだ。
「さっきの声…誰や?寺原とかなんとか叫んでたが…投手か?」
いや、投手に違いない。寺原を探してるってことは殺したいってことだろ?
投手を殺したいのは投手に決まっている。
「ち、逃してもうたか…」
そこで彼は眠いのと腹が減っているのに気づいた。
「ふぁぁ…もうあたりも明るいけど、帰ってもう少しだけ寝ておくかな…」
そういって…竹岡和宏はまた森の奥深くへと潜っていった。
その右手にまがまがしい銃を持って。
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
竹岡キタ―Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)―!
次の犠牲は誰なんだろ?
職人さん乙です!
西のシヴァはここに繋がるのか!
職人さん乙です!
304 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/19(火) 21:48:34 ID:canfaGqc0
圧縮怖いのでage
305 :
764:2005/07/19(火) 23:33:02 ID:sLK6bbMg0
『仲間』
「ちょ!お前、な、はやまんなよ!」
後ろから大きな声で呼び止められ、中村浩一【48】は振り返る。
そこには、休憩を取っているはずの岡本克道【45】が深刻な表情でこちらを見ていた。
(ああ、岡本さんだ…)
「いいか、バカな真似は止せよ」
そう言いつつも岡本は大木から中村のいる崖まで、じりじりと距離を詰める。
「岡本さん、ダメなんですよ。俺」
中村は岡本の表情を見ながらゆっくり語り始める。
「ダメなんですよ。俺。修司さんを殺しておいて、生きてなんかいられないのに自
分で死ぬことも出来ないんですよ」
そこで一旦中村はごくりと喉を鳴らす。そして決意を込めた声で中村は
「岡本さん。……もし、よろしければ僕を殺していただけませんか?」
そう言って、岡本の表情を見つめる。
そして、岡本は決意を込めた表情でゆっくりとゆっくりと中村へと近づく。
岡本はゆっくりと手を上げ、その両手が首にかかる。
(ああ、これで……)
中村は目を閉じその時を待った。
306 :
764:2005/07/19(火) 23:33:22 ID:sLK6bbMg0
……が、どうしたことだろう。
首にかかった手には力がこめられることは無く、やがてゆっくりと手が離された。
(……岡本さん?)
中村が目を開けると、岡本は中村を悔しそうな顔で見ていた。
そして一気に岡本がまくし立てる。
「死にたいなら一人で死んでくれ。ただ俺はお前を『仲間』だと思ってきた。そして
仲間になった時言っただろう? 俺は『仲間』は決して裏切らないし死なせない、と」
「岡本さん……」
「だから、死ぬなら勝手に死んでくれ。ただ死ぬんなら『仲間』を死ぬことで裏切っ
たんだということを忘れるな!!」
そう言って、岡本は、後ろを向くともとの大木の元へと向かっていく。
その後姿からは、何とも言えない悔しさがにじみ出ていたように中村の眼には見えて
いた。
(………………。)
中村は、その岡本の後姿を見てゆっくりと考える。
今までしてきたこと、そして今からしなくてはいけないこと。
「岡本さん!!」
そして中村は岡本へと大きな声で呼びかけ、岡本の元へ駆け寄る。
「試すような真似して申し訳ありませんでした。趣味悪いことしてすいません。」
岡本が決して信じないであろう取ってつけた侘びをして、深々と頭を下げる。
今回のことで中村は一つ心に決めていた。
人殺しは嫌だ。多分これからも出来ないだろう。
でも、もう少し生きてみよう。『仲間』と呼んでくれたこの人のために。
職人さんまたキテタ―!乙です!
中村どうなるのか心配してたよ中村
308 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/21(木) 18:51:05 ID:6XXvtRZTO
じょうじま
126「襲撃」
「ちょっと換気しますね」
そう吉武【34】に声をかけると、斉藤【66】は窓に近づいた。
朝の放送の後、一気に空気が重くなった。どうしようもない程に。
放送から数時間経って、ようやく動こうという気になった。吉武も肩を落としているのが見て取れた。
そらそうやなぁ。井口さん死んでもうたんやもんな。
そう思いながら窓に手をかけて、6時の放送の内容を反すうする。
『それでは発表します。死んだ順番です。17番山田秋親、44番水田章雄、25番大野立詞、33番星野
順治、7番井口資仁……』
チームの拠り所となる人物の死は、皆に重くのしかかっているだろうか。それとも邪魔者が消えた
と喜んでいるのだろうか。斉藤としては喜ぶ人間が居るとは思いたくないのだが、竹岡の事を考え
ると気が沈む。
「あかん。湿っぽいなぁ……」
「どうした?」
「あ、何でもないっス」
思わずつぶやいたぼやきを吉武に聞きとがめられ、斉藤は慌てて窓を開けた。
「ん?」
窓の外に広がるVR世界。昨夜寝る前に見たのとそう変わらないはずだ。だが、何か違和感を感じる。
「和巳、まだ寒いからしばらくしたら閉めてくれよ」
吉武が寒そうに腕をさする。
はい、吉武さん。そう答えようとした瞬間だった。
「!!」
真下から何かがものすごい勢いで伸びてくる。何だ?という間もなく斉藤の右手首にそれはからみ
ついた。
からみついたそれが何か判別する間もなく、ものすごい勢いで窓の外に引きずり出される。あまり
にも急で、抵抗する事もできない程だ。
地面にぶつかる瞬間、思わず受身をとる。高校の柔道の授業、サボらんでよかったな。どうでもい
い事が頭をよぎった。
そのままぐるんと一回転し立ち上がると相手の方へと身体を向ける。
「さ、笹川!?お前何してんねん!」
目の前に現れた人物に驚いて思わず大声で叫ぶ。
「和巳さんだったんだ」
対照的に笹川の声は氷のように冷たい。
「俺やったら何か問題でもあるんか」
「別に」
「せやったら何でお前俺のこと引っ張ったりするねん。怪我したらどないしてくれるんや」
文句を言いながら、笹川の目つきがおかしい事に気づいた。
頭おかしいんか?こいつ。この世界が嫌でとうとう気が触れてしもたんか?
笹川の異様な雰囲気に気づき顔をそらしたい衝動にかられるが、何故か視線を外す事がためらわれた。
「怪我くらい、大丈夫ですよ。どうせ死ぬんですから」
「は?」
「だから、和巳さんは死ぬんです。俺に殺されて」
ニヤっと笑って笹川は一歩、また一歩と前進してくる。それに合わせて斉藤はじりじりと後ずさる。
何やねんその気持ち悪い笑い方。こっちくんな。俺も何びびってるねん!心の中で悪態をつくが、
異様な雰囲気にのまれて身体は言うことを聞かない。
「お前キャッチャーで俺ピッチャーやろ。関係ないやん」
「ここのルール上では関係ありませんね。でも、人を殺すと、俺が気持ちいいんですよ!」
そう言うなり、笹川は一気に間合いをつめてきた。
「な……!」
何をする。そういう間もなく斉藤の腹に拳が飛び、強烈な一発をくらう。
ガードする間もなく、あまりの衝撃に斉藤の身体はくの字に折れ曲がった。
「たった一発でこれですか?瑞季の方がよっぽど手ごたえがありましたよ」
崩れ落ちようとする斉藤の胸倉をつかみ、無理矢理立たせる。
早くこうしていれば良かったんだ。何故もっと早く気づかなかったんだろう。ああ楽しい。
小さい時に蟻の巣に水を流し込んだ時も、こんな感じがしたような気がする。
「瑞季より早くくたばらないで下さいね。ちょっとくらいは抵抗して下さいよ」
「……げほっ……誰が、死ぬか………アホ」
「言いたい事はそれだけですか?じゃあ、始めますよ!」
笹川は子供のような笑顔で拳を振り上げた。
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
今更ですいませんが17、34、38、48、54、62、83、93、100、120を
書かせていただいています。よろしくお願いします。
313 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/23(土) 01:09:04 ID:vN6JqWOIO
職人さん乙です。
やっぱり、笹川の目指した家にいたのは吉武と和巳だったのか…ガクブル。
あ、圧縮回避の為ageますね。
315 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/23(土) 19:47:23 ID:jeccPbPi0
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」
―――――――――――――‐┬┘
.|
____.____ |
| | | |
| | ∧_∧ | |
| |( ´∀`)つ ミ | [苺み○く]
| |/ ⊃ ノ | |
 ̄ ̄ ̄ ̄' ̄ ̄ ̄ ̄ |
〔吉○〕
亡き友よ
田中はずっと考えていた。
(溝口。お前何で死んじまったんだよ…)
殺されたのだろうか。
だとしたら、一体誰に?
…誰だ?…誰が溝口を。
「田中?おーい。田中ー?」
「…えっ?あ、はい!!」
「どうしたんだよ、黙りこんじゃって」
どうやら周りが見えなくなるほど考えていたらしい。
小椋が話しかけてきている事に、頭を軽く叩かれるまで気づかなかったとは。
こんな状態で一人でいたらどうなっていたことやら…。
「ボケっとしてたら危ないぞー。」
「柴原さんには言われたくないですよ。なぁ。」
確かに、と新垣もうなずく。
「ヒドい、二人とも…」
泣きまねをする柴原だったが、小椋に無視されてしまった。
「田中、お前武器って何だったんだ?」
「……。グローブです」
「グローブ!?…うわ〜、お前を見つけて本当によかったよ…
しかもこれ左用じゃん。お前右だよな?」
「…溝口」
「えっ?」
「溝口は…左だった。あいつなら…あいつにはこれ、
ちょうどよかったかなあ…。」
「田中…。」
「何で。どうしてなんだよ。何で死んだんだよ…。
溝口と俺。二人してバカな事やらかしました。
けど、もうしねえって!もう、あんなバカな事はしねえって…
俺達はこれからだって…そうだろ溝口ぃ!!
一緒にがんばって…いつか一軍に…
ちくしょう…ちくしょう!!溝口…!!」
田中の目からは、いつの間にか大粒の涙が零れ落ちていた。
亡き友、溝口への涙。
「あいつも俺もこれからだって、そう思ってたのに…。
誰かに殺されたのか?だったら…」
「田中!!!」
今まで黙って話を聞いていた新垣が突然怒鳴った。
「お前…復讐しようって気じゃないだろうな!?」
「……。」
「溝口が何で死んだのかはわからん。もし殺されたんだとしてもだ!!
溝口はお前に仇をとってくれだなんて思ってねえはずだ!!
殺した奴がいたとしたら、俺だってそいつが憎い。
けどな、復讐なんざしたって溝口は喜ばねえ!!
溝口のために!溝口の分まで生きるんだよ田中!!」
「…新垣さん…。」
「田中…もう復讐なんて考えたりしねえか?」
「小椋さん…。…はい!!」
「よーし、じゃあ行こう!西だ西!!」
「柴原さん、そっちは北。」
「あ、ありゃ。あはは…。」
「柴原さんが一番心配っすよ、俺は…。」
田中は柴原達と合流できて本当によかった、と思った。
彼らに会わなければ、溝口の仇を討とうとしたかもしれない。
人を殺そうとしたかもしれない。
溝口。俺、お前の分まで生きる。生きてこの世界を出てやるさ。
田中は固く心に誓った。
「あっ小椋君、もうすぐ放送だ…。」
「…そうっすね。今度の放送では誰も名前呼ばれないといいな…。」
「…そうだな」
しかしそれは叶わぬ願いであった。今度もまた、選手の名前が呼ばれる。
その中に彼らの探し求める者の名があろうとは。
そして今度の放送が新たな悲劇の幕開けになろうとは、誰も予想しなかった。
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
職人さん達がぞくぞく来てる!
葛藤する中村、イっちゃった笹川、怒る田中。雁の巣組みが熱いね。
柴原の天然っぷりがツボだな。
職人さん達乙です
シヴァかわいいよシヴァ(*´Д`)
無情なる現実
(・・・本当、だった・・・)
城島は、定時の放送の中に寺原の名前を聞き、呆然としていた。
横には藤井、そして同期の死を知って今にも泣きそうな杉内がいる。
城島は、寺原が死んだことを知らされていた。
彼に接触してきた声−秋山によって。
秋山と名乗るその声は、自分が知っていること、今までのことを話した。
そして、松中が寺原を殺したことも。
(嘘だ!松中さんがそんなこと・・・)
『本当だ。俺だって信じたくはないんだが』
(そんなの信じられない。第一あなたが秋山さんだって証拠も無い)
『松中が殺す側になった今、お前が皆をまとめてくれないといけないんだ』
(どうして俺が・・・)
『お前への信頼は厚い。この世界から脱出するためには皆がまとまらなくてはいけない。
こんなゲームに踊らされててはいけないんだ』
(そんなこと、言われなくても分かってます!)
『だからお前に頼むんだ。・・・藤井もいるしな』
(・・・藤井さんに残された時間は残り少ないって言ってましたよね)
『ああ』
(藤井さんを利用しろって言うんですか!?せっかく会えたのに・・・)
『ジョー、気持ちは分かる。でも今は、なぜ藤井がそこに現れたのか、その理由を考えろ』
(藤井さんが、現れた理由・・・)
藤井は、最期まで野球を愛していた。
しかし、病魔によってグラウンドから引き離された。
彼は命の重みを誰よりも知っているだろう。
(・・・藤井さんに、この事話してもいいですか?)
『ああ。藤井もきっと自覚はあるはずだろうしな。俺は直接話せないし』
(どういうことです?)
『こっちから藤井のデータに介入しようとしても弾かれるんだ。何故かは分からないが』
(やっぱり、この世にいない人だから、ですかね)
『そうかもな』
(もうすぐ定時の放送があります。そのときにテラの名前があったらあなたを信用します)
『それでいい。俺もそろそろここから離れないと逆探知されるだろうしな』
(じゃあ、またいつか)
『ああ。絶対に生きろよ』
そして言葉は消えた。
(秋山さんが助けにきてくれたのはありがたい。けど・・・)
それは、同時に大きな希望を失うことでもあった。
城島と松中は、絶対の信頼を置かれる主軸として共にチームを引っ張ってきた。
二人が言葉を交わす機会はあまり無いが、お互いに刺激しあい、競いあいながら成長していた。
松中が4番にいたからこそ、城島はここまで来れたと思っていた。
このゲームが始まってから、松中と合流できればと密かに願っていた。
しかし、その松中が『敵』になった。
和田の目の前で、寺原を殺した。
そして、これからも『裏切った誰か』を殺そうと動いている。
もしも松中と出会ったら、自分はどうしたらいいのだろうか。
自分に何が出来るのだろうか。
(・・・・・・とにかく、動こう)
一人重いものを抱えたまま、城島はこれからどこに移動するか考えることにした。
「・・・ふぅ」
ネットカフェの外は、まだ暗く寒かった。
(ひとまずは安心、だな。ジョーには辛い思いをさせるが・・・)
秋山は城島との会話を終えてすぐ、パソコンの中の足跡を消して店を出ていた。
(・・・とりあえず次のネットカフェに移動しよう。そこで少し休んでから次の手を考えるか)
疲れた目をこすりながら、秋山は人通りの少ない街を歩いていった。
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
長くなってすみません。秋山様担当です。
もう少し短くまとめられるようにしないと・・・(´・ω・`)ショボーン
乙です。
う。放送はもうおわってしまったってことでしょうか。
個人的に放送は話に1段落ついてからのほうがいいかと思うのですが。
今回は馬原の話がまだ未消化。
あ、でもやっぱり馬原のとこは一段落ついたとも言えますね。
なんかすいません
すいません、笹川の話はまだ途中なんです。
笹川の話がアップできたら、秋山の話の前に入れてもらえると助かります。
329 :
764:2005/07/24(日) 13:36:57 ID:lCwCxgd/0
放送は放送で1段落入れたほうがよさそうですね。
秋山話はストーリー的には破綻してないので、保管庫さんは間に入れるべき
話を入れてから秋山話を保管してもらえれば、って感じでしょうか。
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編
《12・七角錐》、《13・ここはサイバースペースか?》、《14・壁》
をアップしました。
「無情なる現実」はとりあえず12X話として保管させていただきました。
764氏のおっしゃるように間に入る話がアップされたらちゃんとした数字をつけさせていただく方向で
行きたいと思います。もし何かありましたらご連絡していただければ対応していきますので
よろしくお願いします。
331 :
36:2005/07/24(日) 14:36:27 ID:jMjy13jw0
秋山の椰子をそんなに他職人さんはフォローしなくていいと思う。
時々系列も考えられない椰子がリレーに入るなよ。
333 :
某スレ579:2005/07/24(日) 20:22:50 ID:ShLkHzNf0
128「鳥」
荒金と大道。二人は昨晩に続き、川際を歩いている。
昨夜は川から少し入った盆地で過ごした。
実際に見えはしないが、すぐそこに民家があることが、地図から読み取れる。
荒金はそこで休みたがったのだが、何故か大道が民家へ行くのをいやがったのだ。
そして、早朝。海へ向かってまた歩き出している所だった。
と言っても、もう海は見えているのだが。本間さんはどうしただろうか――
「なぁ、荒金」
空を見上げていた大道が、後ろを歩く荒金に声をかけた。
「なんですか?」
下を見ながら考え事をしていた荒金が顔を上げる。
「お前肩強いよな。鳥が飛んでるんだけどさ、あれ狙えないか?」
大道が指した方を見ると、確かに鳥が飛んでいる。
カラスでも鳩でもないのは確かだが、何の鳥なのかはわからない。
「狙ってどうするんですか」
「いや、食えないかなーって」
「まだ食料も残ってるのに」
荒金は呆れたように言った。
「そんなのいつなくなるかわかんねぇじゃねぇか。意外と旨いかもよ。
ほら、狙うだけ狙ってみろよ」
そう言って、大道は石を渡してきた。
「無茶言わないでくださいよ。ランディ・ジョンソンじゃないんだから……」
ぶつぶつ言いながらも石を受け取ってしまう。
腕を回して軽く体操をした後、試しに投げてみた。
全然違う所を石は通り過ぎて行く。
「ほら、無理ですよ」
「じゃあさ、トスあげてくれよ。スコップで打ってみるから」
「え〜」
無理だと思いつつも一応手ごろな石を拾ってみる。
「いいですか? 投げますよ」
そう言って軽くトスをあげると、大道は軽々とそれをスコップで打ち上げた。
石は一直線に鳥へと向かう。
「……うそ」
鳥の「ギャッ」という声が聞こえたかと思うと、ひゅるひゅると落ちてきた。
呆然と見送っていると、そのまま川へと落ちてしまった。
「あ、ああ〜……」
大道が残念そうに見送っている。
「荒金……」
「取りには行きません! ほら、本間さんがどうなってるかわからないんだから!
行きますよ!」
荒金は皆まで言わさずに先頭に立って歩きはじめた。
**
「あの……『鳥』が何らかの事故によって壊れました」
「はっ!? VR世界に干渉するための中継ポイントである『鳥』がか?
録画映像をチェックして原因を見つけろ! 何なんだ一体」
職員は手もとにある資料を広げた。
「『鳥』……今回のVR世界に干渉するための中継ポイント。
不慮の事態が起こった時などは、鳥を操って干渉すること。
ホログラムとは違うので、VR世界住人の行動により破壊される可能性あり。
これが全て破壊されてしまうとVR世界に干渉するためには、
放送等による「音」しかなくなるので注意。」
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
>>330 いつもながら乙ですよ。
田口・゚・(ノД`)・゚・
職人さん、保管庫36氏、いつも乙です。
城島編は、本編であまり目立たなかったメンバーが
主に頑張ってるんだね。
個人的にはクララ、頑張れー!
129「井戸」
「和巳!!……笹川?お前、まさか……」
その呼びかけに、笹川の動きが止まる。笹川の視線の先には、慌てて家を出てきた吉武の姿があった。
「あぁ、もう1人は吉武さんだったんだ」
何だ。またピッチャーか。なかなかキャッチャーに会わないな。元々参加人数が少ないからなんだ
ろうけど。
キャッチャーに会ったとしても、いきなり城島さんだと困るな。あの人、何か強そうだし。
でも吉武さんと仲いいから、吉武さん捕まえておとりに使うのもいいかも……。
吉武の出現で笹川の注意が一気に吉武に集中する。思わず斉藤をつかむ手も緩んでいた。
斉藤は慌てて笹川の手を振りほどくと、吉武と逆方向へ、よろよろと動き始めた。
「よったけさん……はよ、逃げて下さい!!笹川、お前……俺の事殺すんやろ?こっち来いや!」
殴られたせいで上手く喋れない上に、体が言うことを聞かない。くそ、俺の体ってこんな弱かった
んかよ!よったけさんから離れる為や、俺の体動け!動いてくれ!!
「いいですよ。まずは和巳さん、あんたからだ!」
後ろから笹川の声が聞こえたと思った瞬間、背中に衝撃が走った。耐え切れず地面に倒れこむ。
「……ッ!!」
何とか起き上がろうとした瞬間、後頭部を押さえつけられた。
「残念でした。それじゃ、そろそろ終わりにしましょうか!」
「やめろ!」
笹川が殴りかかるのと同時に吉武が笹川の右腕に飛びついた。
「何!?」
「笹川、もうやめろ!」
「うるさい!人の愉しみの邪魔しやがって!ああもう本当うるさいよ」
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいだまれだまれだまれだまれだまれだまれ
おれははやくかずみさんをなぐりころしてきもちよくなりたいんだじゃまばっかりしやがって
おまえはあとでっていってるだろほんとじゃまだよ
「さっきからうろうろして邪魔ばっかりしてる。吉武さんには、おしおきが必要ですか?」
そう言うと笹川は自分の腕に絡みつく吉武の左腕をつかんだ。
「こうすれば、黙っててくれますよね?」
「うぁああぁぁああぁぁ!!!」
みしみしという木が折れるような嫌な音に吉武の叫び声が重なる。
「腕、うで……が………」
ああもう、腕を折ってもうるさいなんて誤算だ。もうほっておこう。そうだ、和巳さんはどこだろう。
辺りを見回すと、先ほどまで倒れていた斉藤は少し離れた所まで逃げていた。
「和巳さん、先輩にかばってもらって自分は逃げるんですか?」
「逃げた思うんやったら、それで別にええよ」
「は?はははははハハハハハハハハ!」
あんたそれおかしいよ。無様に這いつくばって逃げてるんじゃないか。それで逃げたと思うな?馬鹿
じゃねえ?
「じゃあ、何だって言うんですか?何なのか俺に見せてくださいよ!」
答えを求めて、笹川は斉藤に飛び掛った。
来た!!
斉藤は言うことを聞かない身体を何とかひねり、ギリギリで笹川をかわす。
笹川が飛び込んだ地面の下には、井戸があった。吉武と交代し、周囲を探索していた時に見つけた
古井戸が。
ガサガサという音の後バシャンと派手な水音がして、作戦が成功したことを斉藤に知らせる。
「斉藤和巳!吉武真太郎!お前ら絶対に殺してやる!!絶対にだ!!!」
「アホか。自分のやった事考えろ。一生そこで頭冷やしとけ」
井戸から聞こえてくる声に思わず一言つぶやくと、斉藤は吉武に肩を貸して歩き始めた。
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
すいません、ちょっと質問なんですが秋山の話で冒頭では
”城島は、定時の放送の中に寺原の名前を聞き、呆然としていた。”
とあるんですが、真ん中辺りでは
”(もうすぐ定時の放送があります。そのときにテラの名前があったらあなたを信用します)”
となっています。この話は放送前ですか?それとも放送後ですか?
341 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/25(月) 14:10:19 ID:uadrjk8W0
>>340 冒頭五行が放送後で、それからは回想では?
それは普通に読み取れるような。
全体の流れを理解してないから叩かれてるけど、
この書き手さんは文章力自体は問題ないような。
フォローしないでいいって話もあったけど、フォローしないと他の話も前に進めないんだよ。
丸っきり無視するわけにもいかないんだから。
それを踏まえた上で秋山パートの人は、
書きたい話を書くってだけじゃなく他との兼ね合いも考えて頂けると助かります。
342 :
340:2005/07/25(月) 14:19:05 ID:XYf70zQ00
>>341 すいません、自分の読解力不足でした。同じ時間帯の話として
読んでいました。申し訳ないです。
343 :
341:2005/07/25(月) 15:44:40 ID:uadrjk8W0
ageてた……すみません。
こちらこそ読み返すと何様だという文章になっていました。
色々とすみません。
>>343 341さんのおかげでちゃんと読めたので、気にしないで下さい
ありがとうございます( ´∀`)
>>343 そう思ってるならリレーからはずれてくれ。
お前が書かなくても話は進む。むしろお前がいないほうがトラブルがなくて大変ありがたい。
すいません、保管庫掲示板でツッコミ頂くまでポイントの事がすっかり抜けていました。
126「襲撃」で笹川に+1pで合計11p、129「井戸」で+3pで合計14pでお願いします。
次から気をつけますorz
347 :
343:2005/07/25(月) 21:36:56 ID:vsnULQbO0
>>345 書き手さんですか?
そう言われるのでしたら、申し訳ありませんが後をお願いしてもよろしいでしょうか。
もし必要であれば、
相談用掲示板の方に今まで書いていたものの今後の方針をちょこちょこと書いておきます。
>>347 もちつけ。2ちゃんねるで名無しの言うことにいちいち
反応してたらキリがないよ。言い方キツイだろうけど。
自分は職人さんたちの話を楽しみにしてる人間だから、こういう事で
辞めないで欲しい。マジで。
それと、
>>345の人は
>>343の人と他の人を勘違いしてないか?
>>346 ポイント部分追加しておきました。お疲れ様です。
>>347 はいはい、やめるならさっさとやめなよ。誰かの擁護待ってんじゃねーよ。
351 :
343:2005/07/26(火) 21:57:10 ID:xSn2KJ9D0
>>350 後を続けてくださる意志がないのでしたら、ちょっと……
放り投げるのも無責任ですし。
>>348 ありがとうございます。
本気で相手したかった訳ではなく、
何か発言するならそれだけの責任を持って頂きたかっただけです。
スレの空気を乱して申し訳ありません。
ちょっと待て。
何かおかしいぞ。本当に
>>343=
>>347なのか?
>>343氏は
>>341で「秋山の話の読み方」について書いた人。書き手とは限らないし、名乗ってもいない。
秋山の人についての意見まで述べている。
なのに
>>347では何故か書き手ということになっていて、名前も「341」から「343」に変わっている。
>>347氏は秋山の話を書いた人なのか? それとも、別の話を書いたことのある職人さんなのか?
前者ならば、何故「343」を名乗ったのか教えてほしい。
後者ならば、中傷を気にする必要なんてないはず。
あああごめんなさい。途中でID変わってますが、341=343=347です。
秋山パートさんとは別の書き手です。
345さんが343を秋山パート書いた人と勘違いして書いてんのかなぁというのはわかってましたが、
最近の無責任に排除する姿勢が嫌だったので、言ってる事には責任持ってね、というのを
真に受けたフリして婉曲に言おうとしたのですが。
まさか348さんのような別の人がつれる(言い方悪くてすみません)とは思わず。
なんかもう本気でスレの空気乱して申し訳ない……。
職人さん、変な煽りは気にしないで書いて欲しいです。
鷹関連のスレを荒らしてるアンチの可能性もあります。
>>345,350は、職人さんからの言葉ではないでしょう。
小説のネタを提供してくれる人物を排斥するのは、ありえないですね。
自分も何回か書かせてもらってます。
他の職人さん達のアイディアに、いつも助けてもらっています。
355 :
348:2005/07/27(水) 22:21:04 ID:Zmbt2wZiO
>>353 釣られてみましたw
作品、楽しみにしてるのでがんがってください!
356 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/27(水) 23:32:52 ID:Zmbt2wZiO
ドラバトとマリバトとアテネ落ちて怖いのであげ
たぐち
ごりら
住職のせがれ
停電の時に帽子ぬげと言われた人
362 :
36:2005/07/29(金) 15:46:00 ID:CZzXdsBK0 BE:109356454-
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編
《15・それでも》、《16・呪いの人形〜その顛末》
をアップしました。
>>362 職人さん、保管庫さん、乙です。
呪いのクマ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
クマタン恐いよクマタン
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
>362
いつも乙です。
クマ…ガクブル(AAry
>>362 乙です。
人形怖すぎガクガクブルブル
まさか更なる犠牲者出ないよね?
職人さん乙ですage
368 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/30(土) 12:54:25 ID:2lSLqi0/O
怖いのでage
職人さん、保管庫さん、いつも乙です!
+αの呪いのクマ、最初の方の説明に書いてあったせいか、
どうしても日ハムのサネのクマAAで想像してしまう。
そうやって考えたら、今回の更新分の最後、恐かった…
惨劇の幕開け
時刻は午前11時を過ぎていた。
現在も、川崎・井手・明石の三人は診療所にいる。
前回の放送後に移動も考えたのだが川崎はわき腹のケガで走れないし、
考えもなしに外に出て行くのはあまりにも危険すぎる。
結局その時点での移動にはメリットが無いと判断し、今後の行動についても話し合おうという事で
診療所に留まることにしたのだった。
「殺し合いに乗る気のない人だっているんだ。その人達と合流できれば・・・。」
「そうですよね。・・・でもどこにいるんだろう。居場所の見当とかつきます?」
「全然・・・。」
「はぁ・・・。」
超能力者じゃあるまいし、選手の居所などわかるわけがない。
川崎と明石は2人そろって大きくため息をついた。
井手は今見張り役である。
「・・・川崎さん」
そう言うと、明石は唐突に地図を裏返した。そこには5人の選手の名前が書かれている。
竹岡、和田、新垣、寺原、出口。
「この人達にもし・・・もし会っちゃったら・・・どうしたらいいんですか?」
明石の声は震えていた。
この5人は川崎達が危険、要注意とみなした選手達だ。新垣に関しては一応用心のため名前を出した。
井手は危険人物として寺原の名を聞いた時、最初は信じられないという反応だったが
その後すぐに黙って寺原の名を記入した。
信じたくなくても、受け入れなければならない事実なのだ。そう、事実。
コノヒトタチハキケンダ・・・
「・・・。」
川崎は何も答えられなかった。
言い知れぬ不安と恐怖が襲ってくる。
「・・・城所は無事ですかね?
馬原さんも北野さんも・・・みんなみんな・・・無事ですよね?
殺されてたりなんか・・・ないですよね?」
無事だ!無事に決まってるだろ!!
川崎がそう言おうとした・・・その時だった。
『ピンポンパンポーン♪みなさん頑張ってますか?お昼の放送の時間ですよ〜』
頭の中にあの放送が聞こえてきた。腕の時計を見ると12時を示している。
こんな時に・・・。
『それでは脱落者の発表です。
39番北野良栄、20番寺原隼人。以上2名です。
おやおや、今回はたった2人ですか。皆さんちゃんと起きてますか?
午後からははりきって殺し合いましょうね』
ガシャーン!!
突然外の方から大きな物音がした。銃を落とす音。
「正太郎!!」
「井手さん!!」
北野に寺原。井手とは同い年で同期入団の仲間。
彼にとってはあまりに酷な知らせだった。
『続いて禁止エリアの発表です。14時にG-6。16時にB-6。18時にH-9。以上です』
禁止エリアをメモし、井手の元へと急ぐ。
『さぁ、ボーナスルーレットチャンスのコーナーです。・・・・・・
あらら、また一桁の背番号ですね。背番号4、出口雄大選手です。5ポイント獲得で〜す』
二人の動きが止まる。
そんな!!よりによって・・・嘘だろ?
井手の話によると出口はすでに辻、ゴメス、溝口を殺害し、さらに井口を死へと追いやった。
そんな人に銃器が渡ったりしたら・・・
「・・・最悪だ・・・くっそぉっ!!」
川崎はそう呟くと、再び外へと向かって走り出した。明石も後に続く。
『それではまた6時間後にお会いしましょう。生きてる人にだけ・・・ですが。
・・・あはは、皆さん頑張って下さいね〜』
この放送が悪魔を完全に覚醒させてしまった。
この時悪魔はゆっくりと、そして確実にターゲット――井手正太郎へとその魔の手をのばしていた・・・
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
あああ新作乙です!!
正太郎・・・・゚・(ノД`)・゚・
職人さん、乙です。
あぁ、俺だけの正太郎に危険が!!!
375 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/07/31(日) 08:47:40 ID:lvvb1AX10
保守あげ
たぐち
やまさき
378 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/01(月) 03:59:41 ID:R/DTJKu30
ほしゅ
ささがわ
きたの
なかにし
382 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/02(火) 20:52:49 ID:x7+AqrmQ0
りょうた
383 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/03(水) 07:53:45 ID:mjTRMCAy0
おおの
384 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/03(水) 11:11:05 ID:Bg00D1dbO
うちのくら
ぼうにし
何か最近職人さん急に来なくなったな・・・
やはり続きを書くのが大変なのか?
387 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/04(木) 00:39:58 ID:7apt03mK0
小久保が巨人から戻って来るって本当かな?
二年契約の二年目だし・・・
あと西武と巨人の合併説も気になる
ということは来期は1リーグか!???
まあ1リーグにした後で、
その上で分割リーグ案を話し合った方がまともな仕組みが出るだろうけど
ほ
よしなが
さゆり
392 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/05(金) 18:53:32 ID:LL9zcoqnO
杏
もう一週間も職人さん来ない・・・
394 :
36:2005/08/06(土) 22:06:18 ID:+uhMOcrY0
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編
《17・最後の力》、《18・Next number is…》
をアップしました。
>394
職人さん・管理人さんいつも乙です!
。・゚・(ノд`)・゚・。
396 :
764:2005/08/06(土) 23:29:56 ID:F4cJhSX60
夏季のごたごたで私はお盆明けくらいまでは投稿厳しいかもです。
その間に稲嶺&高橋動かしたければご自由にどうぞ。
岡本&中村は草案できてますので、こちらは遠慮してもらえれば、と思います
>>396 いちいち断らなくてもリレー小説なんだから、誰が何書こうが自由だと思うんだが。
別に担当制じゃないよな?
>>397 ですね。川崎なんかは何人もの職人さんが手がけてる感じだし。
自分も使わせてもらいました。
今週の半ばからお盆休みになりますので、投稿したいと思ってます。
399 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/07(日) 12:42:35 ID:KagUg89fO
キャッチャー
職人さんお待ちしてます保守
401 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/08(月) 21:44:49 ID:8gUohkZkO
わかな
進む!いいじマン 3
飯島は渡された「死んだ人間リスト」を見下ろした。
どういう理由なのか、誰が殺したかは、聞かなかった。聞いてどうなる情報でもない。
とりあえずまだ生きている人間はいる。まだ自分が助けられる人間は残っている。
「あの選手が寝てた機械ってどうなってるんだ?」
「仕組みを説明してもわからないだろうけど、あの機械で脳波に直接影響を与えている。
もうあの部屋はロックしてあるからあんたは入れないけど、もし入っても触らない方がいいぞ。
下手なことをしたら、今精神がいる空間から戻って来れなくなるからな。
身体が端末で、全員がランで繋がっているイメージを持てば良い。
下手に端末を壊すと『精神』と呼ばれるものがラン世界に取り残される。
ランを管理しているのはこの部屋だな。
この部屋でも下手な事をすると、今度は端末である身体は無事でも精神が壊れる可能性があるから気をつけな」
自分じゃ結局何もわからなそう、ということだけがわかる。
「そういえばオーナーは?」
「忙しい方だから、もう帰られるみたいだよ」
妙に親切な相手の対応に少し疑問は持つが、情報は引き出せるだけ引出さなければならない。
さて、どうしよう−−
飯島は相手の目をじっと見た。そして指先へ視線を落とす。
相手が自分の視線を追ったのがわかる。
指先で、机の上に文字を書いた。
「こ ろ さ れ る ぞ お ま え も」
相手の反応を息を飲んで伺う。
相手も指先で文字を書いた。
「ど う い う こ と だ」
飯島は内心ガッツポーズをする。
徐に男が傍らにあったパソコンにタッチし、飯島に言った。
「現在の状況を教えてやろう」
そして、口では違うことを言いながら、メモ帳に打ち込みを始める。
「今生きてるのはこいつらだ」
『俺たちが殺される?』
飯島も男がやりたいことを飲み込み、キーボードに手を延ばす。
「まだ結構生きてるじゃないか」
『オーナーが言った 施設から必要なもの運び出して爆破する その時研究員も殺すって』
「いつまでの命かな」
『確かか』
『直接聞いた 止める方法思い付かないか ゲームを止めさせる方法』
緊張で少し指先が震えた。会話の方が思わずおろそかになってしまう。
男が何かを考えている。そして文字を打っている途中、飯島は名前を呼ばれた。
「飯島さん、オーナーが帰る前にもう一度会いたいと言っています」
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
飯島キターヽ(゜∀゜)ノ−!飯島どうなるんだ。気になる。
職人さん乙です!
逡巡
次のネットカフェに到着した秋山は、途中コンビニで買ったパンを食べながら考えていた。
(BR世界に侵入することはできた。だが、それだけではまだ力が足りないな・・・)
サチコからの情報もあるが、それだけではまだこの計画のすべてが掴めない。
(他に誰か、内部に通じている仲間がいれば・・・)
一応王監督に電話をしてみたが、やはり通じなかった。
王監督がこのような事を許すはずもない。
やはり、どこかに幽閉されているのだろう。
(自由に動ける者は、OBぐらい・・・か?)
秋山は携帯を取り出し、アドレス帳の確認を始めた。
辞めていった選手には「いつでも相談に乗る」と言って必ず電話番号とアドレスを教えているのだ。
(この中にこの計画に関わっている者がいれば・・・)
秋山はそれぞれの名前と引退後の仕事を照らし合わせ始めた。
ふと、孫オーナーのことを思い出す。
(あの人は、何を考えている?)
ホークスの新しいオーナー。この計画の首謀者。
しかし、何か引っかかるところがあった。
(なぜ、こんなことをする必要が?)
ゲームは9人が生き残った時点で終了する。
しかし、普通に考えて9人でシーズンを通して野球ができるわけがない。
DH制もあるし、故障者も出る可能性もある。
第一、1年間1人の投手が投げ続けることなど不可能だ。
そんなことも知らないとは思えない。
実業家としての「孫正義」は、わずか20年でソフトバンクを世界的企業にしたやり手である。
その才能もさることながら、大胆な企業買収も有名である。
どのような相手に対しても、臆することなく進んできた。
(まてよ)
秋山は違和感のひとつに気づいた。
(世界を相手にしてきた男が、国内に居座る老人どもに屈服するのか?)
しかし、このゲームはその老人どもの余興のように扱われている。
(なぜだ?)
サイトにあった孫の丁寧なあいさつ文に違和感を覚えたのもこれが原因だ。
(・・・なにか、あるのか?)
ゲーム、新規参入、老人、孫正義・・・
しばらく考えていたが、疲れていた秋山にはまだその意図が掴めなかった。
(とにかく、今は俺が出来ることをするだけだ)
彼はぬるくなったコーヒーを飲み干し、再び携帯に目をやった。
(まずは、スタッフになった奴から連絡を取ってみよう)
秋山の指が、携帯のボタンを押した。
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
新作キテタ―――――━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!
記念ageキタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━
新作乙です!飯島と秋山の連携クルーーー?
職人さん乙です。飯島サイドの話、秋山の洞察力、どちらも面白いです。
411 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/11(木) 22:51:08 ID:vLoU6bj00
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編アップしました。
ついでに捕手age
香川捕手
管理人さん&職人さん乙です。
そうか、だから最後の野球のシーンにあの人はいなかったんだ…
414 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/12(金) 20:20:00 ID:TQC6DEKW0
インボイスと提携すんの?
だったら猫戦では八百長の嵐じゃん。
415 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/12(金) 23:47:49 ID:fRawgpP+O
たぐ様
1 玄海灘の震災で 鍛えし体痩せ細り、放屁のごとく くさっそうと
セリーグめざし 消えていけ いざゆけ 部落のバカ鷹軍団
いざゆけ 包茎のバカ鷹軍団我等の 我等のソフト便器ーホークス
2 テナント撤退福岡で スパイが燃えて敵を打つ
一投一打 ゲロはきて白痴の住民 便器呼ぶ
いざゆけ 部落のバカ鷹軍団いざゆけ 包茎のバカ鷹軍団我等の
我等のソフト便器ーホークス
3 金の限り人集め 勝利で恒雄と大騒ぎ
輝く金に 大極の韓国国旗 ひるがえれ
いざゆけ 部落のバカ鷹軍団
いざゆけ 包茎のバカ鷹軍団我等の 我等のソフト便器ーホークス
ウクレレ
グーリンが見ていた地図で、王は意外なものを発見した。
「福岡ドーム?」
「みたいなものがあるニョホ。」
まったくの疑似世界の中に『福岡ドーム』がある。
皆が笑い涙し、汗とほこりにまみれ、共に勝利を目指す場所。
もしかしたら、そこがゴールなのかもしれない。
「福岡ドームを目指してくれないか?」
王は提案してみた。あくまでも提案。
現在地点とは、川を挟んだ反対側になる。かなりの大移動だ。
松中や城島に出会う前に大きな危険に出くわすかもしれない。
「いくつか準備を整えたら、向かうことにします。」
このパーティーでは最年長の本間が、慎重に答えを返した。
「福岡ドーム最高バーイ!」
ズレータがムードを盛り上げるように言う。
「何を用意すればいいニョホ?」
天然キャラのような風貌の策士グーリンが、目を光らせて尋ねてくる。
みな、王に心配をかけないよう、努めて明るい声を発した。
本間の提案はこうだ。
「まず、仲間。川のもう少し上流に大道さんと荒金がいるはずです。
2人は、一応ヤル気はありません。」
「一応とは、大丈夫なのか?」
「大道さんが、ちょっと元気がいいくらいで…命の危険は無いはず…です」
本間が大道に突き飛ばされて川に落ち、おぼれて流されたことを王は知らない。
「もう一つ、これからは負傷者も出るかもしれないし、出会うかもしれない。
近くに『診療所』があるから、そこに行って薬品でも揃えようと思います。」
なかなか良い判断だ。本間は大人しいが、細かいところに気の付く男だ。
「では、本間の指示に従って、グーリンとズレータも動いてくれ。」
「本間さん、キャプテン、よろしくバーイ。」
「よろしくニョホ。」
誰もが、これからの旅の危険性を感じていた。
だからこそ、わざと明るく笑いあいながら歩き出す。
心なしか唇のふるている本間。
瞳が落ち着きなく動き回っているズレータ。
そして、モニターでは見えないが、グーリンの表情も緊張していることだろう。
王は、3人の安全と成功を祈って目を閉じた。
(頼むから、誰も私の目の前でチームメイトを襲ったりしないでくれよ。)
【残り37人】(残り9人でゲーム終了)
逃げる途中
四人は薄暗い森の中を走っていた。
もう昼間だというのにこの暗さ、日の光が森の奥までは届いていない。
もうだいぶ走っている。バーチャルだからなのか、いつもより息が切れるのが早い気がする。
それともただ単にこの状況がいつもより体力を奪っているからなのか。
「城所!」
後ろを走る田口が口を開いた。田口の横にいる森本も城所をじっと見ている。
城所は一瞬だけ後ろの二人を振り返り、また前を向いて走り出した。
「なんですか?もうちょっと行ってから隠れるとこを探しましょう」
「走りながらでも話せるだろ?いったいどうしたんだ?馬原がどうかしたのか?」
その問いには城所の隣を走る神内が答えた。
「馬原じゃないです」
「え?」
「あれは。馬原の姿をしてますが、馬原じゃないです。
どういう影響かしりませんが、あいつはもう馬原じゃないんです」
「ちょ、ちょっと待てよ。わけがわからないぞ」
軽く引きつった笑いを浮かべながら森本が言う。
「俺だって自分でもなにを言ってるのかわかりませんよ。でもあいつはもう馬原じゃないんです」
そう言って神内は足を止めた。
森の中を抜けて草原のようなところについていた。辺りは小高い丘に囲まれている。
「バーチャルの世界だし、現実世界で馬原に何かあったのかな…狂ってしまったのは」
「あいつは元々やる気だったんだ。現にポイントが…」
「これからどうすればいいんだろ…」
「馬原…」
各々がそれぞれ好き勝手に今後のこと、馬原のことを案じていた。
はぁ。と城所は一つため息を吐き。上空を見上げた。
青い空の向こう、西の空がやや曇ってきている。この世界がどういう天気の変わりかたを
するのかはわからないが、あの雲はいずれこっちに来るだろう。
雨でも降るのかな?その前に休める所を探さないといけないな。
そう、城所は思った。
そして西を向いていた顔を正面に戻した。
視界の隅に小さな黒い点が写った。
それはあっというまに大きく城所に近づいてきて――――――
視界が紅く染まった。
「き、城所ぉ!!!!」
「うわあああああああああああああああああああ!!!!!」
城所は自分の全身を覆う炎に体を転がして悶えた。
「城所!!しっかりしろ!おい、なにがあった!?」
田口が城所の体を手で叩きながら叫んだ。
「わかりません!なにかが飛んできたと思ったら!城所が!城所が!!」
森本が泣きそうな声で叫ぶ。
「田口さん!駄目だ!これ、変な薬品みたいなのもかかってて消えない!」
「あきらめるな。皆、バックの中に入ってる水。全部出せ!!」
残された三人はバックの中のペットボトルに手をかけた。
その瞬間。また炎が燃え上がった。
幸いにもこれは誰にも当たらず、神内の隣の草むらを激しく燃え上がらせるだけだった。
―火炎瓶??
「田口さん!逃げましょう!」
神内が言った。
「逃げる!?馬鹿を言うな!城所はまだ生きてる!」
「でも、もう呼吸はしてません!体の周りの空気が全て燃えてしまってます!もう…」
辺りに肉が焦げる臭いがたちこめてきた。
ここは周りを丘に囲まれた盆地。あっという間に火に囲まれてしまう。このままここにいるわけには
いかなかった。
「狙われてます!このままだったら全滅ですよ!」
「田口さん!!」
「ぐ……」
田口は唇をかみ締めた。
城所…すまん。すまん。すまん…!
「神内、森本!逃げるぞ!南に行く!」
「はい!」
三人は一路南に走り出した。田口の口からは固く口を噛んだためか血がぽたぽたと垂れていた。
森本の目からは涙が止まらなかった。
神内はあらためて自分が殺し合いの中に置かれていることを思い知らされた。
三人は自分の無力さを感じながらただ無言で走り去った。
三人が逃げ、城所の体を覆っていた炎がいくぶん薄くなった頃。
丘の上から城所の元に一人男が降りてきた。
吉本龍生【5】だった。
「森本さんを狙ったのにな…やっぱ俺コントロールが悪いなぁ。練習しないと…」
吉本は黒く変色した城所を見た。
「ごめんなぁ。城所」
それだけ言うと吉本はその場を後にした。
死亡:城所龍麿【23】
取得ボーナスポイント:吉本龍生【5】(4p・計5p)
【残り36人】(残り9人でゲーム終了)
426 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/14(日) 23:41:37 ID:ENEseTOwO
新作記念ageキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!
ヘタレだった吉本が立派なマーダーに!
でも城所に当ててるのが生っぽいよママン。
神内が馬原呼び捨てにしてる…
「勝利の方程式」
(この負け犬野郎が!)
岡本克道【45】は心の中で中村浩一【48】を激しく罵倒していた。
何の為に人を殺す?何の為に仲間を求める?
自分が生き残る為に、何をしなければならないか、コイツはちっともわかっていない。
けれどもさっきは、やばかった。
あまりにもぬるい考えをした中村の態度に腹を立て思わず手を掛けるところだった。
岡本は思い出す。
このゲームの説明を受けた時のことを。
◆ ◆ ◆
ゲームの説明をされたとき、混乱した状況の中、岡本は各チームメイトをつぶさに
観察していた。
混乱した状況の中、いち早く冷静になって状況を把握する。
それがマウンドだけでなく、窮地を脱出する為の方法だと岡本は思っていた。
そして今回の窮地も同じ。それこそが、この状況を打開する方法だと。
だからこそ、どんなときも冷静さを失わない城島に注目していた。
そして、ふらりと倉野の元へやってきて残した伝言に聞き耳をたてていたのだ。
最初は、倉野へ残した城島の伝言の意味を図りかねていた。
なぜそれを倉野にだけ伝える? どうして?
やがて、岡本は気がつく。
そして、混乱の中そのことに直ちに気がついた城島へ感心する。そうか、そう
いうことなのか、と。
そう、このゲームはたった一人の生き残りを決めるゲームでは無い。
ポジション別に9人の生き残りを決めるゲームなのだ、と。
そうなのだ、考えれば当たり前のことなのだ。
一人で戦っていくとしても寝込みを襲われては元も子もない。また、一対多人数では
戦う前から結果は見えている。
そう、城島はその為にいち早く仲間を集め、団体で敵を抹殺していく。
その為にすでに動き出しているのだ。
そして、岡本は自分を選んでくれなかった城島へ若干の寂しさを感じながら
決意を固めたのだ。
生き残るため、自分も仲間を集め敵を殺しココを脱出する。
それこそが「勝利の方程式」なのだと。
そして、岡本は仲間を集める為、まずは体格の良い中村へと声を掛けたのだ。
『俺たちポジション被ってないし、協力しないか』と。
◆ ◆ ◆
(図体ばかりでかくて、心は弱くて、てんで役に立たない奴だ)
岡本は中村の背中をひややかに見つめる。
その時、北の方角から人が争うような声が聞こえてくる。
「ん、なんですかね? 岡本さん。」
中村が振り向き声を掛ける。
「さあな、揉め事なら仲間を集める以前の問題だし、ちと離れた方が良さそうだな」
そう言って中村を促すと、ゆっくりとだが確実に歩みを速め、二人はD−2を離脱した。
431 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/16(火) 04:05:50 ID:CNCwfEkX0
ageとこう
432 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/16(火) 04:11:18 ID:i4KEXhjFO
好きなチームの選手同士が殺しあうssか…
ほ
っしゅ
>>428 申し訳ございません。私のミスですね。
保管庫管理人様申し訳ありませんが該当の箇所に「さん」を入れていただきますよう
お願いいたします。
436 :
36:2005/08/18(木) 18:28:39 ID:cGQo0wdZ0
>>◆7KR.e180t.氏
神内が馬原を呼び捨てにしている部分を訂正しておきました。
勝手ながら「あいつ」と呼ぶ部分を「あの人」にさせていただいています。
この変更が駄目でしたら、どのように変更すればいいかご連絡頂けると助かります。
437 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/18(木) 21:53:09 ID:uuKir/P6O
勝手ながらageときます
438 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/18(木) 22:39:01 ID:xwNoPIWt0
439 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/19(金) 21:49:59 ID:sPJ54TenO
たぐ様
440 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/20(土) 17:11:28 ID:j1z2836QO
まとば
戦いの始まり
「正太郎!」
「井手さん!」
扉を開けるとそこにはショットガンを落とし、
うずくまっている井手の姿があった。
「正太郎!しっかりしろ!!」
「…川アさん、見張りは俺がやります!井手さんを中へ!」
「お、おう!」
見張りを明石にまかせ、川アは井手を部屋へとつれて行った。
「少し休め、正太郎…」
「…あ…ああ…俺、俺…」
「!?」
「あ…ああああああっ!!」
それまで無言でふるえていた井手が突然叫んだ。
自分をかばった井口の死、同期で同い年の友の死…
彼はもう耐えられなかった。
「北野…一緒に逃げようって…一緒に生き残ろうって…
なのに…なのに俺だけ!あいつは死んで俺は生きて…
北野!北野ぉっ!!」
「し、正太郎!」
北野と井手が仲が良かったのは川アもよく知っていた。
(ちくしょう…よくも…よくも…絶対許さねえ!あいつら!!)
怒りがこみ上げてくる。
川アは唇を噛んだ。
(だめだ…俺がこんなんでどうするんだ、落ち着け…今は落ち着け…)
「…そうだ」
何かを思いついたように井手がゆらりと立ち上がった。
そのままふらふらと部屋を出て行こうとする。
「ち、ちょっと待て!どこ行く気だよ!?」
気づいた川アがあわてて井手の腕をつかんで止めた。
「座ってろって…」
「…北野が」
「え?」
「北野が待ってるんです、行かないと。一緒に逃げようって約束したんだ。
約束したのに俺だけこんな所にいたらだめっすよ。
あいつの所へ行かないと」
「…おい、それって…待てってば!おい!!」
何とかこいつの目を覚まさせてやらないと…。ああ、でも殴るなんて。
…そうだ、いい物があるじゃないか。あれだ!
川アはすぐ近くにあった自分のバッグをあさり、取り出したそれで
井手の頭を叩いた。
それは武器として与えられた物だった。
スパーーーン!!
「…?」
頭への軽い衝撃に、井手は後ろをふり返った。
川アが立っている。
その手には『大阪名物ハリセンちょっぷ』と書かれたハリセンを持っていた。
「しっかりしろよ!井手正太郎!!」
…何で宗さんハリセン持って怒ってんだろ。
北野の所へ行かなくちゃ。あいつ死んで…
…ん?北野…死んで…俺…あいつの所に…北野の所に行く…
…死にに行く!?…死……死!?
ダメだ、死んじゃ…ダメだ!俺は生きなくちゃいけないんだ!
井口さんが俺を生かしてくれたんだ!!
生きるって誓ったじゃないか!死んだ皆の分まで!!そうだ、だから…だから!!
「…北野の分まで…北野の分まで。テラの分まで。死んだ皆の分まで生きますよ、俺。
それで…いいんですよね?俺…生きていいんですよね…?」
「当たり前だろ」
川アは井手の背中をポン、と叩いた。
「…あの」
「何?」
「泣いてもいいんですかね、今」
「いいんじゃない?男だったら泣くんじゃねえよとか思わないし、
悲しい時は…泣いていいんだよ」
「そうですね…。」
井手はしばらくの間泣いた。まるで子供のように。
川アも泣きそうになる…が、懸命にこらえた。
仲間が死んだのだ。自分だって悲しい。泣きたい。
だけど、後輩を支えてやらねばならない。自分しかいないのだ。
(泣くな…泣くな、俺!)
井手の気持ちは川アにもよくわかる。
同い年の選手というのは仲間の中でも特別な仲間なのだ。
川アも馬原の入団をどれほど喜んだか。
井手の悲しみは…計り知れないだろう。
(正太郎の同級生…北野…寺原…。…神内……神内!!)
「正太郎!」
「は、はいっ!?」
急に呼ばれて井手は驚いて顔を上げた。
「神内を探そう!あいつもきっとお前を探しているはずだよ!
…お前は一人じゃないよ。」
「……。」
井手は下を向いた。
「神内…。あいつはちゃんと生きてますよね…?」
「生きてる!生・き・て・る!!だから会える!神内を探そう!!
はい、井手君お返事は?」
「…はい」
「声が小さーい!!」
「はいっ!!」
「よしっ!!」
自分もつらいだろうにこの人は…。
やっぱりいい先輩だな。
井手は川アの優しさを、心強さをあらためて実感したのだった。
井口さん、北野、テラ…
俺、生きてこの世界出てこんなゲームぶっ壊してやるから。
生きましょうね、と井手は川アに言った。
川アは大きくうなずいた。
(そうだ、生きるんだ、正太郎!)
「さて、と。俺明石の所行って来るよ。お前もう少し休んでな」
「はい…。」
川アは部屋を出て階段を上り、扉を開けた。
「あ、川アさん…井手さんは大丈夫ですか?」
「うん、今休ませてる。お前も休んでていいよ?」
「いえ…俺は大丈夫です。それより」
あれを見て下さい、と明石は西の方を指差した。
「…?誰だろう…。」
選手が一人、歩いているのが見えた。誰なのかはまだわからないが。
「…もう少し見てみよう。こっちに向かってるみたいだ」
川アも明石もまだ気づかない。それが…悪魔であるという事に。
悪魔との戦いが今始まる…。
取得ボーナスポイント:川ア 宗則【52】(1P・計1P)
【残り36人】 (残り9人でゲーム終了)
446 :
36:2005/08/21(日) 01:32:52 ID:pJUMGyXn0
◆UKNMK1fJ2Y氏版城島編
《21・最後の会議》、《22・野球をしよう》
をアップしました。
リレー版のうpは明日にさせて下さいorzすいません。お知らせカキコしにきたら
職人さんキテタ-----ヽ( ´∀`)ノ -------!
悪魔が誰か楽しみです。
職人さん方、保管庫さん、いつも乙です!
ハリセン宗、男前だなw
+αのアナザーエンドにワクテカ
山崎 勝巳
449 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/22(月) 14:29:18 ID:Zl9879ok0
ほしゅ
450 :
代打名無し@実況は実況板で:2005/08/23(火) 12:12:04 ID:3QunOz72O
大野
城島
中西
男